<最初にタイトルから>
「サントラのおまけ」という安直な題名ですが、2つの内容が
ごちゃ混ぜになっています。
一つは、「作曲家別アニメサントラ紹介」の本当に「おまけ」。
アニメサントラの最近のTV番組での使用状況などが中心です。
もう一つは、邦画のサントラ、TVドラマのサントラ、ニューエイジミュージックやインストゥルメント・イージーリスニングなどと呼ばれるジャンルの音楽のうち
個人で所有しているCDを紹介しています。
やはり基本的にTV番組での使用度が高いものもありますが、どちらかというと個人的に気に入っているCDを中心に紹介しています。
ただ、紹介のスタンスが「作曲家別アニメサントラ紹介」と変わらないし、
「アニメサントラのおまけ」のような内容があるので、「サントラのおまけ」というタイトルにしました。
2006年以前は、下記01に載せました。
サントラのおまけ-01
○第32回 紹介しそうもないサントラ
その2
(初出:2007/05/06)
ここ1年ほど買ったサントラで、楽曲として聴ける感じのものを取り上げてみます。こういったものは、アニメサントラ好きには比較的評価が高いんですが、個人的にはいまいち…だったりするんです。
○TVアニメ「ゼロの使い魔」サウンドトラック(Happinet KDCA-0076)
過去の光宗信吉さんの作品のバリエーションの範囲内におさまっていて、これしか聴いていないと出来がいいと思う。しかし、作品としてのオリジナルな部分が感じられず、あえて他の光宗さんの作品と置き換えたいと思わせる楽曲はほとんど無かったりします。
○風人物語 オリジナルサウンドトラック イメージアルバム (UPSTREAM JZCA-1001)
川井憲次さんのゆったりとした透明感のある楽曲を、まとめたようなアルバムに仕上がっています。ただ、これまた過去の作品との差異が感じられず、メインテーマとなる旋律も明確にないことで、本当に透明感のある印象しか残らなかった。逆に、それがCDとしてまとめて聴くと心地いいです。
○シムーン オリジナルサウンドトラック 1、2(ビクターエンタテインメント
VICL-61964,62043)
もともとクラシック系のサントラ楽曲などに定評のある佐橋俊彦さんだけあって、聴き応えのある楽曲に仕上がっています。タンゴも取り入れ、楽曲としての質の高さと、作品との親和性は高いものとなっており、作品を見た人にとって印象強いものに仕上がっています。
○TVアニメ「ギャラクシーエンジェる〜ん」 オリジナルサウンドトラック (Lantis
LACA-5602)
過去のギャラクシーエンジェルのサントラと、ほとんど差が感じられないくらい、すでに作られたものと同じように聞こえるんです。また、類型的なサントラ楽曲を一通りうまく作ったということで聴きやすいが、それほど目新しい感じではなかったです。
○第33回 毎年のサウンドトラック選を振り返ってみると
(初出:2007/06/12)
2006年
ARIA The ANIMATION,ARIA The NATURAL,びんちょうタン,地獄少女,桜蘭高校ホスト部
2005年
ツバサ・クロニクル,焼きたて!!ジャぱん,ふたりはプリキュア,かみちゅ!
2004年
フルメタル・パニック?ふもっふ,R.O.D -THE TV-,鉄人28号,花右京メイド隊
La Verite
2003年
魔法遣いに大切なこと,ななか6/17,朝霧の巫女
2002年
まほろまてぃっく,藍より青し,ギャラクシーエンジェル,ぴたテン,あずまんが大王,ちっちゃな雪使いシュガー,円盤皇女ワるきゅーレ
2001年
だぁ!だぁ!だぁ!,機動天使エンジェリックレイヤー,NOIR,犬夜叉
3年近く経つと、ジングルみたいに使われるもの以外はなかなか聞こえてこなくなるアニメサントラなのですが、こうやって挙げているのを見ると結構今でも時折聞こえてくるものが多いなぁ…と、改めて感心したりするのでした。
2002年10月から2007年6月までに始まったTVアニメなどは600作品を超えているわけですが、作品自体が記憶に残るのはそれほどないわけです。それとは別に、音楽として活用されるものがここに挙げたので30程度。作って一定期間以上聞かれるというのは、なかなか難しいものです。それと、これらの作品群に作曲家や作品のジャンルなどの共通点を探そうとすると、案外なかったりするものです。それより、作品やそこで描かれている場面と、音楽とがバランスよくあり、かつそれ以外の特徴を持っていることが必要なんでしょう。CDとしてインストのアルバムのように聴かせるとか、楽曲自体に聴き応えがあったりするだけでは、案外他の映像をあわせるという部分では厳しいというのも実体だったりします。
○第34回 よくサウンドトラックを買っているなぁ
(初出:2007/09/03)
久しぶりに、CDの整理をしてみましたが、たくさん買ったなぁ…としみじみと感じるくらい出てきました。
アニメサントラだけなら、これだけの作品数あったりします。
http://sh-kato.cyber-hp.jp/soundtrack/cda-05a.html
これだけのCDを均等に聞いているわけではなく、好みだったりして聞くのもあれば、1度聞いて後は…というものもあります。
作曲家別にグルーピングして並べ替えたのですが、そうしてみると聞いてみようと思うものもあったりします。ただ、その作品や発表した時代の雰囲気を感じたりして、やはり過去に思っていたのとそれほどズレなかったりすることがほとんどだったりします。
さらに、重複して購入しているのもいくつか出てきてまして…というのは、過去にはありましたが、最近はそういったこともなくなりました。それより、こんなサントラも買っていたのか…というのがいくつか出てきていまして、それも含めて修正をしたのでした。
○第35回 インスト曲を大別すると
(初出:2007/12/31)
インスト曲として発表されるものは、下記のように2つに大別できると考えられます。
交響曲や協奏曲など弦楽器・吹奏楽器などを基調とした現代音楽、いわゆるクラシックと呼ばれる音楽、吹奏楽器を中心とした吹奏楽があります。現代音楽以外は演奏やアレンジ(編曲)が異なる形で新たな楽曲発表があるという感じになります。これらは大きな会場での演奏を想定したものが多くを占めます。
室内楽や飲食店などの小さめの舞台で、少ない楽器で演奏するのを前提としているものでは、前に掲げた協奏曲など弦楽器で編成するものにさらにピアノが主となって旋律を重ねるものがでてきます。ジャズやインストゥルメント曲として少人数編成で行われるものは、この辺にまとめられるはずです。
ギターなどを使ったものの、この領域にまとめられていき、さらにシンセサイザー(キーボード)を使って音源(楽器)を飛躍的に増やしたものも、この範囲にまとまります。
さらに、ピアノ・ギターなどなど一つの楽器で演奏するやオルゴールによるインスト曲も、この範囲に収まるようです。
…で、楽曲の編成といったものは、その表現したい音楽によって選択されるものであるのです。しかし、実際に購入までして聴かれる曲というのは、結構音楽を聴く人の趣向に影響されるもののようです。このため、歌詞のある楽曲を好んで聴く人の多くは、インスト曲はあんまり聴かれない傾向が強かったりしますし、スケール感があるクラシック系の楽曲を好む人は、それ以外の楽曲にあまり興味が向かないことにもなります。
でも、日本のTV番組やCMではそういったことと無関係に、いろんなインスト曲が映像と組み合わせて使われているわけでして、ふとそういったインスト曲を好ましく思っていることもあるわけです。しかし、どんな曲名であるかを知ることがないし、場合によってはすでに発売を終えているものもあったりします。でも、そういった楽曲に興味を持ってくれる人が増えてくればいいなぁ、と思っていたりします。
それはそうと、歌詞付きの楽曲も含めて、今年もCDなどの音楽の売上の総体は減少傾向が継続しています。聞き手が新たな楽曲を望まず、これまでの楽曲に満足し、その送り出す側もその動きに合わせてしまった、その結果だったように見えて仕方ありません。
○第36回 紹介しそうもないサントラ
その3
(初出:2008/05/06)
2007年は、そこそこサントラは購入したけれど、紹介するまでに至らなかったものも多かった気がします。
とりあえず、買ったものを挙げると
結界師(岩崎琢)、レ・ミゼラブル 少女コゼット(松尾早人)、まなびストレート!(三澤康広)、英國戀物語エマ第二幕(梁邦彦)、地球へ…(高梨康治)、おおきく振りかぶって(浜口史郎)、精霊の守り人(川井憲次)、天元突破グレンラガン(岩崎琢)、バンブーブレード(仙波清彦)、もやしもん(佐藤直紀)、機動戦士ガンダムOO(川井憲次)
楽曲としては確かに聴かせるものが多かったり、音楽としては特徴的なものが多く、バリエーション豊かともいえいるはずなのですが…楽曲の良さが際立ってしまっていることと、映像として合わせる作品に最適化しすぎているという、サントラとしてはよいことなのだが、他の映像にも合わせやすいという汎用性に欠いてしまっているからなのかもしれないです。(本当に、インストCDとしては良作のが多かったですねぇ)
○第37回 サントラの種別ごとの数を比較すると
(初出:2009/09/02)
サントラとして作られる数を考えると、映画音楽とTVドラマ音楽が結構多いように思えるし、たぶん作品として作られる認知度も、こちらが多いはず。だいたい、CDショップの売り場に置いてあるサントラでも映画音楽とTVドラマ音楽が隣り合った場所でその領域も似たような感じではある。でも、よく見ると過去のものも結構多かったり、直近流れた作品もよほどのヒット作でない限り静かに置かれている感じだったりする。
普通のCDショップでは、アニメサントラというとファミリー向けか作品自体がそれなりにヒットしたものでないと、そもそも置いていない場合が多かったりする。でも、サントラとして作られる数からいうと、アニメ音楽はDVD初回特典としてつく事例を引いても、圧倒的に多いのである。アニメ専門店のCDコーナーを見ると、過去作品やキャラソンCD・アニソンシングルも入って、その種類の多さに驚くはずである。
それと比べると、ドラマ・アニメ以外のTV番組で作られるサントラは、NHKスペシャルのシリーズを除くとほとんどないといっていいくらいである。たまに、TV番組のテーマ曲が作曲家の作品集やシングルなどの形で出るくらいである。(TVドラマサントラと一緒になっていて、気づかれないと思う)
実は、珍しくTV番組のサントラで紹介したいものがあるのだが、過去のアニメサントラでの成果として出ているので、アニメサントラのカテゴリで紹介しようかと思っている。まあなんとなくなのだが、作曲家別の紹介としてつなげた方が説明しやすいということと、数が多いところに入れてみてもらいたいなぁ、と思ったからだったりする。
○第38回 WORKINGはようやくサントラCDが出たが魔法少女まどか☆マギカは…
(初出:2011/02/17)
セルDVDなどへの初回特典としてサントラが収録される事例がANIPLEXでは結構多い。その中でWORKING!!はその後好評だったということでサントラCDが別途発売された。
WORKING!!はMONICAという音楽集団によって作られたが、このグループのサントラはANIPLEX作品が多いため、なかなかサントラCD単独発売がなかったので、個人的には結構嬉しい話だったのである。
そんな矢先、「魔法少女まどか☆マギカ」のサントラがDVD購入特典になったとのこと。アニメサントラで定評のある梶浦由記作品が、単独CDとして出ないのは異例。劇場用アニメ「空の境界」のように、当初は初回特典としてサントラCDがつき、後ほどまとめてサントラが発売されることを期待するが…その動向は注目するところではある。
○第39回 2011年10月アニメで坂本真綾さんのシングル2題
(初出:2011/10/18)
坂本真綾さんは、コンスタントにアニメの主題歌を歌っているなぁ…という感じ。2011月10月アニメは2つ。
LASTEXSILE〜銀翼のファム〜のopの「Buddy」とたまゆら〜hitotose〜のopの「おかえりなさい」
Buddy
作詩:坂本真綾、作曲:School Food Punishment、江口亮
そこに何があるとしても
未開の領域へ きみと
短い夢を見てた いま
あれはきみの背中
過去? 未来?
振り切っているメーターの針を無視して
追い風と感情の向くほうへ
はばたくたび 気づかされる
二度と会えない空があること
それでも飛び立つなら
きみの翼になる 私が
(JASRAC管理楽曲と確認できましたので、掲載しました。当初は×だったんだよなぁ…)
おかえりなさい
作詩:坂本真綾、作曲:松任谷由実
夏の残り雨に 駅へ向かう君のうしろ姿を
半袖の制服 慌てて追いかけた まつげに水がはじけて
世界中の優しいもの 美しい色を知ってた
でも世界は知らなかった あの頃
おかえりなさい 思い出に
泣きたいとき 会いたいとき ここにいるよ
おかえりなさい 私たちが
夢見たもの 愛したもの 今も君を守ってるよ
Buddyは、とにかくリズミカルに作品でこれからでてくると思われる光景を想起させるように作っていますし、
おかえりなさいは、作品世界を包み込むようにつくられている感じがします。
今のところ17シリーズまで
こんなものも作っております
2010 TV アニメ サントラ選
2009 TV アニメ サントラ選
2008 TV アニメ サントラ選
2007 TV アニメ サントラ選
2006 TV アニメ サントラ選
2005 TV アニメ サントラ選
2004 TV アニメ サントラ選
2003 TV アニメ サントラ選
2002 TV アニメ サントラ選
2001 TV アニメ サントラ選
2000 TV アニメ サントラ選
1999 TV アニメ サントラ選