今年も、気づく範囲内でサントラのTV番組BGM利用
「ヘビーローテーション」を自分なりにまとめてみようと思います。
サントラ発売時期が、2001年11月から2001年10月まで
いう限定をしておきます。
<TVドラマ・TV番組>
TVドラマ・TV番組については、1つだけ。
○ ORIGINAL SOUNDTRACK HERO 東芝EMI TOCT-24599 2001.3.7発売
服部隆之
小気味よいメインテーマの旋律が印象的なサントラ。王様のレストラン・
スレイヤーズ(映画・OVA)などでなじみの曲調がはね回っている感じで、
なかなか聴き応えのあるサントラです。
ただし、メインテーマ以外は2曲を除いて利用されない傾向があるのは、
同様の曲調のサントラが比較的豊富であるということかもしれません。
<TVドラマ・TV番組サントラ 今年の印象>
TVドラマ自体メインキャラを映えさせるものよりも、登場している主要人物
すべてを照らし出す演出がメインだったためか、劇中曲がBGM的な使われ方を
してしまった形になったようです。
このため、メインテーマが引き立つサントラというものが少なくなり、
結果としてイージーリスニングのようなサントラが多くを占めてしまったように感じられました。
数年前はあまたもあった、ドラマサントラのサイトのほとんどが収束してしまったのは、
TVドラマの魅力が薄れたこともあるけれど、サントラのきらめきも癒し系と称する音楽に
まとめられてしまったからかもしれません。
TV番組の方は、そもそもキャッチやブリッジ・ジングルといった短い音楽以外は、
アニメサントラやクラシック・イージーリスニング・フュージョンなどを利用するため、
自らつくるということはもともと少ないです。NHKスペシャルも、いくつかあったものの
地味な劇判ということで華があまりないものだったと思います。
<アニメサントラ>
アニメサントラに関しては、4つ(7タイトル)取り上げさせていただきます。
○だぁ!だぁ!だぁ! オリジナル・サウンドトラック
ビクターエンタテインメント VICL-60596 2000.11.22発売
だぁ!だぁ!だぁ! オリジナル・サウンドトラック2
ビクターエンタテインメント VICL-60739 2001.6.21発売
増田俊郎
今年のTV番組BGMとしての利用度トップは、なんといってもこのサントラでしょう。
ギャグっぽいのをはじめとして、少女マンガ系のアニメサントラは汎用性が高いというのを
体現したようなサントラです。
増田俊郎さんの曲自体も、最近旬といった感じで乗りまくっている感じはしますが、
数を作り始めているだけに、慣れてきてうまくなっている部分がでている作品もあるようです。
でも、そういった安定感はこのサントラにはあまり感じられないだけに、
使いやすい感じの曲が多かったのではないでしょうか。
○機動天使エンジェリックレイヤー 歌と音楽の思い出 section1
avex mode AVCA-14177 2001.7.18発売
機動天使エンジェリックレイヤー 歌と音楽の思い出 section2
avex mode AVCA-14208 2001.9.19発売
田中公平
昨年同様、2枠目は田中公平さんでした。久しぶりの少女マンガ系
(厳密には掲載誌は少年誌ですが)で、クラシック系の曲を豊富に含み、
格闘がある作品でありながらダンスを踊っているような伸びやかな曲調で表現するという
異なったアプローチをする点でも、特筆すべきサントラでありました。
○NOIR ORIGINAL SOUNDTRACKT
ビクターエンタテインメント VICL-60737 2001.6.21発売
NOIR ORIGINAL SOUNDTRACKU
ビクターエンタテインメント VICL-60738 2001.10.3発売
梶浦由記
サントラというよりも、アルバムとしてクオリティーが高い楽曲であるということは、
売り上げがかなりよかったことからもうかがえる作品。
サントラとしてはあまり採用しない歌詞のある曲を多用している点も含め、
かなり映像作品と微妙なバランスで成り立っているサントラでもあります。
劇判としての利用というより、ドキュメンタリーやニュース素材への
イメージ音楽としての使われ方が多かった印象があります。
○犬夜叉 音楽篇
avex mode AVCA-14099 2001.3.28発売
和田薫
戦国時代という古き時代の日本と妖怪を表現していく音楽でありながら、
壮大な交響曲の一部を切り出したような感じのサントラ。
音楽のクオリティーが作り方も含めて高いため、曲が持つ力のようなものが
映像をさらに映えさせてくれる点が、利用度が高い理由ではないでしょうか。
ただ、ニュース映像として総裁選あたりで使われたのには、あまりにもマッチングしすぎていたような…
まあ、のんびりとした日常を表現している音楽もしっかりあって、
これまた落ち着いて聞ける曲もありますので、劇判としてのバランスも
とれているサントラでもあります。
次点として、 超GALS!寿蘭(七瀬光) をあげておきましょう。
<アニメサントラ 2001年の印象>
これまで劇判を作られなかった方による挑戦的な音楽が多かったものの、
その得意とする枠にとどまった感じで、イメージアルバム的なサントラの域を
出ていない印象がありましした。
こういったサントラは、比較的サントラを購入する方々には評価がよかったように、
音楽としてのクオリティは高いと思いますが劇判としてみると平板といった印象が
ぬぐえなかった感じがします。(同じような曲調のアレンジに聞こえるという意味で)
でも、挑戦的なサントラが多かったし、イメージソング集も別個に作られるように
なってきたため、サントラとしてきちんと聞ける作品が多くなってきたのはいい傾向かもしれません。
それはそうと、今年はアニメの作品数が多くなっていることもあるのですが、
取り上げた作品もそれに見合ってでてきたということで、ある意味喜ばしい状況かと思います。
sh-kato
通常版は、今のところ17シリーズまで
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