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2002年12月,2003年1月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.1,2) プライムタイムに動きあるかも 2003年3月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.4)
5.1chにする必要ってあったっけ? 2003年度JASRAC賞 国内作品の外国入金分配額ベスト アニメ新番組ざっと見(2003.5) 魔法遣いに大切なこと→旭川との結びつき 日経Charactors!創刊
「声」を聞き分けること 2003年6,7月に終わったアニメ番組 やるんすか 魁!!クロマティ高校 2003年9月に終わったアニメ番組 ヴューワークス、アニメ制作の元請け業務を強化
アニメ番組ざっと見(2003.10)        
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●2002年12月,2003年1月に終わったアニメ番組
(2003/02/09)

○Witch Hunter ROBIN
派手さがなく、映像も含めて沈んだトーンの表現に終始したものの、ストーリーはきちんと伏線を張ってうまく使い切っている点は評価できる。しかし、主人公の輪郭が見えづらいのが(演出上必要とはいえるが)もう少し分かりやすくすべきでは。映像・音楽も含めてどこを視座にしてみるのか分かりにくい点も、惜しい気がする。

○シスター・プリンセス リピュア
より個々の妹たちにスポットが当たっていて、かつ、前作のような多少無理なストーリー構成をすることなく話を作れた点は評価すべき。でも、キャラの絵と声と音楽に助けられた演出という風に見えるのは気のせいかなぁ…。

○陸上防衛隊 まおちゃん
本当はしっかりした話の構成やベースの設定があるんだけど、それよりもゆるゆるした表現の方が目立ってしまって、これはこれでおもしろいと思う。ある意味挑戦的な作品だが、それゆえ評価が割れる可能性が高い気がする。

○朝霧の巫女
ストーリー構成は上質な作品。学園もののもついろんなキャラが繰り広げるドタバタと、淡い恋愛を絡めた妖怪退治(らしい)話が並列しつつ、ちゃんとオチを迎えている。主人公のキャラがもっとキャッチィだったら…とは思いつつ、それでもきちんと魅力的に見せているんだから、別にこれでもいいとは思う。

○まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜
主となる話のほの暗い部分をうまくちりばめながら、笑える話を本気になって演出しているのはさすがという感じ。前作のテンションを落とすことなく、作り手全体が楽しんで作ったのが感じられて評価できる。でも「えっちなのはいけないと思います」といいつつ地上波ではちょっとねぇ…

○灰羽連盟
こんなに派手さのない作品を、アニメの企画として通してしまったこと自体個人的には奇跡という気がする。それだけに、作品としてのテンションが高く、一度見たら引き込まれる何かが感じられる。最近のアニメの楽しみ方にあるパーツごとの楽しみでない、世界観そのものを楽しむ作品に仕上がっている。

○おジャ魔女どれみドッカ〜ン!
パターン化されたオチになったが、その点はすごく納得がいくものであり、シリーズ全体としてはうまくいったと思われる。しかし、途中での妙に大人びた(イメージに訴える)話が目立ってきて、子供の興味を多少削いだ部分が見えた結果、子供が多少離された感じを持ったような気がする。

○激闘!クラッシュギアT
ゲームのマニュアル的な表現をめざすのか、熱血に進むのかがいまいち定まらなかった感じ。後半にようやく盛り上がったが、やはり中途半端さが見える。

○爆転シュート ベイブレード2002
熱血とベイブレード人気で一気に駆け抜けていった感じ。素材の持つ勢いをうまく表現して、ベイブレードにはまっていれば引きつけられたよう。ただし、前作とあまり表現の変化はなく、無難におさまったのが惜しい。

○piano
派手さのない、実際にあった中学生の日常(といっても一度限りの)を丁寧に描いている点は、時間をかけているという理由以上に、作り手の想いが見えていい感じに仕上がっています。

○ホイッスル!
原作の持つものをきちんとトレースしていて、好感が持てる作品ではあります。でも、サッカーものとして引きつけるキャラクターないしチームを見せられなかった感じがして、可もなく不可もない感じです。

○SAMURAI DEEPER KYO
素材としてはおもしろいけど、主役のキャラ群と敵役や同士となっていくキャラクターとの結びつきがいまいち唐突な感じがしました。ストーリーの軸になった設定も、それほど魅力的でなく、それがキャラの格好良さで補った印象が強かったです。

○超重神グラヴィオン
ロボットものとしてのアクションもキャラの魅力も中途半端。むしろどちらかを強調した演出にすべきなのに、うまく転がせなかったためストーリーまで印象に残らなかった気がする。

○キン肉マンU世
キン肉マンの過去のキャラを必要以上に絡ませすぎて、新たなキャラが最初に浮かび出なかったのが最後まで響いた感じ。唐突に(その納得しやすいような説明もされることなく)戦いメインの話に入ってしまったので、余計は入り込みづらかったような気がする。

○爆闘宣言ダイガンダー
これまでの子供向けと銘打ったロボットを絡ませたアニメとの違いを見いだせなかったという点で、可もなく不可もなくということでしょうか。
 
 

●アニメ新番組ざっと見(2003.1,2)
(2003/02/09)

○WOLF’S RAIN(CX月26:00)
人間の姿にも変身できる狼である若者たちが、ある目標に向かって進むストーリーそのものが明確である。このため、キャラをどういろんな出来事の中で変わっていくのかが見せ場になるようで、その点においてうまくいく予感がする。

○L/R(CX水26:28)
ちょっと語りすぎという印象はあるものの、(最近の)他の依頼を受けて対応していく作品に比べて、かかわっていくゲストキャラにもスポットが当てられている。派手なアクションもあるが、緻密に仕立てられたものがベースにあるように感じる演出は好感が持てる。

○.hack//黄昏の腕輪伝説(TX水24:55)
よりアニメ的なゲームの世界で、やはり大きな謎の渦中に主人公たちがかかわっていくのですが、前作(SIGN)のダークなイメージは薄らぐように狙っているらしい。それが吉と出るか凶と出るかは、設定された謎がスッキリと晴れるかどうかにかかるんだろうね。

○ななか6/17(TX水26:35)
17才の娘が6才の心になったら…という、ともすれば重い話をコミカルに描けているのは、原作及びキャラクターの絵や声とそれを選んだ制作側の実力なんでしょうね。見かけ以上に微妙なバランスで演出する必要があると思われ、このバランスを保てることに期待したいな。

○魔法遣いに大切なこと(ANB木26:07)
アニメというよりドラマの脚本に近いストーリー構成。キャッチィなキャラや設定で引きつけがちな最近のTVドラマやアニメ番組にあって、丁寧に人との関わりを描いていく点は、かなり評価すべきと思う。存在感があるのに透明な雰囲気のある映像と、それをより一層引き立てる音楽、そして無理のない声に台詞。派手さはないが、興味深い作品である。

○明日のナージャ(ANB日8:30)
どうも、パターン化された話が想像されているし、主人公自体まだ魅力的なものを印象づける話が構築できていない気がする。どれみの後だけに、もう少し取っつきやすい設定にできなかったのかという感じがした。

○激闘!クラッシュギアN(ANB日7:00)
やはり続きかな…と思ったら、これまでより熱血でかつコミカルな話になったようです。このテンションをもう少し保てるかどうかが気にかかります。

○ストラトス・フォー(独立U局・キッズステーションなど)
どこかで類似の設定を見たような…キャラの魅力を成長を込みで見せるのか、それともベースのストーリーを構成してみせるのかが不確定な感じ。でも、後者への期待はあまりできないような気がする。

○MOUSE(独立U局・キッズステーションなど)
やはり過剰なお色気は、作り手の趣味という感じで演出とするとどうもきついなぁ。あんまり驚いた盗みの仕掛けは期待できないから、主人公の盗み以外で困る部分を楽しむだけ…じゃないことを期待したいが。

○爆転シュートベイブレード Gレボリューション(TX月18:00)
きちんとリニューアルしていますから、そんなに心配していません。あとは、ちゃんと敵役になるキャラが立ってくれれば大丈夫なくらい、設定がしっかりしていますね。

○超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説(TX金18:00)
設定はこれまでのトランスフォーマーを継いでいるだけあって、あんまり目新しい感じはない。国内より別の地域で受けそうな気が(絵的にも話としても)感じられる。
 
 
2002年12月,2003年1月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.1,2) プライムタイムに動きあるかも 2003年3月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.4)
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●プライムタイムに動きあるかも
(2003/02/26)

現在、プライムタイム(といっても19時台)のアニメ番組が全体的に視聴率の低下が顕著になっています。ビデオリサーチ社のアニメ上位10番組の視聴率の平均値も10-2月は(ここ数年15%前後だったのが)14%台に低迷してしまっています。

民放各局は曜日ごとに重なることなくアニメ番組が編成されている状況下で、どうもNHK教育が19時台に子供向け番組を編成しようという動きがあるようです。さらに、これまでアニメ番組自体に消極的だったTBSがプライムタイムにアニメ番組を編成しようという動きもあるようです。

この動きが具体化すると、曜日によってはプライムタイムのアニメの重複編成が起こることにつながります。すると、かなり大きな動きにつながることが予想されます。

それはそれとして、1クール(10から13話程度)化のシフトと多作状態(週に新作が約70番組)という状況からの脱却がなかなかできそうな気配がないというが、もっと問題があるかもしれませんが。
 

●2003年3月に終わったアニメ番組
(2003/04/12)

振り返ってみると…たくさんあったんだなぁ。
1クールもあり、1年続けたものもあり、2クールのものもあるけれど、残るものってたぶん年に数作品なんでしょう。
数に紛れて通常通りにくい作品がつくられたこともあり、見られる作品は例年通りの数あるけど薄まってしまっているような気がします。
 

○L/R
とにかく、伏線の張り方のケレン身あふれて凝っているのには、最近なかなかこういったものがないだけに、素直に楽しめました。個別の話もキャラクターの絵や設定上の見せ方もうまくできていました。15年王女・ノエル・アンジェというキーワードがうまく絡んでいるのは…みてもらった方が分かりやすいかも。

○ななか6/17
一つの作品に2つの作品のキャラクター設定をしているという凝り方もすごいが、うまく6才の心のななかと17才の本来の七華を描きわけ、かつ声でも演じ分けているという凝り方も、しっかり作品全体と調和させていていて、楽しむことができました。コミカルな部分としっかりと描くべき部分がうまく配分されていた点も評価できました。

○魔法遣いに大切なこと
実写の方が適切と思われる作品ですが、でもアニメであったがゆえにもっと透明感のある表現ができた感じがします。一つ一つの出来事も必要以上に大げさにならず、丁寧にかつ登場する人々すべてがいい人であるという架空の話を信じさせてくれるくらい、いい話として表現されていました。

○満月をさがして
最初のキャラ設定やストーリーがちょっと食い足りない部分があったものの、その後の話をうまく積み重ねていって、最後にしっかりと感動的なオチに持ち込めた点は、見ていてよかった…と素直に思いましたね。ただ、1年かけてみせるにはちょっとコマ不足という感じがしました。

○東京ミュウミュウ
コミカルな部分をもっと前面に持ち出して、それから恋愛や学園生活と絡めた危機を絡めていければ見る人を引き込めたんじゃないかと思えました。それだけ、キャラなどの設定はうまく作れていたんですが、見せ方がうまくいっていない気がしました。そのため、オチへの引き込みが弱かったのでは。

○ふぉうちゅんドックす
時間枠移動があったものの、うまく主人公の犬といろんな人や犬との交流を描けていて、小さな子どもたちの興味を引きつけることができたんじゃないでしょうか。犬があまり人のような振る舞いを映像的にしなかったことも、逆に自然に作品世界に入り込みやすかったような気がします。でも、ストーリーそのものはパターン化したよくあるものという域を出ていない気がする。

○天使な小生意気
主人公である恵をメインにした話より、その友だちである美木をメインにした話が登場する人物を魅力的に演出できた気がする。このため、当初の設定より2クール目後半あたりから設定も変わってきて、個別のキャラをうまく転がした話が作れたような気がする。

○花田少年史
原作の持つ表現・ストーリーを適切に映像化したという意味で、うまくいった印象がある作品。ガキをガキらしく、大人を大人らしく、おばけをおばけらしく表現するという当たり前のことをしっかりとできたからこそ、懐かしさとおもしろさ・そして寂しさをしっかり見る人に残したと思う。

○ヒートガイジェイ
映像的な格好良さがどうも前面に出て、出てくる危機感という部分があんまりうまく魅せていなかったような気がする。でも、スタンダードな物語の流れはできていたので、その世界観に入れれば可もなく不可もなし。

○キディ・グレイド
キャラ設定や当初のストーリーはそれほどゴチャッとした印象もなく、まあまあの話という感じだったが、その後のいろいろな新たに分かった設定とそれを絡める話がぼってりとした感じがした。キャッチィにするには不必要なキャラの絵的な表現も含めて、バランスを欠いて無理矢理話を作った感じがした。

○ヒカルの碁
ヒカルがアキラと佐為に出会った頃のテンションの高めた表現が、うまく佐為がいなくなるまでの間に別の形でつなげることができなかった感じがする。その部分を除けば、囲碁の対局やヒカルにかかわる人々の会話などを丁寧でかつ魅力的に表現できていた点はさすがという感じ。

○.hack//黄昏の腕輪伝説
やはり、必要以上に謎とされた部分にこだわったためか、軽みにおいていたキャラたちの属性がうまく活用されなかった気がする。オチも唐突で、無理に終わらせて後日談という前作(.hack//SIGN)より消化不良の感が拭えない。

○ドラゴンドライブ
ドラゴンはたくさん出ちゃいけないんじゃ…という話はともかく、これまで子どもたちとその友だちとして出てくる別の能力を持つものとが繰り広げる話と、あんまりさが見つけられなかった。そのため、どっかでみた気が…という感じがして仕方なかったです。

○プラトニックチェーン
フル3Dで今時の少女たちの断片のようなもの+αを表現しているんですが、映像表現からもたらされるのかすごく仮想な世界を表現しているように感じられた。試みは興味深いが、かなり好き嫌いが出そう。

○OVERMANキングゲイナー
当初感じられた落ち着いたトーンとは裏腹に、ストーリーもキャラクターも徐々に熱くなってきた感じ。ちょっと話が長くて、キャラも語りすぎという感じがあったが、しっかり熱く終われたからよしとしよう。

○電光超特急ヒカリアン
しっかりと子供向けの分かりやすいストーリーを展開して、キャラクターもしっかりと描けていて狙い通りの仕上がりになっていた。それゆえ、目新しいものもなかった気が…でもしっかりおもしろがれるんですね。

○デジモンフロンティア
どんどんデジモンたちと子どもたちとの差異が見えなくなってきて、いつの間にか大きな敵との対峙(たいじ)が主軸になってしまった気がする。最初の頃のデジモンとしての特徴が消えてしまったまま、何となく終わっちゃった感じかも。

○ペコラ
脚本など多くががアメリカで製作されたため、アメリカでよくありがちな子供向けアニメと表現・ストーリーになっていた。このため、ある意味安心してみられるものにはなっている。3Dアニメである以外、あまり特徴的なものもなかったのは、私の見方が浅いからかな?

○ギャラクシーエンジェル
前2シリーズの苦労して積み重ねたギャグから、軽身にのってたたき込むようなギャグに変わって、キャラが生き生きと描かれていた気がする。もうこうなると美少女キャラなんて設定すら忘れてしまうくらいで、しっかりシリアスに終わっちゃうというオチもつけちゃっていますね。

○ストラトス・フォー
キャラがかわいらしく表現されていて、しっかりキャラ萌えしていたんだけど…ストーリーや設定がどうも浮いた感じがしていまいち。もっとしっかりした話にのっけたら、キャラももっと生き生きしたのに…と思いました。

○MOUSE
もっとお色気に特化してもよさそうな…やっぱりストーリー設定自体とってつけた感じで、映像カットがバラバラという印象を拭えなかった。

○ぷちぷり*ユーシィ
順次プリンセス候補を登場させて、主人公とのいろいろなエピソードを重ねていって、しっかりと各々のキャラクターを魅せていった点は、スタンダードではあるけど評価できる。まだ続く話として終わっているが、しっかりとオチをつけている点も良かった気がする。

○スパイラル〜推理の絆〜
ストーリーを進める中で張っている伏線がいまいち奥行きが乏しいためか、キャラクターが語る部分にどうも必要以上の力がかかっていた気がする。キャラクターの映像的な見せ方はよかったと思うが、それに寄りかかった演出に見えてきたのですが…
 
 
2002年12月,2003年1月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.1,2) プライムタイムに動きあるかも 2003年3月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.4)
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●アニメ新番組ざっと見(2003.4)
(2003/04/26)

今回のざっと見は、自分としてはいまいちうまくかけなかった気がするなぁ…もう少ししっかりと見て書こうとするんですが、数が多すぎてどうも印象が薄まってしまった感じです。

○ソニックX(TX日8:30)
前提となる部分の説明があまりされずに、いきなり始まった感じなのが多少不安材料。絵的な部分以外にあまりキャラの輪郭がつかめなかったのが、子供向けとしても大丈夫なのかな?

○金色のガッシュベル!!(CX日9:00)
とにかく、突拍子もないキャラクターの登場で何か起こるんじゃないかと思わせて、しっかりオチとそのつづきを振っていけているので(パターン化している気がしますが)まずまずは良いんじゃないでしょうか。

○FIRE STORM(TX日9:00)
どこかで見たような…と思わせるような点が映像と設定の両方に感じられただけで、展開をうまく構成しないと興味が引きつけにくいというハンデを持ってしまった気がする。

○アストロボーイ・鉄腕アトム(CX日9:30)
結構制約が多いようですが、そこをうまく利用して新たな作品としてうまく話を作り込めているようです。1年に及ぶ話なので、興味を引きつけるための主旋律となるものがうまく構成できるかが現時点で見えないのが不安材料。

○デ・ジ・キャラットにょ(TX日9:30)
ぱにょぱにょデ・ジ・キャラットのように、突拍子のないキャラクターの設定は使っているけど、それでも淡泊に見えてしまっている。1クールを越える話にしようとしているがために、ストーリーのスピードを遅らせている感じがしているのがその理由かも。

○妄想科学シリーズ ワンダバスタイル(独立U局 キッズステーション)
絵的な(今時よく描かれている)かわいらしさととんでもないキャラクターの設定、妄想を越えてしまった気がする科学的設定…社会人としてこの作品を認めたくないという書き込みに妙に同意してしまった。これが狙いだとしたら、作品的には当たりでしょう。

○コロッケ!(TX月18:30)
各話で起こるイベントでみせるのか、それともそれを発端としたバトルでみせるのかがいまいち見えなかった。ただし、パターンとしての設定などはきちんとできていた気がする。

○獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇(WOWOWスクランブル月24:00)
キャラクターやその対立構造も分かりやすく、見せ場となる殺陣の部分もしっかり描けている。でも、全体としての派手さはなく、時代劇ものの興味が薄いといまいちかも。

○DEAR BOYS(TX月25:00)
使うべき手法を誤ったのか、絵の動きに速度感が無く、いまいちぎこちない気がする。ストーリーも必要な説明が不足している気がして、もともとの作品の知識がないと入り込みづらいのでは。

○LASTEXILE(TX月25:30)
あまり設定について説明がなかったが、それでも何となくの理解でストーリーに引き込めている点は評価できる。絵的な部分も比較的丁寧に描かれていて、絵そのものもある程度は入り込みやすい人が深夜アニメでは多いのでは。

○E’S OTHERWISE(TX火18:00)
設定、ストーリー構成、映像などいずれも平均点にはあると思う。バランスも悪くないと思うが、引きつける核となる部分が私としては見えづらかった。

○スクラップド・プリンセス(WOWOWノンスクランブル火18:00)
ストーリーでの個々の出来事でキャラクターの設定を説明できているし、スクラップド・プリンセス、廃棄王女にまつわる話が核になっていることが分かりやすく引き込みやすくなっている。映像的にも、パターン化されている感じだがきれいに見えている。

○キノの旅(WOWOWノンスクランブル火18:30)
たぶん小説が原作なのでしょう。淡々と主人公が旅であったことを描いていくだけなんですが、そこでアニメとして表現されている淡々とした演出・映像がしっくり来ている。

○探偵学園Q(TBS火18:55)
ある意味、原作トレースということできちんと絵も話もできていると思う。ただ、原作により掛かった作品作りとなると、アニメとしてたくさん話を作らなきゃならないならないのですが、そういった期待感が得られなかったのが不安材料。

○エアマスター(NTV火24:58)
魅せる部分が明確になっているようで、そういった部分はうまくできている気がする。そこにたどり着くまでの話というのが、いまいちこなれていない感じ。絵的にも、原作となる絵にこだわりすぎたのが気にかかる。

○宇宙のステルヴィア(TX水25:00)
宇宙に子どもたちがいって研修ということだが、学園ものとしての部分がメインとなって(今のところ)表現されているので、うまく回っている感じ。宇宙にでている部分をうまくスパイスにして話を構成し続けられるかが、たぶんこの作品の成否になるのでは。

○ガドガード(CX水26:58)
描きたいものは明確だが、そのスケール感が落ち着いた絵のトーンと仕掛けられた危機との間で多少のズレを感じた。ただ、今後への期待という部分は残っているので、判断が難しい部分がある。

○TEXHNOLYZE(CX水25:28)
映像もゴチャッとした感じだし、話もあまり語られない部分が多く込み入ったもののようです。作品の世界観が気に入るかどうかが、この作品の見る見ないを決めてしまうようで、これも判断が難しい。

○カレイドスター(TX木17:25)
主人公を魅力的に魅せるという意味では、うまく作られていると思う。でも、それがためにどうも薄っぺらい設定・構成に見えるのは、やっぱり損では。

○冒険遊記プラスターワールド(TX木18:00)
パターン化された設定と各話ごとのイベント構成ではあるが、まあそれなりにキャラも立って描かれていると思う。

○D・N・ANGEL(TX木18:30)
変身した後があんまり格好良く見えないためか、そのギャップを利用した恋愛関係でのドキドキ感の演出もいまいち宙に浮いた感じ。たぶん、原作が持つと思われる世界観を忠実に表現したがゆえに、アニメとして輪郭が無くなったのでは。

○無限戦記ポトリス(TX土7:30)
絵的にはちょっと違和感がある部分があるが、キャラ設定及びストーリーは子供向けとされるアニメの基本となる部分をきちんと作られていて、まあいい感じ。ただ、引きつける部分が感じられないのが惜しむべきでしょうか。

○マーメイドメロディぴちぴちピッチ(TX土8:00)
ご都合主義っぽい設定は許容できるとして、絵的にもキャラクター設定としても主人公たちが魅力的かというと、いまいち弱い部分が感じられる。はずすべきパターンがちょっと違っているのでは。(キャラ設定以外の方が…)

○魔探偵ロキRAGNAROK(TX土9:30)
魅せる部分がはっきりしているため、謎とされる部分の表現や学園ものとしての属性をきちんと表現している。ストーリーをうまく転がせるイベントの設定が見つけられるかが気がかり。

○人間交差点(TX土24:50)
丁寧にうまく構成されているのですが、それがゆえに原作トレースという風に見えて、別にアニメ化しなくてもTVドラマでも良いんじゃないかと思ってしまった。
 
 
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●5.1chにする必要ってあったっけ?
(2003/05/06)

WOWOWで新世紀エヴァンゲリオンの5.1chリニューアル版の放送があったので、しっかり5.1chで聞けるような環境にして見てみたんですが…もともと表現されている映像なりストーリーがTVアニメとしてつくられていたこともあって、デフォルメしすぎた音のセパレートということ自体に違和感がありましたね。

映像もクオリティーを上げたということのようですが、大幅に表現が変わるわけでもなく、TV放映したものをビデオ・LD化した段階での違いとあんまり差異を感じませんでした。

ふと、再起動=暴走というのが頭をよぎったのですが…新たに販売するためにはそれもありなのかとも思ったのですが、それができるくらいいろいろ影響を与えた作品ともいえるのでしょう。たぶん。

●2003年度JASRAC賞 国内作品の外国入金分配額ベスト
(2003/05/24)

2003年度JASRAC賞 国内作品の外国入金分配額ベスト10は、下記URLを参照していただくとして…
http://www.jasrac.or.jp/profile/prize/2003_internl.html

注目すべきは、この配分額の前年からの伸び。「外国入金演奏」が飛び抜けて高いんですね。(前年比400%)伸び率だけなら着メロより大きいです。
 
H14 H13 H12 H11
129 32 49 75
(単位 百万円)

JASRACのプレスリリースによると、

外国団体から昨年度、JASRACへ送金された使用料については、演奏権、録音権とも、アニメーションの利用による使用料が増加。演奏権では前年度比124.7%、録音権では同400.3%となりました。
---引用終わり

それだけ、過去に放映されたアニメ作品は海外で受け入れられているということになりますが…さて、多作となってきている最近のアニメ作品が同様であるかどうかというと…そういうことにはならないと私は思うのですが。

ベスト10については、
ポケットモンスター・ドラゴンボール・美少女戦士セーラームーン・ドラゴンボールZは、たぶんそれほど昨年との分配額の差は存在しないと考えてよさそうです。
すると、セーラームーンとドラゴンボールZの間の順位の新たに入ったものは、昨年ランクインした作品より、分配額が多いということがいえそうです。
 

●アニメ新番組ざっと見(2003.5)
(2003/05/27)

○成恵の世界(MBS キッズステーションなど)
 たぶん基本は恋愛ものなんでしょうけど、ベースとなる女の子が宇宙人とのハーフという設定部分をもとにストーリーを転がしていくんでしょうね。ぼんやりしがちな淡い恋愛のイベントに、それなりにスパイスとなるものがついてくれば、そこそこおもしろいかも。

○セイント・ビースト 聖獣降臨編(キッズステーション)
 キャラクターの設定をそのまま活かして、想定された通りのストーリーを動かしているように感じるのですが…まあ、それだけで引き込まれるものがある人にはあるでしょう。

○ウルトラマニアック(アニマックス)
 CSでやるより地上波でやっていた方が…と思えるような、1990年代前半によく見かけた少女アニメの王道を行く作品と言っていいでしょう。キャラクターをうまく設定した上で表現でき、1話まででおおよその世界観を理解させたのですから、後はどんな仕掛けができるかが当たるかどうかの鍵になるのでは。

…個人的には、ヒットしそうなサントラ作品が少ないような気がするんですけどね。作品も小粒になっていっているようで。(いや、アニメだけでなくTV番組全般に)

●魔法遣いに大切なこと→旭川との結びつき
(2003/06/12)

「魔法遣いに大切なこと」に思い入れをする理由に、一つの関係者との出会いというのが、よくよく考えてみるとあったことを書いてみます。

日経BP社が開催したアニメビジネスフォーラムのフォーラムの後に行われる懇親会に、わざわざアニメ業界関係者でもないのに参加して、いろんな方々と名刺交換かたがた話をしてきました。
結構そういった話の中で、仕事にも個人的にも役立てることができたと自分では思っておりますが…それはともかく、遠くから来て、この懇親会での交流を糸口にしてみたいということで参加されている方とも、いろいろと意見交流をしたのでした。

旭川リサーチセンターで、CGなど映像ソフトの制作・撮影に手をかけているということで、どうにか糸口をつかめないかなぁ…ということをお話ししていた方がおりました。Viewworksという社名もその当時は私も存じ上げておりませんでしたし、いろいろとにかく話をしてみればいいんじゃないですかねぇ…などと話をしていたことを、今でも克明に覚えていたんです。

その後、ビューワークスという社名を見ることになったのは、2003年1月。「魔法遣いに大切なこと」の制作会社としてJCスタッフとともに表記されることとなったのです。
CG制作としていくつかのアニメ番組を含めて参加するようになり、ようやくアニメ制作を行うまでにこぎ着けた、その番組などを見ているだけに感慨深いものがありました。

かつて名刺をもらった方、新崎さんの名前は、魔法遣いに大切なことのアニメーションプロデューサーという見える形で存在しておりました。

魔法遣いに大切なことで特徴と私が感じた、透明感のある映像。たぶんそれは、北の地がはぐくんできたものでもあると思うと、やはり嬉しくなってくるのでした。

ビューワークスのURL
http://www.viewworks.co.jp/

●日経Charactors!創刊
(2003/06/19)

日経エンタテインメント!7月臨時増刊として「日経Charactors!」が2003/6/10に創刊されました。

アニメ・特撮・ゲーム・フィギュア オトナのための総合情報誌
と銘打っていますが、キャラクタービジネス全般に関する雑誌として読まれた方が適切かと思います。
当方で扱っている情報を読み下すための副読本としても、かなり適切と思うんですが…

「誰も知らなかったガンダム」「深夜アニメの通になる」「仮面ライダー555は連ドラだ!」という特集記事に、
どっかの同時期にでた雑誌とかぶっている「スチームボーイ」「イノセンス」「ハウルの動く城」についての緊急レポート。
「マクロスゼロ-CG技術徹底解剖」「あずまんが大王 ヒットの研究」
「村上隆+ルイ・ヴィトン+東映アニメのコラボのワケ」「ハルク の舞台裏」といった、この雑誌ならではといえそうな記事もあります。

比較的多くの書店で扱っておりますが、たぶん紛れ込んじゃっているような…
どんな表紙かは、下記URLへ
http://chara.nikkeibp.co.jp/
 
 
2002年12月,2003年1月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.1,2) プライムタイムに動きあるかも 2003年3月に終わったアニメ番組 アニメ新番組ざっと見(2003.4)
5.1chにする必要ってあったっけ? 2003年度JASRAC賞 国内作品の外国入金分配額ベスト アニメ新番組ざっと見(2003.5) 魔法遣いに大切なこと→旭川との結びつき 日経Charactors!創刊
「声」を聞き分けること 2003年6,7月に終わったアニメ番組 やるんすか 魁!!クロマティ高校 2003年9月に終わったアニメ番組 ヴューワークス、アニメ制作の元請け業務を強化
アニメ番組ざっと見(2003.10)        
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●「声」を聞き分けること
(2003/07/27)

アニメ作品では「音」というのが他の映像作品以上に注目されるジャンルです。でも、効果音などは他の映像作品とさほど変わりませんし、サウンドトラック・挿入歌は、確かにそのかかわっている人及び量は大きいですが、それほど注目されていない感じです。それは、カスタムメイドであらかじめ作ったものを組み入れる必要があり、作品各話とともに語られにくいのかもしれません。

「演じる」という部分が存在する「声」は、気づかないうちに演じ手である声優や台詞もコミで印象を述べられることが多いようです。声優の区分けができないという人でも「作品のイメージと違う」といった形で感覚的に述べられているんです。

「声」は注目されていることはいるのですが、あらかじめ作品の発表で知っていたり、番組を見た後のエンディングで確認して「ああ、この人が演じている」ということを知ることが多いようです。でも、私の場合はそんなことを忘れて(見ている数が相当の量ですから)「引っかかる」とか「気にかかる」声が聞こえることで、演じている人を聞き分けることが多いです。そのため、あんまり類型的な声を演じてかつ差異が感じられない最近の声優さんは覚えられないですねぇ…

多作になってきて、いろんな人が類似のキャラとくくれるものを複数の人が演じているはずなんですが、その聞き分けがどうもしづらいんですね。そのことが、作品の均質化につながっていくように感じられます。キャラクターの絵以上に属人性のある声が、聞き分けられるくらいの広がりを持ち得ないと、特に国内しか市場が(事実上)無い日本語を操る「声」だけがバブル後に取り残されることにつながらなきゃいいんですが。
 
 

●2003年6,7月に終わったアニメ番組
(2003/07/29)

忘れないうちに書いておきましょう。

○WOLF’S RAIN
 丁寧で魅力的な設定の作品でありましたが、総集編のような話が数話連続したりして、間延びしたという印象は拭えませんでした。世界感に最初からはまれるかどうかで評価が分かれるというのが「狙い」としても、主人公たちを取り巻く設定が込み入っているのと対照的すぎる主人公たちのシンプルな有り様は、2クールものとしてはバランスを欠いていると思いました。

○妄想科学シリーズ ワンダバスタイル
 ここまで適当な科学的な設定とご都合主義なストーリー運びで乗り切ったなぁ…という感想です。では、みっくすジュースの面々がかわいく描き切れたかというと、ちょっと疑問。キク8号の方が目立っちゃった気がするし。

○獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇
 スタンダードな時代劇及び妖怪登場ものの展開でして、きちんとツボを押さえた危機の設定ができていました。ただし、魅力的な飛び抜けたキャラが登場してこなかっただけに、国内市場ではあんまり評価されないでしょうね。

○キノの旅
 隠喩として社会の矛盾した出来事を表した作品ではありますが、映像としては淡々と描かれていたということもあって、落ち着いてしっかり主題を読み取りながら見つづけることができたんではないでしょうか。感情移入しやすい話やキャラが登場しないと思ったら、やはり「子供」が絡む話では残るものがありましたね。

○人間交差点
 作品として落ち着いていて丁寧に作られているんですが…派手さが無くて、継続視聴するという引き込み力が弱かったような気がします。TVドラマのようなキャスティングで引きつける手法も、声優という形では難しいというの気がしただけに、やはりTVドラマ化の方が適切であったのでは…と思えてなりません。

○成恵の世界
 設定の突飛な部分をうまく素材として活用し、ありきたりとはいえ二人とそれに絡む人々をうまく描いた恋愛ストーリーになっていたのではないでしょうか。登場人物を引き立てた話を構築でき、安心してみていられるという意味では評価だが、記憶に残る話かというとそうでもなかった気がする。

●やるんすか 魁!!クロマティ高校
(2003/09/17)

9/10発売ということで、結局(10日ほど出張して)戻ってきた後の駅にある書店で買った日経Charactors! 第2号。毎度「濃い」キャラクタービジネスの話が載っていますが、こんな切り口で話をするかねぇ…という内容満載でした。

詳細はぼちぼち紹介させていただくとして、意外だったのは「魁!!クロマティ高校」のアニメ化。アニメ誌だとたぶん片隅記事なんですが、こちらでは見開き2ページ。プロダクションI.G製作、キングレコードのプロデュース、バンダイビジュアルのビデオ販売、主題歌を吉田拓郎が歌うらしく、それも新曲をわざわざ製作してですか…意外のてんこ盛りの企画ですね。

そもそも、アニメ化無理な作品だと思っていたんですが…やるんすか。10/2 25時からTX系で放送らしいので、気になる人はチェックしておくように。

そうそう。フレディは声優を起用しないことになったとのこと。さらに、メカ沢に関しては声優を3人用意するとのこと。初期化されるたびに人格が変わるので、声質も変える予定らしい。
 
 
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●2003年9月に終わったアニメ番組
(2003/10/7)

○FIRE STORM(TX日9:00)
結局一通りのストーリーは進んだけど、引っかかるような部分がなく流れていった気がする。映像表現なども平均点だったし。

○DEAR BOYS(TX月25:00)
絵がなんとなく違和感あったし、だからといって引きつけるキャラが設定も含めて見あたらないまま、すんなりと話を進めていった感じであった。

○LASTEXILE(TX月25:30)
結局、小難しい部分が最後にでてしまって青の6号と同じように見えたんですが…それでも、きちんと見せ場はあったし、映像の質の強弱もしっかりしていて見られる「手の込んだ」作品になっていました。

○E’S OTHERWISE(TX火18:00)
キャラクター設定がうまくいきて、何とかストーリーが転がってきたけど、最後の方への起伏が感じられなかった。結果として平均点でおさまった感じ。

○スクラップド・プリンセス(WOWOWノンスクランブル火18:00)
ストーリーの中盤での構成がうまくいっていない部分があったものの、ストーリーを構成する素材や個々の出来事はシリアスとコミカルがバランスよくなっていた感じ。最後までしっかり魅せてもらえた作品といえる。

○エアマスター(NTV火24:58)
絵的にもストーリーも原作にこだわりすぎたため、あんまりアニメとしての新たな見せ方が感じられなかったのがやはり不満。でも、作り方はそれなりに丁寧。

○宇宙のステルヴィア(TX水25:00)
もうちょっと主人公以外の大人のキャラをストーリーに絡めるのを少なくした方が、おもしろく転がってきたかもしれないなぁ…危機感の設定をほどほどにして、子どもたちが一生懸命考えている部分を増やしても良かったかも。でも、しっかり大団円が描けたからよしとしましょう。

○ガドガード(CX水26:58)
全話の放送を(地上波では)できなかったのも不満だが、設定に主人公たちとともにとらわれてしまって、描きたいものがぼけてしまったのが気にかかる。

○TEXHNOLYZE(CX水25:28)
映像や音楽などの表現のクオリティはいいが、その分ストーリーがぼやけてしまって感覚的について行けないとはまれない点がある。その意味でいまいちという感想。

○冒険遊記プラスターワールド(TX木18:00)
パターン化された設定と各話ごとのイベント構成ではあるが、まあそれなりにキャラも立って描かれていると思う。

○D・N・ANGEL(TX木18:30)
原作がもつ属性は適切に表現しているように見えるが、アニメとしてはOVAに近いにおいを感じてしまった。出来はいいけど、入り込みにくさが最後まで残ったのが残念。

○魔探偵ロキRAGNAROK(TX土9:30)
原作の属性は残しつつ、アニメとしてのキャラクターへの感情移入しやすいようなストーリーや設定を作れたようである。もう一つ引きつけるキャラクターが設定できれば良かった気がしますが、最後まで何とかテンションを保てた気がします。

○なるたる(キッズステーションなど)
原作のコミックス以上に外から見た印象が強く、ただでさえ行間が多い話がさらに(映像の描き込みは増えているのに)希薄に感じられた。

○ダイバージェンス・イヴ(AT-X,BS朝日)
映像的にはいろいろゴチャゴチャ描いているが、それだけでその他がスカスカに感じられた。設定が物語全体を見ていてしっくり来ない点も難あり。

○ぽぽたん(BS-i木24:30)
絵的な部分ではじくものがあるけど、姉妹が背負っているものにいろいろ考えて、そして答えを出していく部分はうまく描けていた。でも、最後の方にならないとそれを感じられない点は、なんかもったいない。

○真・女神転生 デビルチルドレン ライト&ダーク(TX土9:00)
主軸となるキャラや設定が見えにくく、確かに丁寧に作られているものの引きつける部分が感じにくかった気がする。

○高橋留美子劇場(TX土24:55)
1話完結で、原作を丁寧に描けているが、それ以上でもそれ以下でもないという感じ。でも、いろんな声優さんの演技も見られてそれだけでも楽しめたかな。

●ヴューワークス、アニメ制作の元請け業務を強化
(2003/10/16)

Nikkei Net 地方経済 2003.10.16

 アニメーション企画制作のヴューワークス(旭川市、新崎力也社長)はアニメ制作の元請け業務を拡大するため、年内をメドに東京事務所を開設する。シナリオ作成から編集まで制作全体を統括する社員を常駐させ、業務を効率的に進められる体制を整える。
---引用終わり

東京地区でアニメ関連会社が多いということもあって、なかなか記事になりませんが、他の地方でこのような明確な動きを見せている例があると、このように取り上げられやすいようです。

個人的な気がかりは、現状TVアニメで週70タイトル以上を量産し続けている状況が減少しても、受託し続けられるだけの成果を出していけるかということでしょうか。OVA企画も減少傾向でありますし。でも、距離による伝達などの遅れといった委託する側の不安は解消できる分、それなりに効果があると思いますが。
 
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●アニメ番組ざっと見(2003.10)
(2003/10/20)

それでは、毎度恒例のものを

○GUNSLINGER GIRL(CX木27:28)
(絵的部分など)原作通りに作れているかどうかはともかく、丁寧にストーリーを進めている部分は好感される。ただし、つかみとなるキャラやストーリーが提示されているとは言い難く、不安要素として残る。

○鋼の錬金術師(MBS-TBS土18:00)
パターンとなっているものの、きちんと設定やキャラの特徴をストーリー構成で織り込んでいて、見やすい話になっている。

○プラネテス(NHK BS2土8:05)
絵が日本のアニメを見慣れていると多少違和感があるが、職場ものの設定であってもある種の熱血少年ものっぽいディティールがバランスよく入っていて、そこそこ楽しめる気がする。

○魁!! クロマティ高校(TX木25:00)
もともと動きのないギャグマンガをどう動かすかと期待したんですが…期待以上の妙な作りになっています。それにしても、男気あふれる作品にピョコラ=アナローグ?世(デ・ジ・キャラットにょをついでに見ておくこと)を出すのは禁じ手でしょ。

○R.O.D -THE TV-(CX水26:58)
OVAの評価も高かったこの作品。(先日CSで見まして納得しました)TVアニメ化でもある程度質を保って見せ場をうまく作っているようです。CSでプレミア先行放送しているようですが、その視聴層からもあんまり文句が聞こえてこないだけに期待できるかも。

8月下旬開始だがこれも取り上げておく。

○フルメタル・パニック?ふもっふ(CX月26:28)
製作会社(ゴンゾ→京都アニメーション)や監督などが替わって、こんなにしっかり変わっちゃうもんなんですかねぇ。元設定はそのままに、しっかり笑える学園「ギャグ」アニメになっていますし、最強の武器が宗介の銃ではなくかなめの「ハリセン」だったりするんだもんなぁ。

○そーなんだ!(TX日7:00)
なんかちゃちい設定で、SFっぽい話をやっているため、他のロボットものなどとの違いが明確になっていない感じ。

○GUNGRAVE(TX月25:00)
都市を舞台にした銃を使った作品のパターンにしっかりはまった感じ。それゆえ、キャラ設定以外独自色が感じられないのは、何かそんな気がする。

○神魂合体ゴーダンナー!!(AT-X,BS朝日,独立U局)
突拍子ない設定を狙った(のでしょう)わりに、いまいちパターン化されたかわいい女性キャラにしか目がいかないストーリーってやっぱ問題でしょ。

○PAPUWA(TX火18:00)
絵的にはいろんなものを表現しているけど、ストーリーは前作以上にシリアスさが目立っていて、いまいちおもしろがりにくいなぁ…バランスの偏りが不安材料。

○F-ZERO ファルコン伝説(TX火18:30)
設定に何らかのあか抜けない部分を感じるんですが、まあこの時間帯の狙いにはしっかりあっているのかな。
○キャプテン・ハーロック(NTV火24:53)
作りに不満はないですが、だからといって新たなものも見られないようで、可もなく不可もなし。

○Avenger(TX水25:00)
.hackでの異世界での話っぽい表現が同じように表現されていて、同じような危機感の組み立て方になっているような気がする。その部分が、結果としてはじく部分を作っているような。

○ロックマンエグゼ・AXess(TX土8:30)
まあ、前作の継続のような話ですし、それなりにロックマンが動いているから、そこそこ楽しめるんじゃないでしょうか。

○ポポロクロイス(TX日9:00)
前作より異界と現在の世界とのつながりを明確にした設定になっているようですが、その縛りがファンタジーとしての枠を狭くしているような…別の似たようなアプローチのアニメとの差異が見えにくくなってきている気がする。

○君が望む永遠(キッズステーション・独立U局)
一方に都合のいい設定を30分ものアニメに分割して表現する必要があるのかなぁ…といった感じ。もう少し思い通りにならないイベントを表現に加えないと、他の層への訴求は難しいでしょう。

○まぶらほ(WOWOW火18:00)
パターン化された(あまりにあふれてしまっている)キャラということもあり、次のストーリーの期待を感じる話もなかったので、いまいちという感じかも。

○PEACE MAKER 鐵(テレ朝火26:12)
新撰組の外伝のような話の設定らしいが、そのことにあまり目新しさは感じなかった。(似たような意訳っぽい時代劇の設定のアニメがあったことによる)そうすると、キャラクターへの興味の有無が視聴継続の鍵になりそう。まあ、見られるキャラクターはあるので、それなりに(深夜枠なら)もつでしょう。

○最遊記 REROAD(TX木18:30)
前作(映画も含む)の継続視聴がメインで、その枠から外れないことが求められているような気がする。キャラを活かしてストーリーも含めてそつなくできているが、新たな魅力の開拓という意味では力不足かな。

○無人惑星サヴァイヴ(NHK教育木19:30)
パターン化した学園ものっぽい話でスタートしたが、リヴァイアスやステルヴィアのように新たな場所で起こっていく危機がうまく機能するかなぁ…まだそこまで話が至っていないので、判断が難しい。

○真月譚 月姫(BS-i木24:30)
謎っぽい設定のキャラクターがそろっていることは分かったが、そのため主人公がキャラとして立っていない気がする。作品のイメージの表現を重視した結果なのか…いずれにしても感情移入しにくい話のような気がする。

○高橋留美子劇場 人魚の森(TX土24:55)
素材の良い原作マンガをなぞるという意味ではうまくいっている。それ以上をあえて望まなくてもいいくらい、完成度は高いと思う。
 
 
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