2016年TV番組BGM高使用頻度
TV番組・アニメ サウンドトラック選

 今年も、気づく範囲内でサントラのTV番組BGM利用「ヘビーローテーション」を自分なりにまとめてみようと思います。
 サントラ発売時期が、2015年11月から2016年10月までいう限定をしておきます。

<TVドラマ・TV番組・映画>

今年度は、TVドラマ・TV番組・映画は該当なしです。

<TVドラマ・TV番組・日本映画の2016年の印象>

TVドラマ・TV番組については、製作費が全体として低減する方向のため、カスタマイズしてつくられる音楽が減っております。例年そこそこあるはずのNHKのNHKスペシャルなどの番組のサントラもそれほど無く、トピックスとなるものなしという状況です。(過去作品については、その評価が見直されるものがでていましたが。冨田勲氏など)TVドラマについては、意外と大河ドラマ・朝の連続ドラマいずれもルーティンの楽曲の種類にとどまり、テーマ性を明確にした楽曲には至らなかったと思われます。民放ドラマは、20年程度前のような飛び抜けた際立つ(目立つ)テーマ曲すらつくられず、サントラとして発表されるものも少なく、さらにあっても収録楽曲が少なめという厳しい状況となっています。
映画については、実写映画では際立つ作品もなく、それと比してサントラもそれほど注目されづらい状況だったようです。(作品としてヒットしたシン・ゴジラは、過去のサントラから大きく外れることが出来ず、サントラ楽曲としてはイマイチでした)比較ヒット作が多い劇場アニメですが、「君の名は。」「聲の形」いずれもサントラ楽曲としては、カスタマイズされすぎており、作品の映像から離れた楽曲としての力はイマイチでした。(聲の形については、2パターンのサントラがでているのですが、意欲的ではあるけど、CDアルバムとしての差異を感じにくかったこともあり、キャッチーな楽曲は感じられませんでした。)この発売時期から外れるのですが、この世界の片隅に(コトリンゴ)については、挿入歌・劇判両方コミで作品映像などにきちんと組み込まれつつ、かつ表情豊かなサントラ楽曲となっているので、来期は入る可能性があるかも、です。

<アニメサントラ>

アニメサントラに関しては、1つです
ふらいんぐうぃっち オリジナル・サウンドトラック VPCG-81875 VAP 出羽良彰 2016/5/25発売。

日常系アニメであれば楽曲も汎用性を持ちうるというわけではない現状を軽々超えた作品ではないかと思います。
意外と当該アニメ映像や世界観に合わせるのに苦労した感じですが、それがゆえに、きちんと楽曲としてのメロディーのイメージをきちんと伝達できた楽曲となったと思います。
楽曲がアニメ映像としっくりきたし、その点を含めて過去にも実績があり、たぶん来るかなぁ…と思ったサントラもあるのですが、そちらはサントラ発売のタイミングやテーマ曲以外ちょっと弱かった感じで、他の映像作品への利用としてのヘビーローテーションという部分で、次点とさせていただきます。(赤髪の白雪姫 大島ミチル)

今年も汎用性が今一歩が多かったので次点を結構挙げさせてもらいます。楽曲としては良いものが多かったです。

赤髪の白雪姫 Orginal Soundtrack 1000594949 ワーナー・ブラザーズホームエンターテインメント 大島ミチル
TVアニメ「ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜」ミュージックアルバム〜ハルタとチカは演奏する〜 LACA-155553 Lantis 浜口史郎
TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」オリジナルサウンドトラック 音楽はいつもけだるげ LACA-9456-7 Lantis 水谷広実
アニメ「うどんの国の金色蹴鞠」オリジナル・サウンドトラック VPCG-83516 Vap 橋本由香利
クオリディアコード オリジナル・サウンドトラック SVWC 70196 Aniplex 岩崎琢
TVアニメーション「Re:ゼロから始まる異世界生活」 ZMCZ-10855(TGCS-9527) KADOKAWA 末廣健一郎
コンプリートサウンドトラック 涼宮ハルヒの完奏 LACA-9460-4 Lantis 神前暁
TVアニメーション「あまんちゅ!」オリジナルサウンドトラック VTCL-60343 フライングドッグ GONTITI
 

<アニメサントラ 2016年の印象>

深夜アニメの制作本数は、本年さらに増えてきまして、それだけ制作にかかる負担も増えるし、そのしわ寄せが放映近くに発注される音楽に結構影響を与えているという状況が、さらに悪化したという状況でしょう。1クールに平均して50本というのは数として多すぎです。
そういった制作上の制約もあるのでしょうけど、どうもアニメ作品と場面構成から見てあまり適切に楽曲のイメージの発注が適切に行われていないんじゃないか、というサントラが散見される気がします。そういった場合、サントラアルバムとして聴いてみると確かにテーマ性があるし、標準的な場面の数や楽曲のイメージはあるのですが、なんかしっくりとこないものがあります。
それはそれとして、多作であるがゆえに、ヒットしたりして認知されるアニメ作品は例年より若干少なめは継続。このあおりを受けて、まだ音楽はもう一歩という感じがしています
あと、第2シリーズなど複数つくられているものは、あまり新楽曲をつくられることはなく、つくっても追加した程度で新たな広がりを作り込むサントラという(挑戦的な)ものはないですし、意外と新規にサントラをつくられた作曲家は多いのですが、ゲームなどの既存のサントラの場面に従った程度の楽曲をつくる程度にとどまっていて、新たな驚きをもったサントラはアニメでは今年もほぼなかった気がします。



 

               sh-kato
 

通常版は、今のところ17シリーズまで

作曲家別アニメサントラ紹介
 
 
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サントラのおまけ-01
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