2004年TV番組BGM高使用頻度
TV番組・アニメ サウンドトラック選

 今年も、気づく範囲内でサントラのTV番組BGM利用
「ヘビーローテーション」を自分なりにまとめてみようと思います。
 サントラ発売時期が、2003年11月から2004年10月まで
いう限定をしておきます。

<TVドラマ・TV番組>
TVドラマ・TV番組については、今期は1点あげます。

○白い巨塔 オリジナル・サウンドトラック
ユニバーサル UCCS-1046 2004.1.14発売
加古隆

作品そのものが魅力的であったということが前提にあるでしょう。さらに、これまで作られてきた作品に比較的近い作品のテーマとしっくり来る楽曲であったことが、サントラ単独での魅力との相乗効果が図られたというところでしょう。

<TVドラマ・TV番組・日本映画の2004年の印象>
TVドラマは、既存や過去に作ったことのある作曲家のものが多くを占めていて、適切で作品にあった作品が多かったようです。しかし、場面と合わせすぎてあまりメロディーが印象として残りにくいものが多かったようです。
TV番組でのサントラは、番組制作費の締め付けからかあまり発売されていませんし、番組が小粒になったことも影響してグッと来るものは出てこなかったようです。
一転して日本映画は、サントラをうまく活用してイメージを作るという事例が多く、「今、会いにいきます」「下妻物語」などサントラとして聞いても興味深いものも出てきていますが、メインの流れとなっていない気がします。
 

<アニメサントラ>

アニメサントラに関しては、4つ取り上げさせていただきます。
ただ、メインとなる曲の利用が中心で、サントラ全体が利用というほどではなかったです。

○フルメタル・パニック?ふもっふ オリジナルサウンドトラックアルバム
ポニーキャニオン PCCG-00626 2003.12.18発売
 佐橋俊彦

前作とはうってかわって、コミカルで適度な危機感があったり、明るくキャッチィな曲が多かったです。これにより、場面のイメージを広げる楽曲が多かったことで汎用性を増したというところでしょう。

○R.O.D -THE TV- ORIGINAL SOUNDTRACK
Aniplex SVWC 7192〜3 2004.3.24発売
 岩崎琢

前作のOVAのような映画音楽的なものを期待したら、コミカルな場面を表現するものが多くなっていた点が、逆に場面への汎用性を高めて使われていったようです。前作の曲のメロディーを時間反転させたフレーズを入れるといった挑戦的な曲も、その演出意図通りにうまく作られている点はさすがです。

○鉄人28号 音楽集
キングレコード KICA641 2004.5.26発売
 千住明

作品そのものが昭和という時代の色をくっきりと描いているだけに、日本 映像の20世紀と重なるイメージの楽曲が多かったという感じでした。それだけ作品と楽曲のイメージが密接に組み合わさっているだけに、揺るがないすっきりとしたサントラとして仕上がったようです。

○花右京メイド隊 La Verite Original Sound track
ジェネオンエンタテインメント GNCA-1004 2004.6.25発売
 大島ミチル

作品そのものが持つイメージよりも、作曲家のこれまでの楽曲のイメージの方が強く出た感じがする気がします。コミカルな部分もクラシックとしての手法の範囲内でとどまっていたし、画面に密接な曲というより背景に近い曲という感じでした。それゆえ、サントラとは若干離れた立ち位置になるオープニング・エンディング曲及びそのインスト曲の方がより魅力的な楽曲となった気がします。

次点としては、
SAMURAI7(林英哲・和田薫)
まっすぐにいこう。(大島ミチル)
を挙げます。

SAMURAI7は、収録楽曲数が少なく犬夜叉と重なる印象があるのですが、きっちりメロディを聴かせ、場面のイメージを高めています。
まっすぐにいこう。は、映画的な作りの楽曲が長尺が長く、やはり使いづらい部分があるのですが、丁寧に劇判楽曲として作られている点が評価されます。

<アニメサントラ 2004年の印象>
昨年同様、多作の影響からかサントラとしては作品同様に類型化した楽曲が多くなり、メインテーマとなる楽曲のメロディーもあまり残らないものとなってしまっています。
そう言った中で、作品コンセプトが他のアニメとの違いが明確であり、前作でのイメージとの変化を見せることを狙ったもの。あと、作り自体が劇場用アニメに近いと思われるものが、例年以上に目立ったものとして出てきています。
旧作のCD化が今年かなり進んだのですが、それらの楽曲を活かしたサントラが(かつてからそれを活用している作曲家をのぞくと)ほとんど出ていません。
むしろそう言った楽曲としての資源を研究することなく、闇雲に結果としてそれらの楽曲に似た曲が作られている部分もある点が感じられ、惜しまれます。
 
               sh-kato
 

通常版は、今のところ17シリーズまで

作曲家別アニメサントラ紹介
 
 
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サントラのおまけ-01
サントラのおまけ-02

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