(c) copyright 2001-2013 sh-kato
2001年3月までの2クール(半年間のこと)に終わったTVアニメについて、一通り語りましょう。
闇の末裔(WOWOW月 18:30 10-1月放送)
ストーリー上の伏線が案外単純で、キャラクターを見せる部分に主眼がおかれていた雰囲気が感じられる。演出的には、悪くないと思うけど、いまいちキャラクターにはまれないと楽しめない感じがした。
ドキドキ伝説魔法陣グルグル(TX火 18:00 12月終了)
前作より、演出上のしかけは少なく、ストーリーも前作とさほど変わっていないから、ゲームのアニメかといったものにそれほど変わらない雰囲気になってしまいました。声優などの演じてはおもしろかったけどね。
VANDREAD(WOWOW火 18:30 10-1月放送)
宇宙ものの味付けとしてのキャラクター設定は、ちょっと本編のストーリーとミスマッチング気味だった感じがする。ただ、戦闘などの表現は素直に楽しめました。
トランスフォーマーカーロボット(TX水 18:30 12月終了)
まあ、この時間帯のロボットものとしては、可もなく不可もなくといった感じでしょうか。それほど、この作品としての特徴的なものは感じませんでした。
グラビテーション(WOWOW水 18:30 10-1月放送)
歌ものとしての表現を主にするのか、キャラを主にするのか、どっちつかずでなんか妙な人間関係だけが印象として残った気がする。それにしても、音楽が全然目立たない。
六門天外モンコレナイト(TX月 18:00 12月終了)
やられ役がいまいち目立たなかったし、ストーリーも一本道という感じで、あまり引っかかりはなかった。でも、悪い点もなく、まあまあの出来かな。
ゾイド(TBS土 18:00 12月終了)
しっかりしたストーリーもあるし、ロボットものとしての戦闘シーンやその舞台設定も分かりやすく、素直に楽しめましたね。
サイボーグクロちゃん(TX土 8:00 12月終了)
どうも、制作会社の倒産で突然終了したらしい作品。子供向けとしては、そこそこおもしろくキャラが動いていたから、継続してつくっていたらもうちょいとおもしろい話が登場したかも。
テイルス オブ ファンタジア the animation(WOWOW月 18:30 1-3月)
途中だらっとした話にはなったけど、ゲームで設定したキャラを生かし、うまくひとつの話に仕上げたという感じ。
地球少女アルジュナ(TX 火 18:00 1-3月)
作品の描きたいものよりも、映像のきれいさや音楽の方が目立った作品。質が高いだけに、このアンバランスさによって、好みの差が出た感じがする。
地球防衛家族(WOWOW 水 18:30-19:00 1-3月)
キャラの設定に振り回された感じがして、そのほかの基本設定がいまいち動いていない感じがした。ドタバタぶりはおもしろいけど、それは本来狙ったおもしろさと違うような。
デジモンアドベンチャー02(CX日 9:00 3月終了)
危機感の立て方は無理はないけど、なんか子どもたちよりデジモンの方ががんばっているように見えてしまうなぁ…。時代に合った作品といえば、その通りそんな雰囲気をしっかり定着させた作品。
学校の怪談(CX日 19:30 10-3月)
うまく昔の学校の怪談をアレンジしてアニメ化したという感じで、子供向けとしてはいい感じに仕上がっている。もう少しやっていれば、オリジナルの怪談も登場かな?まだ消化不足の感あり。
ビックリマン2000(TX 18:30 2月終了)
思ったよりも奥の深いストーリー展開にはなったけど、子供向けという制限がいまいち前作よりおもしろみを欠いた感じがした。
幻想魔伝最遊記(TX火 18:30 3月終了)
とにかく、主人公たちのかっこよさをうまく表現できた点は、評価に値する。ただ、語りが多くて止めの絵ばかりが目立ち、アニメ化する必然性にはいまいち欠ける。
破壊魔定光(WOWOW水 18:30 1-3月)
映像とかキャラとかはかっこいいけど、ストーリーがいまいち(10話だからね)消化不足で食い足りない。もうちょっとキャラクターで遊んでくれるとよかったかな。
アルジェントソーマ(TX木 25:15 3月終了)
最初はどうなるかと思ったけど、しっかりオチにたどり着いてほっとするくらい、キャラクターと同じように悩ませてくれた感じがする。バランスはいいけど、その分訴求力には欠けるかな。
メダロット魂(TX金 18:00 3月終了)
続編になっても、前作とそれほど変わらない話を回していた感じがする。設定も含めて、デジモンと重なる印象が感じられた。
サイファイハリー(ANB金 26:09 3月終了)
最初からあった謎がいまいち入りづらく、キャラもアメリカナイズされすぎて、ストーリーとは別の部分ではじいた感じになってしまいました。
勝負師伝説 哲也(ANB金 26:39 3月終了)
たぶん、原作の雰囲気はしっかりとくみ取った感じに仕上がっていて、見せ場はしっかりあるけれど、なかなか見てくれないんだろうなぁ…ただし、特筆すべき表現もないけどね。
無敵王トライゼノン(TBS土 17:30 3月終了)
話数が短くなって、話がいきなりという感じはあったので、やはりいいとは言い難い。でも、たくさんのキャラを登場させて、うまく見せ場をつくって話をまとめた点は、なかなかと思う。
うちゅう人田中太郎(TX月-金 6:55頃 3月終了)
ひたすらナンセンスな行動につっこむだけの話。これだけで、実はおもしろいのかもしれないことを示した感じがする。学級王ヤマザキと同じように楽しめました。
キョロちゃん(TX木 18:00 3月終了)
それほど特徴的なおもしろみがあったわけではありませんが、作品の世界観がのんびりとしていて、ホッとしてみていられる感じが貴重といえば貴重な作品でした。くすっと笑える感じのおもしろみが、ちょうどよかったんですが…終わっちゃいましたね。
全般的には、まあまあのレベルの作品がそろった感じがしました。
●アニメ新番組ざっと見(2001.4)
(2001/04/10)
とりあえず、ちょっと前のも含めて、TVアニメの新番組のざっとした感想を。
○ゾイド新世紀/ZERO(TBS土 18:00 1月開始)
新たな設定になって、戦いにありがちな影のない設定というのはおもしろいね。全く違ったストーリーの作品になっていて、キャラのどたばたな行動が素直に楽しめる感じがする。
○爆転シュート ベイブレード(TX月 18:00 1月開始)
基本的な設定やストーリーは、どこかで見覚えのあるような…。まあ、ベイブレードの大会もいろいろあって順調に進んでいるからいいか。
○Dr.リンにきいてみて!(TX月 18:30 3月開始)
これまでもよくありがちな少女マンガのアニメ化。いまいち最初の設定にはまりこみにくいものを感じましたし、風水で知られざる力が発動するというのはなんかねぇ…(苦労して手に入れた方が)
○RUN=DIM(TX日 6:30 4月開始)
3D-CGをすべてで使ったのが、いまいち人の動きに対してはうまく作用していないような気がする。ただし、3D-CGを生かした素材でのストーリーなどではあると思う。
○超GALS!寿蘭(TX日 8:30 4月開始)
ギャルについての説明やアイキャッチをうまく使って場面を切り替えている点や、いきなり熱血になるのは、案外小気味よくて楽しめるかも。
○コメットさん☆(TX日 9:30 4月開始)
話があまり進んでいないし、設定も、話の進み方もゆったりとしている。なんか、このゆったり感がそのままご都合主義になるような気が。
○機動天使エンジェリックレイヤー(TX日 17:20 4月開始)
主人公がストーリーを進めていくうちにきちんと輪郭が描けていて、舞台や関連するキャラクターの設定が(かなり現実離れしていても)違和感なく入り込む点は、評価できる。
○ジャングルはいつもハレのちグウ(TX火 18:00 4月開始)
あまり説明せず、いきなりドタバタストーリーを展開してしまい、それを納得させてしまう点は、脚本の勝利という感じかな。もう、このアニメでは何がはじまっても驚きませんね。
○スターオーシャンEX(TX火 18:30 4月開始)
まだ、話がはじまったばかりだけど、最初の引き込みという点では、まだ主人公も含めたキャラクターが見えにくく、様子見といった感じ。
○魔法戦士リウイ(WOWOW火 18:30 4月開始)
魔術師で厳(いか)つい男というだけで、十分ドタバタな話になりそうですが、しっかりお色気もあるようなので、もっとドタバタになるんでしょうね。たぶん。
○新白雪姫伝説プリーティア(WOWOW水 18:30 4月開始)
不必要に主人公のキャラを飾った感じがあり、それさえなければ一般的な勧善懲悪のPRGのような話になるのかな?これもまた、様子見。
○the SOULTAKER(WOWOWスクランブル 水 23:00 4月開始)
アクションが主なのか、世界観の表現が主なのか、いまいち見えづらい感じ。まだ1話目なのでまだ期待できると思いますが。
○シスタープリンセス(TX水 24:45 4月開始)
結局、12人の妹たちがかわいければいいだけの話なのでしょう。いまいち話の広がりが感じられず、それだけで終わってしまうのかな?
○ジーンシャフト(WOWOW木 18:30 4月開始)
まだ、最初の説明だけで何も起こっていない状態なのですが、舞台設定やキャラが無理なく設定されている感じがした。
○NOIR(TX木 25:15 4月開始)
キャラに一瞬だまされましたが、妙に落ち着き払った感じのストーリーや映像表現に、ある意味斬新さを感じました。さて、このまま続けられるかな?
○破邪巨星Gダンガイオー(ANB木 27:44 4月開始)
ロボットもので、過去を知っている人にとっては、可もなく不可もなくといった感じの話かな。ただ、第1話としてはちょっとスローペースかな。
○電脳冒険記ウェブダイバー(TX金 18:00 4月開始)
コレクターユイより強引な設定に、キャラの絵的な部分も含めて、いまいち面白味に欠ける感じがする。2話移行の巻き返しはあるのか?
○Z.O.E. dolores,i(TX金 26:30 4月開始)
どうも唐突に話が進んでいるようで、元となっているものが分からないと、おもしろがれないのかな?
○ぎょーてん人間バトシーラー(TX土 8:00 4月開始)
キャラとストーリーとのミスマッチングをねらっているんでしょうけど、そのためまだこなし切れていない感じがある感じがする。でも、この先どう転ぶかを見てみたいけど。
○逮捕しちゃうぞ(TBS土 17:30 4月開始)
前作よりキャラがきっつくなった点をのぞくと、ほとんど前作と同じノリ。飛び抜けた演出の話は難しいけど、とりあえず楽しめるかも。
○プロジェクトアームス(TX土 24:50 4月開始)
たぶん、原作の勢いをすべて入れようと試みているようだけど、どれかひとつに焦点を絞っても十分見せ場のある感じがするのだが。原作の持つパワーに押され気味の感じがしました。
●2001年6月までに終了のTVアニメ
(2001/07/13)
毎度のことですが、とりあえず終わったTVアニメについて、ある程度語らせていただきます。
グラップラー刃牙(TX 月 25:45)
原作通りにきちんと描写したという感じだが、アニメとしての表現の新たな展開もなく、マンガをアニメ化した感じの可もなく不可もない感じがしました。マンガ自体の展開通りのおもしろさは、きちんとありましたので、たぶん続編もあるでしょう。
ギア戦士 電童(TX 水 18:00)
スタンダードな子供向けのアニメって感じ。そういったラインから外れることなくつくられている点は、評価すべきだし、楽しめたといえばそうとも言える。
新白雪姫伝説プリーティア(WOWOW 水 18:30)
前半のいまいち上っ面をなめたような話から、一気に後半深い展開になって、きっちり最後には感動できる話になっていました。もう少し、最初から分かりやすくて重い展開の方が引き込まれたような気がする。
The SoulTaker(WOWOWスクランブル 水 23:00)
必要以上に基本設定を何回に感じさせてしまって、重い世界観にストーリーが引きずられて、世界観に入り込めないとおもしろみを感じないような気がする。表現も演出も、それなりによかったんですけどね。
ジーンシャフト(WOWOW 木 18:30)
いまいちキャラの絵的な感じでソンをしているが、話そのものは適度な緊張感があり、まあまあ展開にも矛盾がなく、スッキリと楽しめたのでは。
破邪巨星 G弾劾凰(ANB 木 28:19)
きっちりとこれまでのロボットものを見せてくれた感じ。それ以外、いまいちおもしろみが見られなかったような気がする。
RAN=DIM(TX 日 18:30)
とにかく、きちんと律儀に映像が表現されていて、デフォルメらしい表現が全く感じられない3D
CGアニメというだけで、つまらない感じがするなぁ…ストーリーも音楽や声も平板な映像に吸い込まれてしまった感じ。
個人的に惜しまれつつ終わった感じのものが、少なかったような気がする。
そろそろ8月になる前に、7月改編でのTVアニメの新番組のざっとした感想を。
(5〜6月開始のもあります)
○チャンス トライアングルセッション(TX 日 25:30)
歌手などのアーティストの成長ものは、90年代に入ってあたった試しがないという仮説に外れることなく、歌の表現もキャラクターの成長もいまいちはまりこめない。
○学園戦記ムリョウ(NHK BS2 火 18:30)
かつて(20年以上前)のNHK総合 夕方の青春ドラマシリーズによくあった、日常の学園生活にSF的な設定が入り込んでいて、演出方法はその範囲だが、うまく仕上がっている。
○まみむめ もがちょ(TX 日 6:30)
子供向けの2D,3DのCGアニメという点では、のりものスタジオ(TX 水 7:30)に近い感じではあるが、設定や話は中途半端。どうしても「毒」のあるパワーパフガールズ(TX
日 7:00)と比較してしまうし。
○スクライド(TX 水 18:00)
無限のリヴァイアスと設定を変えて演出などほとんど同じといえるが、設定からくり引き込み方がストレートなだけに、素直に作品に引き込まれるかも。
○シャーマンキング(TX 水 18:30)
原作ものにある初期設定の説明不足は1話ではあったものの、ストーリーでの引き込みはそれなりにある感じ。少しは原作の力を借りて、追々ブレイクしていく感じになるかも。
○あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ(WOWOW 水 18:30)
男が女性教師になって入り込む部分はともかく、楓子が可愛く表現されているから、まあ目的通りのでき方なんでしょう。個人的には、三重野瞳が歌う沢田聖子作詞・作曲のopというのが興味ありましたが。
○魔法少女猫(マジカルニャンニャン)たると(WOWOW 木 18:30)
とってつけたような危機感の設定がいまいち たるとを可愛く見せるという部分では逆効果では。ただ、今のところそういった設定よりキャラの説明で忙しそうなのでこの調子では問題ないかも。
○コスモウォーリアー零(TX 木 27:30)
映像表現は最近の作品だが、内容はあまり目新しさのない、懐かしさのある話であります。ただ、CSやOVAなどを基本とした、それが狙いとした作品とも取れるので、よいとしましょう。
○だいすき!ぶぶチャチャ(NHK BS2 木 18:00)
前作の続きとなっています。丁寧に子供向けとして分かりやすくつくってあって、それほど強い興味を引き込むわけではないのですが、その一種のやさしさのようなものが伝わる感じです。
○フルーツバスケット(TX 木 18:00)
語りが少年ものだとどうしてもマイナスに働いてしまうが、それが少女ものとしての素地のためうまくプラスに転化している感じ。主人公を魅力的に描けており、今後ストーリーが転がっていくのか楽しみかも。
3ヶ月ごと恒例のこの書き込み。今回は番組数が多すぎる…
○ゾイド新世紀/ZERO(TBS土 18:00 6月終了)
前作と違って、素直にゾイドバトルとキャラのどたばたが楽しめた作品。キャラが想定通りの行動を取っているという意味で、子供向けとして楽しめました。
○機動天使エンジェリックレイヤー(TX日 17:20 9月終了)
感動させるつぼを押さえた脚本・演出・映像表現がさえていたという印象が強い作品。そのため、あえてそれをにおわせるだけの話がこの先もっとふくらむんじゃないかと思えて、4クール枠でつくっていたら…と思ったくらいでした。
原作ものなのに、作品世界はきちんと取り入れ、原作とかなり異なる展開に仕立てた点は評価すべき。
○ジャングルはいつもハレのちグウ(TX火 18:00 9月終了)
ある種の毒のようなギャグがうまいことちりばめられた作品ではありますが、最後の方で勢いが落ちてしまった感じがしました。不安定であることを2クール継続することの難しさが、やはりあったんだろうなぁ…
○スターオーシャンEX(TX火 18:30 9月終了)
ロールプレイングゲームのアニメ化の標準的な形で、その点からは可もなく不可もなく素直に楽しめる作品。ただし、ゲームからはいると食い足りないという部分が多かったかも。
○魔法戦士リウイ(WOWOW火 18:30 9月終了)
いい意味でも、悪い意味でも、独自のペースでちょっとした危機感と適度のどたばた劇を見せてくれた作品。食い足りないかもしれないが、うまいことイーブンペースで作れたという印象。
○シスタープリンセス(TX水 24:45 9月終了)
2クールあったにもかかわらず、妹たち個々のキャラの印象(映像と声との一致という意味で)が残りにくく、総花的印象から抜け出せなかった。
○NOIR(TX木 25:15 9月終了)
かなり映像表現・脚本・音楽などが微妙なバランスで成り立っていた作品。その分薄まった印象の話もありましたが、何とか世界観にはまると最後まで楽しめる内容になりました。
○Z.O.E. dolores,i(TX金 26:30 9月終了)
素直にロボットものとして楽しめましたが、設定そのものにあまり納得性が感じられなかったのが気にかかりました。
○逮捕しちゃうぞ(TBS土 17:30 9月終了)
前作の枠内で話を構築した感じで、無理にオチにしようといったきらいがあり単なる続編になってしまった作品。映像的にはぶれはなくなったが、ストーリーに新規性が全く感じられなかったので、既存ファン向けだけの作品となった。
○チャンス トライアングルセッション(TX 日 25:30 8月終了)
歌を聴かせるという部分はそれなりにあった感じではあるが、いずれにしても70年代の成長ストーリーを基本とした古さを感じさせる。このため、主人公たちのキャラがそれほど引き立たなかった感じがする。
○まみむめ もがちょ(TX 日 6:30 9月終了)
2次元と3次元のCGをうまく使えている感じではある。でも、子供向けとしては設定や話がいまいちキャッチとなるものがなく、分かりづらい。
○あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ(WOWOW 水 18:30 9月終了)
結果として、女装した熱血先生という設定がぼやけてきたため、素直な学園ものとしての話のおもしろみを作れた感じ。生徒主導で話がすすめてきた点はいいが、絵的には狙いすぎた感じがあるため、他の視聴層への波及は難しさを残す。
○魔法少女猫(マジカルニャンニャン)たると(WOWOW 木 18:30 9月終了)
本来描きたいかわいいキャラを描くということと、とってつけたようなストーリーがいまいちかみ合っていない感じがした。ただ、かわいいキャラを描けている点はそれなりに評価できる。
○コスモウォーリアー零(TX 木 27:30 9月終了)
かつてのキャラやストーリーをリニューアルしただけという印象はぬぐえなかった。ねらい通りの作り方ではあるので、それはそれでいいとは思う。
全体的にいえることは、種類も豊富で(鉄道ファンと同じように)細分化されたアニメファンのニーズをフォローしてはいました。でも、ファンや日常よく見る子供などの視聴者以外の層を引き込むだけの力を持つ作品が、少なかったように感じました。他の層を引き込むためには、絵としてのキャラの魅力の他に、ストーリー構成で次の話をみたくなるようにし向けることは、TVドラマ同様に必要なのではないかと思います。
しっかり遅れてしまいましたが、ざっと紹介書いてみます。
○激闘!クラッシュギアTURBO(ANB日7:00)
子供向きという文脈はおさえているけれど、いまいちキャラもストーリーも引き込むものがうすいという感じかな。分かりやすくないという部分もあるように見受けられるが。
○キャプテン翼(TX日17:20)
つくりがきれいなのだが、そのためキャラへの引っかかりがうすくなってしまった感じ。このため、原作や過去のアニメ作品のトレースという印象をぬぐえない結果となった気がする。
○サイボーグ009(TX日18:30)
おさえる部分はおさえていて、最近のアニメ作品としても見られる演出になっている。絵や音も含めてバランスがよいため、こぢんまりとした印象を受ける。
○砂漠の海賊キャプテンクッパ(NHK BS2月18:00)
メインキャラの元気はいいのだが、メインとなる目的がストーリーとの間でうまくからみついていない感じがして空回りしている。子供向けの文脈からも外れている感じ。
○旋風の用心棒(NTV月24:45)
フィルムや実写の方がしっくりいく内容をアニメ化したようで、どうしても背景とキャラが浮いた印象を感じる。映像なくラジオドラマとして聞いていると、いい感じかもしれない。
○しあわせソウのオコジョさん(TX火18:00)
原作のマンガのコマの間を埋めたら、くすっと笑うような話が薄まったという感じなのかな。妙なきつさが逆に目立った感じ。
○ファイナルファンタジー:アンリミテッド(TX火18:30)
説明っぽいセリフが多くて、それでいてメインのストーリーが分かりにくい。映像のトーンもあまり種類があるように感じられず地味に見えて、新たなファンの獲得というより実験的なにおいがする。
○ちっちゃな雪使いシュガー(TBS火26:20)
深夜に放映する必然性のない、子供向けといっていいファンタジーの世界を丁寧に描いている。きちんとキャラも立っていて、飛び抜けた出来事がなくてもストーリーがこなれていて、かつ絵的にも可愛い感じなので見やすい。
○X-エックス-(WOWOW水18:30)
きちんと原作が持つであろう世界を描いている点は評価できる。でも、それが枠のようなものになっていて、可もなく不可もなくといった感じ。
○テニスの王子様(TX水19:00)
スポーツもののアニメの演出のツボは押さえられている感じで、次回への引き込み方も教科書的ながらうまくできている。絵も荒れることなくキャッチィに描かれている。
○ヒカルの碁(TX水19:27)
コミックスの方が適切な静的な内容に、なんとか複数の人たちを多層的に映し出すことによって動きを生み出している点は、ある種のうまさを感じる。もう少し対決の構図をしっかりと構築できたら、おもしろくなるかも。
○Hellsing(CX水26:25)
落ち着いたトーンなのか、ある程度派手さがあるものでやるのか、いまいちはっきりしない感じ。がちゃがちゃして、ただ乱雑に話にしても絵にしても流れている場面もあり、好き嫌いがはっきりでる作品かも。
○おとぎストーリー天使のしっぽ(WOWOW木18:30)
そもそも12人も女性キャラがでてくるだけで、見ていて訳が分からなくなる感じ。彼女らが仕えるご主人様も、パターンかされきったキャラで一層キャラの埋没をまねいている感じ。
○ココロ図書館(TX木25:15)
可愛いキャラがでて来るにしても、3人くらいがちょうどいい感じでは。ストーリーにあまり起伏がないものの、それゆえ落ち着いてみることはできると思う。
○VANDRED the second stage(WOWOW金18:30)
前作の設定をきちんと活かして、新たな設定をうまくストーリーに組み込んでいっていて、前作が気に入っていればきちんと楽しめる内容。キャラの方が目立つけれど、そのキャラにお気に入りがいないとはまりこみにくいかも。
○まほろまてぃっく(BS-i金24:30)
可愛いメイドさんはかつて戦闘用アンドロイドという設定をうまく組み入れ、まず最初はのどかな学園ものとして描けている。1話の中での演出上の強弱もきちんとあるので楽しめるが、やはり多少エッチな部分があるので深夜向け作品だろうなぁ。
○バビル2世(TX金26:10)
リメイクにありがちな平板に感じる絵や演出が、ご多分にもれずこの作品にも感じられました。懐かしいという方が感じられるというのは、本当にほめ言葉になるのかも、ちょっと気になりますが。
○星のカービィ(TBS土7:30)
キャラクターがゲームで確立しているためか、アニメとするとその枠にとらわれてゲームのアニメ化という印象をぬぐえていない。パターン化されすぎた話しか作れていないのは、私としてはつまらない感じがする。
○ガイスターズ(TX土7:30)
きちんと表現すべき点をおさえているが、何か強調する部分が見あたらないため、どうしてもストーリーが流れてしまっている感じ。
○ののちゃん(ANB土9:55)
4コマの新聞掲載まんがは、TVアニメの方が表現しやすいんだなぁ。あまり動きの必要がないので、ラフな線とストーリーの題材だけで勝負となるけど、原作がこなれていることもあるが、しっかりおもしろがることができる。
○RAVE(レイヴ)(TBS土17:30)
原作の持つ勢いが若干うすくなった感じがするが、キャラの突飛さも手伝ってきちんと冒険ものとして楽しめる作品にはなっている。ただ、素材を生かし切っていない感じがする。
○カスミン(NHK教育土18:30)
メインキャラの意外さの割には、NHKの標準的な子供向けアニメという感じで、意外さもおもしろみもあまり感じられにくい。どうなるのだろう?と思わせる部分がないので、飽きちゃうかも。
○バンパイヤンキッズ(CX土18:30)
70年代の子供向けアニメを見ているようではあるが、あまりにもパターン化されすぎているし、入り込む視点となるキャラが立っていないため、ドタバタしているだけで入り込みにくいといった印象が強い。
この10月期の傾向は、演出・キャラ・設定で飛び抜けた作品はほとんど見あたらず、バランスが取れていたりして囲われている作品がメインであるという印象です。このため、この囲いの幅が広いとある程度魅力的ではあるのですが、そうでない作品が多かったという印象があります。
終わって残念が多かった気がするのが12月終了のアニメという感じかも。
○フルーツバスケット(TX木18:00)
きちんとキャラクターや舞台の設定ができていて、言葉(台詞)にあわせた演出がされているという意味で、秀逸な作品。言葉に共感できれば、しっかりはまれる作品でもありました。(相当、この作品から引用させていただきました)
○スクライド(TX水18:00)
後半にかけてごちゃごちゃした部分が削ぎ落ちて、シンプルな構図で話が進んだので、キャラクターのかっこよさが際立ってきたというのは、無限のリヴァイアスよりよかったかも。最終話がどつき合いだけというのも、なかなか見応えがあったなぁ。
○まほろまてぃっく(BS-i金24:30)
マニアを引きつける要素をしっかりまとめて、かつバランスよくギャグっぽい話とシリアスな話をつなげていった点は、もう1クール(3ヶ月)くらい作ってほしいと思ったくらい楽しめました。まほろの品の良さがそのまま作品として構成されたということになっているようです。
○爆転シュートベイブレード(TX月18:00)
この手の定番のような終わり方も小気味よく感じられるくらい、熱血が目立ってどんな強敵も勝てると思わせてくれましたね。ただ、ベイブレードが分からないといまいち楽しめないというのも、この手の問題といえば問題。
○グラップラー刃牙 最大トーナメント編(TX月25:45)
トーナメントになって戦いそのものがメインになったら、やはり分かりやすくなって見やすくなった感じ。ただ、主人公が目立たなくなったのと、どれもキャラが似ているように見えてしまって…
○おとぎストーリー天使のしっぽ(WOWOW木18:30)
シスタープリンセス以上に7人の個別のキャラが分かりにくいし、ストーリーのメインとなる戦う敵がいまいち希薄。設定全体が迷走した印象が否めない。
○ココロ図書館(TX木25:15)
落ち着いた感じの話ばかりだし、キャラのかわいさをメインに立てた話ではないので、いまいち食い足りないかもしれない。ただ、絵本を読んでいるような安心してみられるという意味では、挑戦的な作品だったかもしれない。
1月終了がいくつかあるので、また書くことになります。
遅くなりましたが、ざっと見終わったので書いておきます。
○ラーゼフォン(CX 月 16:25)
一種のメカもののようですが舞台は現在。主人公やそれらに関係する人々には、なんかその「もの」の発動に関連知れいるらしい伏線は感じますが、それよりも戦闘メカがきれいに描けている方に、興味がもてる。
○Kanon(CX 水 26:25)
最近使い古された感じのある、可愛いキャラを引き立てる落ち着いたストーリーですが、登場人物が少ないだけに分かりやすくていいかも。ただし、キャラの絵的な部分を含めた設定でひく人はひくかも。
○アクエリアンエイジ(TX 木 25:15)
ベースのカードゲームも設定で好き嫌いの差が出るようなきらいがあったようで、基本設定がちょっと取っつきにくいかも。それと、一種の歌ものになっているようで、この手はほとんどヒットしないということがあるもので…ちょっと不安。
○フィギュア17 つばさとヒカル(TX 金 27:10)
CS(AT-X)で月1回放送されていたシリーズが、ようやく地上波での放送となったもの。SFものとしてのパターンはおさえつつ、北海道の風景と主人公の心情描写を中心とした描き方の丁寧さは、ストーリーの起伏の乏しさを差し引いても興味を引きつけられるかも。
○爆転シュートベイブレード2002(TX 月 18:00)
前作の続きですし、頂点に立った形からどう展開すると思ったら…やはりさらなる強い敵ですか。きちんと少年ものらしい展開ですが、こういったパターン化したものがあるというのも、これはこれで必要な気がします。
○キン肉マン2世(TX 水 18:00)
かつての作品を楽しめた方は、それなりに楽しめるものと思いますよ。新たなストーリーが、うまくこなれていってギャグっぽい勢いを持たせつつ、シリアスもしっかり演出できるとおもしろくなるのですが…まだギャグが前面に出過ぎている感じがする。
○七人のナナ(TX 木 18:00)
7人に分かれた女の子という設定で危ういかな?と思ったら、実質は2分化という形で話が進んでいるので、キャラがわかりにくいという部分はそれほど問題でないよう。京都を舞台に受験期のドタバタを描くというギャグっぽい話は分かるが、まだ幹となる(恋愛を含めた)ストーリーが不明確かも。
○フルメタルパニック(WOWOW 火 18:30)
確かに、10月からの放送は無理がある内容だよなぁ…と4話目にして確認した次第です。2クールものなので、2話目あたりまでいまいち必要な設定が見えづらかったので、つまらん話かな?と思ったけど、しっかり戦闘ものの話になってきて安心しました。キャラも安定しているし。
○教えてティーチャー(WOWOW 木 18:30)
キャラ萌えを前提にして突拍子もない(具体的には宇宙から来た)という設定で繰り広げる学園ドラマというのはありがちな話では。キャラの絵柄と声優の選択でほとんど人気が決まるような気がするのですが…なんかとってつけた設定やストーリーになってしまえるなぁ。
○パタパタ飛行船の冒険(WOWOWスクランブル 土 19:30(再 日 9:30))
懐かしい名作劇場っぽい話であり、海底二万哩を原作にしてもほかの原案とした作品としっかり違っている点は、評価できる。パターン化された感じはあるものの、一種の伝統芸を残す意味でも興味深い作品。
○おジャ魔女どれみドッカ〜ン!(ANB 日 8:30)
キャラは増えてきているし、も〜っと(前作)のパワーダウンをしっかり補って回復しようという設定になっているから、まあとりあえず期待してみましょう。それにしても長いシリーズになっているなぁ。
○ギャラクシーエンジェル(TX 日 9:30)
ギャグっぽくなっていて、OVAよりTVで流した方が興味ひくような話。キャラクターなどの基本設定を知っていなくても、まあ楽しめる話にはなっているかも。きれいに描けるのに手を抜いている部分もあって、まあうまいことバランスしているかもしれないし、そうとらない人もいるかも。
テーマを移動して、もう少し多めに書いてみようと思います。とりあえず、順不同でいきます。
○電光超特急ヒカリアン(TX日8:30)
過去にのりものスタジオ(TX水7:30)の1コーナーとして作られたものが番組化したものではなかったかと思います。新幹線などの車両の先頭部をキャラクター化して合体もできるようにした、玩具などの商品化まで念頭に置いたアニメ作品。きちんと悪役も登場していて、子供向けのツボはつかんでいるとは思います。しかし、その手の枠の範疇でおさまっていて、戦隊ものなどにあるようなストーリーの広がりはそれほどなさそう。
○デジモンフロンティア(CX日9:00)
デジモンシリーズの最新作ということになりますが、あまり設定などのコンセプトには変更はなかったようです。なんかメインキャラが持つ目的意識が(このシリーズ全般に)希薄という印象で、それを含めてターゲット層にあわせた作品ということのよう。映像的には、デジモンの進化などの変化が平板になってきていて、見せるという部分を捨てているような…
○十二国記(NHK BS2火18:00)
この枠の路線と大きく異なり、ある種の能力を持つ者が異世界での争いに巻き込まれていくという一種のファンタジー路線とのこと。映像的には影が多く多少はじく部分があるが、キャラクターの設定や異世界の魔物や奇異な能力を見せるという演出的な部分には、興味が持てる人も多いかも。
○天地無用GXP(NTV火24:55)
天地無用の新シリーズではあるが、設定などを含めてかなり異なっているとのこと。今のところは、設定はある程度しっかりしているが、真面目に行っている部分とギャグっぽくしている部分とが見事に上っ滑りしていて、まだかみ合っていない印象があります。
○爆闘宣言ダイガンダー(TX金18:00)
子供向けロボットものとしてのお約束はしっかり守っていて、かつロボット自体がお友達で戦いもきちんとした大会によって行われるということで、最近のこの手のアニメの類型にしっかりとはまっている。パターンにしっかりとははまっている一種のステレオタイプのような印象かな。
○フォルツァ!ひでまる(TX土9:00)
いろいろなしがらみがあってキャラを動物にしてサッカーの話をやろうとしているが、この手の試みであたったことがないからなぁ…。サッカーを見せようとしてはいるが、動かし方で見せないとスポーツものではその魅力は出しにくいため、どうしても人でないキャラではその動きが見る側にとって制限されてしまうよう。
○ロックマンエクゼ(TX月18:30)
いかにも大きな目的がある敵方の設定がいまいちぼけているようで、どちらかというとコミカルな方向に演出していこうとする感じなのでしょう。これまで述べてきた子供向けとしての標準的な内容はみたしているが、やはり同じようにその枠にとどまっているといったところでしょう。
この辺のは、まだ判断保留という部分が多いです。とりあえずいろいろ書いてみます。
○わがまま☆フェアリー ミルモでポン!(TX土8:30)
絵的には(非現実である)妖精たちの比較的線の少ないかわいらしい感じと標準的な少女まんがのキャラが、それほど違和感なく同居していてうまく区分けされている感じ。ストーリーとしては、標準的な中学生くらいで表現しそうな恋愛話を魔法がかかわってくるといった話で、たぶん可もなく不可もなくといったところか。
○東京ミュウミュウ(TX土8:00)
マーチャンダイジングがしっかりしていて、クライアントがもうキャラ商品の宣伝しているんだもんなぁ…それはともかく、絵的にはどちらかというとアニメを見るちょっと年齢高めの層に向けたかわいらしさで、能力を持つ仲間を集めてある敵役と戦うというお約束が多そうな感じ。きちんと主人公の恋愛話をストーリーに加えていますから、この部分と主ストーリーがうまくつながるかが、ターゲット以外(もともとの掲載誌のファン)に展開するためには重要かも。
○満月(フルムーン)を探して(TX土7:30)
主人公の恋愛対象が近くにいないことや期間限定(死期が迫っている)である点、歌手デビューしていくという点など、かなり最近は当たりにくいといわれる要素がたくさんあります。しかし、原作自体が持つ主人公自体にターゲット層が感情移入しやすいという部分や、登場するキャラが基本的にいい人たちであるということで演出していることから、適度なバランスで演出していけばうまく引き込まれていくような気がするのですが。
○天使な小生意気(TX土24:50)
きれいな女の子(でも小さい頃は男の子だった)という設定の部分は、声優のセレクトの成否で決まると思ったのですが…その通りでしたね(らんま1/2の実績がある林原さん以外は難しそうだったからね)。今時はやりにくい不良少年を描く部分がメインなのである意味ハンデとは思いますが、高校生が持ちそうな(実はガキな部分が多い)恋愛に対するドタバタしたものが表現されれば、おもしろく転がるかも。
○あたしンち(ANB金19:30)
演出的には「間」が結構重要な位置を占めそうな感じだったので、うまく表現できるかと思ったのですが…そこそこうまくいっているようです。お母さんとみかんとのかみ合わない会話と日常でありそうなシチュエーションを淡々とおもしろがれる層が一定数いれば、結構評価されるんじゃないかな。読売新聞日曜版連載ということもあり、結構原作自体にはまっている人も多いのかも。
適当といいながら、結構ジャンルわけっぽい感じにざっと見た感想が仕上がっています。
○東京アンダーグラウンド(TX火18:30)
キャラの絵が掲載誌の色を強く受けていますし、アンダーグラウンドという異世界で繰り広げられる戦いを表現しつつ、ちゃんとコミカルな部分もお約束のように表現されていますから、もともとの狙い自体はうまくいっていると思います。ただ、あまりにも狙いすぎていてストーリーの先が読みやすすぎるように感じるのが、今後進んでいく上で気にかかるなぁ。
○ぴたテン(TX日9:30)
ファンタジックな作品に多くある設定の突拍子のない部分を、キャラの絵的な部分でうまく緩和していて、そういった意味の敷居はあまり高くないかも。基本的な舞台や日常が丁寧にストーリー・映像双方で描かれている点は、評価していいかも。ただ、あまりにストーリーとして強く引きつけるイベントのようなものがないため、ターゲット層以外への展開は難しいかも。
○藍より青し(CX水26:25)
掲載誌の関係もあり、描写としては深夜枠でないと難しいものはありますが、基本的にはおずおずとした恋愛を描いていく話であります。こういったものでは、キャスト(声優)の選択とキャラ設定など映像としての見せ方が重要になりますが、その点ではうまくいっているようです。今のところは設定を順次説明しつつストーリーを展開していますが、主ストーリーでの起伏となる話がうまく作り込まれるかが気にかかります。
○あずまんが大王(TX月25:25)
コマまんがが持つ一定の話の裁ち切りをアニメのような連続した時間で表現するのは、もともと難しいもののようです。また、ギャグを中心に表現する作品は、軌道に乗るまで時間がかかるという特性を持っているようです。何となく、スタッフとしての表現方法が確立していっているようなので、今後おもしろがれるんじゃないかという期待はもてます。(逆に言うと、この前に公開された映画はかなり原作ファンとしては不満が多かったように推測されます。「となりの山田君」のように)
○.hack//SIGN(TX水25:55)
ゲーム企画など複層的に展開されている作品とのこと。ゲーム世界の中での奇妙なありようをしているプレーヤーとそれを追っていく人々を描いて、ある謎を解いていくような話のようです。キャラが絵的に取っつきにくい人もいるゲーム世界のキャラであることやBGMなどの音が台詞と同格の位置にある点が気にかかるかもしれません。謎解きの部分がある種企業などのマネージメント活動の隠喩(いんゆ)みたいになっていて、外形から来る世界観にさえ入り込めればそれなりに楽しめるかも。
○ちょびっツ(TBS火26:25 BS-i水24:00)
本州の人が考える北海道的な絵からスタートしましたが、メインの話は東京・中央線沿線らしいです。映像としてきれいにキャラが描けている点や原作の持つストーリーにアニメとしての設定をうまく追加して話を転がしている点は、評価してもいいのでしょう。人型をしたいわゆるアンドロイドのようなものを「パソコン」と称するかなり大きなウソをうまく納得させている点、キャラの成長や隠されている設定をうまく見せつつ表現されているように、今のところ見えますね。「エロサイト」「オカズ」ってしっかり台詞で言わせているのが何とも…
●2002年6月までに終了のTVアニメ
(2002/07/12)
3ヶ月ごとの恒例なので、書いていきます。
○格闘料理伝説 ビストロレシピ(NHK BS2 月 18:30)
設定こそ異なるが、過去の料理(格闘)アニメの系譜を引き継いだだけの印象がある。子供向けとしてのクオリティーはある物の、可もなく不可もなくという感じで、スパイスが欲しかったなぁ…というところでしょうか。
○フルメタル・パニック!(WOWOW 火 18:30)
最近数少ないきちんとしたストーリーや設定の作品という感じ。戦闘シーンなども見応えあったし、きちんと恋愛ストーリーもおさえていたからね。安心して2クール見ることができました。
○七人のナナ(TX 木 18:00)
きちんと学園ものとしての季節感を織り込み、ナナと神近との関係やナナと分かれてでてきたナナとの関係もバランスよく表現できていたという印象です。どうしてもたくさんの女の子を登場させるとそのイメージが分散しがちになり、取っつきにくくなるのですが、その辺もうまく表現できていたでしょう。
○パタパタ飛行船の冒険(WOWOWスクランブル 土 19:30)
絵の感じも含めて懐かしい感じがするなぁ…ストーリーもかつての冒険ものの系譜を引き継いでいて、極端に上か下の年齢層に訴求しそうな作品だったかも。カリオストロの城のクラリスみたいな女の子が、ふしぎの海のナディアのジャンのようなことをやっている、と書いてしまったら言い過ぎかな?
ついでに、CSや独立U局のものも
○HAPPY☆LESSON
ゲームでは一般的なのか、女の子たちの表現がかなり一側面だけをデフォルメしているようで、いまいち設定・表現と話が空回りっぽい気がした。いずれかのキャラにはまれないと、見ていてもつまらないのでは。
○アベノ橋魔法☆商店街
突拍子もないストーリーを日常のように表現していくというのは試みとしておもしろいが、最初と最後以外はその突拍子もない話ばかりが目立って、ベースとなる設定が生きていなかった気がする。
夏の中だるみというのでしょうか…ちょっと期待はずれっぽいです。
○最終兵器彼女(ファミリー劇場(CS),CBC 火 19:00など)
映像などの表現としてのクオリティも高いのですが、表現しようとしているポイントがはっきりしていて、入り込みやすいです。どう話が進んでいくのか分かるといえば分かるのですが、それでも引き込まれる力のようなものが感じられます。
○SAMURAI DEEPER KYO(TX 月 25:55)
表現方法やベースとなる設定には魅力を感じたが、それをストーリーとして紡いでいく部分で、まだしっくりと来ていない部分があるような気がする。戦国時代を素材の一つにするのかどうかがはっきりしていないことも、その違和感の一つなのかも。
○Witch Hunter ROBIN(TX 火 25:25)
舞台設定は制作会社が得意とするものになっていてうまく表現されているが、動いているキャラがどうも無限のリヴァイアスやスクライドより輪郭がはっきりしてこない。もう少し見てみないと分からないが、このまま消化不良で終わっちゃいそうに思えるのですが…
○ドラゴンドライブ(TX 木 18:00)
クラッシュギアTやデジモンやベイブレードとあまり変わらないように見えるのは、年のせいかな?様式化されたパターンになんかスパイスのような設定があればいいのですが、それが見えなかったような気がしました。
○G-onライダーズ(WOWOW 火 18:30)
めがねッ娘をだしても、それなりに納得できる魅力的な設定や話があればいいのですが、どうも突拍子もないものをくっつけているだけという印象が強い。キャラ重視でストーリーを組んだ感じがして、主客転倒した感じが拭えなかった。まあ、キャラが可愛いからいいか…とも思えなかったんです。妙に敷居が高くって。
○ふょうちゅんドックす(TX 木 18:30)
絵的な部分で興味を持てないと、なかなか取っつきにくい印象を持ちました。犬たちの別の世界を見せるという部分に目新しさを感じないし、ただそれだけで閉じられた感じがして、凡庸(ぼんよう)におさまってしまうような…
○陸上防衛隊まおちゃん(TX 水 25:35)
ピアノだけの劇判でかわいらしい小学生がかわいらしいエイリアンと(それも国の組織の一員として)戦うという、とにかく違和感の固まりのような作品です。でも、ここまで違和感が高まっちゃうと、妙に味のように感じられるというのは、いいのか悪いのか…
○朝霧の巫女(TX 水 25:50)
広島県三次(みよし)の風景がきれいに描けている…というところはともかく、災いというべき怪物を対峙していくという分かりやすい設定に、学園ものという設定が入っていて、うまく転がればそこそこおもしろく仕上がるかも。
●2002年9月に終わったアニメ番組
(2002/10/08)
それでは、恒例の感想を書いてみますか。
○.hack//SIGN
ほとんどがTVゲームのなかでの話というちょっと宙に浮いた感じの部分と実際の世界とのつながりどうも違和感として残りましたが、伏線を張って構成していくというスタンダードな物語としてはきちんと構成されていました。そのため後半に来るとおもしろく感じられるようになりますが、やはり基本設定ではじく部分があるようです。
○RAVE
スタンダードな謎解き冒険ものとしての構成はうまくいっていて、あらためて目新しい表現やキャラ設定などがあったわけでなかったのがちょっと物足りない。しかし、きちんと見せ場をうまく(絵も含めて)表現できていた点は、最近そういったものが少ない感じがしただけに興味深く見続けられました。
○円盤皇女ワるきゅーレ
前半の結果としてのほほんとした日常に戻る話が、後半崩れるかに見えたんですが、結果として元通りなんですけど…それでも伏線を張って話にオチはつけていますし、キャラもかわいく描けているからまあいいか。
○あずまんが大王
3話くらいからしっかりと間がとれていてギャグとして笑えるようになってきましたからねぇ。音楽と映像と時間が絶妙にマッチして、手間がかかっているんですがそれを感じさせないくらいしっかりと笑えました。(いや。雷門を見るだけで笑えてしまってもので…)
○王ドロボウJING
実質的な1話ないし2話完結ながら、それぞれの話でメインとなるキャラを引き立てつつ話が構成されている点は評価できる。JINGというキャラもうまく表現されているし、しっかりかっこいいと思わせているんですが、それが逆にファンの広がりを妨げているかも。
○ちょびっツ
映像としてのクオリティーの高さもあるのですが、話を積み重ねていってそれぞれの出来事をきちんと最後の出来事へと必然性を感じられるように構成している点は、評価できますね。声の出演者の意外な起用と思われたものも、それ以上に納得させるだけの演技を見せていただけた点も評価できる。
○東京アンダーグラウンド
アンダーグラウンドに行く話までに主要キャラクターの魅力を見せられなかった点が惜しいといった感じ。危機感を高めたり、新たなキャラを登場させる点などはこれまでの(エニックス関連の)アニメの類型に収まっていて、そういう意味では可もなく不可もなくといったところ。
○しあわせソウのオコジョさん
単独に各話を見ると、そこそこおもしろがれるとは思います。ただ、オコジョさんをメインに立てているとはちょっと思えない話も多く、もう少し周囲のキャラをドタバタさせてしまっても…と思うのですが、案外品よく作られちゃった感じです。
○天地無用!GXP
これまでの天地無用というシリーズとしては、それらしいキャラの表現があまりなく、かつキャラ萌えとしての部分はほとんどなかったような…ギャグ重視なんでしょうけど、どうももともとのシリーズと見比べてしまうためか上っ滑りしてしまっているし、下品なギャグのはずなのにそう感じられないというのはもったいないような。
○ぴたテン
何事もない日常からいろんなことが起こる日常に変わって、それを見て(視聴者が)おもしろがっているだけでも十分だと思ったのですが。しっかりと最終3話で、それまでの日常をひっくり返すような出来事が(実はそれまでの話で伏線を張っていたのですが)起こって、ストーリーとしての見せる部分もあったというのは秀逸というべきでしょう。
○ラーゼフォン
意外なもの(話・キャラ設定など)を並べて演出しているような印象ですが、すべてテンションが高いという状態では、あんまりそれが目立たなくなって平板な話に見えてしまったようで…素材が悪くないだけにもったいない感じでしょうか。
○藍より青し
現実に存在していると思えない(と、声の出演している人までが言ってしまう)人物を、魅力的に演出していくことに特化した作品と言っていいと思うのですが、その通りにストーリーもキャラ表現もできていました。音楽も含めて演出のバランスも良かった作品。
○砂漠の海賊!キャプテンクッパ
子供向けとしては結構スタンダードな設定とストーリー構成で、グッと来るものも予定された範囲。平均点はクリアしているが、そこで止まっていてもったいない感じ。
○G-onらいだーず
絵的に見せる部分だけ目立って、設定や話がいまいちかも…ただ、その絵にしてもベタな感じで見せてしまって、そういった絵そのものが好きじゃないとみたいと思わせないのはまずいような。
○最終兵器彼女
アニメとして追加した部分があるのですが、とにかく原作の世界観に忠実でした。それゆえ、原作を読んではまる可能性がある人ならしっかりと楽しめる作品ではあるのですが、クオリティーが高いがために取っつきにくい部分もある気がしました。
○フォルツァ!ひでまる
前半のチームがまとまっていないときの話は、いまいち絵的な部分も含めてみせる部分があまりなく、厳しいと思っていました。試合の部分がその比重を増やしていった頃には、登場するキャラが引き立ってきて結果としておもしろく見せていけたんじゃないでしょうか。ただ、それまでの時間がかかりすぎた印象はあります。
○キャプテン翼
旧作との違いをいまいち魅力として提示することができず、作りのいいアニメといった程度に収まった感じ。話自体もいまいち「これ!」という見せ場が感じられなかったような気がする。
○シャーマンキング
最初はあまりテンションが高くなくどうなるかと思ったのですが、次第にキャラクターにも魅力となる話が登場してきましたし、明確な「敵」の登場とともにこれまでかかわってきた仲間が有機的に話に絡んでくるのは、少年マンガのアニメ化の醍醐味だね。まだ、完結したわけでないのですが、それを感じさせつつうまく終われたということも特筆すべきでしょう。
●2002年12月,2003年1月に終わったアニメ番組
(2003/02/09)
○Witch Hunter ROBIN
派手さがなく、映像も含めて沈んだトーンの表現に終始したものの、ストーリーはきちんと伏線を張ってうまく使い切っている点は評価できる。しかし、主人公の輪郭が見えづらいのが(演出上必要とはいえるが)もう少し分かりやすくすべきでは。映像・音楽も含めてどこを視座にしてみるのか分かりにくい点も、惜しい気がする。
○シスター・プリンセス リピュア
より個々の妹たちにスポットが当たっていて、かつ、前作のような多少無理なストーリー構成をすることなく話を作れた点は評価すべき。でも、キャラの絵と声と音楽に助けられた演出という風に見えるのは気のせいかなぁ…。
○陸上防衛隊 まおちゃん
本当はしっかりした話の構成やベースの設定があるんだけど、それよりもゆるゆるした表現の方が目立ってしまって、これはこれでおもしろいと思う。ある意味挑戦的な作品だが、それゆえ評価が割れる可能性が高い気がする。
○朝霧の巫女
ストーリー構成は上質な作品。学園もののもついろんなキャラが繰り広げるドタバタと、淡い恋愛を絡めた妖怪退治(らしい)話が並列しつつ、ちゃんとオチを迎えている。主人公のキャラがもっとキャッチィだったら…とは思いつつ、それでもきちんと魅力的に見せているんだから、別にこれでもいいとは思う。
○まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜
主となる話のほの暗い部分をうまくちりばめながら、笑える話を本気になって演出しているのはさすがという感じ。前作のテンションを落とすことなく、作り手全体が楽しんで作ったのが感じられて評価できる。でも「えっちなのはいけないと思います」といいつつ地上波ではちょっとねぇ…
○灰羽連盟
こんなに派手さのない作品を、アニメの企画として通してしまったこと自体個人的には奇跡という気がする。それだけに、作品としてのテンションが高く、一度見たら引き込まれる何かが感じられる。最近のアニメの楽しみ方にあるパーツごとの楽しみでない、世界観そのものを楽しむ作品に仕上がっている。
○おジャ魔女どれみドッカ〜ン!
パターン化されたオチになったが、その点はすごく納得がいくものであり、シリーズ全体としてはうまくいったと思われる。しかし、途中での妙に大人びた(イメージに訴える)話が目立ってきて、子供の興味を多少削いだ部分が見えた結果、子供が多少離された感じを持ったような気がする。
○激闘!クラッシュギアT
ゲームのマニュアル的な表現をめざすのか、熱血に進むのかがいまいち定まらなかった感じ。後半にようやく盛り上がったが、やはり中途半端さが見える。
○爆転シュート ベイブレード2002
熱血とベイブレード人気で一気に駆け抜けていった感じ。素材の持つ勢いをうまく表現して、ベイブレードにはまっていれば引きつけられたよう。ただし、前作とあまり表現の変化はなく、無難におさまったのが惜しい。
○piano
派手さのない、実際にあった中学生の日常(といっても一度限りの)を丁寧に描いている点は、時間をかけているという理由以上に、作り手の想いが見えていい感じに仕上がっています。
○ホイッスル!
原作の持つものをきちんとトレースしていて、好感が持てる作品ではあります。でも、サッカーものとして引きつけるキャラクターないしチームを見せられなかった感じがして、可もなく不可もない感じです。
○SAMURAI DEEPER KYO
素材としてはおもしろいけど、主役のキャラ群と敵役や同士となっていくキャラクターとの結びつきがいまいち唐突な感じがしました。ストーリーの軸になった設定も、それほど魅力的でなく、それがキャラの格好良さで補った印象が強かったです。
○超重神グラヴィオン
ロボットものとしてのアクションもキャラの魅力も中途半端。むしろどちらかを強調した演出にすべきなのに、うまく転がせなかったためストーリーまで印象に残らなかった気がする。
○キン肉マンII世
キン肉マンの過去のキャラを必要以上に絡ませすぎて、新たなキャラが最初に浮かび出なかったのが最後まで響いた感じ。唐突に(その納得しやすいような説明もされることなく)戦いメインの話に入ってしまったので、余計は入り込みづらかったような気がする。
○爆闘宣言ダイガンダー
これまでの子供向けと銘打ったロボットを絡ませたアニメとの違いを見いだせなかったという点で、可もなく不可もなくということでしょうか。
●アニメ新番組ざっと見(2003.1,2)
(2003/02/09)
○WOLF’S RAIN(CX月26:00)
人間の姿にも変身できる狼である若者たちが、ある目標に向かって進むストーリーそのものが明確である。このため、キャラをどういろんな出来事の中で変わっていくのかが見せ場になるようで、その点においてうまくいく予感がする。
○L/R(CX水26:28)
ちょっと語りすぎという印象はあるものの、(最近の)他の依頼を受けて対応していく作品に比べて、かかわっていくゲストキャラにもスポットが当てられている。派手なアクションもあるが、緻密に仕立てられたものがベースにあるように感じる演出は好感が持てる。
○.hack//黄昏の腕輪伝説(TX水24:55)
よりアニメ的なゲームの世界で、やはり大きな謎の渦中に主人公たちがかかわっていくのですが、前作(SIGN)のダークなイメージは薄らぐように狙っているらしい。それが吉と出るか凶と出るかは、設定された謎がスッキリと晴れるかどうかにかかるんだろうね。
○ななか6/17(TX水26:35)
17才の娘が6才の心になったら…という、ともすれば重い話をコミカルに描けているのは、原作及びキャラクターの絵や声とそれを選んだ制作側の実力なんでしょうね。見かけ以上に微妙なバランスで演出する必要があると思われ、このバランスを保てることに期待したいな。
○魔法遣いに大切なこと(ANB木26:07)
アニメというよりドラマの脚本に近いストーリー構成。キャッチィなキャラや設定で引きつけがちな最近のTVドラマやアニメ番組にあって、丁寧に人との関わりを描いていく点は、かなり評価すべきと思う。存在感があるのに透明な雰囲気のある映像と、それをより一層引き立てる音楽、そして無理のない声に台詞。派手さはないが、興味深い作品である。
○明日のナージャ(ANB日8:30)
どうも、パターン化された話が想像されているし、主人公自体まだ魅力的なものを印象づける話が構築できていない気がする。どれみの後だけに、もう少し取っつきやすい設定にできなかったのかという感じがした。
○激闘!クラッシュギアN(ANB日7:00)
やはり続きかな…と思ったら、これまでより熱血でかつコミカルな話になったようです。このテンションをもう少し保てるかどうかが気にかかります。
○ストラトス・フォー(独立U局・キッズステーションなど)
どこかで類似の設定を見たような…キャラの魅力を成長を込みで見せるのか、それともベースのストーリーを構成してみせるのかが不確定な感じ。でも、後者への期待はあまりできないような気がする。
○MOUSE(独立U局・キッズステーションなど)
やはり過剰なお色気は、作り手の趣味という感じで演出とするとどうもきついなぁ。あんまり驚いた盗みの仕掛けは期待できないから、主人公の盗み以外で困る部分を楽しむだけ…じゃないことを期待したいが。
○爆転シュートベイブレード Gレボリューション(TX月18:00)
きちんとリニューアルしていますから、そんなに心配していません。あとは、ちゃんと敵役になるキャラが立ってくれれば大丈夫なくらい、設定がしっかりしていますね。
○超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説(TX金18:00)
設定はこれまでのトランスフォーマーを継いでいるだけあって、あんまり目新しい感じはない。国内より別の地域で受けそうな気が(絵的にも話としても)感じられる。
●2003年3月に終わったアニメ番組
(2003/04/12)
振り返ってみると…たくさんあったんだなぁ。
1クールもあり、1年続けたものもあり、2クールのものもあるけれど、残るものってたぶん年に数作品なんでしょう。
数に紛れて通常通りにくい作品がつくられたこともあり、見られる作品は例年通りの数あるけど薄まってしまっているような気がします。
○L/R
とにかく、伏線の張り方のケレン身あふれて凝っているのには、最近なかなかこういったものがないだけに、素直に楽しめました。個別の話もキャラクターの絵や設定上の見せ方もうまくできていました。15年王女・ノエル・アンジェというキーワードがうまく絡んでいるのは…みてもらった方が分かりやすいかも。
○ななか6/17
一つの作品に2つの作品のキャラクター設定をしているという凝り方もすごいが、うまく6才の心のななかと17才の本来の七華を描きわけ、かつ声でも演じ分けているという凝り方も、しっかり作品全体と調和させていていて、楽しむことができました。コミカルな部分としっかりと描くべき部分がうまく配分されていた点も評価できました。
○魔法遣いに大切なこと
実写の方が適切と思われる作品ですが、でもアニメであったがゆえにもっと透明感のある表現ができた感じがします。一つ一つの出来事も必要以上に大げさにならず、丁寧にかつ登場する人々すべてがいい人であるという架空の話を信じさせてくれるくらい、いい話として表現されていました。
○満月をさがして
最初のキャラ設定やストーリーがちょっと食い足りない部分があったものの、その後の話をうまく積み重ねていって、最後にしっかりと感動的なオチに持ち込めた点は、見ていてよかった…と素直に思いましたね。ただ、1年かけてみせるにはちょっとコマ不足という感じがしました。
○東京ミュウミュウ
コミカルな部分をもっと前面に持ち出して、それから恋愛や学園生活と絡めた危機を絡めていければ見る人を引き込めたんじゃないかと思えました。それだけ、キャラなどの設定はうまく作れていたんですが、見せ方がうまくいっていない気がしました。そのため、オチへの引き込みが弱かったのでは。
○ふぉうちゅんドックす
時間枠移動があったものの、うまく主人公の犬といろんな人や犬との交流を描けていて、小さな子どもたちの興味を引きつけることができたんじゃないでしょうか。犬があまり人のような振る舞いを映像的にしなかったことも、逆に自然に作品世界に入り込みやすかったような気がします。でも、ストーリーそのものはパターン化したよくあるものという域を出ていない気がする。
○天使な小生意気
主人公である恵をメインにした話より、その友だちである美木をメインにした話が登場する人物を魅力的に演出できた気がする。このため、当初の設定より2クール目後半あたりから設定も変わってきて、個別のキャラをうまく転がした話が作れたような気がする。
○花田少年史
原作の持つ表現・ストーリーを適切に映像化したという意味で、うまくいった印象がある作品。ガキをガキらしく、大人を大人らしく、おばけをおばけらしく表現するという当たり前のことをしっかりとできたからこそ、懐かしさとおもしろさ・そして寂しさをしっかり見る人に残したと思う。
○ヒートガイジェイ
映像的な格好良さがどうも前面に出て、出てくる危機感という部分があんまりうまく魅せていなかったような気がする。でも、スタンダードな物語の流れはできていたので、その世界観に入れれば可もなく不可もなし。
○キディ・グレイド
キャラ設定や当初のストーリーはそれほどゴチャッとした印象もなく、まあまあの話という感じだったが、その後のいろいろな新たに分かった設定とそれを絡める話がぼってりとした感じがした。キャッチィにするには不必要なキャラの絵的な表現も含めて、バランスを欠いて無理矢理話を作った感じがした。
○ヒカルの碁
ヒカルがアキラと佐為に出会った頃のテンションの高めた表現が、うまく佐為がいなくなるまでの間に別の形でつなげることができなかった感じがする。その部分を除けば、囲碁の対局やヒカルにかかわる人々の会話などを丁寧でかつ魅力的に表現できていた点はさすがという感じ。
○.hack//黄昏の腕輪伝説
やはり、必要以上に謎とされた部分にこだわったためか、軽みにおいていたキャラたちの属性がうまく活用されなかった気がする。オチも唐突で、無理に終わらせて後日談という前作(.hack//SIGN)より消化不良の感が拭えない。
○ドラゴンドライブ
ドラゴンはたくさん出ちゃいけないんじゃ…という話はともかく、これまで子どもたちとその友だちとして出てくる別の能力を持つものとが繰り広げる話と、あんまりさが見つけられなかった。そのため、どっかでみた気が…という感じがして仕方なかったです。
○プラトニックチェーン
フル3Dで今時の少女たちの断片のようなもの+αを表現しているんですが、映像表現からもたらされるのかすごく仮想な世界を表現しているように感じられた。試みは興味深いが、かなり好き嫌いが出そう。
○OVERMANキングゲイナー
当初感じられた落ち着いたトーンとは裏腹に、ストーリーもキャラクターも徐々に熱くなってきた感じ。ちょっと話が長くて、キャラも語りすぎという感じがあったが、しっかり熱く終われたからよしとしよう。
○電光超特急ヒカリアン
しっかりと子供向けの分かりやすいストーリーを展開して、キャラクターもしっかりと描けていて狙い通りの仕上がりになっていた。それゆえ、目新しいものもなかった気が…でもしっかりおもしろがれるんですね。
○デジモンフロンティア
どんどんデジモンたちと子どもたちとの差異が見えなくなってきて、いつの間にか大きな敵との対峙(たいじ)が主軸になってしまった気がする。最初の頃のデジモンとしての特徴が消えてしまったまま、何となく終わっちゃった感じかも。
○ペコラ
脚本など多くががアメリカで製作されたため、アメリカでよくありがちな子供向けアニメと表現・ストーリーになっていた。このため、ある意味安心してみられるものにはなっている。3Dアニメである以外、あまり特徴的なものもなかったのは、私の見方が浅いからかな?
○ギャラクシーエンジェル
前2シリーズの苦労して積み重ねたギャグから、軽身にのってたたき込むようなギャグに変わって、キャラが生き生きと描かれていた気がする。もうこうなると美少女キャラなんて設定すら忘れてしまうくらいで、しっかりシリアスに終わっちゃうというオチもつけちゃっていますね。
○ストラトス・フォー
キャラがかわいらしく表現されていて、しっかりキャラ萌えしていたんだけど…ストーリーや設定がどうも浮いた感じがしていまいち。もっとしっかりした話にのっけたら、キャラももっと生き生きしたのに…と思いました。
○MOUSE
もっとお色気に特化してもよさそうな…やっぱりストーリー設定自体とってつけた感じで、映像カットがバラバラという印象を拭えなかった。
○ぷちぷり*ユーシィ
順次プリンセス候補を登場させて、主人公とのいろいろなエピソードを重ねていって、しっかりと各々のキャラクターを魅せていった点は、スタンダードではあるけど評価できる。まだ続く話として終わっているが、しっかりとオチをつけている点も良かった気がする。
○スパイラル〜推理の絆〜
ストーリーを進める中で張っている伏線がいまいち奥行きが乏しいためか、キャラクターが語る部分にどうも必要以上の力がかかっていた気がする。キャラクターの映像的な見せ方はよかったと思うが、それに寄りかかった演出に見えてきたのですが…
●アニメ新番組ざっと見(2003.4)
(2003/04/26)
今回のざっと見は、自分としてはいまいちうまくかけなかった気がするなぁ…もう少ししっかりと見て書こうとするんですが、数が多すぎてどうも印象が薄まってしまった感じです。
○ソニックX(TX日8:30)
前提となる部分の説明があまりされずに、いきなり始まった感じなのが多少不安材料。絵的な部分以外にあまりキャラの輪郭がつかめなかったのが、子供向けとしても大丈夫なのかな?
○金色のガッシュベル!!(CX日9:00)
とにかく、突拍子もないキャラクターの登場で何か起こるんじゃないかと思わせて、しっかりオチとそのつづきを振っていけているので(パターン化している気がしますが)まずまずは良いんじゃないでしょうか。
○FIRE STORM(TX日9:00)
どこかで見たような…と思わせるような点が映像と設定の両方に感じられただけで、展開をうまく構成しないと興味が引きつけにくいというハンデを持ってしまった気がする。
○アストロボーイ・鉄腕アトム(CX日9:30)
結構制約が多いようですが、そこをうまく利用して新たな作品としてうまく話を作り込めているようです。1年に及ぶ話なので、興味を引きつけるための主旋律となるものがうまく構成できるかが現時点で見えないのが不安材料。
○デ・ジ・キャラットにょ(TX日9:30)
ぱにょぱにょデ・ジ・キャラットのように、突拍子のないキャラクターの設定は使っているけど、それでも淡泊に見えてしまっている。1クールを越える話にしようとしているがために、ストーリーのスピードを遅らせている感じがしているのがその理由かも。
○妄想科学シリーズ ワンダバスタイル(独立U局 キッズステーション)
絵的な(今時よく描かれている)かわいらしさととんでもないキャラクターの設定、妄想を越えてしまった気がする科学的設定…社会人としてこの作品を認めたくないという書き込みに妙に同意してしまった。これが狙いだとしたら、作品的には当たりでしょう。
○コロッケ!(TX月18:30)
各話で起こるイベントでみせるのか、それともそれを発端としたバトルでみせるのかがいまいち見えなかった。ただし、パターンとしての設定などはきちんとできていた気がする。
○獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇(WOWOWスクランブル月24:00)
キャラクターやその対立構造も分かりやすく、見せ場となる殺陣の部分もしっかり描けている。でも、全体としての派手さはなく、時代劇ものの興味が薄いといまいちかも。
○DEAR BOYS(TX月25:00)
使うべき手法を誤ったのか、絵の動きに速度感が無く、いまいちぎこちない気がする。ストーリーも必要な説明が不足している気がして、もともとの作品の知識がないと入り込みづらいのでは。
○LASTEXILE(TX月25:30)
あまり設定について説明がなかったが、それでも何となくの理解でストーリーに引き込めている点は評価できる。絵的な部分も比較的丁寧に描かれていて、絵そのものもある程度は入り込みやすい人が深夜アニメでは多いのでは。
○E’S OTHERWISE(TX火18:00)
設定、ストーリー構成、映像などいずれも平均点にはあると思う。バランスも悪くないと思うが、引きつける核となる部分が私としては見えづらかった。
○スクラップド・プリンセス(WOWOWノンスクランブル火18:00)
ストーリーでの個々の出来事でキャラクターの設定を説明できているし、スクラップド・プリンセス、廃棄王女にまつわる話が核になっていることが分かりやすく引き込みやすくなっている。映像的にも、パターン化されている感じだがきれいに見えている。
○キノの旅(WOWOWノンスクランブル火18:30)
たぶん小説が原作なのでしょう。淡々と主人公が旅であったことを描いていくだけなんですが、そこでアニメとして表現されている淡々とした演出・映像がしっくり来ている。
○探偵学園Q(TBS火18:55)
ある意味、原作トレースということできちんと絵も話もできていると思う。ただ、原作により掛かった作品作りとなると、アニメとしてたくさん話を作らなきゃならないならないのですが、そういった期待感が得られなかったのが不安材料。
○エアマスター(NTV火24:58)
魅せる部分が明確になっているようで、そういった部分はうまくできている気がする。そこにたどり着くまでの話というのが、いまいちこなれていない感じ。絵的にも、原作となる絵にこだわりすぎたのが気にかかる。
○宇宙のステルヴィア(TX水25:00)
宇宙に子どもたちがいって研修ということだが、学園ものとしての部分がメインとなって(今のところ)表現されているので、うまく回っている感じ。宇宙にでている部分をうまくスパイスにして話を構成し続けられるかが、たぶんこの作品の成否になるのでは。
○ガドガード(CX水26:58)
描きたいものは明確だが、そのスケール感が落ち着いた絵のトーンと仕掛けられた危機との間で多少のズレを感じた。ただ、今後への期待という部分は残っているので、判断が難しい部分がある。
○TEXHNOLYZE(CX水25:28)
映像もゴチャッとした感じだし、話もあまり語られない部分が多く込み入ったもののようです。作品の世界観が気に入るかどうかが、この作品の見る見ないを決めてしまうようで、これも判断が難しい。
○カレイドスター(TX木17:25)
主人公を魅力的に魅せるという意味では、うまく作られていると思う。でも、それがためにどうも薄っぺらい設定・構成に見えるのは、やっぱり損では。
○冒険遊記プラスターワールド(TX木18:00)
パターン化された設定と各話ごとのイベント構成ではあるが、まあそれなりにキャラも立って描かれていると思う。
○D・N・ANGEL(TX木18:30)
変身した後があんまり格好良く見えないためか、そのギャップを利用した恋愛関係でのドキドキ感の演出もいまいち宙に浮いた感じ。たぶん、原作が持つと思われる世界観を忠実に表現したがゆえに、アニメとして輪郭が無くなったのでは。
○無限戦記ポトリス(TX土7:30)
絵的にはちょっと違和感がある部分があるが、キャラ設定及びストーリーは子供向けとされるアニメの基本となる部分をきちんと作られていて、まあいい感じ。ただ、引きつける部分が感じられないのが惜しむべきでしょうか。
○マーメイドメロディぴちぴちピッチ(TX土8:00)
ご都合主義っぽい設定は許容できるとして、絵的にもキャラクター設定としても主人公たちが魅力的かというと、いまいち弱い部分が感じられる。はずすべきパターンがちょっと違っているのでは。(キャラ設定以外の方が…)
○魔探偵ロキRAGNAROK(TX土9:30)
魅せる部分がはっきりしているため、謎とされる部分の表現や学園ものとしての属性をきちんと表現している。ストーリーをうまく転がせるイベントの設定が見つけられるかが気がかり。
○人間交差点(TX土24:50)
丁寧にうまく構成されているのですが、それがゆえに原作トレースという風に見えて、別にアニメ化しなくてもTVドラマでも良いんじゃないかと思ってしまった。
●アニメ新番組ざっと見(2003.5)
(2003/05/27)
○成恵の世界(MBS キッズステーションなど)
たぶん基本は恋愛ものなんでしょうけど、ベースとなる女の子が宇宙人とのハーフという設定部分をもとにストーリーを転がしていくんでしょうね。ぼんやりしがちな淡い恋愛のイベントに、それなりにスパイスとなるものがついてくれば、そこそこおもしろいかも。
○セイント・ビースト 聖獣降臨編(キッズステーション)
キャラクターの設定をそのまま活かして、想定された通りのストーリーを動かしているように感じるのですが…まあ、それだけで引き込まれるものがある人にはあるでしょう。
○ウルトラマニアック(アニマックス)
CSでやるより地上波でやっていた方が…と思えるような、1990年代前半によく見かけた少女アニメの王道を行く作品と言っていいでしょう。キャラクターをうまく設定した上で表現でき、1話まででおおよその世界観を理解させたのですから、後はどんな仕掛けができるかが当たるかどうかの鍵になるのでは。
…個人的には、ヒットしそうなサントラ作品が少ないような気がするんですけどね。作品も小粒になっていっているようで。(いや、アニメだけでなくTV番組全般に)
●2003年6,7月に終わったアニメ番組
(2003/07/29)
忘れないうちに書いておきましょう。
○WOLF’S RAIN
丁寧で魅力的な設定の作品でありましたが、総集編のような話が数話連続したりして、間延びしたという印象は拭えませんでした。世界感に最初からはまれるかどうかで評価が分かれるというのが「狙い」としても、主人公たちを取り巻く設定が込み入っているのと対照的すぎる主人公たちのシンプルな有り様は、2クールものとしてはバランスを欠いていると思いました。
○妄想科学シリーズ ワンダバスタイル
ここまで適当な科学的な設定とご都合主義なストーリー運びで乗り切ったなぁ…という感想です。では、みっくすジュースの面々がかわいく描き切れたかというと、ちょっと疑問。キク8号の方が目立っちゃった気がするし。
○獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇
スタンダードな時代劇及び妖怪登場ものの展開でして、きちんとツボを押さえた危機の設定ができていました。ただし、魅力的な飛び抜けたキャラが登場してこなかっただけに、国内市場ではあんまり評価されないでしょうね。
○キノの旅
隠喩として社会の矛盾した出来事を表した作品ではありますが、映像としては淡々と描かれていたということもあって、落ち着いてしっかり主題を読み取りながら見つづけることができたんではないでしょうか。感情移入しやすい話やキャラが登場しないと思ったら、やはり「子供」が絡む話では残るものがありましたね。
○人間交差点
作品として落ち着いていて丁寧に作られているんですが…派手さが無くて、継続視聴するという引き込み力が弱かったような気がします。TVドラマのようなキャスティングで引きつける手法も、声優という形では難しいというの気がしただけに、やはりTVドラマ化の方が適切であったのでは…と思えてなりません。
○成恵の世界
設定の突飛な部分をうまく素材として活用し、ありきたりとはいえ二人とそれに絡む人々をうまく描いた恋愛ストーリーになっていたのではないでしょうか。登場人物を引き立てた話を構築でき、安心してみていられるという意味では評価だが、記憶に残る話かというとそうでもなかった気がする。
○FIRE STORM(TX日9:00)
結局一通りのストーリーは進んだけど、引っかかるような部分がなく流れていった気がする。映像表現なども平均点だったし。
○DEAR BOYS(TX月25:00)
絵がなんとなく違和感あったし、だからといって引きつけるキャラが設定も含めて見あたらないまま、すんなりと話を進めていった感じであった。
○LASTEXILE(TX月25:30)
結局、小難しい部分が最後にでてしまって青の6号と同じように見えたんですが…それでも、きちんと見せ場はあったし、映像の質の強弱もしっかりしていて見られる「手の込んだ」作品になっていました。
○E’S OTHERWISE(TX火18:00)
キャラクター設定がうまくいきて、何とかストーリーが転がってきたけど、最後の方への起伏が感じられなかった。結果として平均点でおさまった感じ。
○スクラップド・プリンセス(WOWOWノンスクランブル火18:00)
ストーリーの中盤での構成がうまくいっていない部分があったものの、ストーリーを構成する素材や個々の出来事はシリアスとコミカルがバランスよくなっていた感じ。最後までしっかり魅せてもらえた作品といえる。
○エアマスター(NTV火24:58)
絵的にもストーリーも原作にこだわりすぎたため、あんまりアニメとしての新たな見せ方が感じられなかったのがやはり不満。でも、作り方はそれなりに丁寧。
○宇宙のステルヴィア(TX水25:00)
もうちょっと主人公以外の大人のキャラをストーリーに絡めるのを少なくした方が、おもしろく転がってきたかもしれないなぁ…危機感の設定をほどほどにして、子どもたちが一生懸命考えている部分を増やしても良かったかも。でも、しっかり大団円が描けたからよしとしましょう。
○ガドガード(CX水26:58)
全話の放送を(地上波では)できなかったのも不満だが、設定に主人公たちとともにとらわれてしまって、描きたいものがぼけてしまったのが気にかかる。
○TEXHNOLYZE(CX水25:28)
映像や音楽などの表現のクオリティはいいが、その分ストーリーがぼやけてしまって感覚的について行けないとはまれない点がある。その意味でいまいちという感想。
○冒険遊記プラスターワールド(TX木18:00)
パターン化された設定と各話ごとのイベント構成ではあるが、まあそれなりにキャラも立って描かれていると思う。
○D・N・ANGEL(TX木18:30)
原作がもつ属性は適切に表現しているように見えるが、アニメとしてはOVAに近いにおいを感じてしまった。出来はいいけど、入り込みにくさが最後まで残ったのが残念。
○魔探偵ロキRAGNAROK(TX土9:30)
原作の属性は残しつつ、アニメとしてのキャラクターへの感情移入しやすいようなストーリーや設定を作れたようである。もう一つ引きつけるキャラクターが設定できれば良かった気がしますが、最後まで何とかテンションを保てた気がします。
○なるたる(キッズステーションなど)
原作のコミックス以上に外から見た印象が強く、ただでさえ行間が多い話がさらに(映像の描き込みは増えているのに)希薄に感じられた。
○ダイバージェンス・イヴ(AT-X,BS朝日)
映像的にはいろいろゴチャゴチャ描いているが、それだけでその他がスカスカに感じられた。設定が物語全体を見ていてしっくり来ない点も難あり。
○ぽぽたん(BS-i木24:30)
絵的な部分ではじくものがあるけど、姉妹が背負っているものにいろいろ考えて、そして答えを出していく部分はうまく描けていた。でも、最後の方にならないとそれを感じられない点は、なんかもったいない。
○真・女神転生 デビルチルドレン ライト&ダーク(TX土9:00)
主軸となるキャラや設定が見えにくく、確かに丁寧に作られているものの引きつける部分が感じにくかった気がする。
○高橋留美子劇場(TX土24:55)
1話完結で、原作を丁寧に描けているが、それ以上でもそれ以下でもないという感じ。でも、いろんな声優さんの演技も見られてそれだけでも楽しめたかな。
それでは、毎度恒例のものを
○GUNSLINGER GIRL(CX木27:28)
(絵的部分など)原作通りに作れているかどうかはともかく、丁寧にストーリーを進めている部分は好感される。ただし、つかみとなるキャラやストーリーが提示されているとは言い難く、不安要素として残る。
○鋼の錬金術師(MBS-TBS土18:00)
パターンとなっているものの、きちんと設定やキャラの特徴をストーリー構成で織り込んでいて、見やすい話になっている。
○プラネテス(NHK BS2土8:05)
絵が日本のアニメを見慣れていると多少違和感があるが、職場ものの設定であってもある種の熱血少年ものっぽいディティールがバランスよく入っていて、そこそこ楽しめる気がする。
○魁!! クロマティ高校(TX木25:00)
もともと動きのないギャグマンガをどう動かすかと期待したんですが…期待以上の妙な作りになっています。それにしても、男気あふれる作品にピョコラ=アナローグ?世(デ・ジ・キャラットにょをついでに見ておくこと)を出すのは禁じ手でしょ。
○R.O.D -THE TV-(CX水26:58)
OVAの評価も高かったこの作品。(先日CSで見まして納得しました)TVアニメ化でもある程度質を保って見せ場をうまく作っているようです。CSでプレミア先行放送しているようですが、その視聴層からもあんまり文句が聞こえてこないだけに期待できるかも。
8月下旬開始だがこれも取り上げておく。
○フルメタル・パニック?ふもっふ(CX月26:28)
製作会社(ゴンゾ→京都アニメーション)や監督などが替わって、こんなにしっかり変わっちゃうもんなんですかねぇ。元設定はそのままに、しっかり笑える学園「ギャグ」アニメになっていますし、最強の武器が宗介の銃ではなくかなめの「ハリセン」だったりするんだもんなぁ。
○そーなんだ!(TX日7:00)
なんかちゃちい設定で、SFっぽい話をやっているため、他のロボットものなどとの違いが明確になっていない感じ。
○GUNGRAVE(TX月25:00)
都市を舞台にした銃を使った作品のパターンにしっかりはまった感じ。それゆえ、キャラ設定以外独自色が感じられないのは、何かそんな気がする。
○神魂合体ゴーダンナー!!(AT-X,BS朝日,独立U局)
突拍子ない設定を狙った(のでしょう)わりに、いまいちパターン化されたかわいい女性キャラにしか目がいかないストーリーってやっぱ問題でしょ。
○PAPUWA(TX火18:00)
絵的にはいろんなものを表現しているけど、ストーリーは前作以上にシリアスさが目立っていて、いまいちおもしろがりにくいなぁ…バランスの偏りが不安材料。
○F-ZERO ファルコン伝説(TX火18:30)
設定に何らかのあか抜けない部分を感じるんですが、まあこの時間帯の狙いにはしっかりあっているのかな。
○キャプテン・ハーロック(NTV火24:53)
作りに不満はないですが、だからといって新たなものも見られないようで、可もなく不可もなし。
○Avenger(TX水25:00)
.hackでの異世界での話っぽい表現が同じように表現されていて、同じような危機感の組み立て方になっているような気がする。その部分が、結果としてはじく部分を作っているような。
○ロックマンエグゼ・AXess(TX土8:30)
まあ、前作の継続のような話ですし、それなりにロックマンが動いているから、そこそこ楽しめるんじゃないでしょうか。
○ポポロクロイス(TX日9:00)
前作より異界と現在の世界とのつながりを明確にした設定になっているようですが、その縛りがファンタジーとしての枠を狭くしているような…別の似たようなアプローチのアニメとの差異が見えにくくなってきている気がする。
○君が望む永遠(キッズステーション・独立U局)
一方に都合のいい設定を30分ものアニメに分割して表現する必要があるのかなぁ…といった感じ。もう少し思い通りにならないイベントを表現に加えないと、他の層への訴求は難しいでしょう。
○まぶらほ(WOWOW火18:00)
パターン化された(あまりにあふれてしまっている)キャラということもあり、次のストーリーの期待を感じる話もなかったので、いまいちという感じかも。
○PEACE MAKER 鐵(テレ朝火26:12)
新撰組の外伝のような話の設定らしいが、そのことにあまり目新しさは感じなかった。(似たような意訳っぽい時代劇の設定のアニメがあったことによる)そうすると、キャラクターへの興味の有無が視聴継続の鍵になりそう。まあ、見られるキャラクターはあるので、それなりに(深夜枠なら)もつでしょう。
○最遊記 REROAD(TX木18:30)
前作(映画も含む)の継続視聴がメインで、その枠から外れないことが求められているような気がする。キャラを活かしてストーリーも含めてそつなくできているが、新たな魅力の開拓という意味では力不足かな。
○無人惑星サヴァイヴ(NHK教育木19:30)
パターン化した学園ものっぽい話でスタートしたが、リヴァイアスやステルヴィアのように新たな場所で起こっていく危機がうまく機能するかなぁ…まだそこまで話が至っていないので、判断が難しい。
○真月譚 月姫(BS-i木24:30)
謎っぽい設定のキャラクターがそろっていることは分かったが、そのため主人公がキャラとして立っていない気がする。作品のイメージの表現を重視した結果なのか…いずれにしても感情移入しにくい話のような気がする。
○高橋留美子劇場 人魚の森(TX土24:55)
素材の良い原作マンガをなぞるという意味ではうまくいっている。それ以上をあえて望まなくてもいいくらい、完成度は高いと思う。
●2003年12月に終わったアニメ番組
(2004/01/21)
○高橋留美子劇場 人魚の森
原作マンガをきちんと表現するという部分ではうまくいったと言っていい。映像的に必要最小限のデフォルメにとどめ、声優の演技力に頼った部分が大きかったことが、功を奏したように思われる。
○D.C.〜ダ・カーポ〜
キャラクターごとの主人公への関わりがパターン化していて、絵やシチュエーションは違うはずだが同じような印象を受ける。いっそ1クールでキャラを絞った方が見やすかったかも。
○君が望む永遠
映像としてみせるよりも、出ていることが重要に思えるような感じを受ける。台詞は凝っているようにみえるが、貼り付けて結果としてシチュエーションに合わせているようにみえるだけに、アニメ化する必要性自体も感じにくかった。
○Avenger
舞台を明確に絞った点は評価できるが、逆にキャラクターやストーリー構成に(これまでもそういえない部分があるけど)広がりがなくなってきて、とがっている表現の方が目立つ印象を受ける。
○爆転シュート ベイブレード Gレボリューション
ベイブレード自体の勢いとともに進んできた感じでしょうか。大会での戦いで盛り上げる手法も、新たなキャラ・設定も、想定範囲内でこれはこれでよしというところでしょうか。
○超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説
終わった気がしないなぁ(シリーズが変わるだけだし)型を楽しむという部分のわりには、設定はそれなりに変わっているようですが、それがあまり感じられないというくらい、表現・ストーリー構成が定着しているんでしょう。たぶん。
○神魂合体ゴーダンナー!!
吹っ飛んだ(ある意味想定外の)勢いある何か起こったときの表現と、それ以外の淡々と描きべき日常の差があったようななかったような…勢いだけで進んだがために、私としては印象が薄い。
○真月譚 月姫
映像もそれなりにきれいだが、キャラクターとストーリーとの関わりがいまいち希薄。ストーリーで引きつけるべき出来事自体も、映像のきれいさのためか重みを持った印象に欠ける。必要以上にキャラへの思い入れが薄いのは、気のせいであってほしいが…
まず、2004年1月開始分
○モンキーターン(TX土24:55)
よくボートレースの映像をここまで違和感なく見せるとは…と、アニメビジネスフォーラムで1ヶ月前に見た画面と本放送を見比べて思ったりしたものです。
そりゃともかく、競艇学校の部分(たぶん数巻分)を2話分にして相当省略しているし、髪がみんな短いから区別つきにくいんだよなぁ…それが取っつきにくくなっていることになるかも。そういうこともあって、判断保留。
○マリア様がみてる(TX水25:00)
コバルト文庫初のアニメ化だそうで…2話目からようやく映像と台詞がしっくり来ましたが、それにしてもしゃべりにくそうな言い回しの連続です。ある意味格式ある世界感に入り込めればそこそこ楽しめる作品かも。
○十兵衛ちゃん2 〜シベリア柳生の逆襲〜(TX水25:30)
前作と主人公の声の出演が変わって、プロデュースも一部変わっていますが、制作側のその他の体制には何らの変化もないこともあり、前作同様のテンションですねぇ。前作をおもしろいと思えば、しっかり楽しめそうです。
○トランスフォーマー スーパーリンク(TX金18:00)
ここまでシリーズが続くと、パターン化が心地いい感じですね。それゆえ、設定の違いが分からなくなってきてしまってコメントしにくくて…
○SDガンダムフォース(TX水18:00)
米国で先行放映しているものとのこと。3Dアニメにありがちな不必要な動きが気にかかるが、2Dアニメ的な絵の属性も持ち合わせて違和感なく見られる。でも、ストーリーはそんなに際立ったものはなく、子供向けのパターン化された話になるのかな?
○B-伝説! バトルビーダマン(TX月18:00)
ビーダマン自身が主役キャラでない話になりましたが、それが逆にビーダマンを使ったゲームのバトルものとしてのストーリー構成を使えるので、そんなに飽きられることなく話を組めるのでは。ただ、主人公達のキャラにそれほど魅力的な設定をしていないような…
○エリア88(テレ朝木26:12)
OVA同様マンガ原作ファンにはいろいろ苦言をいわれるだろうなぁ…どの場面を格好良く見せたいのかが明確でないような気がする。平均的に丁寧に描けているし、ストーリーもある程度動いているがその程度のものにしか見えない。
○ごくせん(NTV火24:53)
いい意味でも悪い意味でも原作コミックス通り。実写ドラマ化したときのような、際立つ特徴もないように見えたからなぁ…見ていてもす〜っと流れてしまった感じだし。
○北へ。 〜Diamond Dust Drops〜(AT-X火10:00他)
主役キャラと背景はきれいに描けていますねぇ…でも、それ以外は特筆すべき内容は無し。とってつけた話を並べているだけの印象を拭えない。
○みさきクロニクル 〜ダイバージェンス・イヴ〜(BS朝日・AT-Xなど)
前作(ダイバージェンス・イヴ)より時間的に前の話なんだそうで、前作にはまった人は見られるけど、それ以外は相手にしていない気がする。まあ、オープニングとエンディングアニメだけは作品とある意味無縁で明るい感じで見られるからいいのか。
○ゆめりあ(BS-i木24:30)
ここまでご都合主義の話というのはどうもねぇ…キャラのかわいさと素直な主人公のスケベ心(及びとまどい)だけで話が動いているというのは何かねぇ。絵もそこで止まっている感じだし。
11月開始分
○ふたつのスピカ(NHK BS2土9:00)
NHKの宇宙もの3アニメシリーズ(プラテネス・無人惑星サヴァイブ)の中でも、落ち着いたトーンの作品。ストーリーで起こる出来事の起伏も(実際の出来事の重みとは異なっていて)それほど際だった表現をせず、それでもキャラクターをうまく見せている点は評価できる。
○ボボボーボ・ボーボボ(テレ朝土19:28)
パターン化したギャグ表現ではないんですが、マンガとしてはおもしろく表現出来た内容をそのままアニメ化した感じで、ズレとしてのギャグがいまいち上っ滑りしている感じである。
○クロノクルゼイド(CX月26:28)
どうしても第1話は設定を説明しすぎてしまい、作品がベースに持つ部分に引きずられてしまうが、コミカルな話をまず置いてその後にベースを持ち出したのはうまくいったと思う。ただし、表現やストーリー構成・キャラクター設定は、平均点レベルですが…それすらいっていない作品が、多作で多いんですけど。
放映後CS放送になってみたもの
○瓶詰妖精 -Bottle fairy-
かわいらしく描けてて、季節に合わせてしょ〜もないことをやっているだけなんですが、そののほほんとした世界観を描けているからまあいいか。
○藍より青し〜縁〜
前作以上にただみんなで仲良く楽しんでいるだけの話になっているんだもんなぁ…前作よりも恋愛のすれ違いとなる場面が少なく、前作にはまれないとたぶん評価できない内容かも。
●アニメ新番組ざっと見(2004.4)
(2004/04/28)
○Get Ride!アムドライバー(TX月18:30)
パターン通りかっこいい兄ちゃんたちが、当初からものすごい評価を受けているということで登場しているというのは、子供としては入り込みにくいような気がする。戦いのもっともらしさもいまいちな気が…
○MADLAX(TX火1:30)
主人公であろう2人がいまいちストーリーの主軸にあるように感じられないくらい、別個に進んでいるように見える。魅力的に見せる展開もあまり見られず、個々の場面の絵と音楽の良さだけが際だって感じられる。
○GANTZ(CX火2:28)
絵などの設定の必要以上のトーンの暗さと、ただ小生意気にしか見えない登場人物のセリフや行動、はっきりしない敵である相手方の存在が、番組内の世界観のバラツキに感じられて、いまいち内容が飲み込みにくい。
○修羅の刻(TX火18:00)
時代物ということで、この時間帯としては派手さがない素材ではあるものの、ストーリー構成や話ごとの見せ場はしっかりとつくっている点は評価出来る。主人公のキャラ設定が納得しやすい点も、いい感じに仕上がっているのでは。
○わがままフェアリー ミルモでポン!わんだほう(TX火19:30)
設定やストーリー展開を新たにして、もともともキャラの属性を活かした話に戻せたので、良かったように感じられる。パターンとしてのクリスタル探しも、長期的ストーリー展開の道筋をつくれるので、今後うまく動くかも。
○MONSTER(NTV水0:40)
原作をそのまま描写も含めて適切につくられていると想像出来る。でも、そういった部分の出来の良さが、アニメとしてはそれ以上でもそれ以下にもなり得ないので、原作評価がそのままアニメとしての評価となってしまう気がする。すると、あとは好みの問題で見られるかどうかになるはずです。
○RAGNAROK THE ANIMATION(TX水1:30)
ゲームのアニメ化ということがあまりにも感じられるくらい、ゲームでの設定やイベントに忠実に再現されている感じ。ゲームプレーヤーがコントロールすることなく、ゲームを進めただけのアニメということになるように思えるんですが…ゲーム制作側の意向が入ったメインキャラの動かし方に見えちゃうと、アニメとしての幅は全然期待できそうもない気がする。
○爆裂天使(テレ朝水2:12)
設定だけ変えて、キャラや展開は似たような感じが…おおよそのオチがまだ明確でないし、キャラも見た感じのステレオタイプにしては設定の作り込みが甘い気がする。展開に都合を合わせてキャラをあてている気がする。
○忘却の旋律(TBS水2:54)
ちょっと難しい基本設定が、ようやく数話過ぎて分かりだしてきた気がするが、必要以上にストーリー展開が重い気がする。現実の光景に借景した異世界の見せ方がうまくできるか、旋律の謎解きがうまく展開出来るかが今後の鍵となるでしょう。
○キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE(TX木1:00)
米国で放映されたものを日本版としたものだが、もともと日本である期間までは放送したものの続き。キン肉マンらしい話としての対戦形式だが、設定がすっきりしていて、引っかかりがいまいち欠けている感じがする。
○鉄人28号(TX木1:30)
原作に忠実ともいえるくらい作品に仕上がっているし、話の展開もそこそこおもしろく動いている感じである。子供向けのような甘ったるい展開がないだけに、逆に子供が見ても楽しめる話になっているのでは。
○アクアキッズ(TX木18:00)
不必要な3Dアニメとしての動きもあるし、設定も平板なため展開が読みやすい。丁寧な作りではあるが、興味を引くかどうかは微妙なように感じた。
○絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク(TX木18:30)
宇宙を舞台に海賊とそれを追うものとのいろいろな展開を見せるんだが、若者群像を見せていく部分に特化しているはず。いまいち展開に無理がある気がするが、作品世界にクセがある分、はまりこみやすい作品ではあると思う。
○この醜くも美しい世界(BS-i金0:30)
最初の話くらいしか明確にダークな設定を見せていないが、まほろまてぃっくで見せたある種のお約束的なイベントをちりばめつつ、しっかりとテーマを見せていくんだろうなぁ。まあ、狙ったターゲットへのつかみはしっかりと出来ているんでよしとしましょう。
絵や次のストーリーへのタイミングは比較的よくできていると思います。
○最遊記RELOAD GUNLOCK(TX金1:30)
ようやく旅が進んでいくわけでして、対立軸との争いも明確に出来てきているというわけで、主人公たちが適切に描けているんだから、それはそれでよしということでしょうか。
○恋風(テレ朝金2:12)
淡い絵のトーンにちょっと風変わりな設定の中、淡々と人と人との関係が動いているのを見せているようである。でも、淡すぎる演出・表現に絵的な興味がつながらないと継続してみるには弱い気がする。予告だけが(1話のストーリーのダイジェストになっちゃっていて)妙に楽しめるのも問題あるのでは。
○天上天下(テレ朝金2:42)
原作とキャラ設定はうまくいっている気がするが、学園が持つダークな部分の見せ方がいまいちしっくり来ない。また、必要以上に主役キャラにしゃべらせている点や、絵や音楽として(作品にはまっている人以外は)はじく部分が多いのが気にかかる。
○今日からマ王(NHKBS2土9:00)
主人公がその生い立ちの割にパッとしない現状からいきなり異世界へと行き来することになるが、その納得出来るくらいのギャップとなっていないのが気にかかる。主人公が素っ頓狂なことを行っているのに、ストーリーが適切に進行しているのも納得力を欠いている気がする。
○DAN!DOH!!(TX土9:30)
ゴルフの見せ方、キャラの立ち方は原作同様しっかりしているが、それ以上のものを見せてくれる可能性は少ない気がする。アニメとしての出来は標準以上ではあると思うが。
○ケロロ軍曹(TX土10:00)
キャラ・設定も含めてアニメとしてしっかりギャグを見せている感じである。お約束としての設定が明確なだけに、小気味よく各話ごとの話が展開している。
順次キャラが増えていて、それにあわせたストーリーが適切に構成されているのもいいが、字やナレーションの使い方がギャグをうまく演出している点も評価できる。
○愛してるぜベイベ★★(アニマックス土19:00)
あまりキャラなり場面設定に興味を引く話になっていないような…まあ主人公(振り回される結平と凛としているゆずゆ)の個々のイベントから変わっていくというシチュエーションが楽しめれば、それはそれいいかも。
○それいけ!ズッコケ三人組(TX日9:00)
実写だとそれほど感じられなかった主人公たちの言い草や出来事の古さが、アニメとして絵にすると際だってしまい、いまいちおもしろがれないのでは。
○マシュマロ通信(TX日9:30)
元とした原作マンガから追加してアニメとして入れるストーリーがいまいち間延びしていて、あまり子供などを引きつけるようなものが感じられない。優しいキャラクターの絵に支えてもらって話を作っているような気がするので、引っかかりが弱い気がする。
○火の鳥(NHK日19:30)
原作トレースという部分と絵も含めたクオリティは着実にあると思う。1クールで見せるということで1話ごとの密度も均一に出来、うまく見せることが可能になったのでは。
○せんせいのお時間(TX月1:30)
原作の(たぶん)4コママンガのリズミカルな話の仕掛けを、アニメとしてうまく絵と話の文節として表現出来ているのでは。まあ、内容は身もフタもないし、学園ものとしては変なキャラばかりそろえていることも、それ自体ギャグとして考えればいいんでしょう。たぶん。
○レジェンズ よみがえる竜王伝説(CX日9:30)
…書き忘れた…トピックスを参照してください。
http://sh-kato.cyber-hp.jp/anime/topics-02.html#t-20
●アニメ新番組ざっと見・回想(2004.2と2004.3)
(2004/04/28)
まず、ざっと見 2月分
○かいけつゾロリ(テレ朝系(メ〜テレ)日7:00)
ポプラ社も含めた制作母体の形態の興味(日経産業新聞2004/2/2の記事参照のこと)もありますが、いたずら好きで適当に旅をしていくゾロリという設定は、ちょうどこういった領域の子供向けのアニメがなかっただけに、おもしろがれてみることができそう。
○二人はプリキュア(テレ朝系(ABC)日8:30)
まず、主人公達の設定を説明して、それからその日常とは違う展開を表現できたので、つかみはナージャよりうまくいったのでは。設定・絵なども比較的得意な内容に持ち込めたので、あとはストーリー構成がうまくいけばそこそこいけるかも。
--------------------
1月終了番組の回想
○激闘!クラッシュギアNITRO
作品そのもののポテンシャルもそれほど無く、これまでのクラッシュギアのパターンをそのまま続けていた感じ。また、別の方向性を設定などに組んでみたものの、うまく機能することなく終わっちゃった気がする。
○明日のナージャ
(設定にかかる)視聴者層の年齢を高めにしたことより、物語が動き出して目が離せなくなる話を早い時期から持ち出せなかったことの方に問題がある気がする。(11月くらいから、そこそこストーリーが動いてきて視聴率や電子掲示板への書き込みといったものに反応が出てきましたからねぇ…)
--------------
3月終了番組の回想
○バーストフレモン
標準的なアニメというのがあれば、その水準には達しているでしょう。でも素材やキャラクターの設定まで標準的で、デフォルメなどが全然ないように感じられるのが、韓国主導アニメといえばいえるのかも。
○マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
まだ続編があります。声優やキャラ設定などあまりに不安定とされていた部分が、逆に味となってそこそこおもしろがれる作品になったんでしょう。たぶん。
○カレイドスター
振り返っていくと結構壮大なストーリーとして見せているようだけど、個々の話としてはあまりそれを感じられなかったのか一番の問題。主人公よりその周囲の話が多すぎたし、絵としての見せ場も若干ストーリーとのズレが生じていた気がする。そのズレを調整できる視聴者がはまれたというのは損だった気が…
○ポトリス
いい意味でも悪い意味でもゲームの世界をトレースした作品。アニメとして新たな世界観を演出できなかった点が、もったいない。
○そーなんだ!
見せ場となる話の軸なり変身などの展開が結果として存在せず、きれいに話を進めているだけだったので、子供としても興味が向かなかった可能性が高い。
○ポポロクロイス
前作より旅に出て行く必然性は感じられず、おのおののイベントもパターン化したように感じられてしまった。
○ソニックX
シリーズとしてみるとあまりおもしろみが感じられないが、個別の話はソニックがしっかり動いていて、これまでのシリーズの演出としての質は保っている。でも、ダラダラ続けている印象が感じられた。
○デ・ジ・キャラットにょ
演出・設定が迷走したなぁ…結局クールごとに設定を変えたが、オールキャストでドタバタをするまで、この作品が保つコミカルな部分が活かされなかった気がするのが、やはりもったいない。
○アストロボーイ 鉄腕アトム
きちんと構築された設定・ストーリーが丁寧に表現されていたので、安心してみたり見せたり出来るアニメにはなっている。でも、そのきれいな印象が個別の話やキャラに対する思い入れがあまりなくなっている点は、放映後のアニメの印象を希薄にしてしまったように感じられる。
○PAPUWA
主人公が保っているダークな設定があまり強調されることなく、おちゃらけに楽しんで話が進んでいる。でも、妙な世界での日常を描いているだけの印象しか感じられず、前作の続編の印象をこえることが出来なかった気がする。
○まぶらほ
女の子が突拍子もない目的があって、でもきれいに描けている部分だけが目立った気がする。主人公であるはずの男の子が、結局本編のように幽霊のような状態でストーリーとしての軸となっていないわけで、最初と最後だけでストーリーが見通せるというのは問題あるのでは。
○プラスターワールド
キャラクターがいろんなことに立ち向かっていく必然性や、キャラの能力などがいまいち分かりにくい。ストーリーを進めて説明していく感じも見られず、置いてかれていった感じである。
○最遊記REROAD
ながーい次の旅の前段だったんですねぇ…次は深夜で。前作と設定は何も変わらず、出てくる話は必要以上に間延びしている気がする。
○探偵学園Q
結局、金田一少年の事件簿で確立した少年たちの事件解決のパターン・演出をそのまま継いでいった感じのとどまったし、主人公よりそれ以外のキャラの方が魅力的に描かれすぎたのが、独自の楽しみ方を感じられなかったような気がする。
○わがままフェアリー ミルモでポン!ごおるでん
前作から対立する相手と戦う方向に話がずれていったが、ようやくその戦いも終わりになったようです。メインの視聴層も飽きが来ていたので、ここでこの手の方向終了はいいタイミングだったかも。
○ガングレイブ
ガンでの戦いとしての見せ方はしっかりしていたし、そのベースとなる組織との構図も明確で、適切に見せていたと思う。でも、そういったものが日本のアニメとしてはトレンドから外れているようで、プラスアルファの部分が提示できなかったため、他の視聴層への波及は出来なかったよう。
○みさきクロニカル
前作(ダイバージェンスイヴ)の過去の謎解きのような話で、前作にはまれる人なら楽しめるが、それ以外は見事にはじいた感じ。カット割りが唐突な部分が多くて不親切な部分な印象もあった。
○ごくせん
いい意味で、原作のコミックスに忠実なアニメ。そのため、原作ファンをしっかり取り込めていたが、幸いドラマが先行していたので、敷居が低くなっていて見る人が多かった気がする。でも、アニメとして新たなおもしろさがあったかというとそうはいえない気がする。
○PEACE MAKER 鐵
新撰組と鐵の話が結局別個に進んでいて、有機的に絡んでいるという印象を感じられなかった。鐵があまり話の主軸にあるという感じもなく、実際の絵としての見せ場とのズレを感じて、単純に新撰組メンバーへのキャラへの興味に進んでしまったように思えた。
○マリア様がみてる
アニメとしてのストーリーの運び方は、前半はつながっている感じで良かったんですが、後半は個々の話でまとまったという、アニメとしては逆の作りだったので、この作品の世界観にはまれなかった人は途中でひいたんではないかと。まあ、コバルト文庫ファンには、しっかりと全編はまれたと思います。
○十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲
前作より話の軸がより深い部分にいったため、前作の設定が分かっていないと入りにくい気がする。それでも、殺陣の見せ方など映像としての見せ方、話の構成などはおもしろく見ることは出来ていると思う。でも、敷居が若干高くなった気がする。
○銀河鉄道物語
元となる設定や話を忠実に作っているんだろうなぁ…という印象が強い。松本零士作品にはまれる人以外がみて、楽しめるかといったらちょっと敷居が高いといわざるを得ないだろう。
○超重神グラヴィオンZwei
前作以上にキャラクターが見えにくいし、ロボットなどが戦っている部分が多かったように感じられて、ストーリー全体で何を表現したかったのかいまいち分かりにくかった。
○エリア88
戦闘機の飛ぶときの絵だけは良かったよなぁ…それ以外は、バラバラにつくられているように感じられるくらい、見ても記憶に残らない感じだったです。
○魁!!クロマティ高校
ギャグそのものでのバラツキはあるものの、15分枠の短めであることを有効に使って見せていました。キャラと声優の選択も適切だったし、出来そうもないネタはスッパリとあきらめていったのも良かったと思いますね。
○R.O.D. THE TV
TV放映は途中打ち切りです。それでそこそこ不満が起こるくらい、20話までの展開は見始めると興味を引きつけるだけのポテンシャルを保っていたようです。実は、説明をすることなく登場する設定が結構あるんですが、それ以上にストーリー展開に興味を引きつけた点は、評価出来るのでは。
●アニメ新番組ざっと見(2004.5)
(2004/05/23)
○ぷぎゅる(キッズステーション アニパラ内放送)
3分ものなんで通常は対象から外しているんですが…しょ〜もない不条理ギャグをリズミカルにたたみ込んでいるので、妙な味のあるおもしろさになっている。エンディングでのマンガのコマのような見せ方の部分が、これがまたおもしろく仕上がっている。
○サムライチャンプル(CX木2:28)
江戸時代に入った頃の舞台設定を借りて、だらだら〜っと成り行きでいろんな出来事にあうという話ですが、主人公たちが格好良く描けていて、おもしろそうな出来事がありそうな期待を感じさせる1話での演出でした。渡辺信一郎監督作品としては久しぶりにリズミカルな展開・スピード感のある動き・個性的なキャラが生きたものという印象です。(個人的には、フウの声を演じている川澄綾子さんが伸びやかに演じているのが嬉しくて…)
○GANTZ
たぶん、原作が持つ属性をうまくアニメとしてとらえきれないまま進行して、ようやく後半でとらえられた感じなのでしょう。すると、ダークな部分だけがクローズアップされてしまって、キャラのいずれかに共感できないと取っつきにくい作品で終わった感じがする。
○キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE
終わった感じがしないなぁ…いろんな意味合いにおいて、独自の世界感を丁寧に描くことしかできなかったように思える。
○この醜くも美しい世界
素材も描いている世界感も作品中のテーマも、まほろまてぃっくと変わらないのですが、ギャグっぽい部分が欠け落ちていているように感じる。メインキャラ同士がしょーもないバトルをやっている場面があるかどうかで、プラスアルファの視聴層を確保できるかどうかの差が出たような気がした。
○恋風
落ち着いた(たぶん原作のコミックスにもある)世界感を丁寧に描けているとは思う。ただ、あまりに引っかかる出来事が目立ちにくく、日常と(会話と言うよりモノローグに近い)セリフが流れてしまっただけに感じられたのは、好ましいことなのか問題なのか判断がつきかねました。
○火の鳥
描くテーマが明確であったこともあり、映像的に凝る部分と物語とのバランスが適切にとれていたように感じられる。ただし、描かれたテーマそのものに興味があるかどうかで、視聴に差がついたようだがNHK総合での放送と言うことですくわれた感がある。
○せんせいのお時間
コミックスで表現されている属性を適切に描いた点は、評価できると思う。でも、作品そのものの極端なキャラクター達のボケ・つっこみが面白いと思えるかというと、すべったネタの方が後半になると多かったのが気にかかったが。
○妄想代理人
実写にするのが難しいからアニメで描いたという感じの作品でしょうねぇ。アニメを使って描きたいものを描けたという意味では成功した作品といえそう。でも、30分程度の続き物というよりもう少し長めにした何本かの映画とした方が見やすい素材のような気がした。
○神魂合体ゴーダンナー!! 2ndシーズン
勢いだけでまた突き進んだというのか…それでもバランスよく映像になっていることはなっていますが、どうも話が都合よすぎって感じが前シリーズより感じました。
○クロノクルセイド
きちんと描くべきポイントもはっきりしていて、時代背景も含めた世界感もコミで納得いく話を構築できたと思われる。やはり、後半はコミカルな部分がなくなってしまって重い感じが残ったが、そこに入るまでに適切に素地を読み込ませて視聴者に引き込めた点は評価できるのでは。
○KURAU Phantom Memory(テレ朝金2:12)
作品の設定がイマイチ見えない部分があるし、キャラクターの絵としての違いが顔からは判別しにくい気がする。それでも、主軸となる謎といった部分が適切に感じられるという興味がわく点は評価できるかも。
○モンキーターンV(TX日0:55)
競艇を映像としてみせる部分は、ほぼ違和感ない水準で確立したので、原作であるマンガが持つストーリーを描きやすくなっている感じである。原作の話自体が興味深いので、それを描くだけで十分ということであれば、問題ない出来ではないか。
○マリア様がみてる 〜春〜(TX日7:30)
前作は深夜枠で今回朝に移動したものの、作品を描くスタンスが変わらなかったので、これはこれでヨシとなるはず。あとは作品自体が受け入れられるかだが、視聴率というよりそれ以外で出てくる感じになるかも。
○アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
NHKらしいアニメということがいえそう。最近こういったオーソドックスなストーリー構成・設定の作品がほとんどないだけに、安心してみられるものとはいえそうだが、食い足りない部分もかなりあるともいえる。
○蒼弩のファフナー(TX月1:30)
少年たちが格好良く描けているかは微妙な線かも。尖った部分のある少年たちの活躍が、ストーリーとうまくつながって行ければ面白くなりそうだが、まだしっくりしないように感じられた。
○GIRLSブラボー first season(CX火2:28)
まず、キャラクターがかわいく描かれていますねぇ。ベースとなる設定も、話の展開も作品を知らなくてもある程度分かっている点は評価できそう。ただし、興味を持てるかどうかは好みの部分が大きそう。
○お伽草子(NTV火1:10)
光と影のコントラストがしっかりと映像化できていて、作品世界をうまく演出していると思われる。設定や主となる話は、込み入っているのか1話目ではあまり分かりにくかったように思われる。
○ギャラクシーエンジェル(TX(TVO)木1:00)
新キャラも含めてまた第1話にありがちなギャグのペースがつかめていないための迷走感があった。設定などの説明は全くなく、これまでの視聴層に向けての作品づくりが明確であるが、それだけに飽きられる可能性もあって厳しい気がする。
○月は東に日は西に -Operation Sanctuary-(独立U局BS朝日AT-X)
何かこれまでと違ったことが起こる話なんだろうけど、あまりに唐突すぎて設定やストーリー構成がご都合主義になりそうな予感がする。キャラクターの絵もパターン化されていて、デフォルメなどして外れることが難しいのも大変そうな気がする。
○Wind -a breath of heart-(独立U局BS朝日AT-X)
映像と設定がパターンになっているなぁ…主人公に感情移入できなければ、ぼんやりした出来事をただ見るだけで終わっちゃいそう。
○アークエとガッチンポー(TX土7:00)
動きの少ないアニメではあるものの、話の組み立て方などは子供向けとして適切に作られていると思う。日本が忘れ、韓国が捨てたものを取り入れた中国製(話の構成は日本)のアニメって感じ。
○ロックマンエグゼ・ストリーム(TX土8:30)
きちんとこれまでのロックマンシリーズのトーンを崩さずに丁寧に作られていると思うが、新たなシリーズとしての期待感はやはりうすい。
○ビューティフル・ジョー(TX土9:30)
ゲームを元にしているようだが、絵などのディティールにこだわりすぎて、アニメとしての話をふくらませるという部分がいまいち見えていない気がする。
○ZOIDS FUZORS(TX日8:30)
ゾイドシリーズとしてはおとなしい話だし、主人公たちがそれほど際立って目立つ感じも受けない気がする。
○School Rumble(TX火18:00)
1放送3話でそれぞれの話の時間も不定形。コミカルな部分もあるが、それなりに真面目に学園ものアニメとしている部分もあって、最近のものとしては挑戦的なものを感じる。かつきちんと笑える。
○BLEACH(TX火18:30)
きちんと納得のいく構成で、いろんな出来事が起こってきて、それに主人公たちが向かっているというのが演出できている。絵もそれにあった形で崩れることなく描けている。
○遊戯王 デュエルモンスターズGX(TX水18:30)
これまでのシリーズと全く違っている印象を受けるし、引き込むための主人公が対する出来事などがうまく見せていないような気がする。
○陰陽大戦記(TX木18:00)
基本設定となっている部分と、それを使うためのツールや話に納得できるつなぎとなる部分が見えにくい。でも、子供向けとしての演出などの質は一定水準にあると思う。
○冒険王ビィト(TX木18:30)
以前にも見たような…と思えるようなストーリーや絵のように見え、この作品独自の引き込む核になるような絵や設定がまだ見えていない気がする。
○機動戦士ガンダムSEED DESTINY(TBS(MBS)土18:00)
いい意味で、前作を引き継いで話を構成していて、それが矛盾なく進んでいる点は評価できる。ただ、まだ新たなキャラクターがしっくりと来ていないところに引っかかりを感じる。
○BLACK JACK(NTV(YTV)月19:00)
絵の見せ方や話の構成は、通常のアニメとちょっと風変わりなところがあり、また言葉で示す部分も多いのではあるが、原作の持つ物語の力をうまく活用していると思われる。
○焼きたて!! ジャぱん(TX火19:00)
主人公のキャラクターがしっかりと立っているので、話の引き込みがしやすくなっていると思われる。パターン化されている期待感の形成に従っているが、それを維持していける点は評価できる。
○ファンタジック・チルドレン(TX火1:00)
説明すべき点とあえて見せない点のバランスがうまくいっていない気がする。絵の淡い部分が話の構成まで影響しているように思えた。
○月詠 -MOON PHASE-(TX火1:30)
絵については…いわゆる萌え系なんでしょうねぇ。それでも、話はしっかりと謎をいろんなところに振り込みながら、キャラをかわいらしく描いているというバランスの良さがあると思う。
○サムライガン(テレ朝火2:12)
絵も物語そのものも、適切な水準にあると思うんですが、アニメとしての演出なり話の構成がどうもきつい部分を際立たせて必要以上にダークに感じられました。
○遥かなる時空の中で〜八葉抄〜(TX水1:00)
話は適切に並んでいると思うのですが、それを並べてみせる時間といった映像作品としての演出が、どうも間延びしているように感じられる。また、キャラに入り込まないと許容しにくいズレのようなものも感じる。
○tactics(TX水1:30)
それぞれの出来事で、きちんと話の強弱をつけていて、かつ登場するキャラクターがきちんと役割を果たして物語をすすめている点は評価できる。ただし、ベースとして後半出てくるはずの設定がほとんどでないのは、あとで問題になるように思われる。
○岩窟王(テレ朝水2:12)
話の構成や見せ方はそこそこの水準にあると思うが、映像とうまく絡んでいるかというと、まだ違和感を感じる部分がある。対する相手方のスケール感がまだ感じられない点も引っかかる。
○双恋(TX木1:00)
主人公たちをどう絡ませるのかの強弱がまだ確定していないらしく、個別の話で魅力的に見せる台詞や行動に注力しすぎている点が気にかかる。
○BECK(TX木1:30)
音楽ものとして見せる部分より、主人公たちの行動なり考えていることを丁寧に出来事によって見せている点は興味を引きつけるものがある。ただ、出来事にそれほど派手さがないのが惜しい。
○リングにかけろ1(テレ朝木2:42)
良くも悪くも、試合での出来事で引きつけていくことになっていて、これまでの作品で作られた手法を適度の使っていると思う。でも、妙に古さを感じられる。
○ジパング(TBS金1:25)
映像で説明するよりも、会話をきちんと聞かせることに特化しているだけあって見やすいし、グッと来る話になると思う。映像も、ディティールなどに違和感を感じさせないものになっている点も評価できる。
○舞-HiME(TX金1:30)
主人公たちが生き生きとしていると思わせる演出や設定が実現しており、かつ学園ものとしての出来事や作品のベースとなる退治する敵との関連もうまく映像にして取り入れていると思う。
○ローゼンメイデン(TBS金1:55)
人形が持つ能力に、それなりの納得できる前提をうまく見せて、かつそれぞれの人形や登場人物に合わせた話を構成している点は評価できる。でも、必要以上に説明しないままでいる部分が多く、引きつけるだけの物語が提示されていない気もする。
○グレネーダー ほほえみの閃士(WOWOW金0:40)
そもそもの設定を強引に納得させていった話を作れたようですが、まだ絵と設定との間のズレのような部分があるし、個々の話がうまくこなれていないようにも思える。
○学園アリス(NHK BS2土8:06)
類型化した少女モノの主人公キャラの絵だなぁ…風変わりな能力を持つ同級生たちと巻き起こす学園ものですが、勢いあるキャラのしゃべりとうってかわってのんびりしたトーンの話の構成がどちらに転がるかが気にかかります。
○SAMURAI7(NHK Hi-Vision金19:30)
スカパー!PPVで先行放送中のもの。原作があるだけに物語の構成といった部分はしっかりしているし、映像やアニメオリジナルの設定もうまく機能している気がする。あとは、最後までこのバランスの良さをキープできるかだと思う。
○プリンセスアワー(φなる・あぷろーち/W〜ウィッシュ〜)(キッズ金0:30)
設定通りにうまく映像として描け、かつメインキャラがかわいらしく見える話を作れるかが重点なんでしょうか。それ以上でもそれ以下でもない水準だと思いますが。
○うた∽かた(キッズ火0:00)
絵や話はこの手のものにありがちなパターン化された内容に終始しているが、何よりどのキャラが主軸で話が進んでいるのか分かりにくい。また、キャラが同じような絵に見えるんですが。
○流星戦隊ムスメット(キッズ土1:00)
過去に作られた作品の設定をとってつけて、カワイイキャラクターに演じさせているだけにしか見えなかったなぁ。対する相手方が見えないように感じられたのが、その一番の理由のように思いますが。
○To Heart 〜Remember my Memories〜(独立U局など)
明らかに前作以上に見せたいキャラを絞って、それに対応させた話になっているんでしょうが、次のカットがすぐに見えるくらいパターン通りで、思った以上にキャラがかわいく感じられず、お人形に見えてくるなぁ。
○げんしけん(キッズ土0:00)
おたくを丁寧に描くとこんなもんだよなぁ…という部分は(うまく描けているし…)ともかく、どれだけある1人のキャラが「爆発」するかで面白さが決まるような気がする。
○KURAU Phantom Memory(テレ朝金2:12)
音楽や映像の透明感のわりには、途中から話が込み入ってきて、話に不透明感があった気がする。クラウとクリスマスとの関係のオチが推測しやすいだけに、それを納得させるだけの出来事を重ねられたかどうかは、疑問が残る。
○モンキーターンV(TX日0:55)
映像表現の向上とともにボートレースシーンのカットがコミックス以上に活き活きと描かれ、かつ安定した原作コミックスの話をうまく演出して違和感なく作り込んだ点は評価できる。
ただし、きれいに描きすぎているがゆえに、そのレベルの高さが分からないという問題もありそう。
○サムライガン(テレ朝火2:12)
話の構成と絵の表現のバランスが合っていなかった気がする。設定などが興味深いものになっていただけに、映像だけが一人歩きした感じがして惜しまれる。
○リングにかけろ1(テレ朝木2:42)
きっちり原作通りに描けているんでしょうけど、それゆえ絵からは熱さが感じられるが出来事には古さが感じられて、最近作られたのに懐かしく感じられたのはもったいない。(鉄人28号との違いで比較すると、このズレが明確になるかもしれない)
○無人惑星サヴァイヴ(NHK教育木19:30)
当初のよくありがちな異星への少年たちの漂流もので見るのを止めた人が、その後「見逃した…」と言わしめるくらい、奥の深い惑星に秘められた謎と少年たちの冒険の面白さが構築できていました。キャラクターの絵が比較的落ち着いたトーンであり、実質4クールと最近としては話がゆっくりと進行していったことで、最初の視聴者の引きつけがうまくいかなかったことが惜しまれる。
○こちら葛飾区亀有公園前派出所(CX日19:00)
いい意味でパターン化されたものをどうやって決まったキャラクターで目先を変えて見せていくか、に挑戦してきたアニメでしょう。素材による良し悪しの差はあったが、番組として見せるということで一定の水準を保てたという部分は、プライムタイムでのアニメでは必須なんだろうなぁ…とあらためて思うのでした。
○ローゼンメイデン(TBS金1:55)
設定などが特定のファンをつけやすい内容ではあるが、話の筋道の立て方や1クールとしての落としどころはきちんとしていていた気がする。登場キャラクターの行動に違和感がなかった点は評価できる。
○To Heart 〜Remember my Memories〜(独立U局など)
たぶん、当初組み立てていた話の軸に修正してつくられていると思われるが、結果としてありきたりな話に終わってしまった気がする。さらに、前作で人気の出たキャラクターがあまり前面に出なかったため、より見る側の興味をさます結果となったと思われる。
○蒼弩のファフナー(TX月1:30)
設定や話の流れはそんなに悪い質ではないが、引きつけるためのキャラクターや出来事が希薄で、最終話でようやく、もともとの視聴者以外にも興味深い内容になったのはもったいない。
○トランスフォーマー スーパーリンク(TX金18:00)
これまでのトランスフォーマーシリーズの設定や演出を踏襲しているため、それなりに質を確保している。でも、これまでの視聴層にとどまってしまっているし、最終話に向けての盛り上がりも特になかった気がする。
○マーメイドメロディーぴちぴちピッチpure(TX土8:00)
どう考えても3クール打ちきりのような話の流れに見え、無理に落ちをつけたと思われる。離ればなれの理由が、話の進行で希薄になってしまったり、前作よりご都合主義っぽい話が多かった気がする。キャラクター玩具の質の低下も影響しているかも。
○SDガンダムフォース(TX水18:00)
3Dモーションキャプチャーによるアニメ制作のスキルアップとしては特筆すべき作品。しかし、子供向けとしてはあまり突拍子ない設定もなく、パターン化されたものでおさまってしまったのが何かもったいない。
○B-伝説! バトルビーダマン(TX月18:00)
これまでのビーダマンシリーズのような、グッと引きつける技も特に出ず、別にビーダマンでなくてもよかったような話で終わっちゃった気がする。熱のある出来事もそんなになかった気がするし。
○双恋(TX木1:00)
物語の設定や流れそのものがあんまり意味あるように見えなかったなぁ。必ずといっていいくらい2人ずつの女の子たちが登場してくるカットが、みんな同じように見えてくるくらい、際立った部分が全く見られなかったです。
○げんしけん(キッズ土0:00)
ただ、淡々と大学の講義以外の状況を描いているだけだけど、そこここに共感できる出来事があったので見続けられたような気がする。結局、オタクになりきれないキャラに周囲が引きずり回されたストーリーとなったが、そのおかげでメリハリがついたと思う。
○お伽草子(NTV火1:10)
東京編になってから、ちょっと主人公たちの立ち位置にブレが出て、伝記もののような怪しさ以外が際立ってきた部分もあった。でも、前半で作り込んできた設定などをきちんと物語に折り込み、それにあわせた絵作りができた点は評価できる。
○プリンセスアワー(φなる・あぷろーち/W〜ウィッシュ〜)(キッズ金0:30)
まず、キャラクターの設定に合わせた見せたい場面を決めて、それに従って話を組んでいるため、意外な部分が全くないです。(意外な魅力を当初設定との違いで見いだせるような)作品世界に入り込めるかどうかが、見続けるための条件になってしまっている気がする。
○うた∽かた(キッズ火0:00)
ストーリーに危機的な状況を織り込んで、キャラクターを引き立てているらしいが、絵でそれを見せている感じがない。そのことがキャラクターの絵と相まって、違和感を感じさせている気がした。
○流星戦隊ムスメット(キッズ土1:00)
タイトルを一時変えたり、声の出演者を毎回コーナーとして登場させたりと、ファンサービスとされる部分は比較的多くの仕掛けをしていたらしい。でも、見せるべき部分がどうも焦点ボケしてしまっていて、なんかやっているなぁ…と、派食ったネタの元は浮かんでも、かわいらしいキャラも戦っている場面もその他の出来事も、全然残らない作品で終わった模様。
○グレネーダー ほほえみの閃士(WOWOW金0:40)
いろいろと込み入った設定なりがあるのかな?と思ったら、シンプルな話だったのが意外といえば意外。1クールものとして登場人物の数や物語の進め方は適切。キャラの設定もそんなに(色香に惑わすまでの)飛び抜けた印象はない。それゆえ、すっきりしすぎて食い足りない気がするが、この程度でおさえた方が良い作品が多いので、ある意味新鮮みがある。
○ギャラリーフェイク(TX日0:55)
多少わざとらしいと思える演出はあるものの、ストーリーや設定がきちんと映像としてこなれて演出されていると思う。ただ映像としての派手さがなく落ち着いた感じになっているので、複数の視聴層への波及は難しそう。
○ああっ女神さまっ(TBS金1:55)
以前OVA化しているものを丁寧に話を再構築し、飽きることなく見せている点は評価できる。ストーリーの進み方がややゆっくりしているので、絵など作品世界に入り込みづらい人にとっては飽きられる可能性はあるかも。
○AIR(BS-i金0:30)
映像としての質の高さを保ちつつ、原作としたゲームの合間を埋めるストーリーを作り込んでいるようである。好き嫌いが出やすい絵ではあるが、それにあまりこだわらなければきちんと見せてくれる作品に仕上がっていると思う。
○魔法先生ネギま!(TX木1:00)
TVでは流すのが難しそうなカットが結構あって、まあなんとか乗り切っているようです。キャラクターに必要以上に依存することなく、ストーリーを1話のなかできっちり見せている点は評価できそう。それでも、絵やキャラクターをかわいく見せる部分に寄っているので、はじく人ははじく内容だねぇ。
○JINKI EXTEND(テレ朝木2:12)
登場人物やメカニカルなものがきちんと見ている側に納得のいく動きをしており、基本設定も話を進めていく中できちんと理解しやすいように映像として説明されている。引きつけるポイントがまだ定まっていないように見えるが、突拍子のない話にそれる心配がなく見ることは出来そうな気がする。
○スターシップオペレーターズ(TX水18:00)
細かい設定はあるものの、大枠の設定とそれに巻き込まれた登場人物がそれなりにすんなりと理解できた。ただ、戦闘シーンなどに派手さが感じられず、舞台となる戦艦が巻き込まれた戦争の設定部分にも、納得できるだけのスケール感がなかったのが気にかかる。
○まじかるカナン(独立U局,BS朝日,AT-X)
出来事のドタバタさとキャラをかわいく見せる場面がうまくかみ合っていないような…かわいく見えるべき主人公が際立たっていない気がした。
○Xenosaga the ANIMATION(テレ朝木2:42)
元となるゲームの映像を作り込んでいる部分はそれなりの水準にはあると思う。アニメとして設定をふくらませる部分があまり感じられなかったので、今後の期待はあまり感じられなかった。
○トランスフォーマー ギャラクシーフォース(TX土8:00)
マシンなどの3D映像表現などは結構見せてくれるものを感じる。ただ、ストーリーや設定を含めてこれまでのトランスフォーマーシリーズとさほど差異が感じられないので、既存ファンの維持程度の作品かも。
○ピーチガール(TX土7:00)
映像や台詞などの違和感はそれほどないが、原作が描いているであろう友情や恋愛のすれ違いなどは、これまでの作品の枠より多少狭い感じでしか、アニメでは今のところ描かれていない気がする。
○まほらば〜Heartful days〜(TX月1:30)
原作となるコミックスの世界感をうまく表現しているように思われる。でも、それぞれの出来事自体にあまり引きつけるだけの意外さといったものがなく、ほんわりとした世界感を表現する方に寄りすぎて、最初から見た人たちだけでまとまってしまいそうな気がする。
○B-伝説バトルビーダマン炎魂(TX月18:00)
新たなシリーズといっても、前作の続きでしかないように感じられるのは問題あるような気がする。
○好きなものは好きだからしょうがない!!(独立U局,キッズ)
ストレートに主題を描いている形になったためか、予定調和していて、いまいち危うい部分が感じられない。ただ、絵や設定としてはあやしい世界が描かれるだけに終わっちゃう気がした。
○ハチミツとクローバー(CX金0:35)
複数の恋愛模様を見せるという部分が淡いトーンでしっかり描かれているだけでなく、きちんとコミカルな部分も表現されている点は評価できる。あと、挿入歌の使い方もセンスがいい。
○ツバサ・クロニクル(NHK教育 土 18:30)
きちんとベースとなる部分も違和感なく表現されており、アニメオリジナルのストーリー構築もできているようである。映像と音楽との親和性もよく、小気味よく物語を見ることができる作品だと思う。
○これが私の御主人様(BS-i金0:30)
素直にマニアなことをやっている割には、タイミングよく映像を見せていることもあってあんまり気にならずに、コミカルなストーリーとして楽しんでみることができていると思う。(いや、ある程度同じスタッフで作った この醜くも美しい世界 とずいぶん違うなぁ…)
○エレメンタルジェレイド(TX火18:00)
必要以上にファンタジーとしての設定に寄ることなく、多少ゆっくりと設定を見せている感じではあるが、うまくストーリーを構築していると思う。それゆえ、食い足りない部分があるかもしれない。
○MAR〜メルヘブン〜(TX日10:00)
主人公のキャラクターで引っ張っている感じではあるが、何とかうまく見せ場を作りつつストーリーを進めている。ただ、主人公並みに引き込めるキャラがまだ出ていないところに不安がある。
○交響詩篇エウレカセブン(TBS-MBS日7:00)
多少ベースの設定が小難しい点があるが、話に引き込んでいくという点は何とかクリアした感じである。今後、主人公とともに引き込む何かが起こらないと、今の設定のままでは(重いテーマが見え隠れしている割には)食い足りない感じがした。
○うえきの法則(TX月18:30)
メインキャラがしっかり立っていて、2〜3話目から話がうまいこと転がってきた感じがある。ただ、あまり説明しないですっ飛ばしていく部分が多くなると、ついていけるかどうか気になる。
○トリニティ・ブラッド(WOWOWノンスク金0:00)
設定のどこか暗い部分をうまくコミカルに見せる話を織り込んでいるが、まだ見せ場となる部分とそれを引き立てる前段のストーリー構築ができていない気がする。
○創聖のアクエリオン(TX火1:00)
見せ場と思われる戦闘シーンでは設定通りと思われる見栄えがして納得できる映像が見られるが、その前後でのキャラクターの行動などは、大枠のストーリーとのズレがあるのか、どこかしっくり来ない部分がある。
○極上生徒会(TX木1:30)
学園ものとしては、のほほんとした非日常が起こっていくという感じで、丁寧な作りの割には、思いの外グッと来る部分がないかもしれない。
○ガラスの仮面(TX水1:30)
きちんと映像やストーリーをなぞっているだけで、アニメとしての見せる部分が感じられない。結構知られている話であるだけに、より違った強調した部分がないと飽きられてしまうような気がする。
○甲虫王者ムシキング 森の民の伝説(TX水18:00)
主人公が真面目な感じだし、それに絡んで登場するキャラもそんなに個性的ではない感じなので、思いの外淡々と物語が進んでいる感じがする。
○アイシールド21(TX水19:00)
登場するスポーツの楽しさを感じさせるような話はあまり表現されておらす、どちらかというと試合の場面ではそのスポーツの説明に終始しているように感じた。映像の割には、キャラ自体の個性は感じられなかったのも気にかかる。
○ふしぎ星の★ふたご姫(TX土10:00)
主人公のちょっと間の抜けた、でも能力があるためなんとなく活躍している場面は描けていると思うが、そのベースとなる邪魔をする相手方がいまいちスケール感がない気がする。
○おねがいマイメロディ(TX-TVO日9:30)
いつの間にか、アンパンマンと設定が変わらないような…マイメロディというキャラを活かした話という感じではなく、パターン化した子供向けの話に収まった感じ。
○ZOIDS GENESIS(TX日8:30)
シリーズが進むとどんどんパターン化した話になっているような…芯となるような敵役などの設定が希薄なので、引き込む部分が弱い気がする。
○LOVELESS(EX水2:40)
映像は原作が持つであろう雰囲気を適切に表現していると思う。ただ、その淡い雰囲気に飲まれてセリフやストーリーも雰囲気に載せているだけという感じがする。
○こみっくパーティー Revolution(独立U局,BS朝日)
前作同様に、行われる話が違うだけでセリフも出来事もそのキャラクターの反応もパターン化されたものにおさまっていて、作品世界にはまれるかどうかが見る鍵になる作品といえそう。
○いちご100%(EX水2:40)
原作の掲載誌を後で知って驚いたなぁ…あまりにパターン化された、よくありがちな複数の女の子との恋愛を繰り広げる学園もので、それ以外の話が見えてこないのが一番の問題。
○スピードグラファー(EX金2:40)
設定がパッと見た感じではゴチャッとして難解な印象がある。映像の見せ方はセンスを感じるが、必要以上に話を重ねている点は、巌窟王と同じ匂いを感じた。
○フタコイ オルタナティブ(独立U局,キッズ)
ある意味突拍子のない話を時にはだら〜っとした感じで進めていき、双子の女の子が出てくれば何でもありという雰囲気ではねぇ…適当にいろんなことをやってみましたという風にしか感じられそうになりそう。
○宇宙交響詩メーテル(アニマックス)
999の外伝なんですが、それ以上でもそれ以下でもない可もなく不可もない出来のもの、という感じで仕上がっている気がする。
○IZUMO -猛き剣の閃記- (独立U局,キッズ)
過去の時代設定に現代のような人がいる割には、話は過去の時代にそったものであること自体に違和感がある。それにストーリーや設定で納得させるだけのものがあるかというと、それも感じられず、パターン化した印象におさまっている。
○こいこい7(独立U局,キッズ)
いろいろ盛り込みたいがために、ただただ、借りてきたいろんな設定を使って女の子達をたくさん出して、絵を動かしている感じにとどまっている気がする。
○わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ちゃあみんぐ(TX火19:30)
軸となるはずの主人公とその好みの男の子との関係が、これまでのシリーズで一番淡泊な感じがする。では、妖精達も立っているものが加わったかといえばそうではない感じだし、これまでの話を転がしていくだけのように感じられた。
かみちゅ!(EX水2:40)
舞台となる尾道の風景や1980年代をきちんと雰囲気として織り込んで、かつその時代っぽいアニメの物語表現として、きちんと作り込まれている点は評価できる。
絶対少年(NHK BS2土8:06)
絵の構成や出来事が実物っぽく丁寧に描かれているが、雰囲気そのものを見せる部分が多く、個別の出来事があまりに淡泊に表現されている気がする。
雪の女王(NHK総合日19:30)
絵や演出にちょっとクセがあるが、表現している世界自体はきちんと元となる童話の素材を活かしている。主人公の目線で物語を容易に見られる点も評価できる。
苺ましまろ(TBS金0:55)
かわいらしいキャラの絵のわりに、実際にいそうでありそうな小学生の世界をきちんと描けている。ただ、その小学生のシニカルな会話でなんとか興味を引きつけようとしすぎて、他の視聴層を引きつけるプラスアルファが感じられにくい。
フルメタル・パニック!the second raid (wowow木0:00)
前作のコミカルな部分が半減して表現する形になるが、それでも(前々作以上に)きちんと原作が持つ見せ場は表現できている。ただ、戦闘などの緊張したシーンばかりで引きつけていくことになると、ちょっと他の同種のものとの差異がなくなるので見る人を選ぶ可能性がある。
ぱにぽにだっしゅ!(TX月1:30)
ケロロ軍曹以上に元ネタが分からないと引っかかるツボが分かりにくいと思う。話がいろいろと脈絡もなく飛んでしまうので、見る人をえらぶよなぁ。
GUN×SWORD(TX火1:30)
ストーリーのややゆるゆるなものを残しつつ、たまに格好良く見せる部分と、映像表現の多少とがった格好良さがいまいちあっていない気がする。
シュガシュガルーン(TX土7:00)
かなりパターン化した少女マンガの魔法ものって感じだが、原作の持つテイストをただコピーしていて表現しているのか、いまいちしっくりと来ない。(本編よりエンディングアニメの方がしっくり来るのは、なぜ?)
D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜(独立U局,キッズなど)
前作よりストーリーにもキャラの立て方にもパターン化されたものを感じる。軸となる話もみえず、ただ望まれた出来事が連なっているだけにみえる。
SHUFFLE!(wowow金0:30)
パターン化されたキャラやストーリー構成ではあるが、ちょっと違った感じがする部分がないわけではなさそう。でも、やはり類似のものとの差異はそれほどない。
ぺとぺとさん(独立U局,キッズなど)
人とさほど差異なく存在する妖怪さんたちがいるというのんびりとした世界感はうまく描けている。でも、個々の物語としては、そのあわい感じで焦点がぼやけているように見える。
プレイボール(独立U局,キッズなど)
かつての同種のアニメを、現代そのままの演出で行っていることを評価するならば、かなりよい水準である。でも、それだけで原作の枠に収まっているように思える。
きらめき☆プロジェクト(キッズ)
出てくるものや出来事が極端なだけで、結局カワイイキャラクターを描きたいだけに終始しているようにみえる。
らぶげ(絶対正義ラブフェロモン,それゆけ!外道乙女隊)(独立U局,キッズなど)
話やキャラの設定まで借りても、話はとってつけた感じで、結局カワイイとおぼしきキャラをたくさん出せばよい、という形におさまっている気がする。
タイドライン・ブルー(EX木2:40)
製作会社の過去の作品と同じような演出なり絵のトーンが感じられる。主人公があまりキャラとしてたっていない感じだし、それとは別に話が進む部分が多く、いまいち引きが甘い気がする。
奥さまは魔法少女(独立U局,キッズなど)
映像として動いているとは思うんだが、主線となる話がそれぞれのキャラに内向きに進んでいて、いまいち入り込みにくい。舞台となる街の映像も、必ずしも生かし切れていないと思う。
涼風(TX木1:00)
スタンダードな学園恋愛ストーリーで、きちんと主人公のキャラクターが立っていて、描けているとは思う。ゆえに、プラスアルファのような演出なり出来事がみえないので、食い足りない気がする。
2005年4-9月放送されて見たことのあるアニメすべてをコメントします。(回想だけを書くのが面倒になった、ということもある)
●平日午前
[しましまとらのしまじろう]
それぞれのキャラクターに合わせていろんなちょっとした出来事をまとめ上げ、かつある程度見る子供を納得させる内容に仕上げている。キャラクター設定とその絵がかなり固まっているので、ストーリーで内容を転がしていっている状況にまで落とし込まれている。
●土曜午前
[ピーチガール]
絵は比較的安定しているが、動きを見せるという部分ではもともと原作の絵自体に無理があった気がする。前半もたついた感じのストーリーだったが、後半にはきちんと納得できるキャラクターの行動や心情変化を展開できていたと思う。
[シュガシュガルーン]
比較的説明をすることなく、主人公同様唐突に物事が最初は進んでいた印象がある。ようやく関係するキャラクターが立ってきて、主人公が考え始める場面が出てきて、見やすくなってきたという印象である。
[トランスフォーマー ギャラクシーフォース]
製作会社が変わっているはずなのに、作品の印象が全然変わった感じがせず、さらにロボットなどの動きのわりに、人の描写が通り一遍な感じである。ただし、世界感はそのままできちんと表現されているから、それほど問題ないと思う。
[ロックマンエグゼ・ストリーム]
新たなシリーズに何度か変わっているはずだが、同じキャラで同じような出来事を回している印象をいまだ持ってしまう。それだけ、絵などが安定しているとも言えるのだが、新規性が見えにくいというのは問題あるかもしれない。
[ビューティフル・ジョー]
絵が特徴的なわりには、設定やストーリーは結構パターン化された感じであり、最初の頃の話をアレンジして回した形で終始したような感じであった。
[ふしぎ星の★ふたご姫]
明確に割り切った女児向けアニメで、きちんと定石にのっている設定や話・絵作りが出来ていると思う。
[ボボボーボ・ボーボボ]
とにかく、絵も話もそんなに悪くないのだが、時間的な表現(間のような部分)があまりにタメがなく進んでいったことに問題があったような気がする。
[あたしンち]
ベタな日常ネタを、きちんと面白く見せていき、その表現をほとんど変えずに来ている点は、かなり評価できるんじゃないかと。
●日曜午前
[まじめにふまじめ かいけつゾロリ]
キャラクターごとの役割分担も、時間を追った物語の進め方も、もう型が確立されたようで、安心してみていられる感じです。ただ、素材の選び方によって、いまいちという話が出てき始めている点が気にかかります。
[交響詩篇エウレカセブン]
制作・出資側が気合いを入れていたわりには、ゴチャゴチャした話に入り込みすぎて興味をそぐような話が、増えてきた気がする。絵の見せ方は割といいのだが、飛び抜けていい場面が浮かばないのも気にかかる。
[ZOIDS GENESIS]
ストーリーの進め方がゆっくりとしているが、きちんと違和感なく絵を動かしつつ、適度なタイミングで新たな展開を提示できていると思う。ただ、主人公たちがあまりグッと来る設定が感じられないようである。
[ふたりはプリキュア Max Heart]
2年目のシリーズになって、キャラクターとそれに絡むストーリーもこなれてきたし、適度にこみ入った話で子どもたちがドキドキ出来るような感じを構築できていると思う。
[金色のガッシュベル]
対すべき敵となるものが構築できず、一時期興味を削ぐ話に動きそうであったが、昨年のようなパターン化された危機をうまく作り込み始めてきているように思う。
[おねがいマイメロディ]
絵から受ける印象と話が最初の頃はマッチしていなかった気がするが、今はキャラの役割も含めてうまくパターンを構築できているようである。
[メルヘブン]
なんとか実際の敵となるものとの対決の必然性をストーリーで見せることができ、パターン化された感のあるが格闘大会のような形に持ち込めたので、なんとか見られる話にできたような気がする。
●平日午後
[それいけ!アンパンマン]
いい意味で、ある枠を外すことなくキャラやストーリーを構成できていて、さらにゲストキャラを登場させて話の味付けを変えていることで、ちょっと違った同じような話を飽きることなく見せ続けている点は、評価に値すると思う。
●平日夕方
[バトルビーダマン炎魂]
バトルの味付けがだんだん似ている印象が出てきたし、主人公たちが活動している世界も小さく感じられる。
[うえきの法則]
危機の立て方など少年もので格闘が入るものと、それほど差異はない気がする。ただ、主人公が明らかに他とはキャラの立て方が違うし、そんなに格好良くもないだけに、引きつけるものをうまく構築できていると思う。
[エレメンタルジェレイド]
謎解きとなる部分を見せるための話のタイミングがいまいちゆっくり出し過ぎて、その後必要以上に一気に展開する形になった気がする。ただし、きちんと納得のいく好ましいオチになって欲しいという風に見せてきて、その通りにできたのは良かったと思うが。
[BLEACH]
最初の展開がゴチャっとして分かりにくかった気がするが、きちんと対立軸とその戦いの過程が描かれるようになってきて、興味をうまく引きつけることができたと思う。絵も間もうまく描けていると思う。
[甲虫王者ムシキング]
カードゲームの説明といったものとは別個に話を構築しているはずなのだが、世界観に入り込めないと説明されない部分が多すぎる気がする。思いの外、絵も話もさらっとした感じで、いつでも入れるがいつでも出られるといった印象が強い。
[遊戯王 デュエルモンスターズGX]
対立軸があまり見えない形でストーリーが推移した気がする。主人公もそれほど話を引っ張っていく感じがせず、周囲状況でなんとか進めている印象が強い。
[陰陽大戦記]
危機の立て方がいまいち唐突な印象があり、主人公が立ち向かう必然性が感じにくかった気がする。あわせて、戦うためのツールなども映像的な調和も含めて、とってつけた感じがした。
[冒険王ビィト]
原作通りの話の運び方だったようで、その範囲できちんと描かれた感じはした。ただ、この作品らしい話があまり見えなかったように思えた。
[ケロロ軍曹]
キャラごとに転がせる話が限定してしまって、パターン化しつつあるのを時折崩そうとしているのだが、もともと設定自体がなんでもありにしているため、苦労しているように見える。だからといって、元ネタありのパロディにもシフトできていないのも気にかかる。
[とっとこハム太郎]
かなりパターン化した話のストックを作り込んだようにも見えるくらい、きちんと主人公たちが動いていると思う。でも、かつてあった演出の変化はなくなっているように思えた。
●平日ゴールデン
[BLACK JACK]
丁寧に原作を描けていて、見やすく分かりやすいものになっていると思う。ただし、映像の演出もそれに引きずられて多少ぎこちないところがあるように感じられた。
[名探偵コナン]
起こる事件そのものにあまり驚きがなくなっているし、うまく描けているために逆に謎を解くプロセスに興味がいっているような気がする。また、それぞれの事件に興味が向くため、連続した話としての設定が見る側から薄らいでいるようで、それが視聴者を確実に引き留めにくくなっているのかもしれない。
[焼きたて!! ジャぱん]
とにかく、突拍子もないことをなんとかパンとして作っちゃうという部分を、きちんと見せてしまっている点はさすがだと思う。ただし、演出が案外絵のわりに平板になっているようにも見える。
[わがままフェアリー ミルモでポン!ちゃあみんぐ]
これまでのシリーズと違って、主人公たちのそれぞれの行動がバラバラに動いていた感じで、同じ絵なのに違った作品という印象を受けた。
[アイシールド21]
強引に話を進めていく人とそれに引きずり込まれて力を出していく人が、うまく役割分担して話を進めていると思う。ただ、絵があまり動いているという印象がなく、試合がメインになると今後厳しいようにも思えた。
[NARUTO]
一時対抗軸が不明確になっていた時期があるが、目的を持って主人公やそれに関わる人が動いてくると、興味深く見ることができていたと思う。
[ポケットモンスター アドバンストジェネレーション]
ゲストとなるポケモンにあわせて話を構築していて、きちんと登場人物たちが役割に沿って進めていく。そういったパターンが、ようやくうまく出来上がっていて来たように感じた。
[ドラえもん]
声の出演によるしばりがなくなり、ある程度作れる話の自由度を増した形で、かつこれまでのパターンを崩すことなく作っていると思う。
[クレヨンしんちゃん]
いかに突拍子のないことをしているように見せる設定を1話ごとに作れるかが勝負であって、それをなんとか乗り切っていっているところは評価できる。
●土曜夕方
[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]
前作以上に話を広げていった感じがあるが、それをまとめていくための軸の提示がないままに、唐突に終わりに向かったという印象が強い。絵の動きもシンプルにまとめた感じで、キャラを見せることを重視した感じがする。
●日曜夕方
[ちびまる子ちゃん]
なんとか引き出しを新たに開いて物語を作り出している部分と、キャラの設定から出てきそうな話を作る部分が出てきて、うまく世界観の維持はできていると思う。
[サザエさん]
現代にありそうな場面を今いるキャラクターでなんとか表現していくということに挑戦していて、それをうまく見せている点は評価していいと思う。基本設定や表現は変えず、物語や周囲設定はきちんと変えてずっと継続できていること自体が驚きに値すると思う。
●日曜ゴールデン
[ワンピース]
一時期対抗軸を失ってキャラが自問自答しているように見えたのだが、すっきりと冒険への障害に立ち向かっている方が、もともと持っているキャラの設定からは、しっくり来ると思う。
●深夜
[創聖のアクエリオン]
絵として動いているが、その起こっているストーリーと前提がなんとなく分からないまま突き進んでしまった印象が強い。絵や音楽にとらわれて、話が勝手に進んじゃってしまった感じする。
[GUN×SWORD]
話の設定ととがった映像がしっくり来ない場面が続いたが、ようやく対抗すべき敵が見えてきて、コミカルな途中の話も含めて見やすくなったようである。
[MONSTER]
原作通りきちんと表現していたがゆえに、描写としてきつい部分まできちんと見なきゃならないことになり、興味引かれても厳しいなぁ…と思いつつ見てしまった感じでした。もう少し、原作とは違ったものを入れてみた方が見やすかった気がしました。
[ガラスの仮面]
原作者のいうとおりに作っているのでしょうが、必要以上にこだわっている表現が多い気がしました。絵も声の演技もそれほどきつい感じはないのに、なぜかきついなぁ…と思わせる場面が多いのが気にかかります。
[攻殻機動隊SAC 2ndGIG]
さらっと謎っぽいものが進んでいって、出来事にそって話が進んでいる印象であります。それぞれの絵などの質は高いのですが、つなげてみていまいちピンとくるものがないという感じでした。
[いちご100%]
登場人物がただ動いてその場の状況で話を進めているだけで、感情移入できるキャラが絞りにくいという感じがしました。絵や話を見て分かる設定からなら、原作のように感情移入できるんでしょうが。
[かみちゅ!]
映像などの設定に現実感を持たせることで、描いている(あり得ないかもしれない)ストーリーに納得感を感じさせて見せている点は、かなり評価できる。
[涼風]
パターン化されたすれ違い恋愛話としては、一定の水準にあると思う。ただし、もう少し感情表現を台詞より絵にした方が見やすいかもしれない。
[魔法先生ネギま!]
変でいろいろある学園での話を興味深く設定・表現でき、きちんと危機的な話も織り込めた点は評価できると思う。ただ、キャラの設定に寄りかかりすぎた話が多いのが気にかかった。
[極上生徒会]
もう少し主軸となるキャラに絡んだ危機を大きめに設定するか、それぞれのキャラにまつわる話をキャラが魅力的になるようにできれば良かったと思うが、なんとなくのほほんとした世界観の構築に終始した気がする。
[LOVELESS]
よく考えればちょっとしたことを大事(おおごと)として表現して、キャラごとの関係を納得させるという形は構築できていたと思う。ただそれに終始して、その雰囲気を味わえないと入りにくい点は難があると思う。
[タイドライン・ブルー]
危機の立て方やそれぞれのキャラの関わり方が、いまいち一つの線にのらないで、場当たり的に動いていた感じがする。絵としての表現は見せる部分が多かったと思うが、それだけでストーリーとの関連が見えにくかった感じもした。
[ハチミツとクローバー]
コミカルな描写や挿入歌を入れていくセンスは、かなり高水準であったと思う。オールすれ違いの恋愛をきちんと時系列に見せていく部分は、途中で興味が落ちる部分があったものの、きちんと最後まで描ききったと思えるように仕立てていたと思う。
[SPEED GRAPHER]
映像表現として際立った部分ばかりが目立ち、それを納得させるだけの設定などがあまり表現されない形で、映像表現の勢いで進んだという印象が強い。
[トリニティブラッド]
ごちゃっとした設定説明の話が結構多かった点が気にかかるが、危機の立て方やその説明はある程度納得でき、キャラの魅力的に見えるようになっていた方ではないかと思う。
[ああっ女神さまっ]
原作が持つ世界観を適切に、足すことも引くこともなく表現した点は評価できる。それゆえ、このアニメオリジナルの設定なり話が、あまり後半で機能しなかったのは、ある意味惜しいと思う。
[苺ましまろ]
きちんと設定した(小学生高学年の行動をその目線で表現する)視座を適切に表現している点は、かなり評価できると思う。また、話の選び方や絵及び演じ手の水準が高いことも感じましたね。
[ギャラリーフェイク]
きちんとした原作での考証やストーリーをうまく活用して、興味深く見る工夫ができていたと思う。原作以上にキャラが活躍している話もあったように思える。
[まほらば〜Heartful days〜]
絵の落ち着いたトーンのわりに、かなり起伏のある話を交えて、それぞれのキャラクターに興味を向けるようにしていった点は評価できる。それぞれ風変わりなキャラ設定のはずが、納得できるように感じさせていったことも、作品の世界観をうまく構築できたことと重ねて適切に表現できたからだと思う。
[ぱにぽにだっしゅ!]
いろんな作品のネタを取り込みつつ、突拍子もない話を強引とも思える形で一つの話に仕立てているはずなのに、きちんと面白がれるというのは、高水準の技術なのかもしれない。
●BS
[モンキー・パンチ 漫画活動大写真]
とにかく、原作のテイストをそのままに映像化したという程度で、可もなく不可もなしというところでしょうか。
[BUZZER BEATER]
ハイビジョン対応のはずなのに、映像としての粗さが(通常画質でも)目立った点がまず気にかかる。主人公よりも周囲のキャラが話を回していて、いまいちグッと来る話が作り込めていなかった気もする。
[これが私の御主人様]
適度な範囲で突拍子もないことを映像にしていて、それでいて女性キャラがかわいく描けているからこれはこれでいいかも。いまいち話がうまく転がっていなかったようで、強引にまとめちゃった感じがした。
[新釈 眞田十勇士 The Animation]
ある意味ストーリーを忠実に淡々と表現していて、登場人物に目線を置く場がなかった気がする。絵も作品にあった形で選択されているが、この世界観を好む人以外は見ようと思えなかったりする。
[GIRLSブラボーsecond season]
必要もない表現が多かったような…ベースとなる主人公のすれ違いや分かれそうになる部分が、唐突に進んでいきなりオチに進んだ感じで、キャラそのものに興味がないと継続してみるのは難しかった気がする。
[フルメタル・パニック!the second raid]
戦闘の部分は結構きれいに描けていると思う。でも、そのベースとなる話が敵キャラの他人からイヤと思われる部分が強調されて影響し、それを緩和するような話がほとんど描かれなかったため、継続視聴がきついと思えたような気がする。
[SHUFFLE!]
途中からエロい表現の制限がなくなったためか、必要もないと思われるキャラの迫り方や行動が多くなった気がする。それゆえ、キャラそのものに興味がないと見るのは難しくなりそう。
●NHK
[おでんくん]
キャラ設定に目新しさはなく、ちょっとした話でクスリとさせるように作られている。ただ、表現が同じトーンにおさまっていて、前の話をおぼえているとちょっと…かも。
[おじゃる丸]
ある出来事が起こっても、そのキャラにあった形で元通りにしてしまうストーリーが作られているようである。それゆえ、キャラがきちんと設定通り演じる必要があり、それがずっと出来ている点はさすがである。
[忍たま乱太郎]
学校で先生と生徒や生徒たちが起こしそうな話を、うまく形にしていると思う。それゆえ、キャラ設定さえ間違えなければ、いろんなアレンジができる話になっていると思う。
[MAJOR]
最近なかなか見ることのできない、明確な目標を持って進む主人公を描く話であり、それを現実感ある形で映像化できた点は評価できる。
[ツバサ・クロニクル]
もともと原作が持っていた設定の緻密さに、ストーリーや映像表現・音楽などで新たな枠を構築し、新たな場を構築してキャラクターを魅力的に見せていけたのではないかと思う。
●独立U局,CS
[英國戀物語 エマ]
もともとあまり極端な動きがないだけに、緻密に映像を作り込んで、かつ原作からも納得できる形での話を構成していけたことが、興味深い作品となったのではないかと思う。
[IZUMO -猛き剣の閃記-]
もともとも原作をアニメに置き換えただけで、そんなに悪い点もないが、アニメらしい表現なりキャラの見せ方もなかった気がする。
[こいこい7]
ただ、いろんな作品などの表現を集めて、キャラに動かしていただけのような気がする。
[フタコイ オルタナティブ]
一見、挑戦的にいろいろな表現をしていたように見えるが、単に設定したキャラクターに演じられるように設定を変えて、そのキャラたちが動いていただけだった気がする。前後の話がつながらず、シリーズとしてもオチも見えなかったですからねぇ。
[こみっくパーティー Revolution]
前作同様、きちんと設定にあった話を作って、それを動かしていただけで終わったようです。
[好きなものは好きだからしょうがない!]
それぞれの話ではきちんと納得できる形で終えているが、結局は主人公たちが今のような形でいることを納得させるために行っていることを表現しているだけだからなぁ。キャラクターに思い入れがないと薄っぺらく感じるかも。
[絶対正義ラブフェロモン]
とってつけたような設定と話で、ただあるシチュエーションのこんな絵を描きたいということだとしたら、それは狙い通りに作られていると思う。ただそれだけの作品かも。
[それゆけ!外道乙女隊]
別にあんなにたくさんのキャラを並べなくても…と思うくらい、単にキャラがたくさんいるだけで、あとはストーリーがあるから動いているだけで終わってしまった感じである。
[ぺとぺとさん]
設定は興味深い適度な不思議さを持っていたと思うが、そのうちキャラクター設定については、うまく話の中で組み入れることができていなかった気がする。ただし、設定としてあった世界観はうまく描けていたと思う。
[奥さまは魔法少女]
必要以上に主人公たちが悩んでいる姿が表現されていて、舞台設定やキャラ設定が話とうまく絡めていなかった気がする。キャラの絵と舞台設定が、いまいちずれていた点も惜しまれる。
[D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜]
前作よりもそれぞれのキャラクターの違いが分かる話が、うまく作れていない気がする。ゆえに、絵と前提設定でキャラに興味を持っていないと、見続けるのは前作以上に難しいかもしれない。
[プレイボール]
絵や表現が原作同様古い印象もあるが、見る側が感情移入すべきキャラがなかなか見えてこないため、上っ面の話を見ていくだけで、野球にある程度興味がないと継続視聴しにくい気がする。
[あまえないでよっ!!]
コミカルに動かすキャラの方が本来の役割以上のことをしていて、シリアスな話に戻すキャラがあまりストーリー上も機能していない印象を受ける。結果、設定とストーリーがあまりつながって機能せず、どっちつかずになった気がする。
[機動新撰組 萌えよ剣TV]
絵や設定はそのままでも、OVAより多めの(異なる印象のある)話を用意しなければならないのだが、結局そのOVAと類似した話しか提示できていなかったような気がする。
作品個別でなく、概要として書いてみます。
(作品ごとは後ほど書きます)
平日夕方・土曜朝については、想定通りの仕上がり…ということにしておこう。
ターゲットそのもののズレを感じたり(こてんこてんこ)
間が悪かったり(アニマル横町)
狙いすぎだったり(韋駄天翔)
なんか話が変わっている(冒険王ビィト エクセリオン)中、
そつなく作られているもの(カペタ)もある。
前作の評価を受けた作品は、どちらも無難に水準クリア。
(ローゼンメイデン トロイメント、舞-乙HiME)
土曜夕方という時間枠で、表現を含めて、見ている方が
ハラハラしてくる作品も登場したからなぁ。(BLOOD+)
深夜枠全般に、これまでの傾向通りの作品が多い中、
アクションも含めて比較的興味を引きつける作品も出てきている。(灼眼のシャナ)
その作品と重なっている地域があり、
質が高いが深夜では眠くなる作品もある。(ARIA The ANIMATION)
これは、比較的ノーマークだっただけに、掘り出し物という評価になっているらしい。
フジ深夜枠は、
ノイタミナ枠は順当だが、前よりもそれほど評価されている感じではない。(パラダイスキス)
もう一つ深夜かなり遅いにもかかわらず、1話が2ちゃんねるですら評価するのが多かったのには驚いた。(蟲師)すでに、2話への期待も高まって大変だと思う。
日テレ枠では、
しゃべりが多いのが気にかかるが、しっかりした演出で見せている麻雀アニメ(闘牌伝説アカギ)もあるが、
映像などはきれいだがすんなりと流れてしまった、登場人物がある作品と重なるアニメもある。(Angel
Heart)
アクションで見せるのか、ストーリーで見せるのか、いまいち判然としない作品も散見される。
(IGPX、BLACK CAT、SoltyRei、ノエイン もうひとりの君へ)
ターゲットを絞りすぎて、平板な演出のものもあるし、(クラスター エッジ)
妙にがんばりすぎるキャラクターで、いまいち空回りしているものもある。(ガンパレード・オーケストラ)
まあ、ざっとこんな感じでしょうか。
キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2
前作同様の展開で、可もなく不可もなくといったところか。
それゆけ!徹之進
キャラの立て方や設定があまりこなれてなさそうだし、無理に落ちに向けて話を作って、かつキャラ設定をあわせている感じがする。
陰からマモル!
まあ、設定の範囲内で出来事を転がしているだけですが、ボケキャラとそれを守るという部分にとらわれて、周囲のキャラがそれと関連してドタバタを増幅させるというのがないのが惜しい。
よみがえる空-Rescue Wings-
かなり落ち着いたトーンで、映像も出来事も実在感のある雰囲気を作り込んでいると思う。ただし、引きつけるだけのキャラや出来事の魅力が見えづらいのがきついと思う。
爆球Hit!クラッシュビーダマン
これまでのビーダマンシリーズとそれほど差異は感じない。ベースとなる主人公の設定もいまいち差別化が感じられないのが気にかかる。
かしまし 〜ガールミーツガール〜
設定の突拍子の無さにとらわれた1話より、描きたい話に持ち込んだ2話以降でそこそこ見せ場がある話を組んでいる。でも、映像のかわいらしさのわりに話はオーソドックスな感じで、パターン化されてはいないもののターゲットが絞られているように見える。
半分の月がのぼる空
設定や話の組み方はうまく原作時点から作られているようだが、視聴者が感情移入すべきキャラなどの立ち位置がまだ確立していないため、話が引っかかり無く流れてしまっているようである。
吟遊黙示録マイネリーベwieder
前作なみにキャラの立て方もしっかりしているし、話の軸も明確である。しかし、そもそもキャラなどの設定自体に見る人を選んでしまっているようであるので、さらなる視聴層拡大は望めそうもない。
LEMON ANGEL PROJECT
どこかで見たような通り一遍のオーディションからグループ結成してデビューする話にしか見えないし、育てていくのと組み合わせようとしているにしては、あまりにおそまつな演じ手ばかり集めているようにしか見えなかった。
練馬大根ブラザーズ
セリフの多くがミュージカル仕立てはともかくとして、出てくるお金の猛者とそれにだまされつつ取り返す連中のドタバタは、しっかりと描かれていて、そこそこ面白いからまあいいか。
怪〜ayakashi〜
映像として、怪談ものの見せ方としては新たなものを見せていると思う。しかし、映像的な新奇さに偏っている気もする。
●2006年2,3月アニメざっと見
(2006/04/16)
鍵姫物語 永久アリス輪舞曲
キャラ設定にストーリーをあわせすぎて、平凡なキャラメインの話という印象以外出てこない。
落語天女おゆい
落語の語りや舞台を描くのか、学園もの的な部分を描くのかを両方とろうとしてバランスを欠いている気がする。ゆえに、各話の出来事に無理に設定を組み合わせている印象が強く、見る側にとって不親切な気がする。
エルゴプラクシー
とがった感じがきちんと描かれていて、作り手の得意な表現をのびのびと描いているし、そういったものを好む人にとってはかなり評価される作品だと思う。ただし、それゆえ敷居が高くて、さらなる拡大を制限しているといえる。
びんちょうタン
もともと各話の出来事で引っ張っていくというより、絵とは対照的に落ち着いた世界観を見せていく話であり、音楽・ストーリー・背景などがバランスよく作られているといえそう。
しにがみのバラッド。
丁寧にたぶん原作の持つ世界観を描けていると思うが、あまりに淡いトーンで描かれているために、そういったものを好ましいと思わないとみてくれない可能性が高そうなのが気にかかる。話数も少なめなのは、むしろ適切だと思う。
REC
設定も話も予定調和といえるキャラメインの標準的といえる内容になっていて、そのラインを外すことなく作られているといえる。ただ、ちょっとご都合主義過ぎる話の動きは、いかがなものかと思う。
桜蘭高校ホスト部
実際の設定とそれを最初にうまくはぐらかして見せていくセンスのよさ、かつ絵の選択及び動かし方がうまくできていて、バランスよく作品として作られていると思う。
ARIA The NATURAL
前作の続編として、一定水準の確保が図られているといって良い。やはり、深夜ではそれが持つ表現もあって眠くなりそうでつらい。
スクールランブル 二学期
前作同様3分割以上のパートに分けてリズミカルに描かれており、キャラ設定に応じた絶妙のすれ違いで話を進めているといえそう。
xxxHOLiC
初見で引き込めるだけの分かりやすい設定でないだけに、徐々に見せ場を作らざるを得ないと思われる。そのため、まだストーリー上のテンションのかけ方がまだ試行錯誤している感じがした。それを補うように、映像としての違和感はそれほどない。
ああっ女神さまっ それぞれの翼
前作通りの一定水準で、話も映像も構築していると言っていい。新たなキャラクター登場での期待感もうまく作られている。
NANA
原作などのファンが多く批判も多そうな感じであるが、アニメとしてはスタンダードにきちんとおさえどころを描きつつ、進めていると思う。初見でも納得しつつ見られる点は、きちんと先への構築もできていることを示しているのではないか。
デジモンセイバーズ・おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜・ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!・リングにかけろ1 日米決戦篇・格闘美神 武龍 REBIRTH いずれも前作を引き継いでいるという意味では適切に作られている。
彩雲国物語
設定や描き方は中国とおぼしき場所をうまく表現しているが、プラスアルファとしての引きつける部分が見えにくい。
妖逆門-ばけぎゃもん-
子供向けとして標準的な設定及び描き方だが、その範囲にとどまってしまっている。
銀魂
子供向けとしては標準だが、プライムタイム向けとしては、キャラや設定が広げすぎていてぼやけすぎているように思えた。
スパイダーライダーズ 〜オラクルの勇者たち〜
元の設定をこなすことによる制限なのか、初見だと分かりにくかったり見にくかったりする設定や表現が多い気がした。
ZEGAPAIN -ゼーガペイン-
主人公の立て方は悪くなさそうだが、それが新たな場に巻き込まれていく出来事や、その設定といった部分に派手さがなく引き込みが弱い気がする。
きらりん☆レボリューション
描こうとする主軸がぶれて、アイドルになるなどの出来事に振り回されてしまっている気がする。2006年4月アニメざっと見-2
(「フリートーク」の「アニメな話 その2」)
シムーン
戦闘をしている理由などの設定が、いまいち引き込みとして弱い部分があり、キャラの絵的なかわいらしさとのストーリーとのズレを埋めきれていない気がする。
.hack//Roots
アニメとしての出来はよいのだが、これまでのシリーズの範囲内におさまっていて、新たなシリーズとしてみせる部分が感じられない。
獣王星
突拍子のない状況に追い込まれた主人公達という部分は描かれているが、次への期待感を直近の出来事だけで無理に引き込んでいるように見える。そういった部分から、まだキャラ設定にストーリーをあわせるといった雰囲気が感じられる。
妖怪人間ベム
設定も絵もすっきりしてしまって、引っかかりのあるものになっていない気がする。ただ、出来がいいアニメにはなっている。
牙-KIBA-
異世界にいっていながら、あまり主人公が困っていないことからも、次の一手が見えにくく、周囲が勝手に話を進めている感じがして、とりつく島もないと思えた。
ストロベリー・パニック!
いまいち主人公達の出会いがだら〜っと始まってしまって、ある種の危うい雰囲気もなく、アイドルっぽいものを描く時のように、単に絵と話が動いてしまっちゃうような…。
エア・ギア
設定や配役などはうまく構成されているといえるが、絵としての描かれ方や間とか出来事の並べ方などがバランスを欠いてしまっているように見える。原作などを見ている人にとっては、不満を持つ可能性があるように思える。
ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜
絵も話も設定もパターン化されすぎていて、切り貼りして作ったようにしか見えなかった。
錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
おバカな魔法使いたちがエッチな絵も交えて表現するということに特化しているとすれば、その通り描けているといえるんでしょ。
ガラスの艦隊
戦闘とそれ以外の場面での出来事とのストーリー上のつながりが、いまいち希薄で、絵の質感としての差がある点がどうも引っかかる。
いぬかみっ!
どこかから設定を借りて描いているように見えるし、話もあまりにご都合っぽく進んでいる気がする。
ウィッチブレイド
際立った部分があるものの、きちんと日常的な部分も設定が作られて映像として納得いくものとして構成されている。ただし、ストーリーを引っ張る出来事がまだ弱い気がする。
THE FROGMAN SHOW
制作上の制限があるなかで、間もしっかり取れていて、きちんとギャグものとして描けている点は評価できる。たぶん、ネタを仕込むのが大変だろうなぁ。
プリンセス・プリンセス
いまいちアブノーマルである設定という部分が分かりにくかったが、標準的な深夜向け学園ものとしての描き方はしていたようである。
砂沙美☆魔法少女クラブ
キャラクターの設定を借りて、とにかく学園ものをやりたかったというだけの話になっているように見える。
ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜
作品の設定もある程度分かり、ちょっとキャラの設定に引きずられている気もするが、まあバランスよく次への話の引き込みもできていたと思う。
TOKKO 特公
説明っぽいセリフが前半多かった気がするが、まあ原作が持つであろう世界観やキャラクターを適切に描けていたと思う。でも、映像表現がR15指定相当ということでゆるみがあるようにもみえる。
枠新設や枠移動が相次いだ2006年10月期。「ワンピース」「NARUTO」は基礎視聴層をそのままに移行できたと思われるが、「銀魂」は当初からの苦戦が続いている可能性が高そう。
土曜朝から昼枠「おはコロシアム」のリニューアル、「ぷるるんっ!しずくちゃん」「家庭教師ヒットマンREBORN!」は、派手さがなく無難なスタートだったと思われる。
夕方「NARUTO」の再放送やBSジャパンでの(テレ東サイマルでない)「人造昆虫カブトボーグ
VxV」や番組編成確定まで時間がかかった「リトルアインシュタイン」など、編成上特筆すべきものが多かったが、作品自体はそれほど話題性を持ったものはなかった気がする。
強いてあげれば月詠+ぱにぽにだっしゅ風味の「ネギま!?」が、前作(この時は深夜枠)同様に視聴層を確保しつつ、演出的な興味を引き継いでいるところが気にかかる。
「D.Gray-man」は、無難に話が描かれていて、キャッチィな部分が乏しいように思えた。
ゴールデンは日(CX)・火(TX)で枠減少となり、ポケモンの新シリーズといったところで、枠移動があったものの無難におさまっている。
ブラックジャックの後を受けた「結界師」は、素材や演出はキッズ向けとして適度なものになっていると思うが、それでは他の視聴層を呼び込むのは難しく、苦戦を強いられている。
「天保異聞 妖奇士」は、これまでの土曜夕方枠としても派手さのない素材であり、演出や話そのもので見せていっていると思う。
今後演出の良さを出したとしても、落ち着きすぎているのが気にかかる。
これより深夜枠
ゲームを原作としたアニメでは、「Kanon」が京都アニメーション及びゲーム原作の信者ともいえるファン層の支持を確保し、安定したものになっていると思われる。
「Gift」「ときめきメモリアルOnly Love」「金色のコルダ」は、ゲーム素材の枠にとどまった模様。
「はぴねす!」は素材自体にゆるゆる感が残っていて演出的なメリハリを持たせることが難しく、厳しそう。
「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」は、素材構成はいいがそもそも女子校ものであるところで、はじく部分が大きい。
「夜明け前よりも瑠璃色な」は、キャベツとは思えない絵が出てきた、といった部分も含めて、絵も演出もいまいちな気がする。
「DEATH NOTE」は、原作をきちんと描いているという部分ではいいと思うが、それ以上でもそれ以下でもない固まった感じである。
「武装錬金」も、似たような印象があるが、素材自体がまだ固まっていないのに固まった印象というのは厳しい気がする。
「スーパーロボット大戦OG」は、ロボットもののわりにあんまり動いていないような気が…話の筋も結構荒い気がする。
「RED GARDEN」「蒼天の拳」「すもももももも」といったテレ朝枠は、いずれも演出と素材は合っていると思うが、アニメとして見たいと思わせる部分に欠いている気がする。(ラジオドラマなら…という気もする)
「ギャラクシーエンジェる〜ん」は、無難に絵が動いていて話が進んでいるだけで、引っかかりがないと思う。
「銀河鉄道物語〜永遠への分岐点〜」は、前作同様無難に話が進んでいるんだが、こちらは素材に合っている。でも派手さがない。
「史上最強の弟子ケンイチ」は、きちんと戦いの場面が描かれているのだが、なんか引きつける要素・動機付けが見えにくい。
「009-1」は、素材におされてそれに負けない部分が音楽以外感じられないように思える。
「護くんに女神の祝福を!」は、主線となる話とそれとは別の演出的な話がゴッチャになっていて、当初と異なる雰囲気になってきたので厳しいかも。
「くじびきアンバランス」は、げんしけんのOVAおまけとして作られたものよりも、きちんと見られるものになっている。しかし、その前提を知らない人が見てくれるものになっているとは言い難い。
「働きマン」は、CXノイタミナ枠でその範囲では原作通りにきちんと描かれていると思う。ただ、それぞれの話に興味が向くかというと、いまいちキャラに比べて希薄な気がする。
「バーテンダー」は、絵は適切に写し取り、声と音楽で話を描いて行くという方法でうまくいっていると思う。ただ、そういった大人を狙ったものは、なかなか連続視聴に結びつきにくそう。
「あさっての方向。」は、現実にありそうな話をうまく雰囲気として作り上げていて、見やすい話になっている。ただ、素材自体に引っ張っていくだけの派手さがないので、苦戦でしょう。
「ゴーストハント」は、主人公から見た視座が安定して演出されていて、見やすいし、3話一区切りとなっている出来事も興味深く見ようと思える内容に落とし込まれている。
「ヤマトナデシコ七変化」は、いろんな映像表現を使って、きちんとギャグものとしての演出がされているのが、話を見る上で小気味いい。
「地獄少女 二籠」は、前作同様安定していて、きっかけとなる出来事と、それらに対しての関わり合いが丁寧に、過剰な演出になることなく描けている。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」は、設定や話の構成などしっかりとしていて、きちんと各話も丁寧に描かれている。ガンダムSEEDあたりの視聴層ならしっかりはまれるはず。
「メジャー」は4期目ということで、ほぼ安定したところでしょうか。
深夜枠以外は2クール基本なので1月改編は少なく、ネット枠から外した結界師(関東・関西では深夜で放送)の後、1クールスペシャル枠でつないだ月曜19時に、たぶん前倒しの放送開始となった「ヤッターマン」をYTVが編成。
作品自体は、舞台を現代に合わせ、きちんとシリーズの定番イベントをこなしてうまく作られたんじゃないかと。
ただ、2クール以上質を安定して継続できるかは、不安が残る。ついでに、オープニング曲に関してネットで炎上したというおまけもついているらしい。
「みなみけ〜おかわり〜」は、前期同枠の「みなみけ」の制作母体を変更して、キャストや話は継続して作られたものだが、いまいち違和感があり、シナリオもこなれていないので、前作の勢いを継続できるかは疑問。
「墓場鬼太郎」は、日曜朝放送の「ゲゲゲの鬼太郎」との比較となると、ある程度ハンデがついている感じ。興味を引き込めるだけの演出に至っていない気がする。同枠前々作の「モノノ怪」の視聴層を確保できれば御の字かも。
「のらみみ」は、原作の雰囲気をそのまま表現するにとどまり、かつ興味を引き付けるだけの原作の力も無いので、厳しいものになるかも。
「ARIA The ORIGINATION」は、第3シリーズでほぼ作品の雰囲気の表現手法が確立しており、ストーリー構成もうまく作られていることから、前作同様安定した視聴層の確保となっている。
「H2O」「ture tears」は、登場人物たちの関わり方でいまいち引き付けるだけのものを提示できず、淡いだけのものにおさまる感じ。ただ、その後の展開ではひょっとするともあるが、かわいい複数の女の子が出ている類似の作品との差異は感じにくい。
「シゴフミ」は、扱う素材のきつさとそれを淡泊に受け止める主人公のコントラストが、うまく機能しているように感じられない。また、3話目で内容変更を迫られるなど、死をきっかけに起こる素材ゆえに大変な気がする。
「PERSONA -trinity soul-」は、物語として発生する出来事と主人公との関わり方が、いまいちうまくつながって表現できていない気がする。映像としての見せ方も、手間のわりにはいまいち興味を引き付けていないような。
「俗・さよなら絶望先生」は、前作同様の演出なのでこれはこれでおもしろいんじゃないかと。(そもそも、この作品の演出はダメな人はダメだし)
「AYAKASHI」「ロザリオとバンパイヤ」「破天荒遊戯」「狼と香辛料」については、独立U局などでの放送のため視聴できないからなんとも…
「GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-」は、前作と絵の雰囲気がずいぶん違うから、ひょっとして不評かも。(前作は現在BS11で見られるんですけど)
「図書館戦争」は、いわゆるベタなラブコメを物語のベースにしているはずなのだが、戦闘にかかる部分のリアルに感じられる映像の作り、さらにギャグっぽく見せる演出と間が絶妙に構成されていて、見れば素直に楽しめる内容に仕上がっている。
(この作品の監督の前作がウェルベールの物語であるというのと、プロダクションIG作品であるという2点で「意外」といえる)
「RD 潜脳調査室」は、原作となるものがもつテイストをしっかり表現し、攻殻機動隊シリーズでも定評を受けた演出や脚本はまず基準点以上の評価となっているといってよい。
逆に、そういったシリーズとは異なる健康的な太めの脚など、らしくない部分にも興味が向くという部分もあって、不思議な魅力の形成につながっているようである。
(第1話と2話のパンツまるみせの主人公のむっちりとした健康的な脚・おしりに加えて、第3話Aパート最後の方のカットは、アダルトな…ゲホゲホ。「図書館戦争」とは別な意味でこれまでのプロダクションIGらしくない作品ともいえる)
「今日からマ王!(第3期)」「xxx〜HOLiC〜◆継」「BLUE DRAGON 天界の七竜」「遊戯王5D’s」「ネオアンジェリークAbyss」「デュエルマスターズ クロス」「D.C.II S.S.〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜」といった前作があって、その作品テイストを引き継いだ作品は、可もなく不可もなしといった無難なスタートが出来たといえる。
「はっけん たいけん だいすき!しまじろう」は、アニメと子供向けの実写素材を組み合わせたものに変えたものの、実質的な作品のテイストには変わりなく、こちらも無難なスタートが出来たはず。
キッズ向けとされる「絶対可憐チルドレン」「ペンギンの問題」「ネットゴーストPIPOPA」は、原作にあった演出の選択ができていると思われ、そこそこの水準に収まっている。
「絶対可憐チルドレン」は、今後もう少し話が転がる可能性があると思うのだが、今のところ設定説明に収まっている感じ。
「うちの三姉妹」は、確かに素材を考えると適切な作りだが、いまいちさらなる視聴層を引き付けるだけのネタが提示できていない気がする。(もうちょっと毒があっても…)
「アリソンとリリア」は、落ち着いたトーンの絵に物語もまだ落ち着いたドキドキ感が薄いものにとどまっている。
「イタズラなKiss」は、完結できなかった話をきちんと
終わらせるためにつくっている感じで、アニメ独自といえる見せ方の提示がなく、無難に終わりそうに思える。
「マクロス FRONTIER」は、op曲の方に興味が…はともかく、マクロスシリーズらしい展開や見せ方を維持しているので、安定した視聴層確保は出来そう。
WOWOWスクランブル枠では、アーティスティックな内容の作品も時々出てくるが、「カイバ」はそういった作品なのでしょう。不思議な(分かりにくい)設定も絵のテイストも、これはこれでありだと思います。
「秘密 -トップ・シークレット-」は、際っぽい部分だけが目立つくらい演出の主体があることからも、好みによる視聴の差が際立ちそう。「ゴルゴ13」も、それに近い見る人を選ぶ作品になったようである。(出来はまあまあだが)
「ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜」は、ゲームをすでにやっている層から受け入れられにくい演出や脚本になっているらしく、いまいち引っ張り込まれる部分がキャラにも話の出来事にも見いだしにくい。
「ソウルイーター」は、見せ方としては平均レベル以上にあると思うのだが、メインキャラの一人の棒読みに聞こえるものに引きずられて、いまいち…というようになっている感じ。ボンズ10周年記念作品だけあって、興味を適切に引き込める内容となっていると思う。(わざわざおまけ内容を追加したレイトショーも放映しているところは、編成上特筆すべき話である。)
「ヴァンパイア騎士」や「モノクローム・ファクター」は、設定も含めてそこそこ見やすい内容ではあるが、想定視聴層を越えて引き付ける魅力的なキャラの形成までは至っていない感じである。(絵だけで引っ張るのは無理がある)
いわゆる腐女子向けの絵や物語をしっかりとやっているという意味では「純情ロマンチカ」は適切なのだろうが、あまりに具現化しすぎていて引く人も多いと思われる。
「隠の王」「二十面相の娘」は、いずれも原作あわせた適切な映像なり演出を行っているが、バランスが良すぎて作品世界に入り込む前の人には食い足りない感じでは。
「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」は、前作最終話での方向感を失ったと受け取られる物語を、しっかりと回復して時間枠移動にかかわらず、視聴継続につなげられたようである。(あいかわらず、いろいろ話題になる作品ではある)
「ToLOVEる」は、原作からの期待された映像的な興味は、独立U局の別の作品(かのこん)にかっさらわれたようである。話の構成も含めて、まあ平均値っぽいもので収まった感じかも。
キッズステーション、animaxに加えてAT-Xにも加入したので、多少紹介する作品が増えます。
テレパシー少女 蘭は、アリソンとリリアなどと同様にある種NHKらしいアニメ作品のセレクトといえそう。きちんと非日常の出来事を交えつつ学園ものの定番の設定をきちんと描けているといってよい。ただし、派手さはない。
夏目友人帳は、物の怪といったものが日常的に存在する世界を見える人にとっていろいろおこっていることを丁寧に描けている。ただし、これも安心して見られるといったところ収まってしまっている気がする。
魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜は、写真をそのまま背景にしたような絵やBECKで見せた多少省略気味のストーリーが、前作を見ている人にとっては不満足かも。ただ、描きたいとされる主軸はきちんと表現されているとは思う。
ワールド・ディストラクションは、出来事そのものはちゃんと見られるものなのだが、どうもこの話の前提となる部分の必然性が今のところの話の中では感じにくい。
スレイヤーズREVOLUTIONは、いろいろな出来事が起こることについても納得して、長期のブランクがあってもこれまでと同様に楽しめるのだが、対峙する物語の主軸となる敵をあまり感じられないので、作品として引き付ける力は
削がれているように思える。
西洋骨董洋菓子店 〜アンティーク〜は、TVドラマ化した時のオリジナルキャラの存在が無く、原作通りに話を動かしていることから、作品世界になじんだ視聴層以外は入り込みにくそう。
テイルズオブシンフォニアは、1話としてはちょっと長尺が長い4話ものであった。ドルアーガの塔よりは、ゲームの世界観をきっちり取り込み見られるものだったと思えるが、セリフが多く物語へ引き込むだけの出来事があんまり出せていなかったかも。
真ゲッターロボ 世界最後の日は、原作のテイストそのものをしっかりと作ったロボットものであり、それ以上でも以下でもない。
ウルトラヴァイオレット:Code044は、作品が持つ演出という視点からは悪くないのだが、出来事や演出そのものがなんか固定化された印象が強く、そこが見えてしまうといまいち楽しめない気がする。
薬師寺凉子の怪奇事件簿は、こういった女王様キャラが起こす出来事を楽しめるかどうか、といったところで視聴が決まるように思う。
鉄腕バーディー DECODEは、いろいろと起こっていく出来事などがうまく作り込まれていると思うので、そこそこ見られるものになっている。
ストライクウィッチーズは、まず絵的なところでちょっとねぇ。スカイガールズと内容もかぶっているし、その違いもいまいち分かりにくい。
Mission-Eは、出来事の割に内容がパターン化されていて、前作同様いまいち新たな視聴層引き込みは難しそう。
無限の住人は、演出的には悪くないと思うのだが、原作が持つセリフなどから見せていく部分がいまいち弱いように感じられた。
恋姫†無双は、舞台と登場人物の設定とのズレが感じられるし、そもそもこの手のかわいらしいキャラに戦わせること自体の矛盾に引っかかって…キャラに興味があるかどうかが視聴のポイントらしい。
乃木坂春香の秘密は、かわいいキャラがとになく何か起こすこと自体に楽しみを見いだせないと見ないように思うのだが。
ゼロの使い魔 〜三美姫の輪舞〜は、前作より発端となる出来事が納得しやすい形で作り込まれたし、まあしっかりとツンデレが表現されているから、これはこれでいいか。
10月期は一気に深夜アニメの放映枠減少しているが、キッズ向けはそうでもない。TXがライブオン
CARDLIVER 翔を新規に編成しているが、まあこれはそこそこの内容で可もなく不可もなし。
ねぎぼうずのあさたろうやバトルスピリッツ 少年突破バシンも、これまでの同枠と同様の演出なり話の内容で、視聴層維持をしているといったところか。
機動戦士ガンダムOO 2nd seasonは、確かに前作の続きとしては、きちんと作られていると思うが、前作にあったような派手さやいい意味での違和感といったものは無く、すんなりと話が流れてしまっている。(そういえば、今期はダブルオーのMADが盛り上がらないなぁ)
Stitch!は、かなりうまく日本にローカライズして作られているといえそう。ただ、意外な話というのはあまり見せてもらえそうもなく、安心して見られる程度にとどまるのかも。
TYTANIAは、銀河英雄伝説とそんなに演出も含めて違いが無く、狙い通りの視聴層確保といえるが、同枠前作(アリソンとリリア)の視聴者は離れたかも。
ヴァンパイア騎士 Guiltyは、前作の続きものだけあって、そこそこ安定してみられる。ただ、新たな展開というほどの話になっていないためか、食い足りない気もする。
ONE OUTSは、バクチとしての見立てで野球を描く…という意味では描けていると思うが、逆に能書きが多く、絵よりも話で見ている印象が強い。
魍魎の匣は、絵の動きはあまりになく、淡々と登場人物が話を語って進めている感じである。原作のテイストはしっかりとでていると思うが、すでに作られた映画の方が適切かも。
ミチコとハッチンは、当初取っつきにくい話であったが、道中でのいろんな出来事が比較的興味深く描かれているとは思う。ただし、コミカルな部分があまり感じられないのが、不足感である。
のだめカンタービレ 巴里編は、前作より周囲を取り巻く人びとに突拍子もない人がいないこともあって、原作を丁寧に描いて、その内容で引っ張っている感じである。
夜桜四重奏は、原作の持つ世界観や出来事をきちんと描かれていると思うが、もっと過剰に演出していく部分があったらいいかも。
CLANNAD 〜AFTER STORY〜は、前作同様に適切な演出などを行っていて、安心して見られる。ただし、まだアニメ独自の物語を提示できていない部分が惜しい気がする。(素材自体が視聴層を限定するのは、これまで通り)
黒執事は、登場人物が期待通りに描けているから、これはこれでうまくいっているのでは。ただ、思いの外伏線となる設定に奥行きが感じられないが、今後の話の展開での変化に期待できるかも。
鉄のラインバレルは、描きたい主体(ロボットなど)と素材や物語とがうまくかみ合っていない感じがする。
スキップ・ビート!は、なんとか主人公が動き回って話を進めている感じがするが、周囲の人物があまり機能していない気がする。(添え物って感じの人もいるし)
今日の5の2は、小学生の日常の出来事を淡々と描いているという印象にとどまっている。ひきつけていく特異な登場人物の設定が無く、丁寧に描いているだけに逆に平凡に収まって見える。
テイルズ オブ ジ アビスは、まあこの手のゲームのアニメ化としては、ほぼこれまで通りの水準にあるとは思う。ただ、ひきつけてくるだけの登場人物が出ていないように思えるのだが。
屍姫 赫は、素材にあった絵の動きや話の進め方はできていると思う。原作が持つ闇の部分に必要以上に引っ張られている感じがするが、屍との対決場面ではそれがうまく機能しているのでいいとも悪いとも言い難い。
黒塚は、古くからの伝説に基づく話から一気に現代っぽいところに話を持ってきた違和感もあるが、それより同枠前作(ウルトラヴァイオレット:Code044)同様、ダークな部分を描くところに注力して、話にいまいち魅力を感じないところが気にかかる。
地獄少女 三鼎は、これまでの1,2期よりも見た後の後味が悪い印象がある。相手を呪う理由自体の納得度も薄く、主人公が復活してきたこと自体も唐突な印象がある。
かんなぎは、学園ラブコメとしての話としては、きちんとおさえどころを提示していると思う。でも、設定の割に過剰な演出が無く、薄味っぽい印象がある。(当初BS11で編成予定がBSジャパンになったのが、興味深かったりする)
とある魔術の禁書目録は、原作の持つ設定をきちんと描きつつ、話としてもきちんとひきつけてから物事が進んでいる。ただ、多少説明不足のまま登場人物が出てくる感じがして、そこがもったいない。
ヒャッコは、ちょっと風変わりな登場人物たちがくりひろげる学園ものの日常の話を見せていくものであるが、意外と絵としての動きもあって、多少の食い応えがあるものにはなっているかも。
とらドラ!は、学園ラブコメとしてきちんと設定をおさえつつ描かれている。その上で、興味深い(ラブコメ以外の)ネタがいろいろな話の中で提示されていて、おもしろがって見やすいものになっているかも。ツンデレキャラもしっかり作品中で機能している。(MADの素材取り作品になっているかも。盛るぞ〜超盛るぞ〜 とか)
実は3か月(放送用語で1クール)ごとに提示しないと途切れるので何度か転けているんですが、それでもしぶとくアップしていたりします。
その抜けた2009年1月分を、かなり端折って紹介。
キッズ向けは2クールか4クール基本なので、2月改編のフレッシュプリキュアのみ。キャラ総取っ替え、かなり設定も変えたが、基本視聴層の動きなく移行は成功した。しかし、表見上変わっていないといってよさそう。
NHK-Eの土曜2枠。メジャーも1月から第5シリーズで、ちょうどWBCネタをやっているものの、メジャー編となった頃と演出など特に変化無し。4月以降移動の名探偵コナンと重なるが、視聴層の変化は無く、視聴率維持か。
獣の奏者エリンは、プロダクションIGの土曜朝枠の精霊の守り人よりキッズ向けの設定に落とし込み、うまくつくられている感じがある。
深夜枠。
はじめの一歩は原作トレースだが、前作よりもひきつけるネタが感じられない。
源氏物語千年紀 Genjiは、あまりにオリジナリティが強すぎて、絵とネタだけでひきつけているに過ぎない。
明日のよいち!は、学園ものの枠以外、設定がうまく機能していないような…
宇宙(そら)をかける少女は、舞シリーズの変則(宇宙)バージョンという雰囲気しか感じられない。
黒神 は、原作の持つストーリーでなんとか持ちこたえている感じだが、薄っぺらい演出が引っかかる。
みなみけ おかえりは、初回作(みなみけ)並みの質は保っていたんじゃないかと。
続 夏目友人帳は、前作のテイストと途中から見ても安心して見られる安定感があったんじゃないかと。(その前作が、4月から夕方再放送だったりする)
鉄腕バーディーDECODE:02は、最初からテンションの高い感じで小気味いいが、イマイチ最初のシリーズを知らないと取っつきにくい。
ドルアーガの塔 the Sword of URUKは、前作同様のイマイチ感が拭えない。
VIPER’S CREEDは、立ち向かう相手などもぼんやりしていてなんか動いている感じに終わっているかも。
アキカン! は、突拍子のない設定とかわいいキャラが登場している以外印象が残らない。
スレイヤーズEVOLUTION-Rは、前作同様にすでにスレイヤーズとしての枠の範囲にとどまって話が進んでしまっていて、新作として積極的に新規顧客を引き込むものがなかった気がする。
RIDE BACKは、主人公とそれが使う機械と、その機械が持つダークな話がうまくリンクできていないため、主人公がその機械に持つ愛着をうまくその後の話につなげられていない感じである。
WHITE ALBUMは、ゲームを淡々とアニメとしてトレースしているだけで、最初からキャラに思い入れしていかないと入り込みにくい。
まりあ†ほりっくは、百合が出てこようとスッパリとギャグっぽい部分だけで十分楽しめると思える。
マリア様がみてる 4thシーズンは、取っつきの話をわざわざ10話近く書けて間延びさせそうな予感がして、それぞれのキャラとのいろんな出来事が薄まってしまいそうな気がした。
空を見上げる少女の瞳に映る世界は、最初から重たい設定を全面に持ち出したことで、取っつきにくい印象が強くなった感じである。
毎度恒例だが、実はすべて見終わっていなかったりする。
ただし、ほぼ終わったのでだらだらっと書いてみる。
きらりんレボリューションが終わってしまい、少女マンガ(ちゃお)枠は極上!!めちゃモテ委員長が新規に始まるが、まあ引き付けるには多少弱い内容になった感がある。(アイドルになる、方が目的がわかりやすい。○○にもてたいはちょっと…)
メタルファイトベイブレードということで、またベイブレードをアニメ化したが、内容としてそんなに変わること無し。前作の視聴層をなんとか確保かも。
ドラゴンボール改は、変え方に失敗したように思えるほど、バランスの悪さが目立つのが、気になったりする。
ジュエルペットは、サンリオキャラの継続アニメ化ということでそんなに可もなく不可もない感じかも。
クロスゲームは、今さら野球ものの淡い印象の作品を…という不安はあるが、その内容の範囲内では想定通りの絵の感じや演出をしているんじゃないかと。
平日夕方(TX)は再放送がやたら増えた気が…
NHK-HivisionとBS2の怒濤のアニメ(実質再)放送はさらに…というか、新作よりよっぽど興味深い編成だったりする。
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTは、前作のような当初からかなりきわどい描写もなく、新たに最初から原作通りに作られるということでファン層はある程度安心したかも。ただし、声優の変更による違和感が残るかも。
毎日かあさんは、バラエティ+アニメという形態だが、うちの三姉妹のような引き付けるだけのネタのこなれがない感じで、原作のネタだけで引っ張っている感じ。
こんにちはアン は、ハウス食品がCM枠120秒→90秒で冠無しの名作劇場となったが、これまでの名作劇場と比較してすんなりキッズ向けとして入り込みやすい話と絵が作られていたんじゃないかと。
日曜深夜に移動したNHK BSアニメ劇場2枠
花咲ける青少年は、原作の持つストーリーをそのまんまアニメ化したのか、第1話での説明がどうも中途半端。かっこいいキャラは確かに出ているが、主人公の立ち位置が不安定な感じがする。
グイン・サーガは、いわゆるファンタジー世界の描き方は丁寧であるが、戦いの構図がちょっと込み入りすぎかも。
深夜枠。
蒼天航路は、もともと持っている原作のテイストが濃く、演出的に強引に持ち込まれている雰囲気が感じられる。
東のエデンは、突拍子のない設定をうまく並べて、人を選ぶが引き込みやすい感じにはなっている。ただし、1クールでいろいろな登場人物とかかわって戦う(と思われる)流れは、相当今後の演出での難があるかも。
PandoraHeartsは、丁寧に出来事が進んでいく感じが見られるが、引き付けるだけの強いキャラの存在が感じられないのが惜しい気がする。
バスガッシュ!は、設定と唐突に話が進むのと、出てくる人たちがかなり身勝手に動いて、きちんとそれを追うだけで見ると疲れてしまうかも。
アラド戦記は、ゲームトレースの最たる感じで、キャラ自体のクセが強すぎ、話が散逸して見える。
真マジンガーは、その手の絵と話と演出が好みであれば見られるし、それ以外ははじくし、新たなものが見られる期待感が薄い。
ファントムは、なんか形を変えたnoirって感じで、小手先の設定の違い以外は演出としてどこかで見たような…ということで、期待感が多少薄れる。
戦国BASARAは、戦国時代の登場人物に無理して現代のキャラ設定で描写して演出しちゃった感じ。過剰とも取れる演出では入れる人とはじく人を作ってしまったかも。
初恋限定(リミテッド)。は、少女たちが主人公の話だけに、うまくキャラクター設定を活かした話を…と思ったら、なんか話に無理にはめ込んでいる感じに。
タユマユは、絵的なもの通り設定自体も客を選ぶ感じが出ていて、なかなか入り込みにくいかも。
ハヤテのごとく!!は、製作主体が変わったものの多少の絵のトーンの違いを除くと、ほとんど演出的な部分も含めて前作並みの質を保ち、きちんと見られる。
けいおん!は、一番のんびりと学園(というか部活)での出来事を丁寧に見ることができるんじゃないかと。
咲-Saki-は、原作が持つ絵のテイストはきちんと描き、麻雀としての盛り上げを絵よりも声優さんの演技に任せることで、当初はうまく構成できたんじゃないかと。
夏のあらし!は、パーツのようにばらして話が動くのが、うまくまだ機能していないような…でも、なんとなく描きたいことは分かる。
アスラクラインは、きちんと謎っぽい話が順番に出来事として入学とともに始まるし、唐突な出来事もきちんとその後フォローしている意味で、まずまず。
戦場のヴァルキュリアは、まず最初の説明すべき設定をいろいろな出来事で描けた点と、メインと思われるキャラが丁寧に演出されていて良かったのでは。
在京局は2クールが基本になりつつあるので、実は深夜アニメの7月改編の新作は例年よりずいぶん減っている。
それとは別に、興味深いのはNHK教育 メジャーの後枠であるエレメントハンター(NHK教育土18:00)。内容はそれほど興味深いものもないベタな教育的要素の強い子供向けだが、これに関連した玩具が民放でTV-CMとして流れていたりする。NHK主導でも、ある程度商業的動きが能動的に行える可能性が出ているのかも。
懺・さよなら絶望先生は、前作同様のパターンで社会的な事由をコミカルに描いている、といい言い方をすればいえるかな。
同じ制作会社・監督で制作している化物語。ちょっと風変わりな言葉をあやつる原作のテイストを、映像化としてうまく表現しているんじゃないかな。たぶん。
宙(そら)のまにまに は、天文部というマイナーな部活でもしっかり学園ものとしていろんなイベントを入れたり、登場人物の謎っぽい部分を加えたりすれば、引き付けられる内容に出来ることを示した作品だと思う。
東京マグニチュード8.0は、あまりに丁寧にリアルに表現していて、シミュレーションアニメとしてはそれ以上でもそれ以下でもないまあ適切に作られているとは思う。それを、継続して楽しんで見るという素材ではないと思う。
青い花は、ぶっちゃけレズものなんだけど、そういった恋をしているということを、淡いトーンでうまく包み込んで表現して見るだけならうまく作られているなぁ…と感心できるものとなっている。
うみものがたりは、丁寧に透明感のある南国の島の風景を描き込み、そこに合う音楽を流し、素直な海の世界の娘がいろいろな出来事にあっていくのだが、ダークな部分の表現がそれ以外の素材の優しさに押し流されて、物語としての引っ張っていく力は乏しい気がする。それ以外を楽しむならいい作品といえる。
大正野球娘。は、時代設定やそこに登場する人物設定は、適切に描かれていると思うが、原作自体ももっている引き付けるだけの話の展開という意味では弱い気がする。
かなめも は、以前同枠であった下宿を舞台とした まほらばのテイストで作られているのだが、主人公自体が結構受け身でさらに引っ込んだ感じとなっていて、設定も物語も引き付けるだけのものは無さそう。作品世界で見る感じかな。
同じ雑誌からのアニメ化であるGA-芸術科アートデザインクラス-は、学園ものとしていろんなしょーもない出来事を積み重ねて進んでいるので、見てみればそこそこ見られるはず。
ただ、そんなに際立ったキャラ設定があるわけではなく、その分継続視聴にはなりにくそう。
狼と香辛料IIは、前作同様ファンタジー仕立ての商売の話を中心としたやりとりと、商人ロレンスと賢狼ホロのやりとりを楽しむという部分をしっかりおさえていて、見やすい。
ファイト一発!充電ちゃん!!は、そもそもの設定が無茶で、無理くり話をくっつけている感じ。
よくわかる現代魔法は、主人公とされる娘の立ち位置が不安定な感じだし、表現される絵の割に起こっている出来事はたいしたことないように感じられちゃっている気がする。
うみねこのなく頃に は、ひぐらしのなく頃にがOKかどうかで視聴が決まるといってもいいくらい、同じテイスト。
CANAANは、確かに銃を撃つシーンなどはPhantom同様見応えあるとは思うが、物語や設定自体はそんなに厚みがあるように思えない。
プリンセスラバー!は、あまりに突拍子のない設定とご都合主義の話の進み方という印象しかない。
今回は6月〜9月までに終了したアニメのうちから、気にかかったものだけを書くことにします。(4月改編アニメ感想といくつか作品が重複します)
6月終了でヒットといえるのは「けいおん!」でしょう。TBSでは4:3、BS-TBSでは16:9であったことや画質などにいろいろと議論は出てきた京都アニメーション制作作品であったことや、アニメファン以外も番組内容に食いついてくるという相乗効果もあって、京都市内などへの聖地巡礼(映像の元になった場所へ行くこと)やBDセールスも好調。かなりゆったりとしたトーンで、そんなに飛び抜けた出来事があるわけでもない部活動ものではあるが、キャラ人気も出てきて珍しいくらいに目立つ作品となった気がする。
4月開始のキッズものがイマイチターゲットを絞りきれずに上乗せ無しの状況。ただ、安定した視聴層の確保は出来た模様。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、まだ継続放送中だが、前作とはかなり表現も内容も変えたため、一定の評価できるものではあるが、前作以上に厳しい表現が多いのが気にかかる。
「グイン・サーガ」が原作以上に敷居の高く、中途半端に終わった感じがあるのも気にかかった。
「戦国BASARA」は、ターゲットを完全に絞って確実な視聴層確保を狙い、それがうまくいった例といえる。逆に、新たな視聴層の開拓はあきらめたともいえそうなのは、それでいいのかどうかという疑問符が残る。
「東のエデン」は、小難しい設定を突き抜ける勢いでストーリーを走らせたのが功を奏したと思え、劇場版へとうまくつなげたのではないかと思う。
「リストランテ・パラティーゾ」は、原作トレースに終わった感がある。
「夏のあらし!」には、演出上のクセと表現された作品世界に若干の違和感を感じ、それがもう一段の視聴層確保につながらなかった感じがある。(それは10月からの続編でも同様に感じる)
「ハヤテのごとく!!2nd season」は、ラブコメに特化してメインストーリーを進めたのが、既存視聴層への安心感を得た形で、そこそこ見られる感じになったと思う。逆にサイドストーリーでの失速感もあった気がする。
「東京マグニチュード8.0」のめちゃくちゃある震災でのリアル感は、表現としては適切ですごいと思うのだが、あわせて再度みたいと思わせない厳しさもあったように思える。
「かなめも」は、表現などでの原作と違うプラスアルファが見られなかったためか、キャッチィな部分に欠いていた。
逆に日常的でちょっと変わった部分を描いた「GA-芸術科アートデザインクラス-」には、きちんと見せる部分があったように思えた。
「宙のまにまに」は、結局大きな出来事があったわけではない部活動ものではあるが、キャラが生き生きと描かれていて見れば見飽きない感じに仕上がっていたと思う。
「うみものがたり」は、結構ダークな部分を描くところもあったはずなのだが、それは日常的に持つ幸せ感を作品全編でたゆたゆと音楽や映像で表現してしまって、結果としておぼろなストーリーのように見えてしまった気がする。
「狼と香辛料II」は、前作にあったしっかりしたストーリーから細切れのストーリーを束ねたように変化した感じで、1クールしっかりと通してみたくなるものを構築できていなかった印象がある。
2クール通じてキャラやストーリーでいろいろと話題を出せていたのが、女子が中心で麻雀を部活動として活躍する「咲-Saka-」だったといえる。多数のキャラが登場しているが、それぞれのキャラにファンがつくくらいキャラごとに目立てる物語がちりばめられていたし、それでいて日常的な表現も音楽も含めて丁寧に作られていたと思う。
9月終了でのヒットといえるのは「化物語」。かなり独特のくどい感のある台詞回しを、(制作会社である)シャフトのこれまた独特な表現手法とマッチしていたし、2ないし3話で一つの物語を構成して、怪異とそれにとりつかれたりするキャラ、そして主人公との会話や物語は、作品世界にはまれるとかなりいい感じに仕上がっていると感じられたのではないかと思う。(逆に、作品世界ではじかれる人も多いかも。萌えキャラではじくのとは違った意味で)
振り返ってみると、ヒットやトピックスとなりうる作品が、作品数自体を絞った以上に絞られてきていた気がする。
アニメ番組数は前期同様絞られているためか、派手さのある作品はほとんどなく、おとなしい印象が強い。
番組の放映時間は、下記PDFを参照してください。
http://sh-kato.cyber-hp.jp/anime/anime_sponsor0910.pdf
そんなおとなしい状況で目立ったのが、「とある科学の超電磁砲(レールガン)」。前作(とある魔術の禁書目録)の外伝としているものの、コミックスの内容にオリジナルのストーリーをつけて肉付けし、設定を活かして映像も丁寧に作られているようである。
オリジナルものが得意な制作会社とライトノベル原作でうまくいくか注目された「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)」は、意外と原作のテイストを活かしたものとして作られていて、平均以上かも。
原作自体それほどキャッチィなものではないものの、学園ものの出来事を丁寧に描いているとして「ささめきこと」と「君に届け」は、平均以上として取りあげておいてもいい作品かも。安定した映像構成と、ストーリー・設定のバランスの良さは見やすいのだが、それほど引き付けるだけの出来事は起こらないし、人によっての好みもありそう。
キッズ向けはある意味求められる設定にしばられていて、飛び抜けた引き付けるだけのものはなかった気がする。
(FAIRY TAIL、夢色パティシエール、たまごっち、怪談レストラン、あにゃまる探偵キルミンずぅ などなど)
20時台のNHK BS放送の「こばと。」は、原作の持つテイストをしっかりと表現しつつ、2クールもち得る設定をうまく作っているように見えた。
「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」は、前作同様のテイストで、それ以上でもそれ以下でもないが、ちょっとわかりにくい部分が見ている時にかかる。
前作がある作品は、意外と新たな展開といった感じを受けず、現状維持に終始しているようなストーリーの転がし方に感じられて仕方ない。(犬夜叉完結編も、その範囲に留まっている感じ)
「戦う司書 The Book of Bantorra」や「11eyes」は、どうも原作のテイストに引きずられてアニメとしての見応えに不足感を感じる。
深夜アニメの多くは、設定通りの話を転がしているだけで、原作自体に興味があるかどうかで視聴するかが決まってしまう状況にとどまっている気がする。
(夏のあらし!、ミラクル☆トレイン、けんぷファー、にゃんこい!、テガミバチ は、そんな感じ)
アニメざっと見で書いた内容そのまま、かもしれない状況かなぁ。
2クールでまだ継続するとある科学の超電磁砲(レールガン)は、小気味よくストーリーを表現してきちんと引き込めるものに仕上がっている。
原作通りにストーリーを展開するかが興味だった聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)は、多少食い応えに欠く1クールゆえの急ぎ足なストーリー展開だが、それなりに見られる話を構築できたと思う。
特に際立つ出来事がない原作の世界観を丁寧に描ききった学園ものは1クールの「ささめきこと」2クールの「君に届け」いずれも安定していたといっていいと思われる。
2クールでアニメオリジナルを多くせざるを得ない「こばと。」は、その作品のテイストの中できちんと物語を作り込んで安心して見られる。
「 DARKER THAN BLACK -流星の双子-」は、映像のリアル感と対照的に、設定が込み入った感じをきちんと表現しきれず、見ていてわかりにくい感じがざらついた感じとしてあまりいい感じのしない後残り感がある。
前作のある作品は、総じて前作より勢いを失いそこそこの出来で終わった気がする。
作品を絞って1クールで試しっぽく作られるアニメが多いが、総じて原作にある物語をこなすのに終始し、アニメとして魅せる部分に欠いて作品名すら思い出しづらい状況は、今期に限らない現状かもしれない。
アニメ番組数は本当に減ったなぁ…と感じるくらい減りました。
番組の放映時間は、下記PDFを参照してください。
http://sh-kato.cyber-hp.jp/anime/anime_sponsor1001.pdf
ソ・ラ・ノ・ヲ・トは、オリジナルアニメとして制作するのを前提としたTXとANIPLEXの共同制作「アニメノチカラ」第1弾として出してきただけあり、派手な設定や映像演出はないが、安定して話の構成や舞台設定、映像などが作られていると感じられ、安心して見たいと思えた。
ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)や のだめカンタービレ フィナーレ は、前作同様の安定した演出なりストーリー運びが出来ていて、安心して見られる。
おおかみかくし と おまもりひまり。タイトルが似ていて設定は結構違っているらしいが、それでもどちらも似たような表現的な色合いが感じられて、特徴に欠けている気がする。
デュラララ!!とCOBRA THE ANIMATIONは、もともと原作が持っているテイストをきっちりと描いていると思うが、アニメとしては取っつきにくさがある人もありそうなクセのあるつくりな気がする。
バカとテストと召喚獣は、原作通り設定を細かく作り込んだ割にアニメとしてみせる絵なり演出が感じられなかった気がする。
はなまる幼稚園は、無難に原作通りに作ってあると思われるが、それでアニメとして興味深いかどうかというと、もうちょっとアニメならではの独自色があった方が良かったかもしれない。それくらい、なんとなく話が流れているように思えた。
アニメ番組の本数が減っていますが、その割にはコメントしたいと思える番組も減っているようで…原作そのままの世界を表現、とか、アニメにしなくてもドラマCDやWed音声ドラマとかで済むんじゃないか、というがほとんどを占めていたりする。
「銀魂」は、当初プライムタイムで流れていたが、時間を移しつつ、連続した物語がほとんど無い中でテイストを守りつつ4年もアニメを作り続けたなぁ…と、感心した感じです。
「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)」は、時系列をずらして実質1話完結で日常を描くというところと、その世界観を丁寧に見せて、はまれば引き込まれる感じに仕上がっている。
逆に「のだめカンタービレ フィナーレ」は、原作そのままの話の進行のために、アニメとしての特別な見せ方のような工夫が感じられず、すんなり終わっちゃいそうな感じ。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」は、落ち着いたでもどこか寂しい感じのある世界観とそれに対比された日常をすごす少女たちを、生き生きと描いていたし、最後2話でドキドキする話を織り込んできていて、見応えのあるオリジナルアニメに仕上がったところでしょう。
2クールでオリジナルストーリーが主となった「こばと。」は、きちんと時系列で1話ごとに話を進めつつ、全体としての目標に向けての謎をはらんだ話を解きほぐしながら進めていて、見ていて好感の持てるものとなった。
原作コミックスがあるのに2クールの1/3をアニメオリジナルの話で占め、原作者からわざわざプロットをもらい受けて、最終数話で前半同様に長編話をもってくるという大技をやってくれたのが、「とある科学の超電磁砲(レールガン)」。
作中の世界観の表現も微に入り細に入り適切で、かつ視聴者を意外と思わせるくらい、いろんなところに伏線を張っていて、それでも各話できちんと楽しませてくれたという意味では、外伝とは思えないくらい完成度の高いアニメだったと思います。
あとは、10数作品あると思うんだけど、個人的に見流した感じなのでコメントも特に無しかな。
(2010/04/30)
アニメ番組数は本当に減ったなぁ…と前もいったけど、さらに減りましたねぇ。
キッズ向けは、実はタイトルを変えたり放送時間を変えたりしつつ、ほぼ増減無しだったりする。
「ジュエルペット〜てぃんくる☆〜」は、キャストと放送時間を変えただけで、ターゲットは同じ。マイナーチェンジで、なんとか乗り切っている感じ。
「ケロロ軍曹」を15分枠に時短して、「SDガンダム三国伝」を新たにスタート。3Dガンダムはこれまでより違和感ない映像となっているが、内容はまあタイトル通りでキッズ向けとしては可もなく不可もなく、かな。
「メタルファイト ベイブレード〜爆〜」は、タイトルを変えただけで、ベイブレードが続いているなぁ…というほど同じテイストで作っています。
「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」は、女児向けとしてはキャラの特徴付けが振れた感じで、焦点ボケっぽい気がする。
「HEROMAN」は、アメコミっぽい感じでエウレカセブンを作ったという感じかなぁ。イマイチ取っつきが悪そう。
「GIANT KILLING」は、サッカーで監督をメインに描く感じなのかな?対立項はなんとか描けているが、サッカーを見せるという意味では、まだ2話までではそこそこって感じ。
ここからは深夜枠。実質本数は減少。
「おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜」は、前作同様に丁寧にストーリーも絵づくりもされている。
「会長はメイド様!」は、だぁ!だぁ!だぁ!と同じ制作陣で作っているようで、少女マンガ原作としてはちょっと野暮ったいテイストが見えるなぁ。話は、設定ほどキャッチィにつくられていない感じで、引きつける力としては弱いと思う。
「Angel Beats!」は、絵や音は丁寧に作られていると思うのだが、話や設定はいまいちキャッチィな部分に欠いている気がする。時間の流れまで作り込むアニメではなくゲームとしてなら、うまくいくような内容に思えた。
「迷い猫オーバーラン!」は、独立U局でよくありそうなかわいい女の子が多く出る、設定と話のバランスが置いてきぼりのアニメそのものだなぁ…と、なんとなく感じた。
「荒川アンダーザブリッジ」は、ずれた会話を楽しむというギャグ的な要素があんまり機能していない気がする。それでも、設定やカット割りはうまく作られていると思うが。
「RAINBOW 二舎六房の七人」は、設定の重さに深夜に見たいとは思えないダークな内容です。絵とか演出に多少の荒さが感じられるが、原作の話自体やナレーションなどで補っている気がする。
「閃光のナイトレイド」は、(原作のない)オリジナルアニメとしては、前同枠(ソ・ラ・ノ・ヲ・ト)より気合いが入りすぎて空回りしている演出がいくつかあるかも。それでも、見逃せない雰囲気を感じさせる話の小気味よさや絵の質の高さは感じる。
「けいおん!!」は、前作と同じように絵も演出も出来ていると思うのだが、それだけでは前作のような期待感のようなものの形成は難しかったように思う。それでも、見たいと思わせる映像や設定になっている。
「四畳半神話大系」は、原作のテイストはうまく作れていると思うが、それがちょっと取っつきにくい感じかも。
「さらい屋五葉」は、動きよりも話で魅せる抑制のいい感じで作られていると思うが、動きがあった原作の方が制作会社的にはあっているように思えた。
「ご姉弟物語」は、「あたしンち」のような続けられるような世界観の構築は出来ず、原作の物語を消費して終わった感じかねぇ。
「おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜」は、予定調和で原作通りに丁寧に作られて、次の大会へ続けられるように作っているのが分かる。
「Angel Beats!」は、思ったよりも引き込まれるストーリーの出来事が弱く、パターンの中で話が小さく作られちゃった感じが否めない。
「荒川アンダーザブリッジ」は、不条理ギャグ狙いだったがとにかくうまく設定などが機能せず、物語がただこなされる感じで進んじゃった感じがする。
「閃光のナイトレイド」は、絵の質などは申し分ないのだが、話の骨格が弱く、諜報活動と対峙する敵がうまく並び立たずに物語が薄っぺらくなった気がする。
「四畳半神話大系」は、世界観の作り込みはうまく行っている気がするのだが、話ごとのネタの重複をうまくかわすような演出に最終話以外はなっていなかったように思えた。
「さらい屋五葉」は、原作通りの世界観の投影はうまくできた気がするのだが、動きが少ないのが見る側としてちょっと物足りなさを感じる気がした。
「デュラララ!!」は、感覚的に見るとそれなりに楽しめたのかもしれないが、話が後半ようやく明確に目的を持って動いてから興味が持てたというのは、ある意味もったいない気がする。
「WORKING!!」は、ありきたりな漫画原作のアニメなのだが、アニメオリジナルの演出が出来て、それなりに興味を持って見てもらえる工夫があったと思う。
アニメ番組数は本当に減ったなぁ…と前もいったけど、さらに、さらに減りましたねぇ。
「戦国 BASARA弐」は、前作よりも設定はぶっ飛んでいるけど、ある意味元となるゲームの範囲をきっちりやっているだけという感じ。
「デジモンクロスウォーズ」は、いい意味でも悪い意味でもデジモンシリーズの枠で新たな設定を作ってみましたという程度のもの。
「世紀末オカルト学院」は、オカルトなどの設定はともかく、ストーリーをしっかり作り込んでいる感じがし、まあ見られる感じになっているかも。
「屍鬼(しき)」は、原作のコントラストの濃い設定をしっかりと表現しているとは思うのだが、話自体は薄まって無駄にいろんな場面を付け足した感じがする。
「アマガミSS」は、ゲームをそのままアニメにした感じの違和感があるのか、丁寧に話を追って都合良く進んでいくように見えた。
「伝説の勇者の伝説」は、やる気のない主人公という特徴を除くと、勇者が出てくるこれまでのアニメとあんまり表現上の差異を感じなかった。
「黒執事II」は、前作からうまくつないで進めている感じではあるものの、目新しさといった前作のようなものはない。
「みつどもえ」は、もともと原作のギャグとしてのテイストがクセがあって、そのクセが楽しめないと入り込めない気がする。
「ぬらりひょんの孫」は、映像などはしっかりと作られていると思えるが、設定そのものに引き付けるだけのものがあるとは言い難い気がする。
「ストライクウィッチーズ2」は、製作会社が変わったが前作の続きとしてはうまく作られていると思う。ただ、キャラなどのクセが強いだけに見る範囲は限られそう。
TVドラマ以上に夏枯れ感が強いなぁ。
「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」は、次の続編へつながるように、この時間枠のアニメらしく熱血感が伝わってつくられていたかな。
対照的に「あにゃまる探偵キルミンずぅ」は、視聴層を絞りきれず、なんとなく設定をこなした感じで終わった感じかなぁ。
「ポケットモンスター ダイヤモンド & パール」は、予定通りの進捗で、可も不可もなく設定が変わるだけ…と、終わった感じがしない感じで終わったなぁ。
「家庭教師ヒットマンREBORN!」は、長期の放映のわりにすがすがしく終わっていった感じかな。とりあえず終わったって感じ。
「GIANT KILLING」は、後半になってようやくサッカーの采配の持つおもしろさが表現できたかなぁ…という気がする。前半のもたつきがなんか惜しい。
「メジャー第6シリーズ」は、あえてコメントの必要無いくらい、原作通りに熱血しつつ話がきちんと進行している感じでしょ。
「戦国 BASARA弐」は、当初見た時の感想と同じ。元となるゲームの範囲をきっちりやっているだけという感じ。でも、それなりにアニメとしての見せ方の工夫はしていると思う。
「世紀末オカルト学院」は、やっぱりオカルト的な設定はとってつけた設定で、それでもストーリーはしっかり作り込んで見続けられたと思う。ただし、再度見たいかというと、そこまでの引き付けるものはなかったと思う。
「黒執事II」は、なんか中途半端な設定で消化不良っぽいというのか食い足りない感じがした。丁寧に前作同様に作られているということを加味しても。
「みつどもえ」は、ギャグにいくのかそれ以外にいくのかがぶれて、いまいち原作のテイストもうまく作り込めていなかった風に見える。
「ストライクウィッチーズ2」は、なんかストーリーの深みがなくて、スルッと話が流れちゃった感じがした。
「RAINBOW 二舎六房の七人」は、原作のテイストをきちんと描いていると思うが、いかんせん深夜にはきつい素材だったように思えるのだが。
「会長はメイド様!」は、もう少しギャグっぽい表現を減らしてラブコメをしっかりやった方が見やすかったように思える。
「けいおん!!」は、作品の世界観をしっかりと2クールにしても作り込めたというところでしょうか。
再度見返したいと思える作品が、作品数が減った以上に少なくなっているのは、気のせいですかねぇ。
「とある魔術の禁書目録II」は、前作同様安定した原作の構成を、アニメにうまく表現しているし、しっかりと登場するキャラの見せ方も確立しているといっていい気がする。
原作が持つギャグをしっかりと描き、かつアニメとしての見せ方も確立している印象がある「侵略!イカ娘」。対照的に、ギャグが滑るまくっている感が強い続編である「荒川アンダーザブリッジ*2」。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は、オタクをある意味見事に表現しきっているという感じかなぁ。妹である女子中学生がエロゲーマニアという素材なのに、ファッショナブルな女子中学生をベースとして描いているからうまくいっているのかも。
同じストーリー構成の人がつくっている、ギャルゲーをリアルで試していく話である「神のみぞ知るセカイ」は、素材自体がある意味ベタすぎて、それほど引き付ける感じになっていない。
ゲームをアニメ化するというものは、どうしても素材を丁寧に表現する方に力点が入って、物語が添え物という印象を拭えない。「FORTUNE ARTERIAL」「ヨスガノソラ」は、どちらもそんな感じ。
「おとめ妖怪ざくろ」は、サクラ大戦のようなテイストから内容・表現ともに抜け出せず、どこかで見たような…感じが抜けない。
「海月姫〜くらげひめ〜」は、素材をそのままアニメにするだけで終わっちゃいそうな…原作をアニメ化することがトライアルになった感じ。
「それでも町は廻っている」は、これもギャグっぽい表現が滑っているような…カット割りには結構トライアルというかシャフトっぽい作りにはなっているが。
「咎狗の血」は、ストーリーよりキャラを引き立たせる方に力点があるみたいに見えるし、キャラにはまれないと近寄りがたい気がする。
「テガミバチ REVERSE」は、前作を必要以上に引きずっていて、重い設定にしばられて、新たな物語への期待をしづらい。
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」は、むしろ同じテイストのパワーパフガールの方が見ていてまだ興味が…というか、下品さが必要以上に際立つ感じかな。
アメコミっぽいといえば「アイアンマン」なんてアニメもやっているが、こちらは本当にアメコミをアニメにした感じ。
「新ゲッターロボ」は、ゲッターロボとの違いを探しづらいくらい、同じものをまた見させられている感じ。
「バクマン。」は、素直に原作通りに描かれているのかなぁ。まあ、NHKらしく安心してストーリーを見ていられる気がする。
NHKらしくストーリーをきちんと描くところに力点があるといえば、「心霊探偵八雲」も、そういった作品にあたるんじゃないかと。
「ポケットモンスター ベストウィッシュ」は、設定が変わっただけで演出など何らこれまでと違いなくつくられています。というか、キッズ向けのタイトルリニューアルは、そんなもの。「夢色パティシエールSP プロフェッショナル」も、その点は同じ。
再放送だけど、opとedを変更するという凝ったことをしているのが、「ソウルイーター リピートショー」クールごとに変えるのかなぁ。
「STAR DRIVER 輝きのタクト」は、数少ないオリジナルアニメだが、取っつきにくいというのか設定の省略が多くて、なんとなく勢いで話を進めているだけって感じがした。
「うちの三姉妹」は、いつの間にか終わっていましたねぇ…それくらい、動きも少なく地味に原作の持っているネタをやっていただけかな。
「夢色パティシエール プロフェッショナル」は、1クール分伸ばしただけで、特に変わった感じもなく、そつなく女児向けアニメを作りましたというところかねぇ。
「心霊探偵八雲」は、うまく原作の持つテイストを表現しつつ、アニメとしてキャラを見せるというのもうまくできていたんじゃないかと。
「おとめ妖怪ざくろ」は、いまいちストーリーとしての引きつけが弱かった感じだし、なんか過去に類似のがあったように思わせる点も厳しい。
「神のみぞ知るセカイ」は、インターミッション的な話での引き込みが残念な出来。キャラごとのストーリーは、ちょっと展開がゆっくりしすぎていて、キャラなどの素材をうまくこなしたとは言い難い。(でも、18時台で再放送して、その後2シーズンがあるらしい)
「屍鬼」は、2クールにしたばかりにストーリーがだらだらと続いた感じになっちゃったし、グロっぽい部分にどうも表現の焦点が当たっていた感じで、興味を引き込みにくかったかも。
「海月姫」は、主軸となる話自体がそんなにきっちりしていなかったし、まず原作をアニメ化しようとトライすることばかりが目立った感じになっちゃったんじゃないかと。
「アマガミSS」も「FORTUNE ARTERIAL」も、いわゆるギャルゲーをアニメ化すること自体には成功しているんだろうけど、それ以上魅せる部分がなかった感じがする。単にギャルゲーをアニメにしました、で終わったみたい。
「伝説の勇者の伝説」は、なんか話も設定も中途半端な感じで進捗して、終わったかどうかも不明瞭なまま終わった気がする。
「咎狗の血」は、とにかくキャラを動かしてアニメにしてみただけで、アニメとして魅せる部分は全然感じられなかった。
「荒川アンダーザブリッジ*2」は、中途半端にギャグをアニメ化した感じで、かつ終わった感じもなくだらだらと続くのかなぁ…と思うくらい、枠のないギャグものを魅せられた気がする。
「それでも町は廻っている」は、まだ枠のあるギャグっぽく原作のテイストを丁寧に表現していると思うが、平均するとなんか「夏のあらし!」のような微妙に外れている感があって、今ひとつピリッとしない。(でも、サントラはよかったりする)
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」は、日本でギャグアメコミっぽいものを作ったら、そこそこのものが出来ましたという感じで、好みによってうける印象が変わるんじゃないかと。
「新ゲッターロボ」は、新たな話である以外はこれまでのゲッターロボをそのまま表現しただけで終わったんじゃないかねぇ。
「ぬらりひょんの孫」は、次シーズンが作られることからか、いまいち話が中途半端になって危機感の作り方が弱い気がする。
「ヨスガノソラ」は、エロゲーのエロ部分を強調してアニメ化してみました、という感じだけが残ったなぁ。それ以上でもそれ以下でもない。
「侵略!イカ娘」は、うまくギャグのインフレにならずに淡々とストーリーを表現していて、そこに引き込まれるツボのようなものがあったんじゃないかと。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は、オタクの要素をアニメで表現するという部分では、それなりに成功したんじゃないかと。ただし、取りあげる素材によって話の興味に影響したんじゃないかねぇ。
まあ、一時の低迷状況から多少は回復局面に来つつあると感じさせる作品も出てきているかなぁ。
キッズ向け「べるせバブ」は、いまいちのりが悪いというのか…設定などの意外性もイマイチで、ただストーリーが繰り広げられ、主人公があたふたしているだけって感じ。
「レベルE」は、まあ原作の持つテイストをきちんと活かしつつ、それなりにリズミカルにストーリーが展開されているかなぁ…でも、これ!という部分には欠ける気がする。(そもそも1クールらしいし)
「君に届け2ND SEASON」は、前作の雰囲気をそのまま引き継ぎ、可もなく不可もなしといったところか。物語自体もそれほど展開することも無さそうだし。
「フラクタル」は、設定のあいまいな部分に突拍子のないキャラを唐突に登場させるなど、バランスを欠く演出になっちゃっているかな。映像的には魅せる部分を持っているのだが。
「放浪息子」は、淡いトーンで淡い話を進めちゃっているからかなぁ…もうちょっとくっきりと主人公たちの話が出てきてもいいはずなのに、それが見えてこない雰囲気を作っちゃってる。
「IS(インフィニット・ストラトス)」は、パワードスーツの表現は際立つモノがあるんだけど、学園ラブコメとしての部分に弱いというのか引き付けるための物語が作り込めていない気がする。
「夢喰いメリー」は、2つの世界をあいまいに存在させるという風にとらえられるような表現になっちゃった感じで、それがキャラの行動の中途半端な印象に結びついちゃった気がする。
「GOSICK-ゴシック-」は、表現や物語の組み方はスタンダードな範囲にとどまっているものの、きちんと原作通りに話を進めて見やすい感じにはなっている。
「魔法少女まどか★マギカ」は、もっとほんわかな雰囲気で作れば興味深くなりそうだけど、どうも際立った(厳しい現実を出す)表現になっている部分が、サイケデリックな表現とともに出てくるのが、見ていてきついなぁ…と思うことしきり。
「Rio-Rainbow Gate!-」は、ギャンブルを見せる部分よりそれ以外の表現の方にズルズル引きずられて、ただのお色気入りアニメに成り下がった感がある。
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」は、ただただパンツ見えまくりのアニメって印象しか残らない。
「みつどもえ増量中!」は、前作同様ギャグの部分がイマイチ空回りしているというのか、原作に引っ張られてそこにとどまってしまっているのかなぁ。
…まあ、2010年10月期と比較すると、引っ張る作品無しといった、期待の春の前の静かな状況、といったところか。
「レベルE」は、原作の持つテイストをきちんと活かしているが、すんなりと流れてしまった感じがする。(でも、次週が最終話ではあるが)
「君に届け2ND SEASON」は、前作の雰囲気をそのまま引き継ぎ、しっかりとオチをつけていたから、まずはよしか。
「フラクタル」は、オチのために話を途中から強引に進めちゃった部分が際立つなぁ。
「放浪息子」は、淡いトーンのまんま、なんとなく話を淡々と進めちゃって、終わったかどうかも分からぬまま、物語が目の前を進んでしまった気がする。
「IS(インフィニット・ストラトス)」は、パワードスーツの表現は際立つモノがあるんだけど、実際うけたのはあるキャラクターだけ(それもサブキャラ)という盛り上がりに欠いた感じ。
「夢喰いメリー」は、オチに向けての話が長々と引っ張っちゃった感じで、あいまいな世界観がさらに中途半端な物語のように感じられた気がする。(といっても、最終話は次週だったりするが)
「魔法少女まどか★マギカ」は、誰がなんと言おうと今期の話題作。うつ展開の内容からキャラをきちんと立たせる話をたたみ込んでいて…って9話(関西などでは10話)からまだ放映が進んでいない困った作品。(4月中の放送を予定しているが、放送枠変更は避けられず)結果として、見応えのある作品にはなったんだけどね。
「Rio-Rainbow Gate!-」は、キャッチィなネタを作り込めず、やっぱりただのお色気入りアニメに成り下がったみたい。
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」は、ただただパンツ見えまくりのアニメって印象しか、やっぱり残らない。(tvkしか放映しなかった津波ネタなんて言う話もあったが)
「みつどもえ増量中!」は、ギャグの空回りはあいかわらずという感じで数回総集編をやったことすら忘れるくらい、同じものを何度も見せられたという気がしてならない。
「STAR DRIVER 輝きのタクト」は、設定自体がゴッチャゴチャしていて分かりづらく、そんな部分に引っかかってかっこよさなど伝わりにくかった感じがするなぁ。
「テガミバチ REVERSE」は、前作よりもストーリー構成がシンプルになった分、見応えがなくなったというのか分かりやすすぎるというのか…キャラが設定通りに動いて話が進んでいるだけって気がする。
キッズ向けは、終わったっていっても次のシリーズに変わるだけのが多いから、特に感想を述べることもないか。
「ドラゴンボール改」は、まあそれなりに楽しめたんじゃないの、という程度に終わっちゃったかな。ワンピースのような熱いものを感じるまでにはいたらなかった気がする。
「ケロロ軍曹」は、15分になってもマイペースで話をこなしていった感じかなぁ。それなりに楽しめたんじゃないかと思うが、同じ話を回している感じになったので、終わっても良かったんじゃないかと。
「とある魔術の禁書目録II」は、原作ファンから言わせると結構話を端折(はしょ)っている部分が多く、もう少しアニメとして見せ場を出せたんじゃないかという意見がある。それでも、アニメ単独で見るとそこそこしっかりと話をこなして見せてくれたという気はする。
とにかく、話題に上るネタ供給のような作品が少ないのは、困った話である。
「ジュエルペット サンシャイン」「プリディーリズムオーロラドリーム」「デジモンクロスウォーズ〜悪のデスジェネラルと七つの王国〜」「メタルファイト
ベイブレード4D」「遊戯王ZEXAL」「爆丸バトルブローラーズ ガンダリアンインベーダーズ」ともに、前作と物語構成など変えず設定の見変えただけで特にキッズ向けとしてのパターンをおさえただけのアニメといった
ところでしょうか。
「トリコ」は、設定としての引き込みが弱い感じがするが、まあキッズ向けとしてはそれなりに作り込まれているかな、といった程度でとどまっている。
「SKET DANCE」は、もともとの物語自体の魅力に若干弱さを感じるし、あんまりデフォルメされた演出もないので淡泊に感じる。
「銀魂’」は、ある意味前作同様に作品の雰囲気を変えることなく適度な演出で作られているんじゃないかと。
「ダンボール戦機」は、キッズものとして新たな部分はあんまりなく、どっかで見たような構築の話が…といった感じかねぇ。設定の見違うだけ。
「青の祓魔師(エクソシスト)」は、第1話目であまり引き込めるような物語を作り込めなかったんじゃないかなぁ。原作通り作られていると思われるが、どこか設定のわりにつかみが弱い気がする。
「へうげもの」は、戦国時代に茶器にはまる武将を描くということは分かるんだが、モノローグが多用されすぎていて、アニメで描く必要をあんまり感じないなぁ。
「神のみぞ知るセカイII」は、前作同様ゲームのようにリアルの娘を落としていくという物語の構築が変わらないので、可もなく不可もなし。
「戦国乙女桃色パラドックス」はパチンコをアニメにしたらしいが、戦国武将を女にして…という設定自体あまり引き付けるだけのものになっていない気がする。物語もご都合主義で流れているだけって感じ。
「逆境無頼カイジ2破壊録篇」は、前作同様引き付ける場面が何話か進んでようやく出てくるというくらい、主人公はずっとへたれなわけで、見飽きてしまう感じが強い。
「よんでますよ、アザゼルさん。」「変ゼミ」「30歳の保健体育」いずれも、素材の奇異さを出すだけでとどまって物語として見させてくれる部分に欠けている。
[C]は、金融界というところでのいわゆるバトルで魅せていくらしいが、カードゲームの延長のような見せ方にみえて、イマイチ引き付ける部分に欠ける。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)は、設定や物語そのものは丁寧に作られているが、キャッチィに引き付けるだけの設定づくりが出来ていない気がする。「電波女と青春男」も、引き付けるだけの設定づくりが同様に弱い。
「DOG DAYS」は、ファンタジーの世界での戦いという設定のわりに軟弱な話の構築や設定に終始していて魅力に欠ける。
「TIGER & BUNNY」は、ある種のアメコミっぽさと宣伝色が強い部分が目立って、物語自体があんまり残らない弱さを感じる。
「日常」は、ある種の非日常を日常として描くというズレをギャグっぽく描きたいらしいが、ギャグとしての間を外している気がする。
「Aチャンネル」は、何気ない日常を丁寧に描けていて、引き込むだけの物語には乏しいものの、それなりに見られる水準にはある。
「緋弾のアリア」は、いわゆる学園ものとしての作りはそれなりに盛り込めており、設定のやや弱い(武装探偵の養成)部分もなんとか見られる程度に収まっているかなぁ…と、感じられた。
「Dororonえん魔くんメ〜ラめら」は、作品世界自体の好みで見るかどうかが決まるんじゃないかと。作品自体は原作のテイストをうまくつかんで作られていると思う。
「まりあ†ほりっくあらいぶ」は、前作同様 かなこの超百合っぽい行動のおもしろさを描けているから、よしというところか。
「花咲くいろは」は、映像として丁寧に描けているし、物語もそれなりにうまく構築できていて見やすさを感じる。
狙い通りに見続けられたかなぁ…と思えるのは「Aチャンネル」くらい。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(以下「あの花」)は、物語のオチは分かっているわけだが、きちんとそこに落とし込んでいく丁寧さで、なんとなく引き付けて見せてくれたかなぁ…といった感じ。
「神のみぞ知るセカイII」は、きちんと原作通りに話を構成して素直に見せた感じで可もなく不可もないというところにやっぱり落ち着いた。
「戦国乙女桃色パラドックス」は、見せ場が合ったような無かったような…ご都合主義で物語が作られた感がやはりあって、あんまり作品自体印象に残らない。
「よんでますよ、アザゼルさん。」「変ゼミ」「30歳の保健体育」いずれも、素材の奇異さを出すだけでとどまってしまっちゃったなぁ。
[C]は、ごちゃごちゃした話を組み合わせて複雑に見せているだけに終わっちゃったかなぁ。オリジナルアニメとして見せたい点がどうも焦点ボケした感じが強く、唐突に終わった感じ。
「あの花」は、物語そのものが丁寧に作られ、多少強引に泣きが入る話に持ち込んだ感じもあるが、まずまず見られるオリジナルアニメになったんじゃないかと。
「電波女と青春男」は、初夏から夏の風景は印象的に残るんだが、突拍子もないキャラがなんとなく日常をすごしている感じで、意外とさらっと物語が流れてしまった感じかな。
「DOG DAYS」は、危機的な場面があんまりうまく作り込めず、ふんわりとしたファンタジーっぽい世界がすーっと描かれただけって感じに終わっちゃった感じ。
「Aチャンネル」は、何気ない日常のなかにあるちょっとしたキラキラしたものを描くという、もともとの原作の持つテイストをしっかり描けていたんじゃないかと。
「緋弾のアリア」は、もうちょっと視聴者を引き込むだけの物語が作れればよかったと思うんだが、その辺は弱かった分主人公たちが格好良く問題を解決していく感じにはもう少し引き付ける力がなかった感じがする。
「Dororonえん魔くんメ〜ラめら」は、なんとなく原作通り作ってみましたという感じだけで、アニメ化するだけの見たい感を形成できなかった気がする。
「まりあ†ほりっくあらいぶ」は、前作同様 かなこの超百合っぽい行動のおもしろさを描けているし、それなりに実験的な物語構成もやっているから、まあそれなりに面白かったかも。
「夏目友人帳 参」は、前作までと同様安定して原作のストーリーをこなしていて見やすい。
「ゆるゆり」は、思ったより百合の表現は強くなく、女子中学生の日常っぽいことを表現していて、そこそこという感じか。
「神様ドォルズ」は、原作のテイストをしっかり表現しているし、ロケハンもしていて絵的な表現も見やすいが、そもそも村のおきてなるものにとらわれるという部分の引きつけは弱いんじゃないかと。
「うさぎドロップ」は、原作のテイストを活かすがゆえに、淡々と話が流れてしまって、好きな人だけが見そうな作品に仕上がっちゃったかも。
「N0.6」は、逃げている者とそれに引きずり込まれている者とが繰り広げるアクションものなんだろうが、きっかけのわりにストーリーとして引き付けるものがなんか薄い気がする。
「THE iDOLM@STER アイドルマスター」は、軸とすべき視座がなんかずれていて、ただアイドルの卵たちが出てきてなんかやっているだけの話に収まっちゃった感じかも。
「まよチキ!」は、設定自体が弱いし、引き付けるだけのストーリー上のイベントもなんかイマイチ流れてしまって弱い。
「バカとテストと召喚獣にっ!」は、前作を見られたという人なら期待通りだが、それ以上でもそれ以下でもない。原作ファンかどうかが、視聴の鍵になっちゃっている。
「ダンタリアンの書架」は、同時間枠の前作「ゴシック」よりも引き付けるだけの魅力的な設定って感じはしなかった。ただ、原作の世界観をきちんと表現しているとは思う。
「BLOOD-C」は、過去のBLOODシリーズのテイストを保ちつつ、CLAMPのキャラ設定やストーリー構成が何とかうまく混ざり合っているかなぁ…でも、グッと引きつけるような話がまだ出てきていない気がする。
「輪るピングドラム」は、突拍子もない設定と物語だけが際立つ感じで、アニメの表現としてバランスを欠いている気がする。
「猫神やおよろず」は、設定自体引き込みが弱いし、ギャグっぽくしようとしている部分が空回りしているような気がする。
「快盗天使ツインエンジェル キュンキュン☆ときめきパラダイス!! 」は、とにかく原作通りの世界観を表現すること自体が、なんかご都合主義で話が作られているような気が…
「ぬらりひょんの孫 千年魔京」は、前作の続きで原作ファンなら見られる作品になっているんじゃないかと。
何はともあれ、夏アニメより秋の新作アニメの方にアニメファンの興味が向いているような感じであることが、今期の状況を物語っているように思えるのである。
「夏目友人帳 参」は、前作までと同様安定して次回作があるといわれても、また続くんだなぁ…と思うくらい安定していたなぁ。
「ゆるゆり」は、意外とチャカチャカとしていて、話が日常っぽいわりにキャッチィだった感じで、次も見たいと思わせてくれたかな…でも女子中学生の百合だけど。
「神様ドォルズ」は、まず原作の導入を見たというところで終わっちゃった感じでなんか中途半端。絵の作りとか丁寧なだけになんかもったいない。
「うさぎドロップ」は、原作のテイストなど表現したいものをきちんと表現できたんだろうねぇ。幼稚園から小学校まで、というのも、キリが良かったかな。ただ淡い感じでキャッチィではないな。
「N0.6」は、もう少し複雑な伏線を解くという感じにならなかったので、なんか中途半端な気がした。
「まよチキ!」は、設定自体の弱さが最後まで続いちゃったり、話もうまく続かず、1話完結っぽくなってうまくいかなかった気がする。
「バカとテストと召喚獣にっ!」は、前作より設定も話も落ち着いちゃったかなぁ…なんか前作より食い足りないものが多かった気がする。
「ダンタリアンの書架」は、演出の壮大な雰囲気と実際行われる話自体のこぢんまりした感じのズレが感じられて、なんかもったいない。
「BLOOD-C」は、単なる劇場版の予告だったんですか?というくらい、最終話の前の話までをどうでもいい話にする最終話の世界のぶちこわし方に失策っぽい気がした。
「猫神やおよろず」は、設定自体引き込みが弱いまま、ギャグっぽくしようとしている部分も予定通り空回りしていた。
「快盗天使ツインエンジェル キュンキュン☆ときめきパラダイス!! 」は、とにかくご都合主義で話が作られていて、どっかで見たような話ばかりにみえた。
「青の祓魔師(エクソシスト)」は、なんか2クールのわりに話がシンプルだったような気がするなぁ。もう少し設定が込み入ったり伏線があった方が興味深くなったかも、と思った。
「逆境無頼カイジ2破壊録篇」は、原作通りゆっくりと話が進んできちんと大きく2つ分の話をやりました、という感じだけ。
「TIGER & BUNNY」は、意外といろいろな設定が活きていて、そこそこ見続けられる感じに仕上がったんかなぁ。好みではなかったが。
「Steins;Gate」は、最終話に近いあたりだけ見れば良い出来ですが、途中まではどうなるかと…というくらい、話がぶれまくっていたなぁ。
「日常」は、とにかくギャグに必要なタイミングがほんの少しずれて、絵の動きがなめらかなのに何か笑うタイミングを失ったという感じかな。
「花咲くいろは」は、P.A.WORKS 10周年で初の2クールものアニメでしたが、描きたいことをきちんと描ききって、なんとなくだけど見続けさせるだけの魅力を持ち続けた作品だったんじゃないかと。(それほどキャッチィなものがあったわけでは無かったのですが)
原作に忠実というのか、その雰囲気を適切につかんでいるといえば、「君と僕。」「ちはやふる」なんかが該当するんだろうが、その分派手さがないというのか何というのか…丁寧には作られているんだけどね。
「侵略!?イカ娘」は、前作同様ギャグを丁寧に作り込んで描き込んでいますねぇ。
「UG-GO(ウンゴ)」は、作品世界は制作会社なども含めて適切に作られているんだろうけど、何か今放送するには「ズレ」のようなものが感じられて、違和感があるなぁ。
「ギルティクラウン」は、取っつきにくくよく分からない部分があるが、何か引き付ける部分というのがあって、興味は引き付けられるのだが、微妙な位置にいる気がする。
「僕は友達が少ない」は、原作その通りでそれなりに丁寧に作られているんだろうけど、ある意味「イマイチ」な女の子をメインキャラとして集めて、そのズレが楽しめるように成立出来るかが気にかかる。(最初の方の話でもたついた感じがあったもので)
「ペルソナ4」は、前提となる原作世界が分からないと、なんとなく取っつきにくいようになっていて、それが分からないから映像で見せるというところまでいっているというわけでもないので、ちょっと厳しい。
「ラストエグザイル〜銀翼のファム〜」は、前作を知っていると入り込みやすいが、それを抜きでも映像のきれいさや丁寧に話を作り込んでいる感じに仕上がっている気がする。2クール目の最後でゴッチャゴチャにならなきゃ、まずいいんだけど。
「バクマン。2」は、実際に漫画を描く話になったので、アニメ作品自体に疾走感が出てきたかな、という感じでしょうか。
「ファイ・ブレイン〜神のパズル」は、地デジのデータ放送と連携したパズルの表現に凝りすぎ、話自体があんまりないように見えてしまった。
「C3-シーキューブ-」は、ちょっと設定が込み入りすぎてダークな部分を無理して表現している感じがする。
「Fate/Zero」は、もともとの原作を知らないと入り込みにくい作品ではあるが、それでも前作(Fate/Stay Night)並みに絵もきれいに動いているし、話もきちんと作られている。
「灼眼のシャナIII-FINAL-」は、前作のIIよりもストーリーが洗練されて作られているんじゃないかなぁ。ただ、これももともとの原作を知らないと入り込みにくい。
「WORKING’!!」は、前作知らなくても入り込めるファミレスを舞台にしたコメディーで、前作並みに興味深く作られていると思いますねぇ。(BS11と独立U局が同じ時間で1週ズレというのはどういう放送形態かねぇ)
「HUNTER×HUNTER」は、以前に制作の異なるもので見たことがあるので、出来は悪くないけど同じようなものを見させられてちょっと食い足りない感じがする。
「機動戦士ガンダムAGE」は、提示された内容を受け入れられるかどうかにかかっているが、SDガンダムなどが受け入れられるなら、そんなに違和感がないかも。ただ、4クールとなるとちょっと設定に弱い部分が感じられるのは、気のせいかなぁ。
独立U局とアニメ専門チャンネルのみで興味深いのは、もともと1年ほど前にOVAとしてつくられた「たまゆら〜hitotose〜」。作品の世界観を味わう感じで見るというアニメとしては、久しぶりに優しい雰囲気で作られているなぁ…と思います。
ただみて1度楽しむだけなら「ベン・トー」もありかねぇ。
見るものはないなぁ…ということはなく、そんなにえり好みしなければ楽しめるものも出てきたんじゃないかなぁ…というのが今期のアニメかなと思いますけど。
「侵略!?イカ娘」は、2期目でもギャグのトーンはダウンしなかった気がするが、1期目を超えるとまではいかなかったが同水準におさまった…って、これって結構すごいことなんですね。実は。(2期目以降でトーンダウンすること…)でも、バクマン。とか夏目友人帳とか、そこそこいくものが多い気もする。
「君と僕」は、本当に淡く淡々と少年の日常をストーリーとして表現して春には2期ですか…まあ、そりゃそれでいいかも。
「UN-GO」は、後半にかけてようやく原作と現代的な表現手法がうまくミックスされた感じだが、やはり小難しい印象は拭えない。(同時期のギルディクラウンよりはすっきりしているが)
「アイドルマスター」は、ピークを過ぎた作品自体のポテンシャルにアニメも引き込まれちゃったかなぁ…ひょっとするとゲームの方がのめり込みやすかったかも。
「僕は友達が少ない」は、残念な登場する女の子たちにアニメ自体が引き込まれて見せ場が少ない残念な感じに終わったのかなぁ…でも、アニメの演出やストーリーはきちんと出来ていましたけどね。
「輪るピングドラム」は、作品中いろいろな引っかき回す演出に引き込まれるものの、オチに無理にもっていった感じかなぁ。アニメとして表現された時間が何も無かったことになって、続いていくというのは、それでいいのかというとやっぱ個人的には疑問。
「C3-シーキューブ-」は、原作通りにストーリーを進めているだろうけど、なんか足らないものを感じた。もう少しアニメ独自の演出に凝っても良かったかも。
「Fate/Zero」は、春に続きがある実質2クールものなので、まあ、中間点としては悪くない期待感をもたせるものになったのでは。前作のファンの期待も裏切らなかったようだし。
「WORKING’!!」は、前期シリーズよりキャラクターが増えたにもかかわらず、演出や作品のトーンは変わることなくいつまででも続けられるようなファミレスを舞台にしたコメディになっていましたね。
「ぬらりひょんの孫 千年魔京」は、前作よりもより抗争のような部分が強調されていて、ファンなら見逃せない内容に仕上がっていたが、前作を知らないとイマイチ入り込みづらい。
CSや独立U局の番組では、OVAの雰囲気をきちんとTVシリーズになっても演出していた「たまゆら〜hitotose〜」とか、ただ半額弁当の取り合いだけやっているんだが、それがきちんとアニメとして面白く仕上がっている「ベン・トー」なども挙げておこう。
秋改編は、2クールものがそこそこあり、ペルソナ4とかラストエグザイル〜銀翼のファム〜とか灼眼のシャナIII-FINAL-など、狙い通りに順調に進んでいるんだろうなぁ…たぶん。
独立U局からNHK Eテレで再編集放映されている「日常」が意外と面白かったりする。うまく面白いのを抜き出すと楽しめる典型例なんだろうと思ったりする。ちなみに1クールのみで同枠の次も「ふしぎの海のナディア」と決まっていたりする。
さて、本題。
少女の日常はよくアニメ化されているが、少年の日常をアニメ化した「男子高校生の日常」は、細切れの話をうまく作り込んでいるなぁ…と思った。そんなに笑えるほどではないがちょうどいい感じ。(スクエニとサンライズのコラボ作品とは気づかなんだ)
「夏目友人帳 肆」は、前作以前と同様の演出などであるがゆえに、逆にトーンダウンした印象を拭えない。「ゼロの使い魔F」も、同じように連作でこれまでと同じ世界観の表現にこだわったためか、トーンダウンした印象が強い。「探偵オペラ ミルキィホームズ第二幕」に至っては、話題に上るop,edを作れなくて、さらにトーンダウンした感じ。
「新テニスの王子様」は、原作通りにトレースするのでなんとかつくっている感じが強く、アニメとしての興味深い見せ方は感じられなかった。むしろ通常のテニスではやらないようなことが極端に強調されて見える。
「テルマエ・ロマエ」は、3話で完結するシンプルなアニメ。絵もあまり動かさず、台詞だけでストーリーを動かしていく選択は作品の内容から適切だったと思うが、作品そのものが面白いかというと個人的にはちょっと…
「キルミーベイベー」は、素直に原作マンガをアニメ化しているある種のぞんざいな演出が適切にあっている気がする。ただ、ギャグのパワーはイマイチ弱い。
「アマガミSS+plus」は、前作よりもトーンダウンした感は否めない。演出もストーリーも前作とまったく同じようにみえて仕方が無い。
「妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)」は、原作通りに丁寧に話が作られ、演出されていてそれはいいんだが、作品自体のパワー不足があるのかなぁ…イマイチ視聴者を引き付ける力が乏しい。
「アクエリオンEVOL」は、前作以上になんか制約があるような気がするなぁ。前作との違いをムリヤリつくった感じで、引き付けるだけのアニメ独自のキャラ付けなり演出が感じられない。
「あの夏でまっている」は、夏のひとときの話という設定自体どこかありがちで、類似の作品との差異がまったく感じられない。
「パパのいうことを聞きなさい!」は、強引に話を進めて小さい娘たちにてんてこ舞いする主人公という奥行きのない話になっちゃいそうで、興味を引き込みにくい気がする。
「BLAVE10」は、時代劇っぽい設定をアニメでやって、中途半端に現代劇っぽい演出をするという違和感がどうも、この作品でもでてしまった感じがする。
「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」は、無理に主人公を違う世界に引き込まないように慎重に話を進めているが、それゆえストーリーのテンポがゆっくりしすぎて視聴者の興味を引き付けられていない気がする。
「ハイスクールDXD」は、独立U局作品にありがちなエロに軸がふらついていて、イマイチ本題の戦いがおざなりに感じられる気がする。
「偽物語」は、前作に当たる化物語のキャラや演出をうまく引き継ぎ、そこそこ見られる感じにおさまっている感じかなぁ。
今期は冬改編ということであんまり力の入った作品自体が多くなかったのかなぁ。とりあえず見ています、という程度の作品がほとんどを占めてしまった気がする。
●2012年1月改編アニメ感想
(2012/04/10)
ギャグものは(その前のイカ娘から)1クール間をおいてなんとか「男子高校生の日常」が、それなりに引っ張っていったかなぁ。ただし、女子高校生と絡まないとギャグが上っ滑りするネタが多かったのが、この手のネタの限界かな。
対照的に「キルミーベイベー」は、ギャグがすべりまくったというのか…4コママンガの原作を引き出すにはもうちょっと工夫が必要。
「化物語」のいい意味での勢いを引き継いだ感のある「偽物語」。かれんビーが長かった割につきひフェニックスが短かったのはなんとなく分からんでもないが、オチが結構あっさりしていて食い足りない感がどうも…台詞はやたら多いけどね。(もうファンは、次の劇場版に期待か)
キッズ向けは、明らかに次のシリーズのために一旦終わらせるといったものなので、オチがなんとなく読めるというのか…
とりあえず戦って勝利しました、というのがほとんどなので感想もへったくれもない。
「夏目友人帳 肆」は、丁寧につくっていった世界観を少しずつ表現しましたが、とりあえずこれでアニメとしての終わりにしましたという感じなのかなぁ。いくらでも続けられそうなだけに、こういう風に終わらせるのもよしかな。
「新テニスの王子様」は、(1クール)これで終わりですか、というあっけなさを感じたし、もうテニスか何か分からんくなっちゃった感じ。
「アマガミSS+plus」「探偵オペラ ミルキィホームズ第二幕」「妖狐×僕SS」は、原作とかのある種のパターンにとらわれてアニメらしい見せ方をつくりきれなかった感じで、印象に残りにくい。
「ブラック★ロックシューター」は、2つの世界のつながりが分かりづらいまま、強引に8話で話をまとめた感じ。
「ゼロの使い魔F」は、オチに向かって話をただ進めているだけで、ファンすら興味を引き付ける表現などなく終わっちゃった感じ。
対照的に「灼眼のシャナIII(ファイナル)」は、きちんと壮大な戦いをやった上でオチに持ち込んだので、それなりに見られる作品には仕上がったが、前提が分からないとちょっと入り込みづらい。
「あの夏でまっている」は、小諸でおねがいティーチャー…ぽい話をやってみました、てな感じ。結ばれはしないけど、それでも映画フィルムでみずみずしい夏が描かれていたということにしておこう。(これで、聖地巡礼はちょっと期待薄)
「パパのいうことを聞きなさい!」は、軸になる登場人物を設定できずただロリっぽいキャラが何かやっていただけで終わっちゃった感じかなぁ。オチも強引だし。
「BLAVE10」は、話がバラバラでつながっていない気がしてねぇ…なんとなくアニメとして時代劇を作ってしまっただけという感じ。
「ハイスクールDXD」は、独立U局作品にありがちなエロに軸がふらついていて、本題の戦いはやっぱりとってつけた感じで終わった気がする。
「バクマン。2」は、前作よりもマンガとしてのギャグっぽい表現が増えてきて、見やすくなったかなぁという気がする。
「ちはやふる」は、中盤以降の競技かるたがメインになってきてきた頃から表現も心理描写も細やかになってきていい感じに仕上がってきた気がする。現在のメンバーが2年生になるはなしが作られたら、結構面白く仕上がるんじゃないかと思う。
「LASTEXILE-銀翼のファム-」は、何とか前作のような最終話の混乱もなく、きれいにストーリーを進めていってきちんと追われたんじゃないかと。興味深いかというと、映像や音楽のきれいさは際立つが、ストーリー上の軸としての興味は前作にとらわれていまいちだったかも。
●2012年4月改編アニメざっと見
(2012/05/06)
キッズ向けのアニメは、基本的にキャラなどの設定を多少変えてリニューアルしたものか、過去の続編ばかりなので省略。
「宇宙兄弟」は、すごく地に足がついている話だなぁ…と思うが、日曜朝という題材かというと微妙な気がする。
「ふるさと再生 日本の昔ばなし」は、いろいろ工夫しているけどかつての「まんが日本昔ばなし」を超えられない部分があるような気がする。
「NARUTO SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝」は、ギャグメインの忍術無しで乗り切るんだろうけど、なんか食い足りない気がするなぁ(だって、NARUTOがメインじゃないし…)
「あらしのよるに」「しろくまカフェ」は、たぶん元になる本の枠を超えないアニメにおさまっちゃうんだろうなぁ。
「銀河へキックオフ!!」は、先行5話分を見たけどまあそこそこのサッカーアニメといったところか。妙なワザとか出てこないようだから、そこは安心して見られるが、そんなに派手さはない。
「君と僕。2」は、前作の続きである意味安心して見られるが、でも派手さに欠ける感じには変わりない。
「這いよれ!ニャル子さん」は、以前作った短めのアニメ程度の方が良かったような…ドタバタぶりだけが目立つ感じで終わってるし。その後opや他作品のパクリ(オマージュとは言いがたい)で、結構ヒットしてしまった感じになってしまったような…まあ、ちょっとここ最近トーンダウンっぽい気がするが。
「LUPIN the Third〜峰不二子という女〜」は、あまりに動かなすぎる。マンガに台詞をつけただけで、ある意味原作に忠実。
「めだかボックス」は、学園ものとしてキャラの立て方はそこそこいいと思うが、話のネタ自体いまいちキャッチィに欠ける気がする。
「坂道のアポロン」は、原作のマンガのテイストをきちんと活かして見られるアニメにはなっているが、素材自体に派手さがないのが厳しい。
「つり球」は、主人公の不器用さをうまく使って強引に「釣り」に持ち込んでいるので、それはそれでいいかもしれないが、でも何か弱い。
「あっちこっち」は、4コマの淡い世界観をうまく作り込んでいるし、学園ものとしてそれなりに仕組んでいると思うが、見たくなるようなネタが出てきそうも無さそうな…
「さんかれあ」は、主人公は1話目で立ったと思うがタイトルにもなっているゾンビになる女の子の設定提示がもったりしすぎている気がする。
「戦国コレクション」は、元がパチンコで女のキャラで戦国武将を…という段階で、制約がきついし、興味を持つ層も限られるような…
「エウレカセブンAO」は、前作のエウレカセブンにはまれたらだいじょうぶだけどそうでないと、なんか小難しくて入りづらい。
「夏色キセキ」は、主人公である4人の女の子が繰り広げるある種のキセキ自体に無理があるし、舞台はきれいに描けているが心情スケッチがなんとなく弱い。
「ヨルムンガンド」は、傭兵たちのある種の戦いを描くのか…BLACK LAGOONに似たテイストを感じていまいち目新しさに欠ける気がする。
「クイーンブレイド リベリオン」は、この手のシリーズによくある不必要な色気のようなものが作品の質を決めているような…
「これはゾンビですか?OF THE DEAD」は、前作を見ていないとついていけないネタが多すぎる気が…それを差っ引いてもいまいち盛り上がりに欠けるなぁ。
「謎の彼女X」は、原作にある意味忠実なだけあって、その作品の雰囲気に入り込めないとちょっと…という気がする。
「ZETMAN」は、原作通りに進めているからそれが好みの人なら入り込みやすいが、ダークサイトに寄りすぎているから見る人を選ぶかも。
「アクセル・ワールド」は、前提条件が今いち引き付けるものに欠ける気がするし、主人公が今のところ消極的っぽいのでちょっと弱い気がする。
「黒子のバスケ」は、意外と親切に前提などなどが1話で過不足なく表現されているが、引き付けるだけにキャラ・設定などはこれからかな。
「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」は、前作前半のスタッフ・制作会社(旧GONZO5スタ→Studio五組)と原作のマンガがある程度指針をつけていることもあって、きちんと見られる形に仕上がっている気がする。
「Fate/Zero(2ndシーズン)」は、期待を外すことなくきちんと話がつながっているのでいいんじゃないですか。
「氷菓」は、学園で起こるちょっとしたミステリーを解いていくという程度のほど良さと、舞台風景など画家なりリアルに描き込まれているし、キャラも丁寧に(台詞も含めて)描かれているが、その分派手さに欠けている感じがある。
「AKB0048」は、近未来の芸能が禁じられている世界で9人の少女がそれでも活動しているAKB0048に入るためにやっていくという成長もの…ということだが、なんかちょっと設定自体に無理があるので、アイドルものとしてキャラに入り込めないとちょっと見続けるのは無理っぽい。
●2012年4月改編アニメ感想
(2012/07/02)
アニメは、2クールものの途中のも含めて作品ごとに語ってみたいと思います。(ただし、気になったものだけで抜けるのはご容赦を)
ポケットモンスター ベストウィッシュは、一部の登場人物以外が演出・物語すべてにおいて変わらず、シーズン2に素直に続くという、キッズ向けとして当然の展開ですねぇ。でも、パターンで物事が動くというのは、実はキッズ向けアニメでは重要だったりします。
…というわけで、日中・夕方にやっているキッズアニメは、ざっと見でも書いたように似たような感想になるので省略。
そりゃそうと、スマイルプリキュアはピースというキャラクターが変身時にジャンケンをするそうで、同じ日曜日の夕方のサザエさんと対決になっているような…
さて、本題の深夜アニメの方へ。
君と僕。2は、本当に淡々と原作通りに等身大の高校生の日常を描いていったなぁ…演出的にも淡いトーンが印象的で、まあこれは続編として望まれたとおりに、時系列にきちんと進んで良かったのでは。
LUPAN the Third〜峰不二子という女〜は、絵のトーンからカット割りも含めて、原作であるマンガに忠実に再現した感じがあるが、かつてのアニメを見たファンや新たなファンを引き寄せるような部分はそんなになかったと思う。
めだかボックスは、当初から1クール12話という続編ありそうなストーリー進捗で、リズミカルにキャラが動くといった感じは、最初と最後の話だけという感じで中だるみがした感じがした。それでも、きちんと原作のマンガがもつテイストは出せたと思うし、演出面でも制作会社(GAINAX)のクセがきちんとでていたと思う。
坂道のアポロンは、原作のマンガをきちんと表現するという意味での上限の音楽や演出・映像が提供できたという感じかなぁ。アニメとしての挑戦的な演出的試みというより、原作に忠実かそれ以上にマッチングした演出で楽しめたと思うが、たぶん原作の世界に入り込めないと、ちょっと食い足りない感じはあったかもしれない。
つり球は、絵の選択・場所やストーリー、キャラなどの選択は、結果としてよかったと思うが、面白かったかというともう一つ何かが欲しかったなぁ…という気がする。でも、これはこれでありと思う。
あっちこっちもさんかれあも、原作に忠実でそれにあわせて演出も考えられていると思うが、アニメのとして面白かったと思える部分が特になく、原作の世界観をきちんと出せただけて終わった気がする。(作品のテイストがまったく違うのに、なぜが同じような印象を TBS深夜枠のアニメで同一に感じたのは、気のせいかなぁ…戦略的に手詰まり感を感じる)
戦国コレクションは、まだ続くがこれまで戦国武将を女性キャラとして表現した類似の作品と同じ絵のテイストや演出を感じてしまって、あまり興味を引き付けるものを感じない。
夏色キセキは、夏の女子高生たちが出会ったちょっと日常と違う出来事を既存の風景とあわせて描いてみました、という程度に終わってしまった気がする。物語がありきたりでキャラや声優などに興味がないと、継続視聴しにくい感じになったんじゃないかと。
エウレカセブンAOは、ベースになっているエウレカセブンにはまれていても、なんか設定に底の浅いものを感じるような、物語が流れているだけでその主人公の対極の側のスケール感が感じにくくこれからの2クール目の期待も薄いかもしれない。
アクエリオンEVOLは、いい意味でも悪い意味でも作品が持つテイストを守りつつ、勢いで話を無理に進めて終わらせちゃった感じかなぁ。なんか残るものがなく、アクエリオンシリーズを見たというのだけ残らないかなぁ。
ヨルムンガンドは、毎回オチが中途半端という印象が強い。平和を守る武器商人が率いる傭兵たちの活躍はしているが、その程度で終わっちゃっている。これで続編ありですか、いかがなものか。
クイーンズブレイドリベリオンは、前作ありのものなんですが、前作同様露出度の高い女性キャラがでて戦っているだけ、で、ただただだらだらと話がなんとなく進んで、今回も終わっちゃった感じ。
これはゾンビですか?OF THE DEADは、前作とちょっとキャラが増えて消化しなかった話をとりあえず前作好評だからやってみました、というところか。10話で終わったし、前作見た人が見ただけにおさまったかな。
謎の彼女Xは、たぶんなんか原作マンガとアニメとのズレが演出なのか何なのか分からないけどあった感じで、うまく表現しきれなかった感じが強く、とりあえず原作のストーリーを消化しただけという感じ。
ZETMANは、原作マンガのテイストやストーリーにあわせて表現することに終始してしまって、アニメとしてみせる部分はそんなになかったかも。
AKB0048は、まあ何とか世界観を構築できてキャラも動いているけど、見てもらえるものに仕上げられているかは、1クール目でも多少疑問あり。
モーレツ宇宙海賊は、アニメとしてストーリーやキャラをふくらませて、それなりに次につなげて見せていくことが出来たんじゃないかと。
アクセル・ワールドは、作品が繰り広げられる世界観がちょっと込み入っているようだが「バースト・リンク」で違う戦いの世界に行くと分かればそれでいいんだろうなぁ…と納得させる風に表現できているからまあいいか。とりあえず、原作のテイストをきちんとくみ取り、戦っている部分も含めて納得感を持ち表現されているからいいか。
Fate/Zeroは、ある程度見てる側もストーリーが分かって雰囲気があったようだけど、アニメとしてどう展開してオチに向かうのかという興味を持たせる脚本・演出が出来たんじゃないかと。
氷菓は、2クールもたせるだけの小説の話はあるが、それをただなぞるんじゃなく、派手さはないが表現や物語に工夫をしてきちんとアニメとして見せてくれる部分があるように思う。
咲-Saki-阿知賀編は、TVでの放映は準決勝の先鋒戦までで全15話の制作で何とか準決勝を終わらせることになった模様。それでも、最初は一気に地区大会を通過して大丈夫かなと思ったけど、きちんと麻雀を含めて見せてくれたんじゃないかと。ただ、後半準決勝になると阿知賀編というより千里山編じゃないかと思えるほど、怜(とき)というキャラがとして表現されているのが何とも…それだけ玄(くろ)の影が薄い。
黒子のバスケは、うまく試合としての動きと心理描写とかが適切に描かれていると思うし、原作のテイストもきちんと織り込んでいると思う。
這いよれ!ニャル子さんは、とにかくパクリネタの宝庫のようなアニメ。まあ、よくここまで勢いに任せて主人公たちのご都合に合わせて話を進めていけるものだと思いつつ、それよりもパクリの元になっているものに興味が向くという、ある意味2倍楽しめるniconico向きのアニメになっています。(よく、こんな作品TXが放送を許したものです)
とりあえず、楽しんでみられるのがいくつかあったので、それがBDなどのセールスに結びつくかはともかく、まあ良かったんじゃないかと。
●2012年7月改編アニメ感想
(2012/08/05)
続編は、いきなり続きから始めるのはどうかと(「境界線上のホライゾンII」や「薄桜鬼 黎明録」、「DOG DAYS’」)。そもそも、前作以来のファンがついて行ければ、それなりに商売として成立するのが前提にある感じがする。
5年ぶりでも、きちんとそこそこ説明しつつ始めるのはいいことだし、そもそも原作自体が安定しているのが「もやしもんリターンズ」があり、これは好スタートかな。
「ゆるゆり♪♪」も、もともとタイトルで説明不要だし、前作とほぼ同じトーンで演出されているし、これもいいかなぁ…っと。(これは確か1年ぶり)
「夏雪ランデブー」のように、原作がしっかりしているものは、その世界観をきちんと表現できればまず問題ない、という感じのもあることはある。「トータル・イクリプス」や「ソードアート・オンライン」、「じょしらく」といったあたりは、作品の世界観が好みなら、まあ見られるといったところになるんじゃないかと。
意外と…という感じなのが「人類は衰退しました」。絵柄のファンタジーさと実際の台詞などのブラックな感じの演出的なバランスがなかなか興味深い。
「ココロコネクト」は、2話目にしてようやく作品の全体像がつかみやすくなった感じかなぁ。ちょっと1話目が唐突感があって心配したが。(人格が入れ替わる、で数話といった形で、他の展開もあって進行するみたい)
「うた恋い。」「貧乏神が!」「恋と選挙とチョコレート」「この中に1人、妹がいる」「織田信奈の野望」「はぐれ勇者の鬼畜美学」「カンピオーネ!」「だから僕は、Hができない。」は、そもそもアニメ化する必要があったのかなぁ…というくらい原作をこなすのに懸命で、アニメだから楽しめる演出なり台詞回しが出てくる感じがしない。
作品本数自体少ないし、どうも力の入りにくいのが夏アニメだから、4月改編のような意外なとか飛び抜けた作品が出にくいのは分かるのだが…それでも、いくつか意欲作があるからまあいいか。
●2012年7月改編TVアニメ感想
(2012/10/18)
キッズ向けの終了したのは、次のシリーズでキャラクターや場面設定を変えただけで、基本的には作品のテイストに変化はないと言い切れるので、特に感想はなし。
「機動戦士ガンダムAGE」は、4クールで複数のシリーズ展開をやったことは評価するが、ガンダムとは違ったぼんようなロボットもののキッズ向けのアニメでした、という感想しかないなぁ…もうちょっと独自な台詞回しや場面などができていればと思うが、それはなかったと思う。
「境界線上のホライゾンII」、「薄桜鬼 黎明録」、「DOG DAYS’」、「ゆるゆり♪♪」「もやしもんリターンズ」は、見事に前作のファン以外は見てくれなかったような…それでも、前作のファンは見たんだから、まあいいか。
「TARI TARI」は、大人の都合に振り回されてもしっかりと自分たちのやりたい活動をやったというのを見せたかったんだろうけど、なんかもう一つ軸になるものがあったら面白かったかも…ちょっと引き付ける力が弱い気がする。
「エウレカセブンAO」は、2クールもやったのにさらに別途完結編をやるからって、中途半端なオチにするのはいいのかなぁ。過去のエウレカの設定を知らないと、置いてきぼりにあう物語にも難があったし。
「ココロコネクト」は、ネット上での騒動の割にはアニメとしては原作のストーリー展開にささえられて、かろうじて見られた感じ。設定などの割には、アニメ自体は派手さがなかったような…(いや「おかずコネクト」とか、たまにネタにされる話はあった という意見もあるだろうが)
「夏雪ランデブー」は、プレスコであることでより原作のテイストを色濃く再現でき、世界観に浸れれば心地いい感じで見られた作品に仕上がったと思う。ある意味ノイタミナ枠らしい作品の一例といえそう。
「氷菓」は、ある意味原作の小説のテイストを忠実に再現しつつ、アニメとしての見せ方もきちんとできていて、長編・短編取り混ぜながら一つのアニメシリーズとして見せてくれたんじゃないかと思う。(おかげで、原作小説5巻の累計売上が150万部突破だそうです)
「じょしらく」は、たぶん原作の漫画より毒っぽい内容を薄めたんだろうなぁ…と思うが、それでも仕掛け方・見せ方は面白くできたんじゃないかと。
「人類は衰退しました」は、絵や音楽などのファンタジックな感じとそこにくるんだある種の毒っぽい内容がバランス良く表現されていたから、見ていてそこそこ楽しめたんじゃないかと。原作の順番通りでなかったのも功を奏したかも。
アニメとして見続けたいと思えるのはいくつかあったし、作品としての派手さはなかったが、それでもまあまあと言うところかなぁ。
●2012年10月改編TVアニメざっと見
(2012/10/30)
「ひだまりスケッチ×ハニカム」は、4作目ということもあって安定して見ることができるというか、これまでと絵も演出も何も変わらないところが安心して見られるというところでしょうか。
「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」は、前作から基本的には続きになっていてそんなに目新しさはない。でも、武装した武器商人の戦いの話だから、このシリーズから見てもそんなに困ることはない気がする。
「ハヤテのごとく! CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU」は、声優は変えず制作会社などを変えて、実質最初からスタートさせる形となったが、過去シリーズと比べて新キャラやストーリーになんとなく違和感のようなものを感じた。
「めだかボックス アブノーマル」は、続きなんだけどアニメとしてのスピード感のようなものが、前作同様はしょっているというのか、リズムになっていないようは…うまく見せている部分もあるんだけど。
「緋色の欠片 第二章」は、前作同様ある意味ファン層を絞って、見てもらえる人が見れば…という感じで、いきなり前作の続きが始まっちゃった感じ。
「となりの怪物くん」「神様はじめました」「好きっていいなよ。」は、それぞれテイストは違うが、原作となっている少女マンガの世界観をうまくくみ取って、それにあわせてアニメとして演出している雰囲気がする。
「武装神姫」は、なんかこの作品らしさという設定や演出があるんだろうけど、感じられなくて、なんとなくすーっと話が進んでいるだけに見える。
「K」「絶園のテンペスト」「コード:ブレイカー」「BTOOM!」は、あまり説明がなくても絵や演出などで世界観を感じられる人は見られるだろうけど、そうでないとなんか小難しくでも格好良くアニメにしているだけに見えちゃう。
「イクシオン サーガ DT」は、中途半端にコミカルにした分、作品の演出やストーリーのバランスが崩れているように思えた。
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」は、女の子たちが何人か出てきて、ちょっとした話があればいい、という程度の感じだよねぇ…それにエロをもう少し付け足せば「ToLOVEる・ダークネス」といった程度だし。
「ジョジョの奇妙な冒険」は、なんか雑な感じがして…たぶん、原作の漫画のファンの期待に沿っていないアニメになっているんじゃないかと。
「えびてん」は、パクリにする元ネタと登場してくる女の子たちとそれをつなぐ演出がしっくりこないというのか…バランスを欠いている。
「ガールズ&パンツァー」は、「うぽって!!」と「ストライクウィッチーズ」のどちらの方向性で行きたいのかなぁ…どっちにしても、女の子の素人の集まりをすんなりと納得のいく形で戦車道に導けるとは思えないなぁ。
「リトルバスターズ!」は、絵や演出は原作のテイストをうまくくみ取っているけど、作品の内容自体引き付ける部分がちょっと弱いかな。それでも、原作が好みなら見られる作品かな。
「中二病でも恋がしたい!」は、うまくキャラ立ても演出もできている感じかと思う。アニメにするときに、原作とは変えていて矛盾無く見られる仕掛けもしている感じ。(それよりも、製作委員会にTBSが入っているのに、自局では放送しないのはなぜ…)
「さくら荘のペットな彼女」は、絵や演出はまあまあだろうけど、たぶん原作の物語自体が予備知識なく入り込むとちょっと分かりにくい部分があるような気がする。それが、現実にはないだろう、といったいらぬところに気にかけて、興味を削ぐことにならなきゃいいが。
「マギ」は、原作に忠実に進めてかつそれでもアニメとしての演出を加えている努力をしているのは分かるが、もっと派手さがある部分が今のところ見いだせていないのが、なんか厳しい気がする。
「アイカツ!」は、玩具などを売る女児向けにカードを集めるという設定をしているが、それと唐突にただの女の子がアイドルを目指すという設定と相まって違和感を感じるなぁ。
「超速変形ジャイロゼッター」「獣旋バトル モンスーノ」は、ある意味男児向けのアニメの定形に沿ってつくられている感じか。
「PHYCHO-PASS」は、前提設定もしっかりと分かりやすくサイバー世界といったものが描かれていて、これはこれでいい感じかと思うが、2話目のわざわざ捕り物のない日常話をやったのは必要だったか疑問。
「Robotics;Notes」は、あんまり考えることなくロボット好きの高校生が大っきなロボットを作るって話と思ってみると、素直に楽しめるかもしれない。
「PHYCHO-PASS」と「Robotics;Notes」は、CXノイタミナ枠で同じProduction I.Gが制作するという意味でも、興味深い。
第1話で、これ興味深いとすんなりと思えるTVアニメが全然ないという珍しいクールでしたが、とりあえず10月にしてはおとなしい感じがしました。
●2012年10月改編TVアニメ感想
(2013/01/20)
キッズ向けは「クロスファイト ビーダマンeS」が、続編としての展開に飽きられたのかなぁ…終わっちゃいましたね。
「カードファイト!!ヴァンガード アジアサーキット編」は、素直に話を消化して、次のシリーズに行けたようで、こちらはきちんと見せられたのかなぁ。…というより、タイアップになっている商品の勢いで決まっているような…
深夜アニメも総じて苦戦かな。たぶん見ていない人にも作品名が分かるくらいの作品は、今期はなさそうな…
「となりの怪物くん」「神様はじめました」「好きっていいなよ。」の原作が少女マンガの3作品は、きちんと作品世界といろいろ起こって、これからも恋愛が続く…てな展開の描写はきちんとできていたと思いますし、個人的には好きな題材でしたが、ある意味上振れするようなターゲット以外への展開の広がりはなかった気がする。
同じ恋愛を描くのでも「中二病でも恋がしたい!」のように、ちょっと変わった女の子をそれよりキャラの立つ女の子たちと絡ませて、主人公の男の子がハートを奪っていくことを納得できるように、ストーリーや演出を作ってきたのは、ある意味評価に値する。opの興味深い描き方に注目がいったが、きっちり12話で一つの話として恋愛を見せて行けたのは、原作を素地にアニメとして別話で作り込めたからかなぁ。
前作があるのでうまく行ったのは「ひだまりスケッチ×ハニカム」かな。とにかく、作り込まれた世界観や絵のテイストをきっちりと守りつつ、きちんと原作通りに話を進めていて、ある意味ぶれがなかったからね。
逆に前作までを捨てて作った「ハヤテのごとく! CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU」は、まずキャラクターがかわいく見えない。(絵じゃなくて、演出とか動きとか台詞とか…)新たに登場させたキャラや、新たなストーリーがしっくりこないと、興味を退く方向にいったような…(これで、続編つくるんですか…不安です)
「めだかボックス アブノーマル」「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」は、前作と演出面も変わらず、あんまり際立つストーリーもなかったような
ヨルムンガンドは、前作より戦闘が減って戦略的な表現が多くってパワーダウンした感じにも見えるが、それでもめだかボックスよりは前作のファンをしっかりつかんで行けたんじゃないかと。
「ガールズ&パンツァー」は、意外とあわせてもうまく行かないと思った戦車と女子高生が部活動の延長っぽく表現できて、徐々に見たくなるようになってきて、脚本がうまく作っているのかなぁ…と思ったら、いきなり5.5話と10.5話(いずれもキャラ紹介の総集編のようなもの)が出てきて、最後まで作れなかった作品になっちゃった。(咲-Saki-阿知賀編もそう)
結局残りの話を2013年3月に放映することに決まったようだが…まあ、茨城県大洗町が盛り上がっているからいいか。
(茨城交通のガールズ&パンツァーラッピングバスは、1年ほど運行予定。鹿島臨海鉄道のガールズ&パンツァーラッピング列車は、延長して現在(2013/1/16)も運行中。記念乗車券は1/8で完売)
「K」は、複数のキングがいることだけは分かったが、それ以外のキャラが戦っているのだけが分かるということと、表現の器としての学園ものになったりと、素材を使い切れぬまま戦いだけを描いちゃったという感じで終わったので、なんとなくもったいない気がする。
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」は、話は二の次でなんかキャラの絵のクオリティだけを狙ってカットが決まっている感じがしてねぇ…キャラがかわいいと思えないと、入り込めないなぁ。
「緋色の欠片 第二章」は、前作分かった主人公に与えられた宿命みたいなものをどうするか、という話を長々といろいろと戦いながら考える…てなところを、過剰演出でかっこいい男たちが主人公(の女の子)に語っていくだけで…どうも腐女子狙いの作品は…
「えびてん」は、女子キャラにいろんな作品のパクリをやらせるということなんだろうけど、元ネタとずいぶんかけ離れているように見えて、素直に楽しめませんでした。
「武装神姫」は、動いて考えられる(どうも戦いなどをさせる)フィギュアのようなものが、適当にいろいろな出来事をさせて、結局は無事にマスター(持ち主)のもとに戻るという話だったから、あんまり話自体新鮮みのないものだったような気がする。
「トータル・イクリプス」は、敵である異星からの獣のようなものとの戦いがメインのはずなのに、それ以外の内輪での足の引っ張り合いが描かれることが多かった気がする。どっちも、妙に絵的にこだわりすぎてイマイチ感が強い。
「コードブレーカー」は、ある種の超能力を持つものが悪を断つみたいな話で、それがかつて仲間だったのと戦うということでオチになっていたが、話の構築自体が原作に頼りすぎて、アニメとしてみていてしっくりとして楽しめるものではなかった気がする。もうちょっと、主人公である実はある種の能力を持つ娘が話に入り込めばと思うが、戦いを避けさせることを叫ぶだけのキャラに終わっちゃっているし。
「BTOOM!」は、どっかで見たような話の展開(いきなり異世界に飛ばされて戦いに明け暮れる)だし、なんかキャラ設定と実際の行動のズレのような違和感が残っちゃったように思えた。
「ソードアート・オンライン」は、同じ原作者の「アクセル・ワールド」と比べると、ゲーム世界にアニメが入り込みすぎて、現実世界に戻ったときの違いの大きさ(体へのダメージなど)がうまく表現しきれなかった感じだし、勢いで決まっているオチに向けて急いで物語を進めてしまった感じがした。ただ、キャラそのものへの感情移入は、比較的しやすくて、見続けたいと思えれば素直に楽しめた気がする。
-----ここからは現在継続中だがとりあえず語る
「ジョジョの奇妙な冒険」は、10話以降話も演出もがらっと変わって今の方がたぶん楽しめるようになっている気がする。逆に言うと、9話まではなんだったんだろう…と思うくらい、話で聞いていた原作とずいぶん違う気がした。
「PYHCHO-PASS」は、設定自体がアニメを見て理解しやすくなっているし、それが分かれば、数話で1まとまりの話をすんなりと入り込めるようになっていて、小気味よく見られる。ちょっと暗めの絵の感じも、作品世界に会っていてむしろクールな感じである。
「Robotics;Notes」は、ロボットの中にどうもあるらしい謎っぽい部分に入り込んでしまうのかなぁ…と思ったら、さらっと流して、また大きなロボットを(高校の部活で)つくっていくという話を主軸に話が進んでいっていて、意外と見やすい。ただし、もうちょっと込み入った設定などあった方が入り込めるかも。
「絶園のテンペスト」は、最初は分かりにくいなぁ…と思ったが、キャラそれぞれの立ち位置やその過去との絡みが分かってくるように表現されてきて、ようやく安心して見られるようになった。クールが変わって、いきなり過去話になっていてもそんなに困ることなく見られるのは、原作の漫画の話がしっかりしているのか、それともアニメ化するときの演出的なものかは分かりませんが。
「リトルバスターズ!」は、原作の持つ世界観や物語ががっちりと固まっているから、それをしっかりと表現することが求められていて、それは確かにできていると思う。逆に、それに入り込める層以外は相手にしていない感じがあり、原作ファン以外は置いてきぼりをくらっている気がしないでもない。
「さくら荘のペットな彼女」は、空太とましろの妙な形の恋愛を描くのか、変人と天才と凡人が織りなす複数の青春学園ラブコメを描くのかがはっきりしないのがねぇ…主人公クラスのキャラが多いだけに、動かし方を誤ると、際物のアニメで終わっちゃうからねぇ。
(もうすでに、原作ではおかゆだったのにアニメでサムゲダンに変えて炎上しちゃっているし)
以上、とりあえず語ってみました。
●2013年1月改編TVアニメ感想
(2013/03/03発表、2/2ML(メイリングリスト)向けにアップ)
2月に書いたものを、1か月遅れてそろそろ終わりに近いときに出すことになり申し訳ない。
「THE UNLIMITED〜兵部京介〜」は、元になっている絶対可憐チルドレンの方が主人公や周辺キャラ、話のこなれ方がしっかりしているからなぁ…主人公以外際立つキャラがなく、引き付ける話もつくりづらい感じがする。
「幕末擬人伝 浪漫」は、元ネタ自体があまりキャラがこなれていないし、絵の原作のテイストに飲み込まれて、ストーリーがおざなりに(ある意味ご都合主義に)なっている気がする。
「GJ部(グッジョブ)」は、放課後の日常をだらだらと特に際立った出来事なく描いているらしいが、だらだらしすぎ。どのキャラを主軸に楽しめばいいのか
分からない。これに、輪をかけてだらだらと同じように男性キャラをもてあそぶだけの「生徒会の一存
Lv.2」もなんともまぁ…ある意味とりつく島のない状態。
「ささみさん@がんばらない」は、よく分からない日常から始まって、後になってキャラのおかれている状況とかが分かったりと、進捗が見る人にとってやさし
くない。際だった絵的な演出を全面に出すのがどうかも不明確で、原作などで取っつけた人だけが見て楽しめる感じに終わりそう。
「僕は友達が少ないNEXT」は、前作を見てなくても残念な女の子たちが出てきて、だらだらと放課後などを過ごすという感じで、そのある種の脱力感がいい感じの味になっているなぁ。
「ちはやふる2」は、前作同様熱い競技かるたを描いているなぁ…うまく学年が上がってきちんとキャラも成長しつつ、新キャラもうまく取り込みながら、見ていていい感じに仕上がっている感じがする。
「ビビッドレッド・オペレーション」は、かわいらしいコスチュームで戦うというのを描いているのは分かるのだが、女の子たちが合わさってシンクロしないと
戦闘態勢にならないなど、小難しい設定をしてキャラの行動にしばりをつけたりしているのが、うまく演出しきれていない感じで、引き付ける何かが足りない気
がする。
「ラブライブ!」は、アイカツ!と何が違うかというと学校を存続させる条件として生徒を集めるためにアイドルになるくらいだが、唐突に(人の集まらないと
いう設定の)ライブをやり始めるなど、無理にキャラが話を進めて、その強引な感じで物語が進捗している感じがして、無茶ぶりがなんともいえず痛い。
「キューティクル探偵因幡」は、キャラ設定自体に無理があるし、ギャグを狙っていると思うが、演出的に滑っているような気がする。
「閃乱カグラ」は、巨乳・忍術・学園をどう演出するかで、基本的には過去の類似のシリーズ同様になっていて…まあ、ゲームが原作だし好きな人は見て、というところか。
「みなみけ ただいま」は、1作目では表現していた「何気ないけど妙なおかしさがある」というものがなくなって、何気ない日常をだらだらとキャラを動かしているだけになっちゃっている。今回も。(カレーの歌しか回復の手はないのかよ)
「AMNESIA」は、ある時点からの記憶を失った主人公である女の子が中立的に描けているし、それゆえかっこいいその周りの男の子キャラが引き立っているかなぁ…ただ、腐女子以外はあまり魅力的な謎な部分の物語は作れていない気がする。
「AKB0048 next stage」は、実質下積みの目立った活動のない前作から一転して表に出る話になっているが、キャラが多すぎるし、物語もとってつけたような感じがして、演出的にも雑でパターン化したキャラが動いているだけの話になっている気がする。
「八犬伝-東方発見異聞-」は、前提になっている設定をあまり説明せず、かつ話の進捗もゆっくりして、キャラを見せる部分に時間をかけてしまっていて、キャラにはまれないといまいち魅力に欠ける。
「D.C.III〜ダ・カーポIII〜」は、もう5作目だそうで…ある意味定型の物語とキャラを動かしているだけという感じで、見る人だけ見てくださいという感じがそもそもしちゃうのだが。
「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」は、修羅場になるのに時間がかかりすぎたかなぁ。これから、メインキャラが増えるんだが、物語の展開を原作に頼りすぎて、アニメとしては弱い気がする。
「たまこまーけっと」は、京都アニメーション原作の作品はきれいに作られるけれどキャッチィな部分が弱く、引き付ける力が厳しいという気がするが、今回もそんな感じとなった気がする。
ただし、キャラの立て方や設定の丁寧な表現はきちんとしているが、突拍子のない設定の部分と日常的な部分のつなぎがうまく行っていないし、日常にもう一つ(キャラ設定や物語で)加えて欲しいがそれがない。
「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」は、最初は説明不足の部分があったけど、異世界からゲーム(戦い)をさせる意味とか、設定が分かってくると、
きちんとキャラも立ってきているし、それなりに次への興味を引き付ける部分もでてきていると思うが、食い足りない部分もそこそこにある。
「まおゆう魔王勇者」は、いきなり魔王と勇者が一緒になって…というのと、勇者が出るんだから戦いがメインかと思えば、村作りからはじまる(中世の)国作
りっぽい話がメインでして、「狼と香辛料」という作品のテイストに近い感じになっている。意外と、話がきちんと組み立てられていて、それなりに継続して見
続けさせる仕掛けもできている気がする。
「琴浦さん」は、いやー最初の10分のうつ展開からうって変わってちゃんと学園ラブコメになっているじゃありませんか。主人公たちに思い入れできるように
物語を仕込んでいて、あり得ない設定をうまく納得できるように演出している点も興味深い。(ときおりシリアスな展開もありますが、基本的には学園ラブコメ
だし)
4月改編のように力の入った作品はあまりないですが、それでも見応えのある作品が数作品あった感じの1月改編というところですか。(2/2に書き上げたが、そんなに印象は変わっていない)
●2013年1月改編TVアニメ感想
(2013/05/17,5/3別メーリングリスト向けにアップ)
まず、キッズ向けが軒並み終了するのが多かったが、関連した玩具などが売れなかった(タカラトミーに絡むもの)ということに起因しているようである。もうベイブレードなどなど厳しい状況のよう。(対照的なのが、バンダイナムコ絡みは安定ないし好調)
終わっても続編が続くのは、あえて語る必要もないでしょ。(キャラ設定や舞台などちょっと変えて、演出や世界観は全然変わらないから、そのままと思っていい)
深夜アニメのうち2クールものは、作品によりまちまち。
絶園のテンペストは、作品世界が多少分かりづらかったが、後半に対立する相手方やその対応がようやく見えてきて、
なんとなく見やすくなった気がする。でも、原作にあるようなある種の勢いはアニメでは感じられなかった。
リトルバスターズ!は、完全にゲーム原作にはまれていたかどうかで、見続けられたかどうかが決まった感じである。丁寧な作りではあるが、さらなる視聴層の確保までは至らなかった。
ジョジョの奇妙な冒険は、過去にでたOVAよりもかなりよくできた(ただし10話目以降ようやくだが)感じで、次への展開もありと思わせる形で終わらせられたんじゃないかと思う。
PSYCHO-PASSとROBOTICS;NOTESは、結構後半になると格好良さと制作会社と作品の相性の良さが出た感じで、見応えのある感じで2クールを終えられたんじゃないかと思う。サイコパスは、サイバーな感じをクールに描けたし、ロボティクス・ノーツは、熱血学園ロボットもの(かな)という部分があり、きちんと謎の部分にもオチがつけられたと思う。(同じ制作会社とは思えなかったが)
さくら荘のペットな彼女は、当初のつまずきを回復するまで学園ものとしてのコミカルな部分がうまくでず、原作をうまく描ききったという感じにはならなかった気がする。
イクシオン サーガ DTは、結局最後までコミカルな部分が浮いた感じになって、イマイチおもしろみが感じにくかったなぁ。ゲーム自体の世界観を素直に描いた方が面白かったかも。
2クールではないが、3月に残った11話と12話を放送したガールズ&パンツァー。当初からうまく学園ものに戦車道なるものをうまく組み合わせて、町おこしにも貢献するファンの勢いを作り出す作品に仕上がった感じである。(OVAや劇場版という続編が作られるくらいですからね)
1クールは、好調とは言いがたいが、そこそこ見られるものもでて、まずはここ最近のクールと似たような状況かな。
THE UNLIMITED〜兵部京介〜は、メインになっている登場人物にこの話だけのキャラを登場させたんだけど、それがなんか違和感になって話自体がイマイチ動ききっていないというか…まあ、元ネタの素直なアレンジの方が面白く見られたかもしれない。
幕末擬人伝 浪漫は、やっぱりパチンコ・パチスロが元だとうまくいかないというある種の定説に、しっかりはまった感じ。キャラのためにストーリー・演出があるでは、やはり自由度がなくアニメとして動いていない。
GJ部(グッジョぶ)は、もう一つテイストになるような軸なり登場人物があればいいんだけど、単純に原作を追ってキャラを物語通り動かしただけで終わった感じ。キャラはかわいいんだからもうちょっと、という気がする。
ささみさん@がんばらないは、後半になればなるほどいろんな出来事が複雑に絡んで主人公以外のキャラががんばって動いているなぁ…と思ったんだが、全体のバランスがあっておらず、イマイチ世界観など記憶に残らなかった気がする。
僕は友達が少ないNEXTは、前半は前作同様の残念な女の子たちのだらだらとした日常を描いたんだけど、後半そのバランスを崩す出来事が入って、キャラの関係性が崩れそうになるところで話が終わったんですが…微妙にいいかどうかの評価が分かれる感じになったかもしれない。
ビビッドレッド・オペレーションは、結局ある実は別の次元にいた娘がキーになっていろんなことが起こって、なんとかそれをまとめて終わりに導けたんだが、なんかキャラの会話や出来事がぎくしゃくしていて、まとまりのある納得いくものにはならなかった気がする。
ラブライブ!は、話の内容自体はベタで、そんなに目新しい感じもなく、キャラにこだわりがないとスルッと流れてしまう作品に見えた。ただし、キャラにきちんと反応する視聴層もいて、それなりに現状だとある程度の消費動向に影響を与えるくらいの力はあったらしい。でも、個人的にはイマイチ類似作との差異を見いだせなかったです。
キューティクル探偵因幡は、やっぱりギャグがすべった感じがしたけど、これでいいという人もいるかもしれない、とも思った。
閃乱カグラは、予想通り巨乳・忍術・学園をどう演出するかで、それにヒットするだけが見ていた感じで終わったかな。
みなみけ ただいまは、これまで同様○○の歌とかそんな話がないと、だらっと日常的な場面が描かれて終わり、という気がしたが、やっぱり今回もそうだった。
AMNESIAは、もう少し見せ方がある気がするが、その枠を超えることなく、素直にある時点以前の記憶を失った女の子がいろんな男の子と関わって、結局元に戻るというストレートな話で終わったので、個人的には食い足りない。
AKB0048 next stageは、前作よりも雑に話が進んで、いろいろな話をやって無理に終わらせた感じが強い。
八犬伝-東方発見異聞-は、イマイチ話の中ででてくる危機感とそれに対処していくというのがスルッと流れて引っかかりがなかった気がする。ゆえに、格好としてはキャッチィな男の子たちの絵しか印象に残らない。
D.C.III〜ダ・カーポIII〜は、定型の物語をまた見せられたというだけという印象しか無い。キャラの絵は確かに違うが、話・演出はまったく同じように見えてしまいました。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎるは、最後の最後にようやく修羅場らしくなったかな…というくらい物語の進捗が遅い気がする。キャラも意外と際だった感じはなく、4人目の女の子が出てきてようやく話が転がってきたかな、という感じでした。
たまこまーけっとは、あまりにゆったりと物語が流れているし、何か(困りごとでも大変なことでもいいから)引き付けるだけの出来事が発生するかと思いきや、姫捜ししたんだかどうだか…と、次の年もまた同じように、といつまでも終わらない春夏秋冬の日常だけはきちんと描けました、で終わった感じで、逆に終わった気がしない。
問題児たちが異世界から来るそうですよ?は、10話で終わりという変則でしたが、その後に続くっぽい話に仕上がっていましたね。でも、問題児たちの能力とそれを絡めて話を進める点で、アニメとしての表現が弱いという感じが、何か食い足りないが、まったくダメというほどではない、そこそこの魅力はあったと思う。
まおゆう魔王勇者は、物語のテイストに入り込めれば、意外とストーリーはしっかりとできているし、後から振り返って見返しても楽しめるという形でアニメとして素直に楽しめるものになっていた気がする。ちゃんと最後に戦って締める、というのも小気味よく決まっていたと思う。(続編も作れそうな展開にしているし)
琴浦さんは、時折あるうつ展開と学園ラブコメがうまくバランスして描かれていたが、最後の方にサスペンスっぽい話を重ねすぎたかな、と思ったりもした。でも、最初の印象からすると結構うまく視聴者を引き付けて、最後まで見せてくれた作品に仕上がったと思う。
以上でだいたい語ったが、抜け落ちている番組があったらごめんなさい。
●2013年4月改編TVアニメざっと見
(2013/05/17,5/14別メーリングリスト向けにアップ)
今回は、遅くなったこともありますが、長文です。まずそこを了解ください。
キッズ向けは、リニューアル(新たなシリーズ)のものは、特にコメントがいらないと思うが、プリティーリズム・レインボーライブ、探検ドリランド-1000年の真宝-、バトルスピリッツ
ソードアイズ激闘伝、ダンボール戦機ウォーズ、とまあ結構あるんですねぇ。これでも、減った枠もあるから、少ないんだけどね。
キッズ向けで土9:30は、3つほど重なる。プリティーリズムはともかくNHKの「団地ともお」は、原作通りになぞった、大人としては共有できる感じで、なんかキッズ向けとしてはNHKらしくない。
絵本が元ネタで、製作委員会方式なのに絵の感じも子供向けのあまり動きの多くない太い線の輪郭と、シンプルな背景で作られた「ぼくは王さま」は、ナレーション、セリフ、音楽が逆に凝っている感じがする。BS11での放送ということも含めて興味深い。ちなみに、取りあげる本編としての話は6つなので、今週末(5/18)の放送分から4月5月にやったのを流し、合間に挿入する あいうえおうさま だけ変える形になって、全12話というこれまた変則的なものだったりする。
TXは夕方の時間に、「ムシブギョー」と「LINE TOWN」を編成して来たが、元にしているもののテイストをなんとか表現するのに終始して、アニメとして興味深いといった感じはやはり出ず。
深夜アニメが多いんだなぁ…これが。それでかつ、例年より興味深い作品がラインナップされたんで、ファンの中でも一押しするのが分散し、複数出す人が多かったように思う。
そういった状況の中、原作の内容として巨人に人が食われるというかなりグロい表現になるので、それでも視聴者がつくのかどうか、またアニメ放映開始がかなり直前に発表したこともあって、うまく視聴者がつくか不安視もしたが…あっさり格好いいオープニングのアニメ(MADがどれだけ作られたんだ…と思うくらい多い)と、1話目からしっかりグロい表現が(それでも多少原作よりマイルドになっていたらしいが)描かれていたということで、視聴者の期待を集めたのが「進撃の巨人」。それゆえ、ほぼ同時期に放映する(ニコニコ動画までにはTV放映をすませる形)という無理が制作上の都合と合わさって、第5話目にして異なる絵が放映されたということで問題視されたという事態になったようである。(どうも、第5話自体原作を知っているものにとっては、注目すべき話になっていたらしく、より騒ぎが大きくなって、作画が中途半端の放送=福岡版というのがエロい絵が入る=愛知版と並んで、ある種の隠語になりそうな状況になりそうである)
第2期シリーズものは、前作の評価をひっさげてであるけど、今期は結構好調な感じ。
見る側が低予算で厳しいことを知っている感じだし、作品中のさらに元ネタを楽しむという部分もあるという「這いよれ!ニャル子さんW」は、第1話から飛ばす飛ばす…という勢い。3月下旬にPVがでて、オープニングの曲が流れるとすぐに今期は「\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!」と前作同様AA(アスキーアート)ができてしまう始末。実はアニメ化としては第4期になる作品とは思えない(最初2期分はろくにキャラが動かなかったからなぁ)、ある意味いっちゃっている感じです。
とある魔術の禁書目録と並行している部分もあるので、制作する側は、話の時系列やキャラなど注意事項が多く、かつ原作のファンの期待も高い「とある科学の超電磁砲S」。原作のコミックスにある妹達(Sister's)編を描いて来ていて、それなりの評価になっている。アニメオリジナル(またはそれに近い)キャラもしっかり物語で登場させているし、かなり凝った話をアニメ化する期待も高い感じ。(ちなみに、前作は半分以上の話が アニメオリジナルの話だったりするから、その辺の期待もある。 また、オープニングのシングルCDも発売週1位と好調)
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期)」は、前作ほどの勢いはないものの、きちんと原作のラノベの話を丁寧にこなしていて、前作からの視聴者をしっかり取り込んだ形に仕上がっている。TVアニメとしては12話で、たぶんネットなど別個での放映を3話分予定していて、原作の内容をアニメとしても完結させる形をとる。
「ハヤテのごとく!Cuties」は、前作コケた分を回復するように、女子キャラに焦点を当てて可愛く絵及びストーリー上描くようになっていて好感できるかな。(やはりヒナギク主役の話は、作品の視聴者では、そこそこ話題になったようで)
「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」は、前作同様にヒロインがしっかりと演じていれば、後は格好いい周りの男の子たちが動いてくれるから、まあこんな感じでいいんじゃないかと。(キャラソンのシングルをここ最近毎週発売しているが、確実にランク上位(というか1位とか)に来るから、前作同様ある範囲の視聴者にしっかりリーチしている)
「百花繚乱 サムライブライド」は、前作同様の絵と話に見えてあんまり見る気がねぇ…見たい人は見るだろうけど。
ギャグものは総じて苦戦…でもないか。
「DD北斗の拳」は、見れば確かに面白いと思えるんだが、TX火曜深夜というこれまで視聴習慣のない時間帯だけに、その点がハンデになっているかも。(ただし、北斗の拳が分からなくても、妙な人たちがコンビニでフリーターやっているということでしっかり笑える)
「よんでますよ、アザゼルさん。Z」と「波打際のむろみさん」は、各15分あわせて1枠として放映していることが、功を奏している感じ。アザゼルさんは、前作同様ちょっとギャグがすべっている感じもあるが、むろみさんの方のおまぬけな話と連続してみると、結構ギャグ枠としてすんなり楽しめるんじゃないかと。(個人的には、波打際のむろみさんの方がバカバカしい分、ギャグものとしては楽しめた)
「はたらく魔王さま!」は、異世界の人がフリーターで東京に住んだら…というのを描いている感じで、魔王や勇者が出て、といういわゆるファンタジーものっぽいのは、キャラの設定とたまに話に絡むくらいでおさまっちゃっていて、それが逆にギャグっぽい感じに仕上がっていておもしろがってみられるものになっていますね。
「惡の華」は、もともとの話を映像でよりしっかりと「気持ち悪い感じ」を強調している感じに仕上がっていて、その怖いもの見たさでつい見てしまうようになっている気がしますねぇ。ロトスコープで、実在する場面をきちんと表現し、通常2コマごとに動かす絵を3コマと遅くすることでより気持ち悪い感覚を絵として見せている感じがします。
いわゆるロボットものや学園もの+何かと戦うというのは、総じて苦戦。
「革命機ヴァルヴレイヴ」「DEVIL SURVIVOR2 THE ANIMATION」「デート・ア・ライブ」「銀河機巧隊 マジェスティックプリンス」いずれも、もう一歩食いつける素材に欠けていて、イマイチ感が強い。
「翠星のガルガンティア」も、もうちょっとキャッチィなキャラか話がない感じで、素直すぎる冒険ものにおさまってしまいそう。
「カーニヴァル」も、絵として特徴的なものはあるが、話として引き付ける部分に欠けている感じがする。
学園を舞台にした作品も、やはり何か一つ足りない感じが多い。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は、きっちりとキャラ設定などおさえているし、キャッチィなヒロインになり得るキャラもいるし、話もそんなに悪くないはずだが、他の作品と比べると、どうしてももう一歩引き付ける部分が足りない気がする。
「変態王子と笑わない猫」は、メインになるキャラがきちんと立ったが、それぞれが、最初はぎくしゃくした感じになる部分で、うまくそれでもまとまっていける話のように見せる部分が表現できず、唐突にキャラが話とともに動き始めた感じが拭えない。あと、演出的に同じ制作会社が作った さくら荘のペットな彼女 での違和感を同じように感じる部分があって、もったいない気がする。(でも、オープニングやエンディングのアニメに使った曲は、なかなかうまくいったと思う)
「フォトカノ」は、ある意味パターン化したものにキャラも演出もおさまっていて、見たい人だけが見る感じに仕上がった気がする。(TBSの深夜アニメは、この手の主人公と複数の女子キャラを描く定型的なパターンの作品を編成することが多い気がする)
こんな中で4コマを原作とした「ゆゆ式」は、逆にゆるい話をシンプルに描いているので、見やすく楽しめたりする。特に何か突拍子のある話が描かれることなく、それでも見てしまいたくなるものがきちんと表現しているのは、さすがという感じ。
「RDG レッドデータガール」は、小説が原作で現実にある風景をうまく取り込んで映像化するのに定評のある制作会社の作品だけに、絵としては魅力的にキャラも含めて作られている。でも、話は原作に頼っていることもあり、まだアニメとしてキャッチィな感じが出てこないし、ある意味真摯な感じに仕上がっている。(まあ、角川文庫65周年記念のアニメ作品だから、きついところもあるかもしれないが…氷菓にどこか近いものを感じる)
「断裁分離のクライムエッジ」は、キャラや設定が最初の話では分かりづらい部分があったが、話数を進めるうちにこなれてきてまずは6話で1段落つけて、さて次に章に、とある意味リズムが出てきたかな、というところである。ただ引き付ける部分が多少弱い。
「アラカンガタリ〜革神話〜」は、原作にあわせるばかりに、アニメとしてみせる部分がほぼない形に仕上がった気がする。
「絶対防衛レヴィアタン」は、元としているもの自体がアニメ化するにはちょっと引き付けるものがなさ過ぎ、設定通りキャラは出して物語を進めているが、謎の部分も含めて弱い感じがする。(原作グリー、制作ゴンゾというところでも不安要素が…)
CXやBS11などで再放送をやっているが、こっちのラインナップの方が結経興味深かったりする。「刀語」「中二病でも恋がしたい!」「黒子のバスケ」「天元突破グレンラガン」「WORKING!!(第2期)」…前見たのに、つい見てしまうことも。
以上。長文をお読みいただきありがとうございます。
●2013年4月改編TVアニメ感想
(2013/07/24)
終わったものを語るつもりなんだが、2クールで継続するものを先に語らないと、たぶん先に進まないような気がする。
「進撃の巨人」は、ようやく13話分を終えて総集編(13.5話)にたどり着いたという感じの制作が切迫した状況に追い込まれたのは、それだけ原作にプラスアルファした質のものをアニメ作品として提供できたからこそ。通常の深夜アニメの視聴層である年齢を上回る年齢層にも視聴を訴求できたことからも、その期待を次のクールも裏切らずに突き進めるかが勝負になる、そういう意味で大変だなぁ…と思うのである。(アニメとして面白いのは、あえていう必要がないでしょ。これだけ人気があれば)
どうでもいい話だが、IGポート(制作協力のProduction I.G及び制作主幹のWIT STUDIOの持株会社。ジャスダック上場)の株価が例の第5話の福岡版が出来ちゃう(作画の質が違う作品が流れた)という事態のあと、数万円だったのが一気に20万円近くまで上げたというのは、かつてのアニメバブルの頃に戻っちゃったかなぁ…と思う感じ。(2013年7月中旬でも株価が10数万円と高いです)
「とある科学の超電磁砲S」は、妹(Sisters)編を進めていくと分かっていてもきちんと見応えがあるように仕上がっているし、すでにとある魔術の禁書目録(のアニメ)で描かれている部分に突入するにもかかわらず、たぶんきちんと魅せてくれると期待させるように進捗させているのは、さすがというところである。
対照的に「銀河機巧隊マジェスティックプリンス」は、わざわざ2クールで作るほどの見応えのある話になっているかというと…同時期の何かと戦うものの作品群とあんまり変わりないくらい、キャッチィでない。
さて本題。
キッズ向けは通常2クールから4クールが基本なので、この時期の終了は、製作委員会方式で作られた「ぼくは王さま」のみ。絵本をどう30分のアニメとして作り込むかということと、動きがなく魅せていくかというトライに、きっちりと作り込んできたという気がする。7月から再放送でまた見られるようにしているので、どんなもんか興味がある方はどうぞ。(サントラはどうも9月発売予定らしい…ビデオ発売は未定ですが、音楽は出す気ありそう)
学園ものをベースに、何かに戦うは結構今期は多かったが、いずれも何か食い足りないものが残った気がする。
「革命機ヴァルヴレイヴ」は、どうも話の内容がゆっくりしていてイマイチ感が…と思ったら、10月に次のシリーズ放映ですか。まあ、まだ戦いの見せ場がそこそこあったからまだマシ。
「DEVIL SURVIVOR2」は、ゲーム原作よりなんかぼんような映像的な見せ方で終わったのかなぁ…イマイチ感がさらに強い。話は、きちんと動いているが、キャラも含めてキャッチィな部分が見られず。
「デート・ア・ライブ」は、話の取っつきの部分が分かりにくく、そこをクリアした人だけが楽しめたと思われるが、妖精がコントロールできない力を出して何とかするのと、ラブコメになる部分をうまく組み合わせきれなかったような…え、2シリーズ目ありなんですか。
「カーニヴァル」は、なんか設定もキャラも取っつきにくいというか、印象に残りにくいというか。なんとなく、世界観はあるんだがそれの表現に力を入れて、話はなんとなく付け足しという感じ。
小学館原作のものは、いずれも苦戦っぽい感じ。
「アラタカンガタリ」は、過去の世界でなんのいいながら活躍するのと、その中での主人公の迷いのようなものをバランスよく描くのに、たぶん原作はできているが、アニメではできていなかったと思われる。
「ハヤテのごとく! Cuties」は、前作よりきちんとヒロインたちをかわいらしく描ききったので、一時離れかけたファン層は回復できたと思うんだが、主人公であるはずのハヤテが困った感じになる場面をうまく描けていないから、なんとなく初期のシリーズの方が…となっちゃった感じかな。(オチの話もイマイチだったし)
ギャグものは総じて苦戦。
「DD北斗の拳」は、アナクロな世界観をうまく絵も含めて描いているんだが、なにせコンビニのアルバイトをした…という設定を生かし切ったがために、分かる人しか素直に笑えない。(元が分からないと笑えないギャグものは、やはり厳しい)
「よんでますよ、アザゼルさん。Z」は、前作を見ているのを前提に説明なくそのままで進めたので、見る層を限定してしまったし、ギャグ自体も使い回し感がでてしまった気がする。
それらとは対照的に「波打際のむろみさん」は、前提はともかく、まずギャグを織り込んで強引に話を進めていったので、むしろ小気味よく見ることができたような気がする。
いわゆる学園ものは、原作のテイストをうまく表現できたかにより、差が出たかな、という気がする。
「惡の華」は、きちんとあの気味の悪い感覚を映像表現や演出できっちりと作り込んで、より原作以上に引き込ませるものを作り出せて描けたんじゃないかと思う。ゆえに、オチをつける必要もなく、話が進捗していく、だけでも問題なかった気がする。(NHK前橋のローカルニュース枠で、わざわざマンガの原作者の インタビューをやるだけ、反響があったことは確かと思う)
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」は、ラブコメでない学園ものとして出来事が流れていくという部分では、きっちりメリハリをつけて作り込めていたし、キャラもしっかり立っていたので見始めればなんとなく見続けちゃうものに仕上がったと思う。(マーベラスAQL関連では、引き続き小学館ガガガ文庫からだったが、ある意味想定以上の出来だったんじゃないかと)
「ゆゆ式」は、ある意味まったりとした世界観をそうやって描くのが当然と思わせるように見せている点は、実は結構大変なことのはずだが、そつなくやっている。テンションの高い深夜アニメが多いなか、ちょうどいいところにこういったものがあったことで、意外と見ている人が多かった気がする。(芳文社の作品で、TBS以外からの配信だったが、それにあまりある視聴層の反応の良さがあったと思う)
「変態王子と笑わない猫」は、最初の取っつきのよく無さと、月子をメインに立てて話を進めるのが話数として遅かったこともあり、もっと視聴層が広げられたはずが、逃げられた感がある。それでも、最後の方の話になると、見せられる話が作られていったと思う。
「百花繚乱サムライブライド」は、もともとの視聴層から広がることも狭まることもなく、前作とおんなじに見えたのは気のせいかなぁ。
「RDGレッドデータガール」は、原作である小説の持つテイストが、主人公同様ゆったりとしていたことがあったのか、作品世界に取り急ぎ引き込む必要があるアニメとしては、弱い感じがした。でも、後半になってどんどん魅力的になっていき、ある意味妖艶な作品世界はしっかりと表現できていたと思う。
「フォトカノ」は、1人の男の子に複数の女の子が毎回話変わって…という作り自体が、結局以前の作品とおんなじように見えて、見る人しか見ないという視聴層の制約を作った感じ。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期)」は、とりあえず原作通りに進めていて、それなりに視聴層をきっちり固めて見せていったという感じ。まあ、桐乃よりあやせの方がネタ的にコミカルな部分があったので、そっちでなんとかテンションを保ったかな。黒猫が意外と奥に引っ込んじゃった話なのは、原作通りなのである意味仕方ないかも。(まだ、ネット配信とパッケージで原作すべてをアニメ化するのが残っていますが)
区分しにくい作品群は、結構興味深いものが多い。
「這いよれ! ニャル子さんW」は、前作の勢いをそのままに、いろんな作品のネタを織り交ぜながら、きっちりと話を仕込んでいましたが、やはりネタ不足で苦しんでいるように見える部分もいくつか…まあ、面白かったんでいいです。
「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」は、前作の学園での話から、実際に芸能界に入っての話になったので、それなりに話も膨らみ、視聴層も広げられたんじゃないかと。(キャラソンも、ウィークリーですべて10位以内ということで、原作を持つブロッコリーの直近の四半期決算は上振れです)
「裁断分離のクライムエッジ」は、演出的な部分で際っぽいので、イマイチ視聴層を拡大できず、ある種コアなファンで固まった感じがするなぁ。謎っぽい話も、とってつけた感が強い。
「はたらく魔王さま!」は、ファンタジーものかなぁと思ったら、1話Bパートにはすっかりとバイトをしている魔王さまたちのドタバタな活躍に、ついでに異世界での戦いの延長が笹塚周辺で繰り広げられているんだもんなぁ…しっかりギャグっぽくなっているし、この作品の監督、前作が未来日記だったなんて…というくらい。本来ならヒロイン的な立場になりそうなキャラが、ツッコミ役になったので、別のキャラがヒロインになって…って、これ狙ってやったんでしょうねぇ。とにかく、素直に面白いと思って見られた作品。2シーズン目もありそうなオチに、妙に期待しちゃう。
以上。昨年1年間とは対照的に、興味深い作品の多いクールになりましたが、
この勢い、実は2013年7月期も続くような…は、後ほど。
ページトップに戻る
●2013年7月改編TVアニメざっと見
(2013/07/24)
2クールで継続中の「進撃の巨人」と「とある科学の超電磁砲S」が好調な状況を維持しつつ、この2013年7月の改編を迎えたTVアニメになるのですが、意外とこれが調子よさそう。
原作の力が結構あるがために、逆にアニメとしての表現ではいじくりにくいだろうなぁ…と思ったのが「銀の匙 Silver Spoon」。
放送開始前の時点で、2014年1月に第2シーズンを放映すると決めてきているだけあり、丁寧にきちんと原作のテイストを表現しつつ、ちょっとはアニメとしてのオリジナルの(ある種ふくらますための)出来事を追加してきて、基準水準以上のものは提示できたといえそう。
ただし、アニメによってさらに原作以上のものを提示するのは、かなり難しいが、それだけ原作の出来が物語としてよすぎると思う。
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」(ワタモテ)は、男子高校生の日常同様に(月刊誌ではなく)Webでの掲載からアニメ化した作品。そのおかげか、国外での反応がちょっと尋常ではなく(アニメ開始時も含めて商売になりにくい層だが、かつ国内でも単行本がしっかり売れたので、アニメ化になったんですが…いや、これなんというか原作通りしっかり「喪女」が描かれているねぇ。とにかく、主人公のキャラがきちんとコミカル(といっていいのかな)に描かれていて、しっかりアニメとして見られる。
前作ありの作品でも、比較的好調なのは多い。
「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」は、前作までの作品のテイストをしっかりと引き続き表現されており、かつ新キャラも違和感なく追加してきて、話を続けて盛り上げていくように仕掛けている。
「<物語>シリーズセカンドシーズン」は、これまでの化物語以降の表現を継続しつつ、きちんと各物語ごとの強弱をつけて演出していくことが出ている。現在まず「猫物語(白)」と年末スペシャルでやった猫物語(黒)をきちんとつなぎつつ、期待通りの表現をしている。
(非上場の制作会社で、製作委員会に出資するシャフト自体は、別の劇場版作品の制作を抱えつつの状況だが、その辺で質的な問題が発生しなければ…2クールだし)
「神のみぞ知るセカイ 女神篇」は、TVアニメとしては3シリーズ目であるが、原作がきちんとストーリー面でフォローしているため、あとは丁寧にアニメ化すればそれなりに作品が成立するところまで形ができているといえそうである。キャラソンなどの展開もしっかりスケジュールを決めてこのシリーズでも行うらしい。(同じ制作会社などでやっているハヤテのごとく! Cutiesと、ちょっとその辺が違っている気がする)
続編だからいいとは限らない。
「ロウきゅーぶ!SS」は、前作に続き小学生がバスケをやる話です。
カワイイ小さな女の子が好きなら、絵だけで十分楽しめるだろうなぁ…と思うんだが、それにこびることなく、きちんとキャラとして成長したいという風に物語は作られています。でも、絵と声でどうも個人的にはねぇ。
「神姫絶叫シンフォギアG」は、前作と基本的な構築は変えずに、続きの話として作られていますので、前作での視聴層をどう取りこぼさず見せていくかが勝負所のようで、その点はできていますが、拡大はまずなさそうなくらい、世界観がしっかりして描かれていると思う。
「ハイスクールD×D NEW」は、前作と基本的に変わらない設定・物語などで、広がりは感じられず、前作と同じ客狙いがみえみえ。
「げんしけん二代目」は、制作会社などが変わっているし、原作もそもそも物語の中心や狙い所も含めて変わっているが、何よりキャスト(声優)を総入れ替えしちゃったのが、とにかく過去見てくれた人は完全にひいちゃっていますね。原作のストーリーも含めて、前作の部員たちのある種のオタクたちの怪しさがさっぱりと抜けて、スルッと引っかかりのないアニメになっちゃいました。
「ローゼンメイデン」は、かつての原作の方から入ったものとしては何か物足りない感じがする。人形(といっても話したり動く)たちの振る舞いよりも、主人公の選択による違いを表現する方にこだわったばかりに、見せるべきキャラや設定を忘れちゃった感じがする。
「八犬伝-東方八犬異聞-」は、話数自体が前作に引き続きになっているだけあって、前作の内容なり作品のテイストなりを理解していないと話に入りづらい感じになっている。でも、狙ったところへはきちんとリーチしていると思う。
ここからは新作になるが、出来はまちまち。
「威風堂々!!兼続と慶次」は、なんかパチンコやパチスロを元にしたアニメの持つ独特のテイストにのまれていて、なんか絵柄や話の設定も含めて、入り込みづらい気がする。
「ステラ女学院高等科C3部(しーきゅーぶ)」は、女子高生がサバゲーを部活でやるって話なんですが、きちんと学園ものアニメとしての演出はされているので、派手にあたる感じはないが、そこそこ見てくれる人はいそうな感じである。
「帰宅部活動記録」は、素直に帰宅部が部活動の部屋を持ったら…というある意味まぬけな話ではあるが、きちんと学園アニメとしての体裁を整えて、クスリと笑えるようになっていたりする。ただし、視聴者のプラスアルファを望めるほど魅力的というわけではない。
「ガッチャマンクラウズ」は、たぶんタイトルと違って普通に少年たちがなんかやっているといった感じのアニメになっちゃっている感じ。
もう少し何か、を期待したかったが、それもなくよくありがちな何かに戦っているだけのアニメ、という感じ。
「ダンガンロンパ」は、ゲームが原作なのだが、きちんとその原作のテイストを表現しているんだろうなぁ。とにかく、いきなり学園に入ったらバトルロワイヤルをやれといわれて、誰かがいきなり死んじゃうが…その中にある謎を解く主人公や同じく入学したキャラの(主人公より強い)メンバーが絡んでいくのが、違和感なく描かれていて、意外と視聴者を引き付けた感じあり。
「恋愛(ラブ)ラボ」は、ゆるゆりの制作スタッフが作っているので、絵などは確かにその流れを継いでいるが、話は原作に則ってきちんとキャラが動いていて進んでいるようである。ただ出来事が適度に進むだけのゆるゆりと違い、恋愛ラボとしての恋愛研究をしてみたい女子高校生がコミカルに描かれているが、絵のテイストが視聴者を決めちゃって、原作などを含めたファン層の拡大は、アニメ化したからといってもなさそう。
「君のいる町」は、原作自体が結構しっかりとした恋愛学園ものとしてできあがっているので、それを丁寧に表現できるかがたぶん焦点になる。その点においては、きちんとできているんじゃないかと思うし、この枠の前作までのような無理な設定のファンタジーを描いているよりも、この方がある意味キャッチィではないかと思う。
(舞台となっている広島県庄原市が積極的にコラボを仕掛けるらしいし、もう一つの舞台となっている東武東上線成増駅周辺も東武鉄道がスタンプラリーをしているように、関連地域での展開が早くから行われているという意味で、興味深いアニメでもある)
「魔界王子」は、素直に魔界での話になっているが、どうもメインキャラが婦女子を狙った絵の感じになっていて、それに話の描き方も傾いている雰囲気がする。ゆえに、あんまり視聴層の拡大はなさそう。
「有頂天家族」は、京都を舞台に人間に化けたたぬきたちが、いろんなことをやっているという話だが、たぶん小説が原作でそんなに絵的に連続してみせる話になっていない感じがする。
でも、いい味は出しているし、P.A. WORKSが描く京都の町並みも趣があって、絵として見せていく部分はしっかりしていると思う。
でも、そんなに興味を持ってみてくれる人は多くないかも。
「BROTHERS CONFLICT」は、1人の女の子にたくさんの男の兄弟ができて、彼らといろいろとある(いわゆる衝突とでもいいましょうか)わけですが、腐女子向けの逆ハーレムアニメって感じるのは、気のせいか。
主人公の女の子が主体的に動けないようにしばっている感じがして、なんか食い足りないと個人的に思う。
「空の境界」は、あらかじめ短い放映期間で劇場版として作られたものを30分もののアニメとして放映する形になっています。(宇宙戦艦ヤマト2199もその形態で作られている)すでにビデオグラムとして売られているし、その過程である程度そこそこいい評価を得ている作品のようです。
多少、映像も含めて暗いテイストなんですが、それだけにきちんと物語を構築して描かれている感じがします。
「神さまのいない日曜日」は、絵はある種のファンタジーでよく見るかわいらしいテイストなんですが、話は人が死ななくなった世界できちんと埋葬して死に導く墓守の少女が、ある少年と出会って自分のすべきことを考えるために今までいた町を離れて…という重い話になっています。そのバランスはいいのですが、話自体にあまりキャッチィな部分がないので、視聴層をある程度広げる
といったことは難しそう。
「ブラッドラッド」は、原作の持つ魔界の設定とコミカルな物語の描き方がうまくあっている感じと思う。そんな中に巻き込まれた死んじゃっていて生き返るために行動を共にする女の子も、きちんと自立的に会話につっこむし、それなりに小気味よく見られると思うが、何かもう一つ引き付けるものがないようなので、イマイチ視聴層の広がりに欠ける気がする。
「幻影ヲ駆ケル太陽」は、カードをあやつる女の子たちが戦いに…という感じなんだろうか。よくありがちなファンタジーもののアニメの表現で描かれているのは、作品の内容と合っているが、キャラも含めて引き付ける何かが欠けているように思われる。
「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」は、タイトルの前の方にある作品のスピンアウトという前提は無視して、ある種の魔法少女ものらしい話と思ってみると、まあ筋道が立っていてそれなりに興味深く設定もキャラもできているし、話もそれなりにできていると思う。
「Free!」は、原作の話がしっかりしているので、絵としてはどこかで見たようなテイストなのだが、不用意に腐女子向けっぽくならず、きちんと水泳やっている男子高校生たちを見せていく感じになっている。
「犬とハサミは使いよう」は、人間だったけどなんかの拍子に犬になった本好きと、たぶんラノベっぽい小説を書く女の人が、本とハサミを使ってなんかと戦うっぽい話のようだが…設定を省略してあとから示すような部分が多く、よく分からないが話が進んでいる感じがあって、なんか見続けるかどうか微妙な気がする。
「きんいろモザイク」は、イギリスに短期留学した女の子のホームステイ先の女の子が、日本に興味を持っちゃって転入してきて、いろいろな学園での日常的なんだけどいろんなことが起こるって話。ある意味、まったりとした話として描かれていて、派手さは無いが見る人は見そうな仕上がり。
「ファンタジスタドール」は、ある種のカードゲームのような設定で、プレーヤーになる女の子たちには実体化したものとして見えるようで、ゲームとして戦うんだろうなぁ…というところは分かるんだが、どうも主人公以外のプレーヤーはおおよそのこのゲームの設定が理解できているという話になっていて、主人公とともに視聴者はゲームを理解している仕掛けになっているよう。それが、見る側にとってなんとなく不親切な感じになっていて、キャラが可愛いとかあって入り込めないとなんとなく見続けにくそうに思う。
「サーバント×サービス」は、同じ原作者で先行してアニメ化したWORKING!!と同じようなものを期待しちゃうと、ちょっとずれていてどうかな、と思っちゃうかも。それを抜きに、とりあえずある区役所の福祉の部署(という設定も抜きにして)でのはたらいている人たちのドタバタを楽しむという風に、シンプルに内容を楽しむならあり。
以上、作品個々のざっと見はここまで。
(抜けていたらすみません)
個人的には、在阪局でたぶん昨年までなら讀賣テレビ放送(ytv)が放送していたと思われる「サーバント×サービス」「Free!」「幻影ヲ駆ケル太陽」が、これまでほとんど深夜アニメをやらなかった朝日放送(ABC)で放送している(どころか、製作委員会にも参画している)のが興味深い。
ページトップに戻る
●2013年10月改編TVアニメざっと見
(2013/11/14)
前評判がそこそこあったのがほぼ総崩れというところかなぁ。
原作やミュージカルでそこそこよい印象の強い「弱虫ペダル」は、原作をなぞる程度でアニメとしては弱く、前作評判のよい「黒子のバスケ」や「IS<
インフィニット・ストラトス>2」「革命機ヴァルヴレイヴ」など見事に前作の勢いから落ち、平凡な普通のアニメ作品という感じにおさまっている。
「のんのんびより」は、この手の日常系アニメの層をしっかりつかみ、そこそこいい感じで演出されている感じ。
「ぎんぎつね」は、異世界が見えるものと学園ものが合わさっている感じだが、なんとかキャストの演技や絵・原作でなんとか保っている感じかも。
「キルラキル」は、グレンラガンに通じる演出などで、一定の層を確保した感じだが、それ以外の層にはいまいちかもしれない。
「夜桜四重奏〜ハナノウタ〜」は、前作とは別個に新たに始めた感じだが、これは前作と関係なくそこそこ見られるという普通に学園もので異世界ものをきちんと見せている感じかな。
「アウトブレイク・カンパニー」は、いわゆるファンタジーの異世界に、オタク文化を広めていく話なんだろうかなぁ…まあ、そこそこのドタバタでみられない話にはなっていない。
「COPPELION」は、もともと原作が持っているテンションをうまく映像化している感じかな。防護服無しでは生きられない環境での、そんなのがいらない任務を担った学生たちの話というのが、分かった上でみられるし、きちんといろんな出来事が起こってくるからね。
「境界の彼方」は、原作のコミカルな部分がようやく出てきてなんとか持ち直したけど、最初の前提の描き方が分かりづらくて、ある意味製作会社の悪いクセが出た感じかも。
「京騒戯画」は、番組の中の区切りを3パートにすることで、動画配信の時の短めで小気味いいストーリーの進捗を保とうとしているが、30分枠のアニメにしたので、その分演出的に間延びした感じの部分がでて厳しいかも。
「ストライク・ザ・ブラッド」は、学園もので戦うというパターンのアニメの定番な演出はきちんとやっているが、キャラなど引き付けるプラスアルファがいまいちな気がする。
「凪のあすから」は、映像のきれいさがまずでてしまい、作品のストーリーとしての興味があとから出てきた感じ。もう少し、主となるキャラを明確にすべきなのにできていないのも難あり。
「ゴールデンタイム」は、原作自体がそもそもはっきりしないキャラの扱いを最初のうちどうしようか迷っていた感じがあり、それがアニメ化してもでて、最初は取っつきにくいが、ある程度話が進むとそれなりに学園恋愛ものになっている。
「機巧少女は傷つかない」は、きちんと最初の前提から分かるように話が構成されているし、キャラもその輪郭がはっきりしている。ただし、ある種の世界観が視聴層を狭めている気もするけど、そんなに気にならずみられる気もする。
「てさぐれ!部活もの」は、実質10分でネタとしゃべくりだけでうまく見せているが、毎回パターンが同じ。それが味になっている。
「ログ・ホライズン」は、NHKがゲームに取り込まれたプレイヤーを描く…ってどっかで見たような話だが、ある種の無難な演出で危機感の描き方がどことな
くぎこちない。(それなら「ファイ・ブレイン神のパズル」のほうが、まだ見せ場がしっかりしていて見られる気がする。もう第3シリーズだが)
「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」
…そもそもタイトルが長い。(それぞれ「のうコメ」「俺しぶ。」が略称)
タイトルが説明的なのに、内容自体はいまいち分かりにくく、どちらもいまいちな感じが拭えない。
あと、タイトルすらでていないのは、語る言葉もないもので…そこは察してください。
キッズ向けは、特にこれっていうのがなかった気が…どこかで見たか続きかという気がしてしまって。
以上、前期までのように興味を引っ張る作品も、それに連なっておもしろがれる作品も少ない状況の今期TVアニメでした。
ページトップに戻る
●2013年7月改編TVアニメ感想
(2014/02/26)
実は、9月終わりで感想を書き損ねたので、1クール遅れたがとりあえず書く。
「進撃の巨人」は、次のシリーズ(コミックス付属やたぶん次のTVシリーズ)があるのが前提で、まず進めるところまで描いた感じだが、最初に引き付けた疾走感のある映像と、話の描写をきちんと原作にあわせた点など、とにかくうまくアニメとして作られたという感じであった。
「とある科学の超電磁砲S」は、前半は原作コミックスにもあり、すでにとある魔術の禁書目録でも映像化した話をどうふくらませてみせるかが注目されたが、きっちりその点はクリア。さらに後半のアニメオリジナルストーリーも、前作同様見応えのある話に作りS(いろんな意味を重ねている)としてしっかりしたアニメを見せてもらえた。次も期待が…でしょうねぇ。
実は、前作ありの他のは総じて不調。「ローゼンメイデン」「神のみぞ知るセカイ女神篇」「ロウきゅーぶ!SS」「神姫絶叫シンフォギアG」「ハイスクールD×D NEW」「げんしけん二代目」と、前作の勢いよりいずれもトーンダウンといった感じか。
「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」は、前作のトーンをそのままに高校2年生になった主人公たちを中心に、日常をきちんと描いていたというところでしょうか。
たまゆらにかぶりそうで、独自なところにいけたのが「きんいろモザイク」。これも学園ものの日常を描くものだが、キャラをうまく仕掛けていたので、前期ゆゆ式の視聴層をしっかり捕まえた感じかな。
「恋愛ラボ」は、なんか原作通りなのかいまいちこなれないで話だけ描かれた感じになった気がする。恋愛と女の子の友情とみると後者に重きが置かれたのが逆にイマイチ感になったかも。
「帰宅部活動記録」は、短い話をつなぎ合わせて30分ものアニメにしている感じがちょっと無理っぽいが、前々期GJ部のような演出になればもう少し…という気もしないではない。
「銀の匙 Silver Spoon」は、最初から第2期前提に話が進めるため、原作通り無理せず話を構築・演出できたと思う。ただ、他にキャッチィな作品が多かった間もあり、渋くそこそこのラインで収まった感じ。
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」は、原作をきっちりアニメに表現したので、上にも下にも行かず狙い通りかな。
「BROTHERS CONFLICT」「神さまのいない日曜日」「ファンタジスタドール」「ブラッドラッド」「幻影ヲ駆ケル太陽」「超次元ゲイム ネプテューヌ」「ステラ女学院高等科C3部」「犬とハサミは使いよう」「君のいる町」など原作などの作品の世界観をきっちり見せることに特化した感じで、もう一息というか、キャッチィな部分がなかった気が。
「サーバント×サービス」は、もうちょっと引き付ける何かがあったら…というか、これだけ目立つ作品が多いなかでは普通のアニメという感じで目立てなかったが、渋くWORKING!!のファン層は固められたかな。
「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」は、10話と変則だが次のシリーズを作る前提で、見せたい場面などはきちんと表現していたんじゃないかと。
「Free!」は、意外と話として面白く見せてくれたし、キャラも格好良く見せていたので、次も…というファンもいたんじゃないかな。
「有頂天家族」は、ある程度原作にクセがある感じだったが、そこを活かしてうまく見せることができたんで、素直にアニメとして楽しめた気がする。
「ガッチャマンクラウズ」は、新たなガッチャマンとしてそう違和感なくアニメとしては作られたんじゃないかと思う。ただ、新規で引き付ける部分に少し弱い感じもしたが。
「ダンガンロンパ」は、作品世界をきちんと描き込んで、キャラにうまく引き込んだ形に仕上がったと思う。
以上、語りたいと思う作品が多かったという印象ですか。
ページトップに戻る
●2013年10月改編TVアニメ感想
(2014/02/26)
2013年9月までが、引っ張るだけの力強いアニメ番組があったのと対照的に、10月改編では特に引っ張り込む作品はなかった気がする。それゆえ、ほぼヒット作無しという状況かな。
2クールだった「<物語>シリーズセカンドシーズン」は、きちんと化物語からの表現手法を活かしつつ、原作通りの多弁な作風できちんと見せたというところ。
のんびりとした日常の雰囲気を見せていくアニメは、2013年途切れることなく、琴浦さん→ゆゆ式→たまゆら〜もあぐれっしぶ〜と来て、10月期は「のんのんびより」がその枠に入ったというところか。
前作があるものは、軒並みそのパワーを落として、イマイチ感が残る感じになった。「インフィニット・ストラトス2」「革命機ヴァルヴレイヴ(2ndシーズン)」「リトルバスターズ!〜Refrain〜」いずれも、ストーリーの消化でていいっぱいでキャラやシーンで引き付けるものは新たにだせずじまい。
「黒子のバスケ」も、2クールなのでウィンターカップになってようやく見所が来る感じだが、過去話などが中心の1クール目はスタッフなどを変えたのも含めていまいち裏目に出た感じが強い。
「COPPERION」は、もともとの原作がきちんと引っ張れたのか、なんとか最後まで見られる作品であったが、前提をすっ飛ばされていきなり作品世界を描かれて、徐々に分かってくるのはいかがなものか。
「ガリレイドンナ」は、設定に無理があったのか、キャラを引き付ける話が後半にようやく出てきた感が強く、もう少しうまく演出すれば…と思えたくらい消化不良で終わった感じ。
2クール続く「サムライフラメンコ」は、設定・キャラがバラバラに分かってくる感じで、最初から引き込むところでしくじっている感じ。焦点もはっきりしないので、今になっても見たいと思わせる話にぶち当たらない感じがする。
「キルラキル」は、最初感じたグレンラガンが好きなら大丈夫という感じがしっくりくるなぁ。とにかく戦いはじめたらキャラが動いて面白くなってくること。(見続けたいが、繰り返し見るもんじゃない気が)
「機巧少女は傷つかない」「ぎんぎつね」「京騒戯画」「夜桜四重奏〜ハナノウタ〜」は、そこそこ話が見られる形で構築されていたが、キャッチィなキャラなり話にならなかった感じが惜しい。
まだ続く「弱虫ペダル」「ゴールデンタイム」「東京レイヴンズ」「ストライク・ザ・ブラッド」「凪のあすから」は、まず1クール目で一区切りっぽく作られていて、これらは原作・脚本がしっかりしているのか、きちんと見せ場をつくって進んでいたので、次のクールにとりあえず期待しておこう。
「てさぐれ!部活もの」は、実質10分で要はWebラジオをアニメにしてみた感じだけど、意外とそのしゃべりだけで楽しめたかな。
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました」「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」「境界の彼方」「メガネブ!」「BLAZBLUE」「アウトブレイク・カンパニー」「蒼き鋼のアルペジオ」など、なんかもうちょっとプラスアルファでキャラとか設定とかシーンで見せ場があったらなぁ…作品の世界観をきっちり見せるところで終わっちゃった感じがする。
以上、熱く語れる作品があんまりなかった感じで終わった気がする。
ページトップに戻る
●2014年1月改編TVアニメ感想
(2014/06/29)
15分アニメといったショートアニメは比較的ヒットしやすいらしい。となりの関くんは、なんとなくつい笑ってしまって、見続けてしまったという感じだったのでは。
咲-Saki-全国編や黒子のバスケ(第2期)といった続編がいまいち勢いが落ちたものの、見続けてしまうという感じにはなった。
銀の匙は、前作同様で落ち込み無しというのはさすがというところか。
中二病でも恋がしたい!戀は、何話か面白いのがなければ、埋没の可能性も…と厳しい。
鬼灯の冷徹は、はまればギャグが面白くなんだろうけど、自分ははまれなかったので多少厳しい感じか。
キルラキルは、勢いで見せていった感じかなぁ。結局最後には見入ってしまった感じになったかも。でも、グレンラガンの延長という気が。
原作と異なるオチにしたらしい いなり、こんこん、恋いろは。は、うまく舞台を使い切った学園恋愛ものっぽく無難に仕上がっているが、もう一歩何か欲しかった気がする。
桜Trickは、レズっぽい要素が強すぎたか、日常的な学園ものとしては、ちょっと食いつきが悪かった感じがする。
のうりんは、農業よりも学園ものの要素を強くしたのは、よかったと思うが、キャッチィな部分は多少弱含みに終わった気が。
凪のあすからは、きれいな映像と丁寧な話の構築はいいが、ながらで引き付けるほど積極的なキャラが出ず、もったいない気がした。
ディーふらぐ!、ハマトラ、サムライフラメンコ、魔法戦争、Z/X IGNITION、ノブナガン、バディ・コンプレックスなどなど際立っているところはあるのだが、それにひっかかかる人以外は見てくれそうもないところが厳しい感じだったかも。
いずれにしても、飛び抜けてみたいと思わせる作品があまりなかった気だったように思う。
ページトップに戻る