作曲家別アニメサントラ紹介-03

まず最初に

 ここで取り上げるアニメサントラは、他のTV番組のBGMとして
使われる確率が高いものを取り上げています。
(音楽効果の人が使えると思っているCDを取り上げる、というふうにも
 いえますか)
 作品のイメージが強く出ているようなもの、たとえばドラゴンボールや
ちびまる子ちゃん、宇宙戦艦ヤマトなどはここではたぶん取り上げないでしょう。

○第13回 服部克久さん
 (初出:99/03/23)
 

 音楽畑 という作品集を毎年出していまして、昨年で15枚目になって
おります。このアルバムは、2〜3枚あれば結婚式のBGMに困らない
というくらい、BGMとして上質な曲が詰まっています。
(当然、私は全部持っています)

 アニメサントラはあまり目立つ作品を作られなかったようですが、
最近ラジオドラマやWOWOWでアニメ化された「星界の紋章」の音楽を
担当していまして、2月にサウンドトラックが発売されました。

 星界の紋章 オリジナルサウンドトラック (VPCG-84670 バップ)

 サンライズ制作のアニメということで、絵のクオリティーや
ストーリーの組み方はそれなりの作品ではありますが、服部氏の
音楽と合わせてみると、際立ちすぎているがために、どうも音楽と
映像がしっくりとこないんです。

 それぞれを別にして味わってみると、結構いいような気がしますが、
うまく融合していない感じを、私は受けました。

 服部氏の音楽は、クラシックを基調としながら、軽いポップスの
テイストをうまく融合した作品が多くを占め、適度な重厚さと
作品そのものが持つ気分を十分に発揮した音楽、といっておきましょう。
 CMやTV番組などで聞き覚えがあるはずなので、一度彼のCDを購入して
聞いてみる価値はあるとは思います。

 彼の息子である服部隆之氏も、アニメなどの音楽をやっていますが、
それは該当するサントラを購入した後に書こうかと思います。
(ちなみに、TVドラマ 王様のレストランの音楽は
 服部隆之氏の代表的な作品だと、わたしは思っています)

 <追加情報>
 1999年10月改編で始まった 無限のリヴァイアス(TX系にて放送中)で
服部克久氏はM.I.Dとともに音楽を担当しています。
 今回のは、音楽と映像がしっくりしているようです。
(作品全体が楽しめるかどうかは、また別問題。ここでは述べる内容でない)

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○第14回 田中公平さん
 (初出:99/04/04)

 今回は、田中公平さん。

 紹介しようと思ったサントラのうち、剣勇伝説ヤイバのサウンドトラック
(全部で3枚)は、もうメーカー出荷していないとのこと。
 ところが、TV放送での使用頻度はそこそこあるというサントラであります。

剣勇伝説ヤイバ オリジナル・サウンドトラック (TYCY-5309)
剣勇伝説ヤイバU オリジナル・サウンドトラック (TYCY-5330)
剣勇伝説ヤイバV オリジナル・サウンドトラック (TYCY-5388)
(東芝EMI)
 
 

 すっとぼけた曲やきりっと戦いの曲など、アニメを中心に汎用で音楽を
制作してきている彼だけあって、メロディーラインにはそれほど際立つものが
あるわけではありませんが、安心して予想された場面の曲が紡ぎ出されている
感じがします。

 その「汎用性」が、その前に制作されている アニメ ひみつの花園
の音楽のように、クラシックのような曲を中心にしたものが求められて、
その通りの曲が作れるという形で、現れているようです。
(これまた2枚サントラが発売されていたが、メーカー出荷はないらしい)

ひみつの花園 オリジナル・サウンドトラック (PCCG-00141)
ひみつの花園 オリジナル・サウンドトラック vol.2 (PCCG-00170)
(ポニーキャニオン)
 
 

 仕方ないので、たぶん入手可能なサントラとして

 「究極超人あーる」スペシャル”R”BOX
(WPCL-561〜2 ワーナーミュージック)

 を紹介しておきます。

 この作品は、東京駅から伊豆急やJR飯田線を巡るというスタンプラリーに
光画部が参加してドタバタをするという販売用アニメ作品です。
(車両などのディティールは、ロケハンをしただけあってなかなか
 よかったです)よろしければ、ビデオレンタルであるかもしれませんから
 チェックしてみてください。

 この作品のサントラのコンセプトは、「80分で分かる日本歌謡曲史」。
 田中公平氏と「あの」山本正之氏が徹底的に楽しんで作っています。
 スタッフ自らが、全54曲の解説をしておりまして、結構この文も
楽しいんだから、もう…。(パクっていることもきちんと言っていますし)

その解説文から

田中 これもテレビで使われそうな気がするな。…使ってほしいなぁ。

山本 大丈夫。きっと使いますよ。テレビ局の選曲スタッフ、僕らが出した
   曲しか聞いていないのではないか、とすら思わせるような選曲を
   していますから(笑)

 …実際そうなんだから、困ったものである。
 それだけ、場面説明の汎用性に富む曲であることの証でもありますね。

 田中公平氏はゲーム音楽も作っていて、最近はサクラ大戦の音楽を
担当していたが、汎用性の人だけあって曲としてはなかなかだが、
作品世界に寄りすぎていてTV番組で使われる曲とはなっていない。
(そもそも、知る人しか知らないギャルゲーのサントラは、なかなか
 使いづらいらしい)

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○第15回 菅野よう子さん
 (初出:99/04/18)

 このサントラは、曲としてはいいけどたぶん使われないと思っていたら、
会員でない我が弟から、「何でこんなに(TV番組で)使われているんだ」と
いう話がありましたので、取り上げてみたいと思います。

 今回は、菅野よう子さん。

 彼女のアニメサントラ作品は、アニメマニア筋ではかなり音楽的な
評価が高いものが多く、またアレンジャー筋でも評価が高いようです。

 MEMORIES という劇場用アニメのサントラや
 天空のエスカフローネ というTVアニメのサントラで、複数の
作曲家の中にありながら、確実に「色」というものを曲として
提示してきていました。

MEMORIES orginal motion piucure soundtrack
(VIZL-22 ビクターエンタテインメント)

 曲の変遷を知る上で、天空のエスカフローネの方が分かりやすいと
思いますので、そちらの方を聞かれることをまずおすすめします。
ただし、このサウンドトラックはなかなかTV番組のBGMとしては
使われることはないようです。溝口肇さんとの曲の違いから、その辺を
評価してみられると、おもしろいと思います。

THE VISION OF ESCAFOLWNE ORIGINAL SOUNDTRACK    VICL-769
THE VISION OF ESCAFOLWNE ORIGINAL SOUNDTRACK 2  VICL-772
THE VISION OF ESCAFOLWNE ORIGINAL SOUNDTRACK 3  VICL-773
(いずれも ビクターエンタテインメント)
 
 

 1993年5月に日本アレンジャーズ協会が、辛島美登里さんの
楽曲をアレンジ(編曲)した曲を披露するコンサートを行って
おります。その出演アレンジャーの中に、ずいぶん前に紹介した
若草恵さん、根岸貴幸さんと今回紹介している菅野よう子さんがおりました。
(実は、CDとして発売しているが(ARRANGEMENT FHCF-2099 ファンハウス)今
 市場(店頭)にあるかどうか…)
 アルバム曲と異なり、かなり趣(おもむき)が変わるのが分かり、
アレンジの意味がより明確になると思いますので、聞けたら聞いてください。

 話を戻して、エスカフローネの主人公の声を演じた坂本真綾さんの
アルバムは、菅野よう子さんがプロデュースしています。
 アルバム全体としての音楽性の統一が図られており、きちんと聞かせてくれる
ものになっておりますので、興味があればどうぞ。
 グレープフルーツ 坂本真綾 VICL-60012
 DIVE     坂本真綾 VICL-60320

(本題からはずれるので、ジャケットは省略)
(10月20日 シングルCD プラチナ 発売されているので、
 聞いてみてくださいな) 

 今回の本題は、知る人ぞしる「カウボーイ・ビバップ」のサウンドトラック。

 TXで、切り刻まれ中途半端な形で放映が一旦終わってしまったという
いわく付きの作品ではありますが、18時台のアニメじゃないというのは
音楽だけ聴いても分かりやすいと思います。
 その後WOWOWノンスクランブルにて26話放送できましたが、
その辺の話はたくさん他の人が書いているので省略しておきます。
 それはともかく、音楽としては本当に楽しめた作品でした。
 ソウル、ロック、ジャズ、ヒップポップなどのディティールが
てんこ盛りの音楽ですからねぇ。
 アニメ作品のサブタイトル自体、そのものズバリだから当然といわれれば
そうですけど。
(ホンキィー・トンク・ウィメン、悪魔を憐れむ歌、ジャミング・ウィズ・
 エドワード、ジュピター・ジャズ、ボヘミアン・ラプソディー、
 マイ・ファニー・バレンタイン なんて題名が続くのですから)

 菅野よう子さんの曲をシンプルに語ると、本歌(ほんか)取り。
 原曲のイメージをそのままに菅野風のアレンジをしていくことによって、
ひとつのオリジナリティーを作っていくというもの。
 どこかで聞き覚えのある曲のように聞こえるけど、実は全然違う曲に
なっている。そんな点は、他のパクリっぽい曲とは一線を画しています。

 これまでの紹介サントラに食指がのびなかった方々でも、
このサントラはなかなか聴かせてくれるので、購入してみては。

COWBOY BEBOP         VICL-60201
COWBOY BEBOP No Disc VICL-60202
(いずれも、ビクターエンタテインメント)
 
 

 5月1日に3枚目のサウンドトラック BLUE (VICL-60203)発売。
(こちらについては、第21回でちょっとだけ紹介)

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○第16回 川井憲次さん   第17回 第18回  第24回 第26回 もあり
 (初出:99/04/18)

 今回は、私が追い続けていた「川井憲次」という一人の作曲家の
サントラを中心に語り続けていきます。

 この手のサウンドトラックに興味を持ったというのも、実はこの方の
作品に出会ったからなのです。
 その過程については順次語るとして、今回はこの春公開の劇場用アニメの
音楽を担当するということなので、たぶんその作品世界とリンクすると
思うサントラを取り上げます。

 TVの業界筋では、実のことをいうとかなり評価が高かったという話が
あるアニメ作品「機動警察パトレイバー」。
 最近ヒットした、踊る大捜査線 the MOVIEでも露骨にパクっていたことを
語っているくらいですからねぇ。

 オリジナルビデオアニメ(OVA)−TVシリーズ−オリジナルビデオアニメと
いう珍しい展開を見せた作品発表形式に、さらに劇場版を2回制作という
アニメ制作上でもエポックメイキングな作品です。
(バンダイビジュアルの基礎となったという話は、別にしたいと思います)

 劇場用(実写も含めた)一連の押井守作品の音楽を担当している川井氏の
中でも、特筆すべき作品が劇場版 機動警察パトレイバーと劇場版
機動警察パトレイバー 2(以下 P1 P2とそれぞれ略します)
ではないか、と思います。(GOAST IN THE SHELL(攻殻機動隊)とかについては
別途語ります)

 P1 P2それぞれのストーリーを語るとめっちゃくちゃ長くなってしまい
収拾がつかなくなるので、レンタルビデオショップで借りて見てください。

 P1のサウンドトラックというのは、ドンパチがあったためでしょうか、
ちょうど湾岸戦争の頃はニュースなどでやたらとかかりまくったという
記憶があります。
 サントラのライナーノーツに、川井憲次氏自身も
「パトレイバー」→「戦う」→「スクリーン」→「壮大」→「オーケストラ」
という図式が生まれたようですが、押井氏に見事にはずされたとのこと。
 ひたすら低く、重く、ただしエンディングだけはパッと終わる、というもので、
 そういう意味では、むしろ実写(特に洋画モノ)に近い感じがした、
といっていますが、その通りの音楽になっています。

 P2では、プレサウンドトラックが作られていましたが、実際の映画作品
としては、ほとんど使われていませんでした。これまた、当初のコンセプトを
ひっくり返して作られてしまいましたが、それに答えてしまう作曲家の
能力というのを感じさせる内容になっています。
 P1とP2は同じモチーフを扱っているのですが、P2の方が雰囲気を
作品のテーマを反映してされに重く冷たく沈み、こちらの安易な感情を
拒絶するかのごとく、あるいは薄っぺらな映画的な高揚感など寄せ付けない
厳しさで、抑制された映像と音楽はそこにあった、とのコメントが
サントラの解説文にありました。(若干表現を変えていますが)

 P1>P2というTV番組での音楽使用の傾向はありますが、いずれも
微妙なバランスで映像と音楽とが「存在」しているため、他の映像を
持ち込んでも音楽を使うことが可能になっているといっていいでしょう。

 P1の方については、軽い感じの遊びのような音楽がいくつか存在していて、
彼のもう一つの音楽の方向を見せてくれますが、まずは対峙(たいじ)している
テーマにあわせた映像とあわせて遜色のない音というものはどのような
ものであるか、その辺をこれらのサントラで聞いてみてはいかがでしょうか。

 機動警察パトレイバーVol.5〜オリジナル・サウンドトラック"INQUEST"
(WPCL-617 ワーナーミュージック)
 機動警察パトレイバー2 the Movie プレ・サウンドトラック
(VPCG-84204 バップ)
 機動警察パトレイバー2 the Movie オリジナル・サウンドトラック"P2"
(VPCG-84206 バップ)
 

 また、バンダイビジュアルでDVD化する際に、音楽のリニューアルを
しておりまして、さらなるアレンジの変更をしております。
 当初のサントラの音楽も、ボーナストラックとして一部収録されて
おりますので、その違いを見るのもいいかと思います。

 1999・PATLABOR THE MOVIE SOUND RENEWAL (WPC7-10001 WEA Japan)
  2002・PATLABOR2 THE MOVIE SOUND RENEWAL (VPCG-84663 VAP)

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○第17回 川井憲次さん  第16回 第18回 第24回 第26回 もあり
 (初出:99/04/21)

 今回も、引き続き川井憲次さんの作品紹介です。

 90年代のアニメサントラでの成果といえば、日常風景を場面の基本とする
少女マンガがアニメ化されることが多くなったため、「日常風景に合う」音楽が
作られるようになった、ということがあると思います。

 過去に紹介したものとしては、設定は突拍子ない部分があるものですが、
「ママは小学4年生」「カードキャプターさくら」
などの学校を中心としたストーリーなどが、それにあたります。

 この系譜に近い、彼の作品をあげると

 姫ちゃんのリボン 音楽篇 (VICL-371 ビクターエンタテインメント)
 赤ちゃんと僕 オリジナル・サウンドトラック (TYCY-5516 東芝EMI) 

 が、該当します。

 「姫ちゃんのリボン」「赤ちゃんと僕」それぞれの作品については、
私などより語れる方がいると思いますので、そちらに譲っておきます。

 日常風景や何気ない場面での「音楽」の描写、心理的なものを映し出す
ために「音楽」を借りて表現するといったものが、この2作品のアニメ化では
かなり注意深く行われていたと思われます。

 また、登場するキャラクターのデフォルメ(特徴的な部分の強調、とでも
言いましょうか)のような曲も、当然あります。また、それが結構
サントラ全体の雰囲気の中に入り込んでいて、それほど違和感を
感じることなく使うことができる曲になっています。

 その辺の話はともかくとして、まずこの2枚のサウンドトラックの中の音楽を
聞いたことがない、といいきれる人は、ここ数年TVを全く見ていないと
同義であるといえるでしょう。それくらい、TV番組の中での音楽として
この手のニーズがあることを物語っていると思います。

 あと、この2つのCDが発売された約1月後にはTV番組のBGMとして
使われていましたから、音楽効果の人は「狙って」いたものと思います。

 ただ、この手のサントラを購入するときは、めっちゃくちゃ恥ずかしい
思いをして購入する羽目になります。なにせ、少女マンガのキャラクターが
印刷されているCDを購入するわけですからねぇ。

(さらに、番組までチェックしていることも、あまり恥ずかしくて
 いえなかったのも、今や懐かしい)
 
 
 
 
 

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○第18回 川井憲次さん 第16回  第17回  第24回 第26回 もあり
 (初出:99/04/18)

 16回目で
−−−−−
 この春公開の劇場用アニメの音楽を担当するということなので、
たぶんその作品世界とリンクすると思うサントラを取り上げます。
−−−−−

 なんてことを書いていたのですが、そのサウンドトラックが
発売されてしまいましたので、紹介しておきます。

 川井憲次氏が最近また目立つ仕事が増えてきたのですが、
その中でもたぶん「得意技」に近いジャンルの作品になるのでは、と
思っていたのですが、その通りの出来になった感じです。

 今回取り上げるサウンドトラックは、

 逮捕しちゃうぞ! the MOVIE オリジナル・サウンドトラック
(VICL-60372 ビクターエンタテインメント)

 映画自体の内容については、99年11月にはビデオが発売されるので
そちらを参照してください。

 劇場版で東京を舞台にした都市機能崩壊の話と来れば、前述した
機動警察パトレイバーと同じような話になるか、と思いきや、
そうでもなかったりします。(ただ、似ていますが)

 曲としての特徴は、これまでの中心となる旋律(メインテーマ)に対して
関連する曲が形作られるといったものではなく、個別の場面にあわせた
曲を作り込んでいるといった印象を受けます。
 このため、抑えめの音の曲と高揚感あふれる勢いのある曲がうまく調和し、
適度な極端さをうまく作りだしているようです。

 5月中に、このサントラの曲をTV番組で聞くような気がしていますが…。
(結局、あまりきかれなかったのは、作品があたらなかった点と、
 同質の作品を複数制作していたことによるのでは)
 
 

(WOWOWのアニメコンプレックスの作品 鉄(くろがね)コミュニケーションや
 D4プリンセスの音楽も担当しているが、こちらは不発っぽい。
 ただし、NHK教育 コレクターズユイの音楽は、そこそこいくかもしれない)

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○第19回 村山達哉さん
 (初出:99/05/03)

 誰かに読んでもらいたいというより、ただ書きたくて書いている
この自分の所有CDを紹介している感じの、この書き込み。
 毎回、このわがままな紹介におつきあいいただきありがとうございます。

 さて、今回は 村山達哉 さん。

 取り上げるCDは、

 ああっ女神さまっ 音楽編て事は 愉快だね   (PCCG-00465)
 ああっ女神さまっ 音楽編2って事は 続きだね (PCCG-00487)
(いずれも ポニーキャニオン)

 ずいぶん前に ああっ女神さまっ のOVA(オリジナルビデオアニメの略。
テレビ、劇場以外のビデオアニメとして作成されたものを指す。OAVと略す
場合もある)のサントラを取り上げましたが、作曲・編曲家が違うのに、
曲の多くが「どこかに元の曲があるような」曲に仕上がっています。

 まあ、WOWOWノンスクランブルで放送されていたこの番組のサブタイトルに、
 大怪獣ガビラ とか チュウ・ハード とか 機関車岩ちゃん なんて
いうのがあるんだから、それはそれで予想されたことではあるのですが…。

 音楽編て事は 愉快だね は、1998年10月頃発売されましたが、
この手のパクリが多い曲のサントラは、予想通りTV番組で結構使われて
おりました。

 それ以外の、この作品ならではのオリジナリティーのある曲も含めて、
打ち込み系の楽器はほとんど使わず、協奏曲でつかうような楽器を使って
作られているのが、やはり特筆すべきでしょう。
 派手さはないものの、しっかりとした編曲の質の良さを感じますね。
(通常この手のサントラでは、作・編曲者はキーボードやギターなどで
 参加するのに、村山さんは 音楽編2って事は の方でヴィオラ
 で参加していることが、その理由かもしれませんね)
 
 「品よく遊ぶ」という感じなのでしょうけど、贅沢な作り方のわりには、
オリジナリティー(独創性)は感じにくいかもしれません。
 
 

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今のところ17シリーズまで

作曲家別アニメサントラ紹介

こんなものも作っております

2012 TV アニメ サントラ選
2011 TV アニメ サントラ選

2010 TV アニメ サントラ選
2009 TV アニメ サントラ選
2008 TV アニメ サントラ選
2007 TV アニメ サントラ選

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