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個人的な語りになりますが、声優さんについて語ってみたいと思います。深く追求していくと言うより、90年以降たくさん眺めているアニメを中心とした仕事から引っかかった部分から語るという形になるはずです。
導入を誰からにしようかちょっと考えてみたんです。でも、思いついたところから、かつ同じ人でも何度か書こうと思っています。(作曲家別アニメサントラ紹介とおなじように)
それと、ファンサイトやきちんとした情報ソースをきちんと確認して書くのではなく、あくまで自分の記憶で書き込むつもりなので、かなり実際と異なっている部分があるのはご了承くださいな。
追記は、2007年12月8日に作成しました。
星方武侠アウトロースターの'メルフィナ'の声が川澄さんのデビューだったはず。声質は透明感のある高めな感じで、普通に10代後半の女性キャラを演じると目立つことなく埋没してしまうような気がしました。でも、幸いメインキャラとしてのデビューできたので、そうしたある種品のよい声がしっかりと印象に残りました。モノローグを小さい音量できちんとした言葉で聞こえるように表現できている点も、その時の印象として残っています。
川澄さんが、彼女らしい演技を導き出した感じなのはNia_7の'まゆ子'だったと思います。おずおずとした部分はもともと持っている声質からもきちんと表現されていたのですが、大声を上げて怒鳴ったり叫び声を上げてもきちんと印象に残る声で表現できていましたからねぇ。むしろ、普通に落ち着いたときよりも声としての「クセ」のようなものがでてきて、その落差がある種のウリのようになっていくんじゃないかと思ったんです。
その落差のような部分のおもしろみは、ゲートキーパーズの'ルリ子'やまほろまてぃっくの'まほろ'でもきちんと活かされていますね。おとなしい静やかな部分と勝ち気な部分とを持つキャラクターとして表現すると、きちんと差別化が図れていて川澄さんが演じているというのが分かるんです。
ところが、おとなしい感じのキャラや勝ち気なキャラという一方によったものだと、主役キャラでない限り他の方の声とかぶって埋没してしまう印象が拭えませんでしたね。(複数のキャラの娘が主役のアニメの多くでは、私としては識別できませんでした)
その後、RAVEの'エリー'・ラーゼフォンの'恵'・藍より青しの'葵'といった役をやっています。結構いろいろなアニメで仕事をしているということでも分かるように、結構注目されている声優さんの一人になっているようです。
(追記)
コミカルだが伸びやかな演技をしたといえば、サムライチャンプルーの'フウ'や銀盤カレイドスコープの'タズサ'、のだめカンタービレの'のだめ'が挙がるんじゃないかと。そういったところに偏らず、かわいらしい感じの苺ましまろの'茉莉'とか抑えめの演技が求められる雪の女王の''ヒルダ、しおんの王の'紫音'などもやっていますね。でも、声質の印象に近い灼眼のシャナの'一美'のようにベタな方が好ましい方も多いと思いますが。
デビューしたての頃は、ご多分に漏れずかわいらしい女性のキャラの声を当ててたんでしょうけど、実際持つ声質は低めの落ち着いた印象を与える感じです。ちょっと高めの声を出すと堅い感じの部分が出てきて、それがいい感じのクセのようになっているような気がします。
スレイヤーズTRYの'フィリア'の声では、うまく演じているという印象でしたが、高めで徹底して作った感じの声だったためなのか、桑島さんらしい声というのはあまり感じられませんでした。神風怪盗ジャンヌの'まろん'では、ようやく彼女らしいちょっと低めの声で、結構モノローグの多い台詞をきちんと聞かせるような感じが出てきていたような気がします。また、ビーダマン爆外伝の'しろボン'のような男の子のキャラの声もあてるようになってきたんですね。
感情の起伏が極端なキャラの声を当てることは、不思議なことにあまりなく、むしろいったん決まったキャラの声のイメージを継続して演じるという部分が飛び抜けて目立つ感じがします。最近だと、ベイブレードの'キョージュ'・Noirの'霧香'・犬夜叉の'珊瑚'・エンジェリックレイヤーの'最'・ちょびっツの'稔'・ラーゼフォンの'久遠' と、まあ結構あるんですが、それぞれの作品を連続して見て、声を聞いてキャラクターが重なるという印象はほとんどないですね。でも、しっかりと桑島さんの声であるということは識別しやすいくらい、クセは十分ありますね。
そういった部分が好まれているのでしょうか。ここ2年ほどかなり多くの作品で聞こえてくるようになっている声になっているようです。
(追記)
声のクセの強さと、作られる作品群とがなかなか合わなかったので、一時期登場作品数を減らしたようです。2006年頃から、彩雲国物語の'秀麗'やZOMBIE-LONEの'みちる'、電脳コイルの'イサコ'、バンブーブレードの'都'など、結構マッチングした作品での登場が増えたように思えます。イサコでは、かなり振れ幅のある感じの仕事だったようですし、放映期間以上長く仕事をしていたこともあり、面白い感じに聴こえてきたように思えます。
きこちゃん すまいる の'きこ'の声が実質的なデビューだったようです。こしゃまっくれた感じの子供をしっかりと演じていたのですが、声自体の特性はあまり感じられなかったんです。その後も、いろんな声を当ててきていたようなのですが、どうも引っかかるものがなくてねぇ…いい意味で器用なんです。確か、それいけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコの'紅葉'の声もラジオドラマで当てていた人のリリーフでTVアニメの方で登場したのですが、これまたそつなく丁寧に演じているんですよ。
そういった声としての演じ方がうまい人って、あんまり引っかかりにくいようです。トライガンの'ミリィ'で、実はちょっと低めの、でも響く感じがる声質でが見えてきたのです。この特性がうまく使われるような役は、結局犬夜叉の'かごめ'まで待つことになってしまったんですね。かごめ役でののモノローグ(独白)のように、低めで落ち着いた感じですが言葉の一つ一つが響く感じというのは、私としてはゾクッとしますね。それは、フルメタルパニックの'かなめ'にも同じものがありますよ。
器用さという点が一番分かりやすいのは、エクセルサーガの'六本松'。このキャラクターはちっちゃくキャッチィな子供と落ち着いた大人びた女性の2つのアンドロイド(らしい)なんですが、同じ名前で同じ雪乃さんが演じています。ところが、同じ人が演じているとは思えないくらいなんですね。
そういえば、犬夜叉の声の配役が発表され予告映像が流れてきていた頃でも、かごめの声を聞いて「誰?」といった電子掲示板の発言が多かったような気がするなぁ…それくらい一瞬聞いたくらいではクセがないくらい演じ方がうまい感じのようです。
(追記)
雪野五月さんと改名したとのこと。げんしけんの'咲'やぱにぽにだっしゅの'玲'のような、いわゆるアネゴ肌のキャラでの存在感は根谷美智子さんとは違ったものではあるが、しっかりとありますねぇ。R.O.Dでは、OVAとTV両シリーズで'ねねね'として出たのも、結構記憶に残る感じかも。フルメタルパニックふもっふの'かなめ'のハリセンを持っての絵の演技は、これぞ五月さんと思いましたし。
高めの丸みがかかった感じの声というのが、堀江さんの声の特性という感じでしょうか。音として高めの声というのは、どうしても硬くとかとがったような部分が目立ちやすいのですが、そういったものが不思議と感じられません。そういった特性は、高飛車に厳しくあたるような演技にはデメリットになってしまうのですが、キャラクターに雰囲気として感じさせる優しさというのを表現するには、もってこいということにもなります。
フルーツバスケットの'透'というキャラは、振り返ってみると堀江さんの声質によってかなり深くイメージが引き出されたということになるんでしょう。でも、演じていた人にとってはただのボーっとしたキャラやあまりに嫌みにならない程度のバランスを要求されているわけですから、大変ではあったようです。
デビューは、鉄コミュニケーションの'ハルカ'。当初は、かわいらしい声で守られているだけのお姫様のような「形」を演じていたのですが、後半になってようやく「言葉」を伝えていくような感じに変わっていったようです。でも、作品の方はちょっと物語として消化不足だったため、堀江さんの声が生かされたかとは言い難かったです。
表情の起伏といったものをうまく表現できることを感じさせたのは、ラブひなの'なる'でしょう。もともとなるというキャラは引き込まれるように演出されているのですが、堀江さんの声によってさらに魅力的なものになったような気がします。
でも、高い声というのは比較的かわいらしい声としても利用されているため、複数の似たような声がたくさんいるような作品になると、どうも私の感想としてはかぶってしまって埋没してしまうようです。(ファンの方にはすみません。シスタープリンセスでは聞き分けられませんでした)
(追記)
十兵衛ちゃん2の'自由'や乙女はお姉さまに恋してるの'瑞穂'のように、声質を変えずに多層的に演じ分けるところは、本人の演じ手としての実力を感じますが、それに気づきにくいのも特徴ではある気がします。がくえんゆーとぴあ
まなびストレート!の'学美'やながされて藍蘭島の'すず'、スクールランブルの'愛理'も悪くないのですが、無難にこなしちゃっている感じもありますね。
音域は高めではありますが、テンションを高めた時には三石さんのくせのようなペタッとした感じがでてきます。落ち着いた口調になると、ほどよいざらついた感じもでてきて、かつ声自体が響いているため、比較的気づきやすい声です。
デビューした頃は、サブキャラで声質にあっていたものをそつなく演じていたようで、あんまり印象が残っていないです。表情豊かに演じられることが要求されるメインキャラをあてていくうちに、それなりに目立ってきたんじゃないかと思います。そういう意味で、美少女戦士セーラームーンの'うさぎ'というのは、代表作でもあるのでしょうし、ターニングポイントになったもののようです。
10代くらいのかわいらしいキャラの声というのは需要も多く比較的たくさんの人が必要となるのですが、20代またはそれに近い落ち着いた感じのキャラを演じられるのはどうしても少ないようです。そういった落ち着いた(姉御のような、ともいえる)キャラに対応できて、複数のパターンが演じられるようになっててきたような気がします。
剣勇伝説ヤイバの'さやか'、BLUE SEEDの'小梅'、エクセルサーガの'エクセル'など個人的には引っかかっていますが、一番おもしろく演じていると思うのがNHK教育のむしまるQゴールドの'うらら'だったりするんですね。あの極端さは、三石さんらしいと思わせるものがありますからね。
(追記)
ナレーションの仕事が圧倒的に増えちゃっています。現状に合わせて短い周期で変わる番組にオーディションで出続けるのもやっかいでしょうし、作品にあわせるにはクセが強すぎて難しいかも。それでも、ちょい役などで出続けているというのは好ましいことかも。
格好いい男の人の声より、情けなかったりどこか憎めない部分がある男の子の声というのがキャラも含めて感じる印象ではないでしょうか。ちょっと高めの声で、音をのばしたときにざらついたというか微妙なふるえのようなものがあって、声としては特徴がある方ではないかと思います。
らんま1/2の'乱馬'がデビューの頃だったはず。このときのイメージの延長線上にたくさん演じたキャラがあるようで、現在放送中の犬夜叉に続くというわけです。ティーンの男の子の微妙な心理の揺れのようなものの表現は、山口さんの声では何かしっくりいくんですね。赤ちゃんと僕の'拓也'のような結構難しいと思われるものも、あまりそんなことを感じさせることなく演じていましたからね。
それらを見た後にONE PIECEの'ウソップ'のオーバーな演技を見てしまうと、同じ人が演じていると見えるかどうかは、人によって違うんじゃないかと思うくらい、違ったキャラという感じで演じてくれていますね。それでも、スッキリと整った格好いい感じのキャラは、あの声からだとどうしても崩れた笑顔が浮かんでくるようで…私としては思い浮かびませんね。
(追記)
確実に新規の作品などで出ているし、継続している作品も持ち続けていられるのは、もともと持っている声の質とキャラがあったものが結構多い証左。おかげで、すぐに分かってしまうのは、男性声優では結構あるんじゃないかと。
出てきた当初から、ちょっとセクシーだったりする年上のお姉さん役が多かったようです。それは、比較的高くもなく低くもない声の音域とちょっとクセのある、ほどよいざらつきのある声質というのが影響しているように感じられます。そういったクセがあるのですが、逆に高めの声を強調すると素直なトーンの声になるようでして、なかなかかわいらしい声も魅力的だったりするような気がします。
最近は、いろんな番組での「姉御」の声を演じていらっしゃるようでして、かつてよりもより強調されて登場しているような感じです。でも、同じようなのにきちんと違って演じられている点はさすがです。クロノクルゼイドのサテラとか、鋼の錬金術師のリサなど、似通ってしまいそうな気がするんですが、そうはなっていませんよね。
個人的にいい仕事しているなぁ…と思ったのは、pianoの暁子役。普段よくやっている姉御っぽいけだるさ・妖艶さ・凛とした感じなどとは違って、口うるさいけど時にはやさしく語りかける母親を違和感を感じることなく演じきっていたのは、私としてはかなり声の演技として印象に残ったものでした。
あと、R.O.Dのナンシー役は、OVAの最後の部分以降のあのかわいらしい声というのは、普段の役や演技を聞き慣れていると同じ人の声とは思えないくらい、違和感なく演じきっているような気がします。
(追記)
フルメタル・パニック!の'マオ'やきらりん☆レボリューションの'かすみ'などの類型のような仕事は、ことごとくきれずに続いていますね。だから、月詠の'裕美'も似たように思えるが、これはずいぶん違った感じだったりする。(暁子やナンシーに近かったかも)
能登さんの声は、ボリュームがそれほど大きくなくて、でもしっかりと言葉を聞こえさせる声の輪郭がはっきりしているんです。一般には線が細く聞こえるけどよくよく聞くと芯は太いという感じですし、クリアなきれいな声という印象があるけど、高音では結構ざらついたクセのようなものがあるんです。
どうもCMなどのナレーションで聞いたことがあるような…と思って今回調べたら、そちらの仕事も多かったですね。もともと声の仕事の始まりがラジオCMからとのことですし、声優としてのキャリアはかなりあるようですが、それが最近まで注目されにくかった理由のようです。
ナレーションとしての声の役割は、映像で説明していることを言葉として説明して残すことですから、言葉をきちんと伝えられて声の質としては主張しないことがどうしても求められます。能登さんの声の質が、そういったものに適していたこともあり、それなりに評価されて仕事としてきたと思われます。
私が能登さんの声というのをアニメ作品として意識したのは、WOWOWノンスクランブルで放送されたX-エックス-の小鳥役。声の線が細いと感じられるところから選ばれた感じでして、言葉は確かに伝わるんですがキャラクターとしての印象が作品そのものでの小鳥の印象の薄さ同様、引っかかりがなくスルリと流れた感じでした。
能登麻美子さんとして引っかかるキャラクターを演じられたという印象がある作品としては、成恵の世界の成恵役でしょうか。それまでの線が細いという印象をそのままに、クセのある高めの声の領域が前面に出てきて、ボリュームで普通なら感情の起伏を見せるのですが、そうでない形で真摯な成恵の表情を声としてつけてきたようでした。たぶん、ナレーションでの動きのない形での演技から、動きというのが出てきたんだろうと思います。
そもそもの声の質から、男の子の声の仕事はほとんどなかったようですが、成恵の世界の前後からそういった仕事も出てきていたようです。フルメタルパニック?ふもっふの'風間'とかGIRLSブラボーの'雪成'など。声のボリュームがない分、モノローグや説明っぽいことを話す役では、ちょっと高めの男の子の声でもしっかりキャラを演じ分けできているようです。
最近かなりいろいろなアニメで耳にする声になっており、当てていく役の幅も広がってきているようですから、意外な役の仕事が見られることに期待をついしてしまいたくなります。
(追記)
スクールランブルの'八雲'では、かなり熱烈なファンですごい注目だったような気がしますね。この役の類型になるキャラに、ファンが集中する傾向が強い気がします。
マリア様がみてるの'志摩子'、魔法先生ネギま!の'のどか'、地獄少女の'あい'、苺ましまろの'アナ'など興味深いものが多い気がしますが、作品に出ている数が必ずしも多いというわけではなさそう。
MONSTERの'ニナ'のように、大きく演じ分けることができたのは、成果として大きいかも。ああっ女神さまっの'沙夜子'や怪物王女の'令裡'などの、ちょっと気をはった感じの女の人の仕事も増えているのもいいかも。直近のもやしもんの'葵'は、これまでの流れに近いが、スケッチブックの'犬男'(犬の声)には驚いた。
今回は、斎藤千和さん。
ちょっと高めの声なんですが、ある程度のボリュームで起伏のある声も出せるし、すっきりとした透明感はあるけど、さらにざらついてペタッとした感じのクセがあるいうところでしょうか。個人的には聞き分けがしやすい特徴のある声でして、表情も見えやすいという印象があります。
デビューは、確かココロ図書館のこころ役。このときの声を聞いているんですが、声のクセが見事に消えていて、きれいなちょっと高めの声でしたので、私の記憶に残っていないんですねぇ。
彼女の声が認知されたのは、同じ監督の作品であるR.O.D -THE TV-のアニタ役になるんでしょうねぇ。いろいろな表情をつけてきちんと演じられていましたし、声のクセをそのまま活かして、それでもきちんと新たなフィールドでの演技もしてきていました。さらに、26話(2クール)を主役として演じてきたことによる経験もついてきた気がします。
R.O.D. -THE TV-以降は、かなりいろいろな作品で見かけるようになっています。今のところは忙しくもいろんな役回りをこなしている感じですが、その中で動きの多いキャラには彼女らしさを感じさせてくれます。ただ、まだ動きの少ないところではうまく言葉を響かせられず、クセを消したような声になってしまっているようですので、その点が演じられたらもっと面白く転がっていくかも…と思ったりしました。
(追記)
ケロロ軍曹の'夏美'で、ある意味安定した軸となる仕事になったこともあり、この頃からかなりよく聞こえてくるようになった気がする。(たぶん、一時的に忙しくて大変な目にあったんでしょう)
月詠の'葉月'で、サンプリングされた子どもっぽい声色でのクセで作られた主題歌がかなりヒットしたらしく、一気に認知度を高めたんじゃないかと思われる。子どもっぽい声色としては、SAMURAI
7の'コマチ'、ぱにぽにだっしゅの'ベッキー(レベッカ宮本)'など、いろいろあったような気がする。
それよりも、ARIAの'藍華'のような等身大の女の子を演じられたというのが、彼女にとって成果だったと思うが。
今回は、大原さやかさん。
当初は、どうもきれいな声質の良さから使われていた感が強かったようでして、私が彼女の声を意識したのは、朝霧の巫女の志津歌だったと思う。高めの声だと、綺麗で凛としているが平板な印象が強い感じであり、もう少し当初は、どうもきれいな声質の良さから使われていた感が強かったようでして、私が彼女の声を意識したのは、朝霧の巫女の'志津歌'だったと思う。高めの声だと、綺麗で凛としているが平板な印象が強い感じであり、もう少し低めの声だとバリエーションよく演じれるのかな、と思ったのですが。
中音域では、ツヤのあるたくさんのバリエーションの声を演じきる素養があり、そこでの仕事が増えてきて、ようやくヒットした感じとなった気がする。ぽぽたんの'あい'、英國戀物語エマの'グレース'などなど出てきて、ハチミツとクローバーの'理花'やxxxHoLicの'侑子'あたりで、うまく大人の艶っぽい声が聴けるものになったと思います。
それと並行して、高めの声でもARIAの'アリシア'で、ようやくアタリをつかんだというところでしょうか。平板だった印象も表情が出てきた感じでしょう。
ゆえに、直近のもやしもんの'遙'のようないろんな表情を見せるものも、スケッチブックの'青'のような男の子の声もそつなく演じられるような気がします。
そうそう。私鉄の自動アナウンスの声は、大原さやかさんによるものが多いです。(京浜・京王(一部除く)・東武・京成の一部 など)