作曲家別アニメサントラ紹介-11

<最初に>
 最近テレビを見る時間が少なくなっていて、特にバラエティ系の番組の
チェックは抜けまくっている状況ではあります。
 それでも、効果音楽としてのアニメサントラ利用はあいかわらず
続いており、チェックすればするほど、「あれもだ」とテレビの前で叫んでしまうことが
多くなっております。特に、2001年は結構そういった利用されるアニメサントラが
豊富だったという印象があります。そろそろ、ヘビーローテーションのサントラのまとめを
報告しますので、ご期待あれ。
 
 
 
70七瀬光(GALS!) 71増田俊郎 72安部純 武藤星児 73光宗信義(シュガー) 74寺嶋民哉 75是永功一
76光宗信義(りりか) 77岩崎琢 78 川井憲次 79 七瀬光(GA) ページ最初へ ページの最後へ

               
 

第70回 七瀬光さん
(初出:2001/11/26)

紹介するサントラは、

超GALS!寿蘭 オリジナルサウンドトラック
(ランティス LACA 5066)

深夜に放送されるアニメの音楽の担当が多かった感じですが、もともとは軽快なノリでリズムを畳み込む曲が
七瀬さんの特徴ですから、GALS!のアニメ化で音楽担当というのは、それほど違和感ありませんでしたね。

少女マンガのアニメ化したものの音楽は、比較的異なる映像での利用もしやすいというご多分に漏れず、
このサントラもおもしろがって使える曲が多いです。心理描写のための繊細な曲は少なく、
使うべき場面がはっきりした曲が多いなぁ…と思っていたら、この作品のディレクターの伊藤善之氏が
「音楽のタイプとしては、繊細さよりは白黒はっきりつけたものが必要」とのコメント。なるほどですね。

キャラクターごとにテーマとなる音楽をつけるといったことがあまりないため、
場面のシチュエーションによって聞こえてくる音楽が決まることになっているようです。
テーマとなる音楽とそのアレンジはなく、それぞれの曲が特徴を持って作らなければならないので
なかなか難しいと思います。七瀬さんの引き出しが結構あるようで、ジャンルというより曲やアレンジをふくらませて
くっきりした表情のある楽曲を作られているという印象を持ちました。
それでいて、かつてのサントラと似た曲がほとんどないと思わせるんだから、これは評価すべきでしょうね。
 
 
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第71回 増田俊郎さん
(初出:2001/12/03)

紹介するサントラは、地上波でなくBSデジタルでの放送のアニメのもの。

まほろまてぃっく 音楽編1 (パイオニアLDC PICA-1246)

アニメサントラでは、曲としてテーマとなるものを設定し、それらをアレンジするということはよく行われますが、
映像を作る側ではよくある特定の「キャラクターの視点・存在」によって表現するというのは、
なかなかないと思います。
CDのブックレットで増田さんがその手のコメントをしておりまして、そう聞いてみるとそうかな?とも思えるくらい、
曲調ではないひとつのテーマのようなものを感じられるサントラであります。

音響スタッフの方からあがってくるメニューもとに、劇伴というものはつくっていくもののようですが、
それもはずしているということはひとつの曲に複数の主旋律やリズムが存在していることからも、
なんとなく分かるような気がしました。普通は2つの主旋律ぐらいでおさめますからねぇ…

曲の感じとしては、品がよい感じで楽しくつくられているものが多く、
ある種学園ものっぽい曲(だぁ!だぁ!だぁ!のような感じといってもいいかも)と言いきってもいい感じがありますが、
キャラクターごとに作られているわけでなくいろいろな場面に品の良い主人公の存在を意識させる曲といってもいいでしょう。

たぶん作られるであろう第2弾ではシリアスな曲が増えていくのでしょうけど、今のところはすんなりと聴けると思います。

こういった曲は、比較的TV番組での使用が多くなる要素を持っています。
でも、なにぶんBSデジタルとそろそろ発売するDVDでしか聞くことできないので、
音楽効果や選曲の方が使うとは案外思えないのですが…

(2001.12.6に知り合いより、12/5にTV番組で(当然地上波でプライムタイムの番組です)このサントラが利用されたとの
 報告がありました。やっぱり…と思わざるを得ませんでした)
 
 
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第72回 安部純さん 武藤星児さん
(初出:2001/12/12)

紹介するサントラは、

フルーツバスケット オリジナルサウンドトラック
   (キングレコード KICA 562)

こどものおもちゃの中学校編の音楽も、サントラとしては尺の長いひとつのインスト曲として
聞けるものが多くを占めていましたが、今回もそういった曲がたくさん作られたという感じです。
作品が持つ言葉を妨げることがなく、きちんと音楽として立っていることが求められる
フルーツバスケットという作品の音楽ですから、一般的なアニメよりは主旋律としての曲の種類は
それほど多くありません。そのかわり、同じ曲のアレンジバージョンがかなり多くを占めているのですが、
作曲:安部純さん 編曲:武藤星児さんという分担がしっかりしていることもあって、
曲調の統一=世界観の統一は1人の人がアニメ音楽をつくるよりもうまくできたという印象です。

この場面を表現するには、いくつの音を足せばいいのか、といった作り方でなく、
繊細な心のひだを表現するために、必要な音はどれだけなのかといったある種引き算のような作業で
音楽をつくっていたことが、ライナーノーツとして書いてありました。シンプルで印象的な曲というのは、
かなりつくりにくいもののはずですが、それを見事に実現した点は、評価していいと思います。

フルーツバスケットという作品を見ている人は、このサントラを聞くと作品の場面を思い浮かべるかもしれませんが、
たぶん見ていない人でも劇判として「場面をイメージすることができる」と思いますよ。
それだけ、日常の中でふと振り返ってみるとありそうな場面が、きちんと曲として表現されていることに、
サントラを何度も聞いているとその思いを強くしてきたのでありました。
CDショップで「癒し系」とか「ヒーリング」(この表現は、個人的には嫌いですが)といったCDコーナーにある曲よりも、
ひょっとするとこのサントラの方が心を安らげてくれるのでは?とも思ったのでありました。
 
 
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第73回 光宗信吉さん
(初出:2001/12/18)

紹介するサントラは、

ちっちゃな雪使いシュガー music note.1
(パイオニアLDC PICA-1247)

TBS火26:20からの放送されているアニメですが、作品の中身からいうとBS-iの放送時間(土7:00)の方が適切なくらい、
子供がみてちょうどいい感じの作品です。
少女マンガ原作のアニメが比較的多い光宗さんですから、この手の音楽は得意分野と自分でも
(CDのブックレットにある)ライナーノーツでのたまっていましたね。
この作品の制作側から「ピアノとストリングスを使ったロマンティックな映画音楽みたいな音にしてください」といわれて、
「どんぴしゃ」と思ったらしいのですが、あえて「ハズそう」としたそうです。

求められている音楽をあえて外すといっても、聞き覚えのある曲調ではあるけど、実は全然違う音楽という
かなり凝ったことをやることになるのですが…そんなことを感じさせないくらいしっかりとした光宗さんらしい、
表現している音楽の場面にさらに広がりを加えたような感じになっていたりします。

ニューエイジミュージックの多くでは、シンプルな旋律を多少アレンジして5分から7分程度の曲に
仕上げる例が多いのですが、曲の感じはそれらに似通っていても、複層的に旋律が展開していくので、
しっかりと曲の中で変化する場面を楽しめたりします。(西村由紀江さんのピアノ曲に、この手の傾向があったりするんですね)

たぶん、このサントラをクラシックの小曲集といっても、そう思ってしまえるんじゃないかと思うくらい、
劇判でありながら音楽としてのクオリティの高い曲で作り込まれているように、私は感じました。
(でも、バンド調のアレンジ曲もあるけどね)

それゆえ、たぶんTV番組での利用もあるだろうなぁ…と思ったら、案の定もう利用されていましたね。
 
 
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第74回 寺嶋民哉さん
(初出:2002/01/07)

紹介するサントラは、

臣士魔法劇場 リスキー☆セフティ あっ!サウンドトラック
      (ポニーキャニオン PCCG-00527)

なかなか寺嶋さんのサントラを手にすることがなかったのですし、ちょっと気になる落ち着いた曲調で
劇判らしい曲ではあったのです。ようやく、それも放送が終了してからしばらく経って購入という形になったのが、
このリスキー☆セフティのサントラだったりします。

やはりというか、一番印象的なのは主題歌である「夜明けの風ききながら」のインスト・アレンジバージョンの曲なのです。
歌として作られた旋律というのは、どうしても記憶として残りやすいですし、メリハリも歌詞が持つリズムと相まってつけやすいですからね。

でも、主題歌の旋律がそれだけはっきりしているものですから、そのほかのサントラの曲も口ずさんでしまえるように
伸びやかで落ち着いた感じものが多かったです。リスキー☆セフティという作品は、ドタバタしたメリハリのある表現より、
セリフと落ち着いた映像表現でしたから、劇判も落ち着いたスタンダードなクラシック系の曲でした。
そのため、他の同系統のサントラとの差別化は図りにくく、TV番組での利用という意味では埋没した印象は拭(ぬぐ)えませんでした。
以前紹介した大島ミチルさんのように、場面やキャラクターごとにテーマとなる旋律をつけていくのではなく、
作品が持つ世界観をアレンジそのもので表現していくため、個々の曲自体ではっきりとした違いを感じられないのも、
その埋没した印象につながっているのでしょう。

品がいい曲というのは、劇判の場合ほめ言葉にならない場合もあるようですが、
これがイージーリスニングの楽曲だったら…と思うくらい、聴いていて邪魔にならないです。
 
 
70七瀬光(GALS!) 71増田俊郎 72安部純 武藤星児 73光宗信義(シュガー) 74寺嶋民哉 75是永功一
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第75回 是永功一さん
(初出:2002/01/23)

紹介するサントラは、

オリジナルサウンドファイル ラブひな
    (キングレコード KICA 523/4 )

あくまでも、今回の紹介はこのCDのDISK ONE のみ。

 是永さんの曲は、どちらかというとポップで過激な感じでもどこかゆったりとした曲調になるというもので、
確かどこかの作品の音楽を担当したときはそれがあまりうまく作用しなかったという印象がありますね。
 得意技ばかりを曲にしていくと、どうしても劇判としては平板になってしまい、
サントラがアルバムとして評価されていたような感じがしましたので、私としては
どうしても「いまいち」という評価になってしまいました。

 この「ラブひな」という作品では、ポップでもどこかゆったりした曲調が曲ごとにうまく構成されたため、かなりうまく作用したという感じです。
作品の制作側も、それを意図した明るくリズミカルな音楽を基調に、ゆったりとした曲を組み合わせることにしていたようです。

曲のテーマとして○和風なフィーリング(といっても時代劇みたいなものではなく、あくまでも日常的な)をコード、メロディに織り込む。
○しかし、ドラムンベース、2ステップ、ピックビート等を使ってビートはあくまで現代的に。
○各キャラクターの性格に対し、印象的なリフや音楽を当てはめ、それを組み合わせていく。
○なごみ感、憩い感とスピード感を共存させる。
…とブックレットに書いてあるようにかなり明確なコンセプトがあって、この通り作っているんですから、さすがというしかありません。

日常の風景描写を基本として、きちんとキャラクターの応じた曲を作り、かつ和風なと現代風がゴッチャのサントラというのは、
TVなどの映像でのBGM利用にはもってこいという作品といえるでしょうね。

ブックレットに書いてある曲のタイトルの横にある記号が、レコーディングメニューのインデックスになっていて、
そもそもの曲のコンセプトが分かるようになっています。

今頃になって紹介となったかといえば、最近聞き覚えのあるサントラの曲なのだが思い出せないなぁ…と思っていたら、
ふと「ラブひな」のことを思い出したからなんですね。あまりに日常的に使われているという印象が強くて、
曲そのものとラブひなという作品のつながりを忘れてしまった部分がありまして、
改めて聞き直すと、これはまず紹介しなければと思ったのがその理由です。
 
 
 
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第76回 光宗信吉さん
(初出:2002/02/13)

紹介するサントラは、残念ながら購入していなかったものです。
ナースエンジェルりりかSOS ハート・エイド・ファースト
     (キングレコード KICA-273)

作品そのものが落ち着いた感じの表現が多かったこともあり、サントラとしてもそれほど目立つ曲調があるわけではありませんでした。
良くも悪くもスタンダードな少女向けアニメのサントラであったわけですが、そういった曲って比較的使いやすいということにつながっているのですが…
発売された当初はそれほど他の番組で使われていたわけではありませんでした。

ただ、ストリングスを中心とした伸びやかな曲調というのは、妙に私の頭の中にいくつかの曲でこだましてはいたんです。
その後の光宗さんの作品を振り返ると、そういった特徴が徐々に顕著になっていっているんですね。
メインテーマとなっている曲とそのアレンジ曲は、いまでもまだほしいなぁ…なんて思うことがありますが、
作品の画像とはあまり連なった印象がないんですね。たぶん、作品そのものが持つちょっと影のある主題と穏やかな曲があまりつながりにくかったからかもしれません。
 
 
 
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第77回 岩崎琢さん
(初出:2002/03/11)

紹介するサントラは、たぶん作品名もあまり知名度がないのではというもの。

今、そこにいる僕 オリジナル・サウンドトラック (ビクターエンタテインメント VICL-60492)

岩崎琢さんの音の作り方は、オーソドックスともいえるアコースティックな楽器を使ったシンプルな旋律を微妙に変化させながら繰り返していく感じのものです。
久石譲さんがもともと得意とするミニマム音楽にも通じる部分があるのですが、岩崎さんの曲は旋律自体にある種の勢いなりイメージすべきものが
込められているため、ずいぶん久石さんと違った印象があります。

今回取り上げた「今、そこにいる僕」は、作品自体かなり影のあり表面的には静的な印象を感じますが、そこに流れるテーマや表現したいものは
むしろ動的で熱いもののようです。とにかく、30分で13話のアニメとしてはカット割りも長く、WOWOWノンスクランブルといった放送形態でないと
なかなか放送する側としては受け入れにくいものだったという風に記憶しております。

そのカット割りの長さに呼応するように、このサントラの曲は一つ一つの曲を切り刻むといったことができないくらいのポテンシャルを持っていて、
とにかく聞き入ってしまいます。ミニマム音楽は一般的にどこかで切っても気づかれないはずなのですが、
そういった隙とか同じ印象の旋律というものをほとんど感じさせない完成度を感じるのでした。

TVアニメーションシリーズのサントラでは、たぶん1トラックに18分にもなる組曲が入るなんていうことはなかったんではないでしょうか。
劇場版のアニメでも、そこまでのものが作られたというのは、私の記憶ではなかったと思います。
残りの曲も2〜3分程度の曲がならび、サントラというよりインストゥルメンタルのアルバムといった曲になっています。

でも、こうしたその作曲家の持つベクトルとあったアニメ作品というのは、なかなか出会えないということのようで、
こういった印象と異なる作品も作られているというのが、アニメサントラに代表される劇判が作曲家によっては主となり得ない理由にもなるようです。
 
 
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第78回 川井憲次さん
(初出:2002/04/15)

紹紹介するサントラは、WX III機動警察パトレイバー オリジナル・サウンドトラック(VICL-60851)ではなく、同時上映の

MINIPATO O.S.T. (ビクターエンタテインメント VICL-60852)

ご本人が「今回の音楽は、私のいままで培ってきた音楽的ノウハウをすべてつぎ込んだ渾身の作と思う。」と書いていますが、
額面通り受け取っちゃいけないことは、知っている人は分かることでしょう。

Track3なんとなくはじまる主題
Track4なんとなくはじまる主題、再び
Track5なんとなくはじまる主題、三度

…このタイトルを見ただけで、どういった曲のオリジナルサウンドトラックか分かる人は分かってしまうはず。
かつてのパトレイバーシリーズの音楽をどうアレンジしていくかということに特化したようなサントラです。

過去のパトレイバーシリーズのサントラの比較的印象に残る音楽の主旋律をほんの少し残して、あとは適当にたぶん普通はやらないようなアレンジを施していますので、
初めて川井憲次さんのサントラを聴く方にはおすすめしません。かつてのサントラなどをしっかりと聞いている方なら、このサントラのおもしろさが分かるかと思います。
(元の曲を知っていると、笑えますね。本当に)

また、普通アニメに限らずサントラは、その中の曲を聴くとだいたいの場面のイメージが浮かんでくるものですが、
このサントラではそういったことはまずないと思っていただいていいでしょう。どうも、作られた映像そのものも突発的にはじめちゃって、
ある意味遊んでいる作品なのかもしれません。

Track17 涙の高速艇、出漁す は、PATLABOR2 the Movieの曲をベースに作っていながら、途中でいきなり「ど演歌」に変わってしまうんだもんなぁ…

さて、こういった徹底的に遊んだ曲というのは、なかなか他の画面では使われないだろうなぁ…まず音にあった場面がうかびにくいし。
 
 
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第79回 七瀬光さん
(初出:2002/05/06)

紹介するサントラは、やっぱりCS放送,OVAだとチェックが遅れて紹介が遅れてしまったものです。
(結局、TV放送までチェックが遅れてしまった…)
 
 

ギャラクシーエンジェル オリジナルサウンドトラック (Lantis LACA-5057)

ギャグもので11分が1話という形態ですから、演出はともかくつけられる音楽は「パターン化」されるということになります。
ある種の「お約束」で笑えるようにならないといけませんから、音楽自体わかりやすさというものが重要になります。

わかりやすさと言いましたが、他の劇判と同じようによくありがちな音をあてるんじゃなくて、作品の持つテーマ
(ギャラクシーエンジェルでは、結果としてウリになっていない美少女がでるアニメとしてのかわいらしさ)を十分にふまえて、
打ち込み系の曲調で仕上げた感じです。よく聞いてみないと、同時期に作られた超GALS!寿蘭のサントラとの差に気づかないのではないかと思います。
(テーマがある部分かぶっていますから)

さて、曲が美少女アニメらしくかわいらしいかというと、シンプルというの方が近いのかな。あんまり楽器の数も使わず、
印象に残りやすいメロディーで作られたという感じでしょうか。Track27 ミルフィーのお料理教室 は、OVAの予告で利用されていましたが、
タイトル通りお料理教室が浮かんじゃうくらい印象に残りやすいんですね。これが。

七瀬さんのものは、楽曲として楽しむサントラというよりは、素材としてのサントラと言う印象がこれまでも含めて強いです。
だからと言うわけではないのでしょうけど、場面が妙に浮かんで頭の中を離れないものも多かったりするのでした。
 
 
70七瀬光(GALS!) 71増田俊郎 72安部純 武藤星児 73光宗信義(シュガー) 74寺嶋民哉 75是永功一
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今のところ17シリーズまで

作曲家別アニメサントラ紹介

こんなものも作っております

2012 TV アニメ サントラ選
2011 TV アニメ サントラ選

2010 TV アニメ サントラ選
2009 TV アニメ サントラ選
2008 TV アニメ サントラ選
2007 TV アニメ サントラ選

2006 TV アニメ サントラ選
2005 TV アニメ サントラ選
2004 TV アニメ サントラ選
2003 TV アニメ サントラ選
2002 TV アニメ サントラ選
2001 TV アニメ サントラ選
2000 TV アニメ サントラ選
1999 TV アニメ サントラ選

サントラのおまけ-01
サントラのおまけ-02

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