今年も、気づく範囲内でサントラのTV番組BGM利用
「ヘビーローテーション」を自分なりにまとめてみようと思います。
サントラ発売時期が、2007年11月から2008年10月まで
いう限定をしておきます。
<TVドラマ・TV番組・映画>
今年度は、TVドラマ・TV番組・映画は該当なしです。
<TVドラマ・TV番組・日本映画の2008年の印象>
TVドラマについては、作品自体のヒットがほとんど無かった状況で、作品にあった楽曲としての良さが際立つ
いわゆる作品内容に合わせた劇判に徹した楽曲にとどまったといえるでしょう。
映画については、映画自身のヒットとは対照的に、音楽との協調により場面を見せていくものはほとんど無く、
メインテーマすら聞かれにくい状況になったといえるのではないでしょうか。
<アニメサントラ>
アニメサントラに関しては、7つ取り上げさせていただきます。
○図書館戦争 original SOUNDTRACK
SONY MUSIC SRCL6813 2008.6.25発売
菅野祐悟
まず、戦闘といった場面にきちんと聴かせる楽曲を提供していて、ニュースなどでの緊迫した場面に使いやすく、
さらにすっきりとイメージできるラブコメ向きともいえる楽曲もいい感じに作れており、合わせて頻度多く使われた感じです。
○サウンドスケッチブック
JVCエンタテインメント VTCL-60005 2007.11.21発売
村松健
日常的な場面表現を、ピアノを中心に、必要に応じてストリングなどを組み合わせて作られており、
ほんわかとした雰囲気である作品世界をきちんと音楽として構成し、汎用性の強いものとなったようです。
○紅 オリジナルサウンドトラック
Lantis LACA-9117〜8 2008.6.25発売
村松健
サントラというよりインストゥルメントアルバムとして楽曲をつくっているのあるが、登場人物の心情に寄り添って
明確なイメージをつくり出した楽曲として、いろんな場面でも楽曲のイメージを引き出せるものに仕上がったといえます。
○さよなら絶望先生 オリジナルサウンドトラック「絶望劇判撰集」
キングレコード KICA 888 2007.10.24発売
俗・さよなら絶望先生 オリジナルサウンドトラック「俗・絶望劇判撰集」
キングレコード KICA 899 2008.3.26発売
長谷川智樹
楽曲が表現しているかつての昭和っぽいイメージでありながら、作品自体は現代の事象を表現していることもあり、
ニュースをはじめとするいろんな場面で使うことが可能であることを示しているため、使いやすいものになったといえます。
○「ひだまりスケッチ×365」オリジナルサウンドトラック
Lantis LACA-5817 2008年10.8発売
菊谷知樹
前作も日常的な場面表現を主体として使い勝手の良いものとなっていたが、
さらにいろんなテイストの楽曲を作り上げてきており、興味深いものとなったといえます。
○true tears オリジナルサウンドトラック
Lantis LACA-5772 2008.2.27発売
菊地創
ポップでありながらスタンダードに旋律を構成し、ゆるやかな起伏でストリングスを響かせるという
ベーシックな作りのものと、作品が描かれた地域の雰囲気をきっちりと取り込み、分かりやすく
イメージしやすい楽曲を多数提供できたといえます。
○テレパシー少女蘭 オリジナルサウンドトラック
COLUMBIA COCX-35133 2008.9.24発売
池頼広
直近としては珍しく、ベーシックなアニメサントラのバリエーションでつくられたといえるのですが、
キャッチなど短い曲をあえて作らず、ある程度長めの楽曲でしつらえたという意味で興味深いものといえます。
図書館戦争、スケッチブック、紅 は飛び抜けて使われていた感じですが、
残りは同じような利用水準だったかもしれません。
次点として二十面相の娘(三宅一徳) BACCANO!(吉森信)を挙げさせていただきます。
いろんな場面という汎用性という部分からは、多少偏りあって聞こえたことから次点としましたが、
利用度としては、ほぼ今回取り上げたものとは同水準だったかもしれません。
サントラの売上や注目度からはマクロスF(フロンティア)なのでしょうが、やはり歌付きの楽曲が力を持っていて、
インストゥルメント曲としては、その注目度ほどの利用もされていないということもあって次点にも挙げていません。
<アニメサントラ 2008年の印象>
発表作品の減少にもかかわらず、取り上げた作品は結果として多くなりました。
ただし、音楽単独として聴かせるサントラ楽曲はそれほど多くなく、
それも過去に評価された作曲者によるのが現状だったりします。
また、TV番組での音楽利用もかつてに比べて減ってきており、
(制作予算低下の影響か)ステレオタイプに使われるものばかりに
なっているのも気にかかります。
DVD特典としてサントラ発表する例は、2008年はその数を多くしたようで、
サントラ単独では売れないけど発表するために行うということで、
済ませざるを得ない状況の打破には、コンスタントに購入して、
評価していくことしかないと思うのですが。
また、マクロスFのヒットのように歌付きの楽曲を主体とするCD販売が
主体となっていく動きが、サントラ単独では売れない状況を加速しなければいいのですが。
sh-kato
通常版は、今のところ17シリーズまで
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